管理人が特撮・アニメ・ネット等について書いたり自作の漫画を公開したりする処でございます。或いは、管理人の日々の愚痴等を垂れ流す処。または、画力向上を図る処。もしくは、インターネットラジオの投稿を報告する処。非常に混沌としております。

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飛翔掘削

Author:飛翔掘削
冴えない漫画描き。
「人生は楽しみながら」をモットーに、日々思ったことなんかを記していければと思っております。
色々観たり読んだりしますが、主食は特撮怪獣映画。
最近は、漫画と特撮映画と『ストライクウィッチーズ』があれば生きていけそうな気がしています。
2015年1月、人生初の商業漫画が出ました。

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終末SF特撮映画 『世界大戦争』 

先日、東宝特撮映画DVDコレクション第40号が届きました。内容は、『世界大戦争』。
いやはやこの作品、話には聞いていたのでありますが実際に観るのは今回が初めてでありました。この作品、どこのレンタルビデオ店にも無いんですよねぇ(苦笑)。そして、DVDを買えるだけのお金も買う機会も無かった訳でありまして、これまで観れていなかったのでありますが、この度とうとう観る事が出来ました。こういうのがあるからこの東宝特撮映画DVDコレクションは嬉しいんですな。
で、観た感想でありますが、正直な話管理人、号泣致しました(笑)。

世界大戦争

この作品の公開年は1961年でありまして(『モスラ』の公開年と同じですね。)、戦後16年、そして、東西冷戦下という時代の影響下で創られている訳であります。
冷戦・・・。戦後半世紀近くに渡り続いた「冷たい戦争」と呼ばれた自由主義陣営と共産主義陣営との世界的対立構造ですな。1947年の米国のマーシャル・プラン以降の、ヨーロッパに於ける東西軍事ブロックの確立、そして全世界規模の軍事的緊張・・・。ベトナム戦争や朝鮮戦争は米ソの直接的介入のあった代理戦争の呈を成しており、それらは最早「冷たい戦争」とは呼べないモノでありました。そして1961年(この映画の公開年ですな)にはキューバ危機も起こっており、世界はいよいよ全面核戦争の恐怖に怯える時代が到来してしまった訳であります。

そんな中公開されたこの『世界大戦争』、当然、反戦色の強いものとなっております。
劇中の世界も現実世界に酷似しており、「同盟国側」と「連邦国側」という2つの陣営に分かれて対立しているという世界観でありました。しかしながらこの「同盟国側」と「連邦国側」、ネーミングもそうですが、それぞれの軍服からどのような特徴の国なのかというのが容易に想像できるんですな(笑)。まぁ単純に「分かり易さ重視」という事なのですけども。
そういった中で、両陣営は互いに領海・領空侵犯という挑発と非難を繰り返し態度を硬化、ついには朝鮮半島の38度線を挟んでの大規模戦闘も行われ、戦術核兵器も使用されてしまうという事態に陥るのですが、和平交渉が成立、一件落着。・・・と思ったのもつかの間、ベーリング海上空で戦闘機による戦闘が起こり、ついには全面核戦争へと発展、世界は核の炎に包まれ、人類は滅亡してしまった・・・。

まぁ、ストーリー的にはこんな感じなのでありますが、劇中描かれているのは、外国人記者の運転手を勤めつつ株で小金を儲けている主人公の田村茂吉をはじめとした、日本の一般庶民の生活がクローズアップされているんですな。戦後16年、見事に復興を遂げた日本とそこに生き、「今よりほんの少しだけ裕福な生活」を求めて働く人々。しかし、そんな人々の生活を無常にも奪い去っていく全面核戦争・・・。平和な日常が奪われるという無常感、不条理感を見事に描ききっておりましたね。
最後の晩餐の後、主人公の田村茂吉は誰に言うでもなくこう叫んでおりました。
母ちゃんには別荘を建ててやるんだ!(長女の)冴子には凄い婚礼をさせてやるんだ!(次女の)春江はスチュワーデスになるんだ!(息子の)一郎には大学に行かせてやるんだ!俺の行けなかった大学に・・・!
そして、核戦争が起きる直前、茂吉の娘である冴子が婚約者で船乗りの高野に、「コウフクダッタネ」、「アリガトウ」と無電を打つシーン・・・。
・・・もうね、涙無くては観れないシーンでありますよ!前半に穏やかな日常が描写されておりまして、その後にこのシーンを観せられると、もうね・・・。
これは実際に観なければ分からない(古今東西の東宝特撮映画を扱ったムック本『東宝特撮総進撃』でもSF作家の山本弘氏が同じ事を書いてました(笑))!

また、この作品で出てくる「政府」は、日本政府だけ、というのにも注目したいですね。同盟国側も連邦国側も前線の兵士達は出てくるのでありますが、政治家は一切出てこないんですな。まぁ、現実世界の国際問題に配慮した、という事なのかもしれませんが、「実際に核攻撃を指示した人物」を描かない事により、恐怖感と言いますか、ある種の恐ろしさを感じてしまう訳なんですよね。同盟国側の兵士も連邦国側の兵士も、決して全面核戦争は望んでいませんでしたし、全面核戦争に至る要因になり得るような事態を必死に回避しようとする描写もあったりする訳です(しかしながらそのシーン、「そんな簡単に核兵器が誤作動を起こしたりしないだろ!」というツッコミが・・・(笑)。まぁ、これもまた分かり易さ重視という事なのですが)。
しかし、兵士達の努力虚しく、無常にも国のトップからは「核ミサイル発射」の命令が下されてしまう事になってしまう訳であります。また、唯一描写された日本政府ですが、こちらも最期まで全世界に向けて「核による全面戦争だけは回避してくれ!」と呼びかける訳ですが、その努力も虚しく・・・。
市民の生活にしろ、兵士や日本政府の努力にしろ、結果的に全て水泡に帰してしまう訳でありまして、このあたりも無常感、不条理感がクローズアップされている訳でありますな。この作品の監督である松林宗恵監督は僧侶でもあり、だからこそ一層「無常感」というものを演出したという話だそうです。いやはや・・・。

さてさて、この作品、特撮技術も優れております。もう散々イロイロな所で言われておりますが、38度線での戦闘シーン。ミサイルが戦車に着弾するカットでありますが、これが見事に着弾した瞬間に爆発しているんですな。タイミングを合わせて戦車のミニチュアを爆発させている筈なのですが、それを実現しているのを見ると「これぞ職人技!」としか言いようがありません。しかも2発連続で!脱帽です。
他にも、ジェット戦闘機による戦闘描写。全ての戦闘機からジェット噴煙が出ておりますし、ベーリング海上の戦闘では見事な操演技術によるドッグファイトも演出されております。これもまた職人技でありましょう。
そしてクライマックスの、全世界が核の炎に包まれるシーン。圧倒的爆発もさることながら、その後ドロドロに融けた地表が全てを飲み込んでいくという描写・・・。壮絶な世界の終わりを演出しておりまして、圧巻の極みであります。
因みにこの作品の特撮映像は後に『ウルトラセブン』等でも流用されておりまして、『世界大戦争』を観た事が無くとも映像だけは観た事ある、という人は多いのではないでしょうか(管理人もその一人でした(笑))?

いやはや、凄い作品でありました。しかもコレ、単なる反戦映画に終わらず、矛盾さえも孕んだお話になっているんですよね。
主人公の茂吉は、運転手という本職とは別に株で儲けている訳ですが、当然戦争が起きる事による株の変動による損得という話も出てくるんですよね。また、戦後16年という、日本が戦後から立ち直った時代に描かれたこの作品ではありますが、朝鮮戦争による戦争特需で急速に復興ができたというのもまた歴史的事実でありまして・・・。
そうやって戦争で儲けていた彼らにいざ戦争の危機が降りかかってきた、という事を描く事により、もう一つのテーマが見え隠れしないでも無い訳なんですよね。
今日に於いても、リビアの内乱等、中東情勢の変動によって儲けている人もいらっしゃる訳ではありますが、そういったことについて少し考えてしまいたくなりますね。
実際問題日本も米国の「核の傘」に守られているというフシは多分にある訳ですし、近年頻発してきた隣国との領土問題等、戦争の火種になりかねない要素は結構現代日本にも潜んでいるという事実もある訳であります。

冷戦が終結して20年余り。この時期にもう一度「戦争とは何か?」「平和とはどういうものなのか?」という事について深く考える時が来ているのかも知れません。
この『世界大戦争』は、そういった事を考えさせてくれるような、そういう作品でございました。


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コメント

考えさせられますね。
何年か前に借りて見ました。泣きましたね。現在では製作できないでしょう。技術云々より志しという面で。だからもっと様々な人に見てもらい考えるきっかけになってほしいですね。
もっちー #-|2011/04/07(木) 08:26 [ 編集 ]

>>もっちーさん
リメイクはできない訳では無いでしょうが、時代的に「全面核戦争による人類滅亡」というテーマのお話はやる必要が無いのではないかと思うんですよね。
とは言いましても、確かにこの作品を観て多くの人に「何か」を感じて欲しいというようには思います。
…しかしマイナーな特撮映画ですからねぇ…。
飛翔掘削 #GpEwlVdw|2011/04/07(木) 22:45 [ 編集 ]
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#|2016/09/01(木) 21:42 [ 編集 ]

「恐怖の総和」のように、偶発と意図的な挑発と読み違いで全面核戦争に至る道を上手く表現できれば、リメイク可能だと思います。
カンタベリー #-|2016/09/11(日) 11:16 [ 編集 ]

>>カンタベリーさん
現代を舞台にした全面核戦争を描くにはハードルが幾つもありますからね。そこの考証をしっかりしなければならなくなると思います。
他方、現代日本に於いて全面核戦争を描いた映画を製作する意義が果たしてあるのか、という疑問も無くは無いですかね……。
飛翔掘削 #GpEwlVdw|2016/09/14(水) 21:07 [ 編集 ]

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