管理人が特撮・アニメ・ネット等について書いたり自作の漫画を公開したりする処でございます。或いは、管理人の日々の愚痴等を垂れ流す処。または、画力向上を図る処。もしくは、インターネットラジオの投稿を報告する処。非常に混沌としております。

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飛翔掘削

Author:飛翔掘削
冴えない漫画描き。
「人生は楽しみながら」をモットーに、日々思ったことなんかを記していければと思っております。
色々観たり読んだりしますが、主食は特撮怪獣映画。
最近は、漫画と特撮映画と『ストライクウィッチーズ』があれば生きていけそうな気がしています。
2015年1月、人生初の商業漫画が出ました。

更新頻度が低下しておりますが、最低週一回は更新していく予定です。していきたい。
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『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』、それは、大いなる巨神たちによる神話である! 

ソレソレソレソレ! ハッ! ハッ! ハッ! ゴ! ジラ!

……はい。お世話になっております。当ブログ管理人の飛翔掘削でございます。
去る2019年5月31日に、特撮怪獣映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(原題『Godzilla: King of the Monsters)が公開しました。管理人は公開初日にゴジラ休暇を取り、公開初日・初回でこの映画を観に行った訳でございます。
この記事を書いている段階で既に4回ほど観に行っているのですが、いやぁ、面白かった! 4回観て面白かったという事は、これはもう10回20回観ても面白いという事なのでしょうね!
公開初日の劇場は平日という事もあって客の入りはそこそこでしたが、日を改めて休日に行くと、劇場は満席入れ食い状態。情報によると、公開3日間での興行収益は全世界では約1億8千万ドル、日本国内では約840万ドル(約9億1千万円)という速報が出ております。これはまたヒットするぞォ! 怪獣映画の未来を担う子供達もかなり来てくれていたようで、特撮怪獣ファンとしては嬉しい限りであります。

やっぱりゴジラ映画は面白いなぁ」という感想だけでこの記事を終わりにしちゃっても良いのですが、折角感想をぶちまける当ブログという場がありますので、本日は『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の「何が面白かったのか」という事を少し書いていきたいと思います。それでは皆様、宜しくお願いします。

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

※以下、公開中の作品に付きネタバレ注意です!

【『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』予告編】




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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』は2019年公開の特撮怪獣映画。2014年公開の『GODZILLA ゴジラ』、2017年の『キングコング: 髑髏島の巨神』に続く、レジェンダリー・ピクチャーズ社制作の世界観を共有した怪獣映画シリーズ「モンスターバース」の第3作目に当たります。
監督は前作のギャレス・エドワーズ監督からマイケル・ドハティ監督へバトンタッチされており、また今作では日本の東宝もそれなりに出資していて、作品制作に於ける発言権もそこそこあったとされております。日米合作の特撮怪獣映画というと、『フランケンシュタイン対地底怪獣』や『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』を想起させられますなぁ。歴史は、繰り返す!
今回はゴジラ以外にも東宝怪獣としてラドンとモスラ、そしてキングギドラがメイン怪獣として起用されております。これはある種のですよ。我々が古くから慣れ親しんだ日本の怪獣達が、映画の本場ハリウッドの映画に原典に準拠した姿・設定で登場する。それが一度に4体も! それが最新のVFX特撮と世界規模の大バジェット予算(本作の予算は約2億ドル、日本円に換算すると大体216億円! 『シン・ゴジラ』が20本くらい作れます。ヤバい。)で実現する訳でありますから、それだけでもう感涙モノな訳ですよ。いやぁ、本当に良い時代がやってきたものです。『名探偵ピカチュウ』と言い本作と言い、日本のコンテンツが映画の本場でそれなりの予算をかけてリメイクされて世界中の人達に観られているというのは、感動しますよね。

もう観る前からその作品クオリティが約束されていた本作、そのあらすじは、こんな感じでした。

怪獣・ゴジラとムートーのサンフランシスコでの戦いから5年が経過した2019年。
設立以来60年以上に渡り怪獣達の調査・研究を極秘裏に行ってきた秘密組織モナーク機関は、政府・世論からの激しい煽りを受け、厳しい立場に追いやられていた。
そんな中、中国・雲南省のモナーク機関第61前進基地では、怪獣モスラが孵化を果たした。専任科学者のエマ・ラッセル博士は、娘のマディソンと共に怪獣交信装置「オルカ」を用いてモスラとの意思疎通を図ろうとする。しかしそこに、世界的な環境テロリストであるアラン・ジョナの率いる傭兵部隊が突如襲撃し、「オルカ」は奪われ、エマ博士とマディソンも拉致されてしまう。
この事態に対し、モナークの芹沢博士は元モナークの研究員でエマ博士の夫であるマークに協力を要請した。

2人を連れたアラン・ジョナ一派はモスラを基地から解き放った後、南極のモナーク第32前進基地に向かう。
そこは、怪獣ゴジラとかつて宿敵同士の関係にあった最凶の怪獣「モンスター・ゼロ」が眠っていた……。



いやぁ、管理人は本作を観るに当たって出来るだけ情報をシャットアウトしており、予告編等も極力観ないようにしていた為よもやエマ博士がジョナの協力者だとは思いませんでしたし、あまつさえ娘のマディソンまでもが作劇上敵側の陣営だとは思いもよりませんでしたよ。完全に騙されました(笑)!
二回目以降観ると、エマ博士が同僚の研究員を逃がそうとしているのが分かったり、マディソンのマークに宛てたメールの文面の真意も分かるようになっているんですけどね。

前作から引き続いて登場しているモナーク機関は、研究用の前進基地を世界各地に持ち、F-35戦闘機やV-22輸送機、更には超大型航空司令船アルゴ等を主力とした独自の軍備まで備えるというワールドワイドな組織になっておりました。さながら「平成VSシリーズ」のGフォースみたいなのですが、設定上は前回までと同様の米国政府直属の特務機関という事になっているようです。しかし流石に一国が保有するにはあまりにも強大過ぎる組織なんじゃないっすかね!? 本作でのモナーク機関の活躍っぷりを見ると、『キングコング: 髑髏島の巨神』で資金繰りに苛まれていた頃の姿が嘘のようですなぁ……。
そのモナーク機関の面々は、「怪獣! 怪獣こそがこの地球の本来の支配者なのだ! 我々はゴジラのペットになるのだ!」という旨の事を言っている、ともすれば怪獣達の狂信者でなかなかにアブナイ人達のような気がしますが、作劇上はこの人達の言っていることが正しい訳です。
怪獣に銃を向けた人物(前作でもそうですが、怪獣相手に一般兵が小銃を構えるというのは日本の怪獣映画ではあまり見られない構図だと思うんですよね。日本の怪獣映画では怪獣相手には戦車や戦闘機で立ち向かうのが常であり、小銃を向けるのは比較的小さな怪獣に限定されているように思います。このあたり、向こうの銃に対する考え方が反映されているようでもあり、興味深いですなぁ。)は尽く死んでいますし、新兵器オキシジェン・デストロイヤーで怪獣達をまとめて殺そうとしたアメリカ第七艦隊の提督ウィリアム・ステンツ大将の行動は結果的にキングギドラの進撃を助ける事にしかなりません。この映画は徹底的な「怪獣ファースト」思想の元制作されている作品だと思いますので(笑)、怪獣に仇なす事をする人物は作品から排除されるか、否定的に描かれる訳ですよ。
また、それと関連して本作で描かれているもののひとつとして「怪獣達との共存・共栄」というのがありますが、近年の日本の怪獣作品でも結構「怪獣との共存」が描かれる事は多い事を鑑みるに、やっぱりこれは多様な価値観の存在する現代社会の表象でもあるのでしょうね。

その怪獣との共存、特にゴジラと心を通わす人物として、やっぱり渡辺謙さん演じる芹沢猪四郎博士が居るんですね。いや、割と芹沢博士の片思いなんとちゃうんか? とも思いますが(笑)。
前回では「これは実質山根博士なんじゃね?」と思いましたが、今回はちゃんと「芹沢博士」していました。悪魔との和睦、「核兵器をゴジラの為に使用する」という事を日本人にやらせるというのは、なかなか心に来るものがあります。最期に日本語で「さらば、友よ」と言うのが、もうね……!
この一連のシーンはキリスト教の贖罪がモチーフとされているとは思うのですが、同時にここでゴジラに力を与えて復活させる事で、作劇上芹沢博士は「ゴジラと同格の存在」になったとも言えるんですよね。これは、原典である1954年公開の『ゴジラ』の芹沢博士がゴジラを殺す事で作劇上ゴジラと同格の存在となったのと対照的でもあります。本当に美しく、哀しいシーンでありました。サントラを見ると、ここでかかっている劇判曲のタイトルが「Goodbye Old Friend」というのも泣かせるじゃありませんか。

ゴジラ2019

一方、今回騒動を引き起こしたジョナ一派は「人類は地球のガン細胞だから、怪獣達に滅ぼしてもらいましょうね!」とか言っている過激派環境テロリスト。いやぁ、彼はモナークの面々以上の狂人達なんですよね。狂人にはより強い狂人をぶつけんだよッ!
あんたたちが研究室で研究している間俺達は戦場に居た。そこで俺達はやっぱり人類は救えねぇ愚かな種族だと思い知らされたんだ。もう滅ぼすしかない」という旨の事を語るアラン・ジョナは良い悪役でした。そのジョナに協力を要請したエマもなかなかに狂人ではあるのですが、彼女の場合は「息子の死に意味を持たせたいが為に狂っていった人物」という事が出来ると思います。故にエマは作劇上では最終的に断罪されて命を落とす事になるのですが、ジョナの場合は自分の死すら「地球のためには良い事である」と捉えてそうなので簡単に決着を着けさせる事が出来ないタイプの悪役でもあると思うんですよね。まだまだこのシリーズで世界を引っ掻き回してくれそうな感じがして、今後の彼の活躍も楽しみなところであります。

全体を通して見ると、この映画の物語や設定、登場人物達の配置はやはり「怪獣達のド派手なバトル」を魅せる為のものになっており、作品内の全ての要素が怪獣達に従属する形になっていると思います。
従来の怪獣映画って、「登場人物達の物語の上に怪獣が存在する」という構図の作品が殆どだと思うのですが、本作は「怪獣達の物語の下に登場人物達が存在する」という構図の作品になっていると思うのですよ。これはなかなかに珍しい事であるとは思うのですが、それを可能にしたのはやっぱり怪獣達を圧倒的に「現実の存在」であるかのように魅せ切る特撮技術に拠るところが大きいと思います。
本作の脚本、文芸面に対する粗って、見つけようと思ったら大量に見つかっていくやつだと思うんですよね。しかしながらそれらをものともせず、荒唐無稽な怪獣やその周囲の設定を圧倒的な映像を背景に説得力を持たせる! 21世紀の怪獣映画は遂にこの領域までやってきたのであります。
怪獣映画は怪獣こそが主役である!
本作はその怪獣映画の基礎根本に立ち返り、それを極限まで突き詰めた、そんな作品だったのではないでしょうか。

さて、全体を通しての所感はこのくらいにしておいて、ここからは本作の「怪獣描写」の部分について少し見ていきたいと思います。

キングギドラ

本作に於ける怪獣とは、神話の時代から地球に君臨する巨神――タイタン――である、とされております。「Monster」でも「Creature」でも、ましてや「Kaiju」でもなく、「Titan」。タイタンとは、ギリシャ神話やローマ神話に登場する古の神々の事を指します。
いやぁ、管理人は怪獣というのは日本の神道に於ける八百万の神々の一柱である、という解釈をしているのですが、それをアメリカナイズするとこうなってしまうのか。しかし元来タイタンというのはゼウス信仰成立以前の自然信仰の神々とも言われているので、大元を辿れば八百万信仰的な価値観と似たようなモノなのかなと(笑)。
本作『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の下敷きとして、1964年公開の特撮怪獣映画『三大怪獣 地球最大の決戦』があると思います。こちらは「地球の神々たるゴジラ・モスラ・ラドンが協力して、宇宙という異界の神であるキングギドラを追い払う」という構図の作品とも言える訳ですが(故に、キングギドラは地球にやってきて早々神社の鳥居をぶっ壊す訳です。異界の神なので鳥居なんかも意に介さないんですね。)、本作も「宇宙という異界からやってきた巨神界の偽りの王ギドラを、地球古来の巨神であるゴジラが倒す」という構図の作品であると言える訳です。
ゴジラとラドンとモスラが協力してキングギドラを追い払った『三大怪獣』に対して、ゴジラがキングギドラを完全にぶっ殺す『KOM』。『KOM』ではあくまでもモスラはサポート役としてゴジラに寄り添うに留まるところを見ると、日米の神話観の違いがあるような気もします。
いや、ホントに本作をゴジラを主軸として見ると、完全にあっちの神話に於ける英雄譚なんですよ、コレ(笑)! ラストシーンで怪獣達がゴジラに頭を垂れるのは、完全にやりすぎですッ!!
俺達はマイケル・ドハティ監督による怪獣神話のゴジラ英雄譚なる、とんでもねぇモノを観せられていたんだ……。

ただ、管理人の解釈としては怪獣達は好き勝手に生きているだけであって地球や人類の事などを考えたりしている訳では無く、勝手に登場人物達が解釈して分かったような事を言ってるだけだ、とも思うんですよ。やっぱり怪獣は人の理解の及ばない領域で暮らす存在であって欲しい……。
ここが管理人とドハティ監督の怪獣観の違いでありますね。宗派の違いと言っても良いかもしれません(笑)。

モスラ幼虫

そういった感じで本作はもはやある種の宗教映画なのではないかとも思うのですが(笑)、しかしこの映画が爆誕してしまった背景を考えると、納得は出来るんですよ。
米国で人気のゴジラ映画と言えば何なのかという事を考えると、やはり「チャンピオンまつり期」の作品群なんですよね。「チャンピオンまつり期」というと、ゴジラが正義の味方として悪の怪獣に向かって立ち向かっていく、という構図の作品が多くなる訳ですが、そうした作品群は米国に於いては頻繁にTV放送されていたりで、「ゴジラと言えば正義の怪獣!」という共通認識も形成されているそうなのであります。
そこから現代の映画として諸々の要素を統合・再構成するとこういう映画になるというのは大いに理解できる話であります。理解できるでしょう? するんだよ!!

そうして怪獣が神話的性格を持つ存在として描かれる一方、本作では怪獣達の「キャラクター付け」というのにも踏み込まれていたように思います。
日本の怪獣映画に於いてはしばし怪獣達が擬人化された演技をする事がある訳ですが、本作でもキッチリとそれが再現されておりました。管理人は先程、「怪獣とは八百万信仰的な神の一柱なのだ!」などという仰々しいことを書き散らしましたが、その前に「怪獣はキャラクターである」とも思っているので、その部分は極めて大切だと思うんですよね。萌える事が出来てこその怪獣だッ!

モスラ成虫

威風堂々たる風格を保ちつつもどこか気怠そうな雰囲気を醸し出して「本当は戦いとかせずに家で寝ときたい」とでも言いたげなゴジラ、そのゴジラに付き従って寄り添うように見えて尻を叩くような動きをするモスラ、飛ぶだけで街がひとつ壊滅してしまう恐るべき怪獣の筈なのにギドラやゴジラに敵わないと見ると即座に頭を垂れる「長い物には巻かれろ」的ムーブをかますラドン、そして3つの頭がそれぞれ思考して感情を持ち互いが互いを支え合う兄弟(?)愛を見せるキングギドラ……。
いやぁ、どいつもこいつも格好良く可愛い奴らでしたよ。

そして彼らの戦闘シーンは、過去作へのオマージュをも多分に感じさせるものでありました。

モンスター・ゼロ」の異名を持つキングギドラ!
神秘的で幻想的な雰囲気の中羽化するモスラ!
最新鋭戦闘機F-35と高速のドッグファイトを繰り広げるラドン!
自分の有利な海にギドラを連れ込むゴジラ!
体内の原子炉の暴走によって核爆発を起こしかねない危うい状況に陥るゴジラ!
蜂のように針を突き刺すモスラ!
羽を広げて見栄を切るキングギドラ!
死してゴジラと一体化して強化に貢献するモスラ!
バッチリとギドラの攻撃を受けきってから反撃するゴジラ!
最後は首を咥えて直接放射熱線で焼き尽くすゴジラ!
ラドンも王だ王だと言っています!

他にも、冒頭のゴジラの足音3発からのゴジラの咆哮や、1958年の映画『地球防衛軍』でマーカライト・ファープが完成した事を伝えるかのように唐突に登場するオキシジェン・デストロイヤー、地下空洞の超古代遺跡、怪獣が地球の免疫抗体であるという解釈のガイア理論的世界観、更には光線を撃ち合う戦闘スタイル等、新旧東宝特撮へのオマージュが本作にはふんだんに盛り込まれておりました。モナーク機関の前進基地が、モスラが居るのが61番、ラドンが居るのが56番、ゴジラを監視するのが54番というのもニヤリとさせられます。唯一キングギドラの32番のみ、1951年公開のSF映画『遊星からの物体X』からの出展であるようですが、まぁ、南極の基地で宇宙怪獣ですから多少は、ね(笑)。

特に管理人は平成VSシリーズに思い入れがありますから、川北特撮ライクな光線合戦を主軸とした戦闘スタイルだったのがグッときましたね。あとは、思いの外『ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃』ライクな画作りが多かったというのも嬉しい点でしたね。
あと、エンディングで「髑髏島の地下が巨大生物達の起源ではないか?」とされていたところも感動しましたね。『ゴジラ』にも大きな影響を与えた元祖特撮怪獣映画たる『キング・コング』をメタ的に世界観に組み込んだものであると思われます。こういう事されると、弱いんすよ……。
???「怪獣はアメリカで生まれました。日本の発明品じゃありません、我が国のオリジナルです。しばし遅れをとりましたが、今や巻き返しの時です!

あと、音楽も良かったですよね。原典の伊福部昭によるゴジラのテーマと、古関裕而によるモスラの歌、それぞれの旋律をアレンジした曲がバンバン流れてくる訳で、もう非常に耳に馴染んだ、実家のような安心感がありましたよね。更にはキングギドラやラドンのテーマにも伊福部音楽のモチーフが組み込まれていましたし。エンドロールでは原典通りのゴジラのテーマが流れた訳で、全世界中の人が伊福部音楽を聴いているという、それだけで泣けてきますよ。
おまけに、エンドロールの最後には現「モンスターバースシリーズ」の大元の企画発案を行った坂野義光監督と、初代ゴジラのスーツアクターである中島春雄さんへの追悼が。
素直に、手を合わせたくなりますね。

ラドン

さてさて、最後に本作の特撮面というか、映像面についても少々。
2013年公開の『パシフィック・リム』以降、『ギャレゴジ』や『シンゴジ』、『髑髏島の巨神』に『ランペイジ』等々、「3DCGで表現された怪獣」というモノを我々は色々と観てきた訳じゃないですか。もうそろそろ目も肥えてきて、「3DCGの怪獣」という事に目新しさを感じなくなってきている頃だと思います。
そんな中公開した本作では「登場人物達が怪獣の足元に居る」という状況での怪獣バトルが成立している訳であります。本当にそこに怪獣が居るという恐怖を登場人物達と共に体験出来るというのが、本作の大きな特徴であったと思います。
よく、「怪獣のサイズは20~30mくらいが一番怖い。100m級なんてのは遠くでビルを壊してるだけだからそんなに怖くない」みたいな言説が怪獣ファンの間では為されるのですが、んな事ァ無い、デカい方が怖いに決まってるだろ! という声が聞こえてきそうな、そんな映像に仕上がっていましたよね。ビルを倒しながらこっちに向かってくるキングギドラは恐怖そのものでしたし、怪獣達が戦っている足元ではいつ踏みつぶされるか分かったもんじゃ無く、そこは建物の破片や車がビュンビュン飛んでくる地獄のような惨状である、というのがこれでもかというくらいに表現されておりました。
やっぱり、巨大であるという事はそれ自体が人間にとっては脅威なんですよ。VFXが発達した今、漸くそれがきちんと説得力を伴った映像表現として映像化する事が出来るようになったという事なのでしょう。いやぁ、ホンマにええ時代になったもんや……。

他方個人的な事を言いますと、管理人は当記事で貼ってる絵みたいな感じの怪獣構図が好きなんですが、本作では殆どそれが無かった、というのはちょっと残念なところではありました。ものすげぇ贅沢な文句ではあるんですけどね(笑)。ミニチュア特撮に慣れ親しんだが故の事だろうとは思うのですが、好みの画とはちょっと離れていたかなと。
あと、大規模な都市破壊がラドンの蹂躙シーン以外にあまり無かったというのも不満点のひとつですかね。本作ではゴジラがヒーローなのであまり大っぴらに都市破壊をする訳にはいかないという事情があるのでしょうけれども。

不満は無くは無いんですが、概ね大満足な大怪獣特撮映画、それが管理人にとっての『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』でありました。

超古代文明の石碑に日本語が書かれていたが、超古代人が日本人の祖先となったとでも言うのか?
実は超古代人が密かに海底深くで都市を築いて生き延びていて、今回の核爆発に怒って昆虫型怪獣を地上に送り込んだりはしないだろうか?
ラストに駆け付けたマンモス怪獣は何者なのか?
ギドラの首を手に入れたジョナ一派はどう動くのか?
メカキングギドラ建造?
それともギドラDNAを基にした新たな怪獣の創出?
モナーク司令船アルゴ程度の技術があればスーパーXくらいは容易に建造できそうだが技術レベルは大丈夫か?
メカゴジラの建造?
或いはジェットジャガーの登場か?
モスラの力を吸収したゴジラはこの世界の理から外れた存在になってはしないか?
それによって髑髏島のコングが自然秩序のバランスを取る為に動き出す?


様々な謎を残し、本作は来年2020年春公開の『ゴジラVSコング(仮題』に続きます!
また一年後が楽しみですなぁ!

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2019/06/04 21:48|特撮怪獣TB:0CM:3

コメント


映画を観ました。記事の通り、最近のウルトラマンでは見られない怪獣主体のバトルシーンやドラマが見れた反面、ドラマ面の出来がお粗末すぎて(※あくまで個人的な感想です)そういう意味では惜しい一作だと感じました。作中のゴジラ=神であるという思想やODの雑な扱いが個人的には一番引っかかりましたが、それもお国柄の違いなんでしょうね^^;。(楽しんで見てる人たちには申し訳ないです。
匿名様 #-|2019/06/05(水) 03:00 [ 編集 ]

ブログ更新待ってました^ ^

ゴジラが善玉であるが故にゴジラが単体で街を壊すシーンが無いのはレジェゴジの残念な点ですね
個人的にKOMで一番好きなシーンはラドンが単体で暴れまわる所なので惜しいです

ただヒーローゴジラであるが故の加点ポイントも沢山あるし総合的に見てkomは最高としか言いようが無いですね
特にモスラは全シリーズ通して見ても今作のヒロインキャラが一番好きです

VSコングではゴジラの都市破壊を期待したいですね
とく #-|2019/06/05(水) 12:56 [ 編集 ]

怪獣がこれだけ暴れまわって破壊の限りを尽くしてくれたら、他にはもう何にもいらないであります。劇場で堪能しました。

だけど人間ドラマのほうはもうちょっとなんとかならんかったのかのう……あの科学者夫妻がもうちょっとまともな精神構造をしていたらもっと楽しく気分よく見られたんじゃないかと思うんだがのう……。

エンドロールのちょいネタでは中世風に書かれたムウ帝国人が妙にツボに来ました。好きだのう監督。それともあれは、キングギドラの首をクローン培養してマンダを作る伏線か? それなら海底軍艦も出るのか?(妄想中)
ポール・ブリッツ #0MyT0dLg|2019/06/22(土) 13:25 [ 編集 ]

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