管理人が特撮・アニメ・ネット等について書いたり自作の漫画を公開したりする処でございます。或いは、管理人の日々の愚痴等を垂れ流す処。または、画力向上を図る処。もしくは、インターネットラジオの投稿を報告する処。非常に混沌としております。

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飛翔掘削

Author:飛翔掘削
冴えない漫画描き。
「人生は楽しみながら」をモットーに、日々思ったことなんかを記していければと思っております。
色々観たり読んだりしますが、主食は特撮怪獣映画。
最近は、漫画と特撮映画と『ストライクウィッチーズ』があれば生きていけそうな気がしています。
2015年1月、人生初の商業漫画が出ました。

更新頻度が低下しておりますが、最低週一回は更新していく予定です。していきたい。
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今こそ語ろう、エメゴジを! 〜それは、「ゴジラ」だったのだろうか?〜 『GODZILLA』 

ここ数日、管理人のTwitterのTLではエメゴジについてのアレやコレやが流れてきております。
エメゴジの脚本を担当したディーン・デヴリン氏があの映画について語ったインタビュー記事が出たというのが発端のようなのですが、公開からもう20年が経ち、あの映画に対してフラットな状態で接する事が出来るようになったのも大きいのでしょう。エメゴジ再評価の機運が高まってきていると見ても良いのかも知れません。こいつぁ管理人もその波に乗るしか無ぇ!
……と、いう事で、本日は特撮怪獣映画『GODZILLA』について少し書いてみようかと思います。

GODZILLA_.jpg

GODZILLA』は、1998年公開の特撮怪獣映画。言うまでもなく我が国が誇る大怪獣映画『ゴジラ』の、映画の本場ハリウッドでの一大リメイク作品であります。
監督は『インデペンデンス・デイ』、『デイ・アフター・トゥモロー』のローランド・エメリッヒ監督。ファンの間では、監督の名前から取られた「エメゴジ」、制作会社のトライスター・ピクチャーズ社から取られた「トラゴジ」などの愛称で呼ばれています。当記事でも本作の呼称は「エメゴジ」でいきますか(笑)。公開から暫くの間はハリウッドで制作された為長らく「ハリウッド版ゴジラ」とも呼ばれてきましたが、同じくハリウッドのレジェンダリー・ピクチャーズ社が制作した『GODZILLA ゴジラ』が2014年に公開してからは両作の混同を防ぐ為かあまりその呼称は用いられなくなりました。
1998年当時は日本では毎年怪獣映画が公開していた時期でもあり、ハリウッド版のゴジラが登場するという事で大変な話題になったものでした。また、当時東宝が展開していた「平成ゴジラVSシリーズ」が終焉を迎えた理由としてこの本作が制作されるから、というのもあった訳です。

管理人は公開当時7歳でして、毎年公開されていたゴジラシリーズにモスラシリーズやガメラシリーズを観に行き、テレビではウルトラマンを応援していたような、怪獣映画のメインターゲット層だった時期でもあります。当時の報道や子供向けの雑誌でもエメゴジは大きく取り上げられていたので、「外国がつくったゴジラ映画」という事で「どんな感じになってるんだろう?」という面持ちで映画館に行った記憶がありますね。当時はまだ映画自体にはそれほど興味が無かった時分でもありましたから、「あのハリウッドがつくったゴジラ!」みたいなのは特に無く、極めてフラットな気持ちで本作を観れていたと思います。
そうした様々な広告・宣伝が話題を呼び、日本国内の興行収入は51億、動員数は360万人を記録しました。この数字は、2016年に公開した『シン・ゴジラ』(興収82.5億、動員数560万人)が塗り替えるまでの間は平成に公開したゴジラ映画のトップに君臨していた訳であります。

さて、そういった世間的にも大きな注目を集め興行的にも成功を収めた本作、そのあらすじはこんな感じです。

南太平洋で日本の漁船「小林丸」が謎の巨大生物に襲撃され、沈没するという事件が起きた。唯一の生き残りの船員は、朦朧とした意識の中でこう語った。
「ゴジラ……ゴジラ……」

一方、ロシア・チェルノブイリで放射線による生物への影響を研究していた生物学者のニック・タトプロスは、アメリカ国務省の要請でパナマへと飛ぶ。
そこで見た様々な巨大生物の「痕跡」を見たタトプロスは、「フランスがポリネシア近海で行ってきた核実験が、新種の巨大生物の誕生を促したのではないか」という仮説を立てた。

そして、未知の巨大生物「ゴジラ」は、長雨の続くニューヨーク・マンハッタン島に上陸した……!



ゴジラ」って言うと、何故だか割と重ッ苦しいバックグラウンドであったりテーマ性であったりを求められがち(それは1954年に公開した『ゴジラ』が多分にそういう側面を持った映画だからなのでしょうが)なのですが、本作にはそういった雰囲気はほぼ存在しません。「核実験により生まれたゴジラ」というのもあくまで怪獣が生まれた根拠としての味付け以上の意味は含まれていない訳であり、純粋に「巨大生物の出現」を題材としたパニック映画として仕上がっていると思います。
そしてこの映画、割と全編通してコメディタッチなんですよね。立てた作戦が尽く裏目に出て結果的にゴジラ以上にニューヨークの街を破壊していってしまう米軍、祖国による核実験の結果誕生してしまったゴジラを尻拭い的に処理しようと頑張るフランスの特殊部隊、次の選挙の対策中にゴジラが襲来してしまい大弱りなニュヨーク市長……等々が、概ね喜劇調で描かれていってる訳です。
戦闘シーンというか、ゴジラと米軍や主人公達が対峙している場面でもどこかしらユーモラスなテイストが盛り込まれてもいる訳です。咥えたタクシーを取りこぼすゴジラとか、ボールで転んじゃうベビーゴジラ達とか。

また、登場人物達がどいつもこいつもキャラが立っていて、彼らの軽妙な掛け合いなんかもこの映画の大きな特徴と言えるでしょう。ジャン・レノ演じるフランスの諜報員が良い味出してるんですわ……。
……ただ、ヒロインはすんごい軽薄でクズなキャラとして描かれているんですよね。この記事を書くにあたって久々に観直したんですが、ここまでアレなキャラだったっけと驚愕したところでありました。本作の登場人物に対するヘイトを一身に背負っているような気がします(笑)。

そして本作にはもうひとつ(これは制作スタッフが度々口にしている事なのですが)、特撮をレイ・ハリーハウゼンが担当した1953年公開の米映画『原子怪獣現わる』のリメイク映画という側面もあります。
原子怪獣~』は、「核実験で目覚めた太古の恐竜=リドサウルスが漁船などを襲いつつニューヨークに襲来し軍の攻撃で殺処分される」という筋書きの映画であり、1954年の『ゴジラ』をはじめとした世界中の怪獣映画に影響を与えた作品でありました(なんとなれば、リドサウルスの「血中に未知の細菌があるからうかつに殺せない」というのは、本多猪四郎とハリーハウゼンに捧げられた『パシフィック・リム』の「KAIJU BLUE」の設定でオマージュされていたりもしますし(笑))。
ニューヨークを舞台とした怪獣と軍の戦いのシーンでは結構『原子怪獣~』を基にした部分も多いんですよね。
ゴジラとして」と言うよりも、「『原子怪獣~』のリメイクとして」、『GODZILLA』は本当によく出来ているんですよ。実際に本作と『原子怪獣~』を見比べてみるとよく分かると思うんですけどね。
その『原子怪獣~』要素に、『ゴジラ』の生物学者・山根博士の視点を主人公のタトプロス博士に組み込んで出来たのが、本作『GODZILLA』である、とも言えるのかも知れません。本作は見ようによっては、日米の古典的怪獣映画の間の子なんですよね。

さて、本作の主役怪獣であるゴジラについて。
上で貼っている画像を見れば分かります通り、原典のゴジラとはかけ離れた容姿であり、熱線を吐かず俊敏に走り回るなどその能力もだいぶ原典とは違う本作のゴジラですが、まず冒頭で漁船を襲うなど、「大怪獣」としての掴みは抜群ではありました。その体躯の大きさも、人との対比構図や段階的に身体を見せていく演出とも相俟って非常に巨大感を伴っています。
ただ、その存在は日本の怪獣映画に於ける「怪獣」というよりはあくまでも「突然変異によって生まれた巨大な新種の爬虫類」という描かれ方にはなっているんですよね。ゴジラ単体としての脅威よりも、「無性生殖によってネズミ算的に増えていく」という種としての脅威の方が強調されていましたし。
先述のようにこの映画の都市破壊シーンは米軍による流れ弾によるものがその大部分を占めている訳でありますから、「怪獣が人類文明を破壊する」という怪獣映画的なカタルシスは薄めであるという事が出来るのかも知れません。また、最終的に魚雷2発とミサイル12発を受けて死んでしまう訳ですので、こちらも日本の怪獣観、ゴジラ観からは離れたものになっていると言えると思います。

そもそもの話として、日本の怪獣映画に於ける怪獣って「巨大な生物」と言う以上に「オバケ」じみたところがあるんですよね(笑)。だって、「通常兵器が効かない」という、言うならば「概念防御装置」を纏っているようなもんですよ。
時折、映画の中でゴジラは「」に準えられる事がある訳ですが、長い歴史の中でゴジラという存在は神格化した、やたらと位の高い存在になっちゃった、とも言える訳であります。
そこに来ると本作のゴジラは、「オバケ」じみたゴジラを「巨大生物」として再定義化した作品という事が言えるのではないでしょうか。
勿論そこに賛否が伴い、概ね本作に関して「思っていたゴジラ映画と違う!」という感想を抱いた人が多かった訳でありますが。かく言う管理人も、7歳当時に「こんなのはゴジラじゃない!」と言っていましたし(笑)。

一方で「やたらとゴジラが俊敏で米軍の攻撃を避けまくる」というのは、逆説的に「通常兵器が効かない無敵の怪獣=ゴジラ」を「巨大生物」の範疇で表現しようとしたものとも言えるような気がするんですよね。いかなる攻撃を受け続けても悠然と進撃する従来のゴジラと、攻撃を受けてもその弾をすべて避けてしまう本作のゴジラ。描写のアプローチは異なっていても、描こうとしている本質は同じような気がします。
攻撃を避けまくる怪獣に「ゴジラ」の名を冠するかどうかという是非は置いておくとしても、本作が挑んだ新しいゴジラ像の創出については一定以上の評価をしても良いように思います。

また、先程本作のゴジラの容姿について、「原典のゴジラとはかけ離れた」とは書いたのですが、そもそもゴジラの直立二足歩行という容姿は1954年当時の恐竜復元図に基づいたものでもある訳であります。
そして、本作の制作スタッフも、ゴジラのデザインについて「最新の恐竜復元図を参考にした」という旨の事を言っています。時代が下り恐竜の研究が進んだ結果、1998年当時の恐竜復元図は、身体を前傾させ地面とほぼ水平の体勢を保った二足歩行を行うという姿になっていたのでありました。
そう考えると、一見すると容姿がかけ離れていても、同じ「恐竜」をモチーフとした怪獣デザインという事にもなり、原典のゴジラの精神性を引き継いでいるとも言えるのかも知れませんね。

最後に、本作の特撮面についてもちょいと触れておきましょうか。
よく本作のゴジラは、「日本の着ぐるみと異なり、CGで表現された」などと言われて対比されたりもするんですが、その実3DCGのみならず、アニマトロニクス、着ぐるみ、パペット等、様々な表現を用いて表現されていたりする訳であります。特にアニマトロニクスはかなり大きなサイズのものが制作されており、主にアップショットなどで効果を上げております。
流石に今から20年前の映画なので、今の観点からすると3DCGは粗が結構目についちゃうとは思うんですが、しかしアニマトロニクス・着ぐるみ・3DCGによるそれぞれの造形の違いが殆ど無いというのが凄いんですよね。これが日本のゴジラになると、「着ぐるみとサイボットゴジラの顔が全然違う!」みたいな事になっちゃうんですけれども(笑)。
ゴジラ表現以外でも、都市破壊のカットや遠景ショット等でミニチュアワークが用いられ、効果を上げております。まだまだ3DCGも試行錯誤が行われていた発展途上時代の作品ですので、決められた予算の中で最大限の効果を発揮する技術が取り入れられた特撮が本作では導入されていたと言えると思います。
他方、エメリッヒ監督は「今更こんな古い技術で撮らにゃならんのか……」みたいな愚痴を零していたりもしますが(笑)。

全体を通して本作は、巨大怪獣の出現をコメディテイストでまとめ上げた秀作という事が言えるのではないでしょうか。
本作が1億3千万ドルの予算を勝ち得たのは間違いなくゴジラのネームバリューではあったのですが、しかし制作側には正統な「ゴジラ映画」を作る気は無かった。そこがこの映画の悲劇であると思うんですよね。
本作の存在によって、興行的には成功したもののハリウッドで怪獣映画は鬼門とされ、長らくこのジャンルは敬遠されてしまう事になってしまいました。そして本作は世界中のゴジラファンの間からは鬼子として忌み嫌われてしまい、挙句の果てに本家東宝のゴジラ映画の中では「ジラ」などという屈辱的な名前さえ付けられてしまった訳です。
逆に「不遇」というキャラ付けが為され、それはそれでおいしいような気もしますが、公開からもう20年が経過した訳でありますので、ここらで『GODZILLA』を色眼鏡無しで作品単体として、観る時が来ているのだと思います。

……あと、実はこの映画、続編がテレビアニメとして全40話で制作されていたりするんですよ。
本作ラストで1匹だけ残ったゴジラが成長して様々な怪獣達と戦っていく作品で、熱線を吐いたり通常兵器ではビクともしないような大怪獣として、ゴジラや他怪獣が描かれていたりする訳です。残念ながら日本版の映像ソフトは出ておらず、管理人も昔衛星放送で飛ばし飛ばしで観たきりなんですけどね……。
丁度アニメのゴジラが展開している折ですし、エメゴジ公開20周年を記念してBlu-ray BOXの発売と洒落込んでみてはいかがですか、東宝さん!


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2018/06/05 23:43|特撮怪獣TB:0CM:0

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