管理人が特撮・アニメ・ネット等について書いたり自作の漫画を公開したりする処でございます。或いは、管理人の日々の愚痴等を垂れ流す処。または、画力向上を図る処。もしくは、インターネットラジオの投稿を報告する処。非常に混沌としております。

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飛翔掘削

Author:飛翔掘削
冴えない漫画描き。
「人生は楽しみながら」をモットーに、日々思ったことなんかを記していければと思っております。
色々観たり読んだりしますが、主食は特撮怪獣映画。
最近は、漫画と特撮映画と『ストライクウィッチーズ』があれば生きていけそうな気がしています。
2015年1月、人生初の商業漫画が出ました。

更新頻度が低下しておりますが、最低週一回は更新していく予定です。していきたい。
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東宝特撮陣のキングコング愛が詰まった、怪獣対決映画の決定版! 『キングコング対ゴジラ』 

今月の頭頃、ゴールデンウィークの最中に、日本映画専門チャンネルにて失われていたフィルム(後述)が再発見された為、『キングコング対ゴジラ』の4K解像度によるデジタルリマスターが実現したという発表が為されました。

特撮怪獣ファンの間では有名な話なのですが、1962年の公開以後はオリジナルの尺での再上映をしてはならないという契約の為、70年代頃のリバイバル上映の際にオリジナルのネガフィルムにハサミを入れてのカット編集が行われた結果、カット部分のフィルムが紛失、80年代の半ば頃に発見されLD版が出されたのですが、その後再び紛失し、以降DVDやBD等の映像ソフトでは退色したポジフィルムを繋ぎ合わせる事で対応しており、該当カット部分は他の部分に比べて画質が落ちていたりした訳であります。
そうして、それがこの度歴史的なフィルムの再発見という事で高画質化(技術としては、2014年にリバイバル上映された54年版『ゴジラ』のデジタルリマスターと同じものが使われているようです。)されたというのは、実に喜ばしい限りであります。
特撮怪獣ファンの中には、「何回紛失して何回再発見されてるんだよ!?」というツッコミもあるようではありますが(笑)。
歴史的なフィルムの再発見と、12年ぶりの東宝製ゴジラである『シン・ゴジラ』の公開が同じ年に起きたというのは、もうコレは奇跡としか言いようがありません。実にめでたい話であります。
と、いう事でその奇跡を祝して本日は、『キングコング対ゴジラ』について、少し書いてみようかなぁと思います。宜しくお願い致します。
……本当はゴールデンウィーク明け頃にこの記事を書こうと思っとったのですが、何分映画を観てブログを更新する時間が無くて……(笑)。

キングコング対ゴジラ

キングコング対ゴジラ』は、1962年に公開された特撮怪獣映画。東宝創立30周年記念作品でもあります。
制作はこの時期の東宝特撮映画では毎度おなじみの製作・田中友幸、監督・本多猪四郎、特技監督・円谷英二、音楽・伊福部昭の布陣で組まれました。安心と信頼の制作スタッフ陣でありますね。
この作品は「ゴジラシリーズ」の1作品として数えられている訳でありますが、御存じの通りキングコングは映画の本場・ハリウッドのRKO社が1933年に制作した、特撮怪獣映画の金字塔『キング・コング』に登場したキャラクターであります。それを1960年代に東宝が版権を取得して制作された訳でありまして、詰まる所この映画は日米怪獣対決という、夢の対決を描いた作品なのであります。
観客動員数は実に1255万人に達し、ゴジラシリーズとしては歴代最高、62年当時の歴代映画動員数ランキングでは2位(2016年5月現在は13位)にランクインしました。
現在に於いても、ゴジラシリーズでは高い人気を誇る本作でございますが、そのあらすじは以下の通り。

自社が提供するTV番組「世界脅威シリーズ」の聴視率が芳しく無い事が頭痛のタネであるパシフィック製薬の多胡宣伝部長は、起死回生の一手として南太平洋ソロモン群島のファロ島に伝わる「巨大なる魔人」伝説に目を付ける。
多胡部長によってテレビ局員である桜井と古江は、探検隊に仕立て上げられ、嫌々ながらにファロ島に向かうのであった。
島民の協力を得てファロ島に滞在する二人であったが、二人は島民達が畏敬する巨大なる魔人=キングコングの実在を身を持って知る事となった。
キングコングは島民達の祈りの歌と赤い汁によって眠りについたのだが、ここで桜井はキングコングを日本へ持ち帰る事を思い立つ。
これによって多胡の目論み通りコングの来日が大変な話題となり、「世界脅威シリーズ」の注目度もうなぎ上りになるのであった。

一方、北極海で海水温が急上昇するという怪現象が発生。調査の為にアメリカ軍の原子力潜水艦が調査に向うが、氷塊から突如出現したゴジラによって沈められてしまう。原潜を沈めたゴジラは南進、一路日本へ向かって進撃を開始する。
日本へのゴジラ再襲来が近付くにつれ、キングコングで沸き立っていた世間は一気にゴジラの話題で持ちきりとなってしまい、苛立ちを隠せない多胡部長。
しかし、ひょんなことから彼は、キングコングとゴジラを戦わせるという前代未聞の興行を思い立つのであった。

……こうして、日本全土を巻き込んだ、二大怪獣の戦いの火蓋が切って落とされた!



物語はコメディ調で、怪獣の描写も割と擬人化が為されており、全体的な作品のノリとしてはまさに「明るく楽しい東宝映画」といった感じでありましょうか。
この映画は怪獣対決も然ることながら本編も非常に秀逸に出来ておりまして、「怪獣映画」という枠以上に、痛快娯楽映画として仕上がっていると思うんですよね。登場人物達のウィットが効いたやりとりは観ていて心地良いですし、有島一郎が怪演した多湖宣伝部長などは二大怪獣を喰ってしまう程の存在感ですし(笑)。
物語の展開も非常にスムーズに流れ、キングコングとゴジラの対決に至るまでの道筋が過不足無く描かれております。ただまぁ、海外での興行との兼ね合いからか最終決戦が富士山~熱海城になるのはちょっと強引なような気もしますが、しかしそこはキングコングの対策に話が移ってしまってゴジラがふて腐れて富士登山をはじめていたみたいで、そこはかとない可愛らしさもあり(笑)。

何故か富士登山中だったゴジラ

また、高島忠夫演じるテレビ局員の桜井が冒頭でドラムを叩いているのが後にキングコングを眠らせる作戦で活きてきたり、冒頭で出てきた特殊繊維のワイヤーがキングコング輸送作戦に使用されたり、キングコングの初登場時に雷雲が立ち込めているのがキングコングの帯電体質によるパワーアップに繋がっている等、映画の前半から後半に向けての伏線も結構随所に敷かれていて、かなり丁寧な作りにもなっているんですよね。
他方、劇中で明言された「キングコングによる被害の一切はパシフィック製薬が被る」という案件は割と有耶無耶にされてしまっていたのですが、キングコングが南洋に帰ったあの後は、キングコングによってもたらされた各地の被害の補償はパシフィック製薬が損害賠償を支払ったり、場合によっては失往来危険罪や業務上過失致死傷罪等の罪を問われる事になり、結局宣伝のためにとやった事で会社を潰してしまう事になったのでは(笑)。パシフィック製薬の本当の戦いはこれからだッ!
……割と喜劇調に描かれているので流してしまいがちなのですが、本作では当時勃興し始めていたTVに於ける宣伝広告に対する批判的な視点も盛り込まれている訳なんですよねぇ。まだ当時はTVも新しく登場したメディアであり、映画業界とTV業界が現在のようなタッグを組むような構図でも無く、両者の間に溝があったという点もポイントになるのでしょうが。
パシフィック製薬の顛末は、なかなかにブラックな笑いと言えそうであります。

この時期は日本の映画業界の全盛期でありました。東宝も例外では無く、SFや怪獣モノ等の特撮映画だけでは無く、森繁久弥の「社長シリーズ」や加山雄三の「若大将シリーズ」、クレージーキャッツの「東宝クレージー映画」等のヒットシリーズを多数制作、他にも、戦争映画や文芸映画、黒澤明監督による時代劇映画等も多数制作されている、まさに乗りに乗っていた時期であったんですよね。管理人は全作品観ているという訳ではありませんけど、この時期の東宝映画は兎に角「楽しい」映画が多いんですよ。まさに、高度経済成長期に「娯楽の王様」として映画が君臨していた時代なのだなぁと、そう感じる次第であります。
キングコング対ゴジラ』はそういったこの時期の東宝映画の「」のオーラが映画全体から満ち溢れている作品であると言っても過言では無いと思います。それがまた今から見ると眩しく輝いた映画として映るんですよねぇ……。
結局その数年後にTVの台頭によって日本映画業界は斜陽の時を迎える訳ですが、そう考えると『キングコング対ゴジラ』に於けるTVの批判的な構図は、なんとも皮肉なものであるなぁと思ってもみたり。

さて本作は、円谷英二特技監督以下特撮スタッフによる「キングコング愛」が大炸裂している映画でもあるんですよね。
東宝の「特技監督」として様々な映画の特撮パートを担当している円谷監督ではありますが、1933年の特撮怪獣映画『キング・コング』には大きな衝撃を受け、1954年公開の『ゴジラ』に於いても『キング・コング』のオマージュを盛り込む等、その後の円谷特撮に多大な影響を与えたとされております。
この『キングコング対ゴジラ』の制作にあたり、当時の日本でもキングコングの人気が高く、また東宝の創立30周年記念映画だったとはいえ、東宝はキングコングの使用料を5年で8000万円という当時としては破格の値段(現代の感覚に直すと、大体10億円くらいでしょうか。)で買っている訳でありますが(結果的に『キングコング対ゴジラ』の大成功で回収出来たのですが。)、一説には円谷監督の存在があったからこその話だったとかなかったとか。
兎にも角にも、その円谷監督がキングコングを撮るという事で、当人以下特撮スタッフ陣には並々ならぬ思いがあったのではないかと思います。

当然のようにこの『キングコング対ゴジラ』には、南海の孤島から人間の都合で連れてこられるコングであったり、コングが列車を襲う部分であったり、女性を片手に高い建物に登るコング(特撮映画ではよく破壊される事でおなじみの国会議事堂なのですが、形状が原典『キング・コング』のエンパイア・ステート・ビルによく似ている為の本作での起用になったのではと思います。)であるとか、部分部分にストップモーションアニメーションによる表現が使用されている等、原典『キング・コング』のオマージュがふんだんに盛り込まれている訳でございます。
また、単なるオマージュのみならず、「演出するんであれば、俺達の新しいキングコング像を打ち出してやろうぜ!」という気概もあったようであります。帯電体質による強化(まぁ、これは飛び道具を持つゴジラに対するコングへの救済措置とも言えそうですが。)や、本物の猿やゴリラを参考にしたコングの動き(特に顕著なのは、原典のコングの胸を叩くドラミングの際の指がグーだったのに対して、本作のコングのドラミングの際の指は本物のゴリラに準じてパーになっている点ですかね。)を盛り込んだ描写、原典とは違いニホンザルの意匠を盛り込んだ造形(これはRKO社からの「原典とは顔を変えて欲しい」という要請もあったからのようですが。この造形は、本場・アメリカのキングコングファンからの評判はあまり良くないようです。)、そして45メートルという巨躯になっている点でありましょう。海の向こうからやってきた怪獣は、まさにゴジラと並び立つ巨大怪獣として再構成されたのであります。まぁ、ゴジラと並び立つ大きさにならないと対決映画にならないというのもありますが(笑)。
ゴジラとの最終決戦は引き分けに終わり、キングコングは故郷であるファロ島に帰っていくのですが、これもスタッフのキングコング愛だと、管理人は思うんですよね。原典の『キング・コング』に於いてコングは、人間の身勝手によって南洋からニューヨークに連れてこられて結局人間の身勝手の為に殺されてしまうという哀しい怪獣でありました。そこに来ると本作『キングコング対ゴジラ』では、故郷に帰っていくコングで幕が降りる訳でありまして、これはもう原典を踏まえると感動的でありますよ。と、いうか、この記事を書くに当たって『キング・コング』と『キングコング対ゴジラ』を観直したのですが、その際管理人はファロ島に帰っていくコングを見て、不覚にも泣いちゃいました(笑)。
まぁ、「夢の対決はドローゲームで終わらせるのがお約束」という話もありまして、制作スタッフに「原典では出来なかったコングを故郷に帰らせてやる」という意図があったのかというと微妙なところではありますけれども、或いは、そういう意図もあったのかも知れないなぁ、と。

さて最後に、本作の特撮面についてであります。
もうこの頃になってくると東宝特撮スタッフ陣もミニチュアワークや操演、着ぐるみ演出には慣れたものになっているので、非常に安定感のある特撮が愉しめると思います。特にこの『キングコング対ゴジラ』に於ける特撮面での新しさとしては、「人間の目線で見た巨大怪獣」を意識したカットが随所にある、というのがポイントでしょうか。
巨大怪獣を演出するに当たって人間の目線で見たカットというのは基本であり、勿論それまでの東宝特撮でもそういったカットは使用されたはいたのですが、この『キングコング対ゴジラ』では、多湖宣伝部長らがコングとゴジラの対決を見守っているという感じの目線で両怪獣の対決が撮られていたり、桜井らがキングコング輸送作戦の成り行きを見守る為にヘリに乗り込んで、上空から見下ろすカット等、「登場人物の目線」が意識された印象的なカットがいくつもあるんですよ。

キングコング輸送作戦をヘリから見下ろしたようなカット

そういったカットでは臨場感が出てリアルな雰囲気が溢れると言う、まさに本編と特撮の融合が起きる訳でございます。着ぐるみの筈のゴジラやキングコングが「本物の巨大怪獣に見える」一瞬が、同時期の他の東宝特撮映画と比べて多いような印象があるんですよね。
やっぱりそれは54年の『ゴジラ』以来、様々なSF・怪獣映画でタッグを組んできた本多監督と円谷監督だからこその連携プレイと言えるのでしょうね。

夜の街を往くコング巨影

他にも、本物のタコを特撮セットに連れてきて撮影したファロ島に登場する大ダコ(コレが海外ではウケたらしく、後に『フランケンシュタイン対地底怪獣』や『サンダ対ガイラ』で大タコが登場する要因となったようです。)や、コングとゴジラを観測する為に両怪獣を自衛隊のヘリが常に追跡しているという細かい部分、広いセットを存分に活かして手前に俳優を配置して奥に特撮セットとゴジラを置くという後にも先にもこれっきりの「直接合成」とでも言うべきカット、1カットしかないのに広大なミニチュアセットを組んだりするいつもの円谷特撮、といった具合で、愉しい特撮部分は目白押しであります。国会議事堂周辺に戦車が集まってくる、なんて特撮映画ならではのカットもありますしね。
また、怪獣バトルも当時の「力道山ブーム」の影響からか、どこかしらプロレスライクな戦闘スタイルが採られています。

「直接合成」

そんなこんなで非常にエネルギッシュで完成度の高い『キングコング対ゴジラ』ですが、この夏に放送される予定の4K高画質版が非常に楽しみでありますなぁ。コレも全国でリバイバル上映をやってくれませんかね、東宝さん!?
また、ハリウッドではレジェンダリー・ピクチャーズによる『ゴジラVSキングコング(仮題)』が2020年公開を目指して制作進行中でもあります。
世界的な怪獣映画ブームの中で再度注目を浴びてきたこの『キングコング対ゴジラ』。この機会に観直してみるというのも、また一興ではないでしょうか。


【当ブログ内ゴジラシリーズレビューマラソン】
前作:『ゴジラの逆襲』
次作:『モスラ対ゴジラ』

【関連記事】
東宝の本気を観てきたッ!! デジタルリマスター版『ゴジラ』

【予告編】


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2016/05/29 12:59|特撮怪獣TB:0CM:0

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