管理人が特撮・アニメ・ネット等について書いたり自作の漫画を公開したりする処でございます。或いは、管理人の日々の愚痴等を垂れ流す処。または、画力向上を図る処。もしくは、インターネットラジオの投稿を報告する処。非常に混沌としております。

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飛翔掘削

Author:飛翔掘削
冴えない漫画描き。
「人生は楽しみながら」をモットーに、日々思ったことなんかを記していければと思っております。
色々観たり読んだりしますが、主食は特撮怪獣映画。
最近は、漫画と特撮映画と『ストライクウィッチーズ』があれば生きていけそうな気がしています。
2015年1月、人生初の商業漫画が出ました。

更新頻度が低下しておりますが、最低週一回は更新していく予定です。していきたい。
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『小さき勇者たち〜ガメラ〜』とは、何だったのか 

いや、まぁ、「何だったのか」も何も無いんですが(笑)。

世の中はすっかりゴジラ復活前夜祭(※要出典)でありますが、ゴジラの復活に合わせて、日本を代表するもう一匹の大怪獣・ガメラも復活の企画が動いているとか動いていないとか、そういった話がムック本「平成ガメラパーフェクション」に書いてありました。
新作の劇場用映画だとか、TVシリーズだとか、Vシネ展開だとか、色々と憶測は飛び交っているものの、「2015年に復活する可能性がある」という以上の話は出てきておりません。
まぁ、イロイロと不安要素はある訳ではございますが、ゴジラによって間接的にガメラも復活という事で、日本特撮怪獣界隈も、少しは活気付いて来てくれればなぁ、と、思う所であります。

と、言う訳でありまして、折角なのでこの「ガメラ復活するっぽい祭前夜祭」という事で、2014年現在のガメラシリーズ最新作である、『小さき勇者たち〜ガメラ〜』について、少し書いてみようかなぁと、思う所であります。

小さき勇者たち~ガメラ~

小さき勇者たち~ガメラ~』は、2006年公開の特撮怪獣映画であります。
ゴジラシリーズが2004年の『ゴジラ FINAL WARS』で一旦終了という事になり、「怪獣映画に空白期間が出来てしまうから、40周年というのもありますし、ガメラをやりましょうか」というのが企画の発端なんだそうです。しかし本作に続く大規模な怪獣映画は出現せず、結果的に今日まで続く「平成の怪獣氷河期」の開始と共に記憶されてしまっている、ある意味では不憫な映画でもあります・・・。
しかしながらまぁ2006年公開ですか。まだまだ「最近の特撮怪獣映画」というような気がしていましたが、思えば遠くに来てしまいましたなぁ・・・。そりゃ管理人も高校を卒業して大学を卒業して社会人になってしまう訳ですわ・・・。

さて、そのあらすじは、だいたいこんな感じでありますかね。

時に西暦1973年。
三重県志摩にて、出現した怪獣ギャオスの群れとガメラが戦うという事件が起きた。その戦いの結果、ガメラは自爆。人類はガメラの自己犠牲によって救われたのであった。

それから時は流れ2006年。
母親を亡くして初めての夏休みを迎えた主人公・透はある日、紅い石とその卵を見つける。
卵から孵化したカメを、透は「トト」と名付け、自室で育てる事にするのだが……。

これはひと夏の、少年とガメラの物語……。



本作は「怪獣映画」として観た場合、かなり異質な映画であるとも言えます。
それ故に本作の評価は「」か「」かでバッサリと分かれてしまう訳です。嫌いな人にはトコトンまで嫌われてますからねぇ、この映画・・・。個人的には、そんな坊主憎けりゃ袈裟までみたいにならんでも良かろうにと思ってやまんのですけれども。
まぁ、仕方が無いと言えば仕方が無い話なんですよね。リアル志向を極めたあの『平成ガメラ三部作』の後のガメラとなれば・・・。
管理人は、この映画に対しては「」でありますので・・・。

この映画は主に『昭和ガメラシリーズ』で全面に出ていた、「ガメラは子供が好き、子供もガメラが好き」というのを現代風にリファインした映画であると言う事が出来るかと思います。
物語の主軸は、オーソドックスな怪獣映画的な「怪獣の出現に伴う何某」というモノでは無く、「少年とトト(=ガメラ)の関係性」なんですよね。その分一般的な怪獣映画よりもかなりスケールダウンしているのですが(物語の舞台も、三重県志摩市と愛知県名古屋市の間という、怪獣映画としては非常に小さなスケールの中で展開しますし。)、寧ろそれが良いんです。
物語の中盤までの、ガメラと少年との出会い、絆の形成を経ての怪獣との対峙という流れは非常に良く練られて作られていまして、そして物語終盤の名古屋での怪獣決戦での透の「トトはまだ子供なのに逃げないで戦っているんだ!だからオレも逃げない!」という台詞にこの映画の全てが集約される訳なんですね。何故少年はガメラが好きなのか、何故ガメラは少年を好きなのか、というのが、丁寧に描かれている訳でありますよ。

物語全編を通して見ると、「誰もが子供の頃に経験した事のある、手の届く範囲内で起きる、大人から見ると些細な事かも知れないけれど、子供から見たら大きな事件」という、そういう「些細な大事件」という感覚を大切にしているというのが分かるかと思います。もうジュブナイルジュブナイルしちゃってますよ(笑)。自室の窓を開けたらお隣の幼馴染のお姉ちゃんの部屋」とか羨ましいぞ、代わってくれ!
トトを拾って部屋に連れて帰り、お父さんに内緒で飼ったり、内緒と言いながら隣のお姉ちゃんに見せたり友達と一緒に秘密基地に運んだり。そしてトトが「世間を騒がす怪獣・ガメラ」として自衛隊に連れて行かれてしまっても、子供達は「ガメラ」では無く「トト」と呼び、大人たちが怪獣から逃げているばっかりであっても、子供達はガメラの為に、トトの為に行動する。まさに、「大人の知らない子供たちの物語」なんですよね。
よく本作批判の槍玉に挙げられてしまうクライマックスの、ジーダスに劣勢のトトにパワーアップに必要な赤い石を届けるために子供達がバケツリレーをする、通称「赤い石バケツリレー」ですけれども、「大人の知らない子供達の物語」的に観ると、アレは「子供達だけに分かる以心伝心の奇跡」と理解する事が出来るかと管理人は思います。・・・駄目?
そうしてエピローグ部分で、最後に「さようなら・・・ガメラ」と透君がトトを見送ってこの映画は〆と相成る訳なんですけれども、これは少年とガメラの決別をもって物語の幕とする、素晴らしい終わり方であると思う訳です。
ガメラとの離別を通して、お母さんとの離別をも乗り越えられるような少年に、透君は成長したのでありますね。
」という季節もまた本作に「爽やかなジュブナイル」というイメージを持たせる一因となってくれています。

・・・ただ、全編ジュブナイルに徹底しているのかと言えば必ずしもそうでは無く、1973年のガメラ自爆を間近で見ていた透君のお父さんからの目線も、本作には多分に入っているんですよね。「息子の無謀とも言える行動を諌めつつ、しかし息子の意思を尊重し、支えるお父さん」というのが上手く演出されていて、それはそれで物凄く良いのではありますが、しかしジュブナイルに徹底するのであればお父さんからの目線のウェイトをもうちょっと抑えるべきであったような気がしなくもありません。
まぁ、これはメタ的に考えると「昔のガメラを知っている、一緒に見に来たお父さん」の目線な訳でありまして、それはそれとして十分にアリではあるんですけどね。
しかし主軸との兼ね合いから、そのあたりはちょいと乖離気味と言えるのかも知れません。

さてさて、以下、本作の特撮面・怪獣面についてであります。

本作のガメラの対戦相手である怪獣・ジーダスは、飽くまで舞台装置でしか無かったりするという作劇の都合上、イマイチ個性に欠ける怪獣ですし、そもそもジーダスの自出その他も映画内では特に語られずじまいでしたし。そういう点では、ジーダスさんはガメラ映画史上最も不憫な怪獣であると言えるのかも知れません(笑)。ガメラ怪獣って昭和にしろ平成にしろインパクトがデカいというのが恒例でありますからねぇ・・・。
まぁ、怪獣映画の怪獣らしくちゃんと冒頭で漁船を襲ってくれるんでそれはそれで良しとしましょう、ウン(笑)。

ガメラと少年」が主軸であるという事で、怪獣映画ではお決まりである自衛隊と怪獣の戦闘も映画内では描写されていません。「描写外」では自衛隊とジーダスが交戦したりもしているのかも知れませんが、本筋に関わらないのでそこはバッサリとカットされているんですよね。
同様に、怪獣映画ではお決まりである筈の「大規模な都市破壊」も描写はされていません。引きのロングカットからの大規模なビル爆破のような、怪獣映画にはお決まりのシーンも一切無く、そういった怪獣映画的なカタルシスはこの映画からは排除されています。
怪獣達の身長自体も一般的な怪獣映画の怪獣達よりも一回り低く設定されておりまして、これも「少年とガメラの関係性」を描写するにあたって、トトと透君の距離が乖離し過ぎないように、という配慮でしょう。あまり怪獣らしからぬガメラ=トトの造形も、そういった意図の一環でありましょう。
また、怪獣映画ではよくある「夜中の決戦」というモノも排除されておりまして、夜の戦闘シーンは冒頭のアヴァンガメラとギャオスの群れによる戦闘のみで、トトの戦闘シーンは全て昼間なんですよね。これも作品カラーの統一という事の一環と言う事が出来るかと思います。

その分、寄りのカットを多用したミニチュアの作り込みであるとか、違和感を抱かせない3DCGの活用等、意外と特撮的な見所は多いんですよね。数秒しか映らないカットのために全神経を注いでいる、という感じの画面構成は、田崎監督が使える予算が限られていた平成ライダーシリーズで演出を手がけていた事と無関係では無いでしょう。
また、身長の低い怪獣というのを逆手に取った「ビルをよじ登る怪獣」という、これまでの怪獣映画ではあまり見られなかった構図が観れたりで、怪獣の可能性を感じさせる描写も少なからずありました。
誰だよ、この映画が「低予算だ」って噂流した奴! 15億という平成ゴジラ級の予算が注ぎ込まれて、視覚的にはともかく特撮的にはちゃんとそれに見合った映像になっているじゃないっすか!!


総合的に見て100点満点とまではいかないまでも、一本筋の通った物語と、徹底された作品のカラー、特撮的見所の多さと特撮パートと本編パートの融合性の高さ等々を鑑みるに、非常に良く出来た映画であると思うんですよね。ガメラの原点に立ち返った「子供の目線からの怪獣映画」というのは、『ゴジラ FINAL WARS』とはまた違った切り口からの「怪獣映画の可能性」を提示した作品である、と言う事も出来ると思いますし。
しかしながら結果的にこの映画は、商業的観点から言えば「失敗作」であったと言わざるを得ず、本作が当たらなかった事を受けて日本映画界が新作怪獣映画を創らなくなってしまった事によって日本の怪獣氷河期が本格化するという流れを見ますと・・・ね。

やはりもはや「怪獣」という存在には求心力は無く、怪獣映画というジャンルそのものの終焉を考えさせられてしまう訳です。そういった意味では、その終焉期にこうした素晴らしい作品が出来たというのは実に喜ばしい限りである訳ではあるんですけれどね。
また、本作はあまり宣伝戦略が上手く行っていなかったのではないかと思うんですよね。公開前後の記憶を辿っても、TVCMを見たという記憶はありますが、雑誌展開や新聞広告に載っていたという記憶は無い訳でして・・・。もうちょっと宣伝戦略が違っていればまた興行成績も変わっていたのではなかろうかと思う次第でございます。

そして現在に於いては、どちらかといえば「」のコメントというか、そちらの意見の方の声が大きい、という現状もあり、「聖地巡礼」に出向く程度の本作のファンの管理人としましてはちょっと肩身の狭い思いをしておる訳です。
まぁ、先述の通り好き嫌いのハッキリ分かれる映画である訳ですから、仕方ないっちゃ仕方ない話なんですけどね。

なんにせよ、また新しいガメラが観れるっぽいという事で、本作を観直してみるというのも良いのではないでしょうか。

【予告編】


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2014/06/30 18:47|特撮怪獣TB:1CM:3

コメント


どうも、こんばんはです。

自分は「小さき勇者たち」凄ぇ好きですよ、
ああいう元気の良いガキ共ってのは見てて和みますね、
それに、ハリウッド映画なんかじゃ子供が主役の映画ってスケールの小さい地に足の着いたストーリーで、正直「大人が子供時代を懐かしんで見る映画」になりがちですけど、
日本の場合“怪獣”ってファクターを加える事で、子供でもスケールの大きい話の中心になる事が出来て、まさに「子供の夢をそのまま映像化した映画」になる所が良い所ですよ。

大人って規模の大きい、深刻な問題に直面した時に子供が出しゃばって来ると「うるさい」って頭に血を登らせてしまいがちですけど、それと同じように子供もそういう大人の態度が嫌なので、
この映画の透くんみたいに“ガメラと友達になる”という大人には出来ない事をして危機に立ち向かえる能力を身に着ける展開は、子供にとっては爽快感ある展開だったと思います。

ちなみに自分も「ガメラの新作っていつ公開だったっけ?」と、思ってたら劇場公開が終わってて、DVDレンタルで見たクチです。
レバニラ #LkZag.iM|2014/07/01(火) 22:15 [ 編集 ]

すみません。映画は観てないけど、トレーラーに載ったトトは見ました。大王町で。ちょうど会社の連中を連れて、わが青春の真夏の大王崎に絵を描きに行っていたのです。そこここに居た警官が本物なのか役者なのかわかんなかった。

僕は子供のころからカメが好きで好きで好きで好きで仕方なかったこともあり、恐竜型のつまんないフォルムのゴジラよりガメラに魅力を感じていました。バイラス他、奇想天外な敵怪獣たちもメチャ好きでした。
僕らの世代にとってはガメラって「子供の味方」ですからね。ガメラでこういう話を一本つくってみたかった気持ちはわからなくないです。育てよカメ。
矢端想 #1h4OZhZI|2014/07/01(火) 22:31 [ 編集 ]

>>レバニラさん
こういった作品に於ける子供の描写って難しいんですよね。
下手すると「何やらかしてんだこのクソガキ!」という具合になりかねませんし(笑)、大人の目から見てもそうですが、子供って特撮作品に登場する子供に対してかなりシビアな目で見ていたりするんですよね……。

本作は、「子供の目線」というのに、徹底的に真摯に向き合って創られている作品の一つであると思います。
ネット上での「否」の声がもう少し小さくなってくれると良いなぁと、思ってやみません。


>>矢端想さん
ガメラトレーラーの撮影を見たんですか! 怪獣馬鹿としては羨ましい限りであります。
私は、「聖地巡礼」に行った際、「ああ、この道を走ったのだなぁ」と、感慨深く歩いたのでありました。

ガメラ怪獣が奇抜な発想だったのは、もう「ゴジラ」ありきの永遠の二番手故、というあたりだと思うのです。
子供は怪獣が好きであり、子供は亀も好きであれば、亀の怪獣を出して更に亀怪獣は子供が好きというガメラの方向性は、二番手だからこそ出来た事だったと思います。
今後のガメラも、「ガメラは子供の味方」というキャラクターの方向性を大切にして創って欲しいなぁと思ってやみません。
飛翔掘削 #GpEwlVdw|2014/07/02(水) 19:40 [ 編集 ]

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