管理人が特撮・アニメ・ネット等について書いたり自作の漫画を公開したりする処でございます。或いは、管理人の日々の愚痴等を垂れ流す処。または、画力向上を図る処。もしくは、インターネットラジオの投稿を報告する処。非常に混沌としております。

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飛翔掘削

Author:飛翔掘削
冴えない漫画描き。
「人生は楽しみながら」をモットーに、日々思ったことなんかを記していければと思っております。
色々観たり読んだりしますが、主食は特撮怪獣映画。
最近は、漫画と特撮映画と『ストライクウィッチーズ』があれば生きていけそうな気がしています。
2015年1月、人生初の商業漫画が出ました。

更新頻度が低下しておりますが、最低週一回は更新していく予定です。していきたい。
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天体衝突特撮SF映画『妖星ゴラス』 

漸く卒論が完成しました。いやはや、色々と大変ではありましたが卒論を書く事自体は非常に愉しかったです。
そんな訳で「卒論終わったぜ祝賀会」と称しまして、『巨神兵東京に現わる』を観て特撮熱が出たという友人と一緒に『妖星ゴラス』を観た訳であります。

♪おいっらうっちゅうのパ~イロットッ!


妖星ゴラス』は、1962年公開の東宝特撮SF映画。レンタル店に置いている事も少なく(管理人は一度も見かけたことがありません・・・。)、友人らに「知ってる?」と訊いてみても誰も「知ってる」と言う者はいないので、現在に於いてはマイナーな映画であると言えます。管理人も初めて観たのは「東宝特撮映画DVDコレクション」の19号として届いた時でありましたから、(少なくとも管理人の世代では)熱心な特撮ファン以外はタイトルすら知らないという人が殆どなのでしょうなぁ・・・。
ストーリーはこんな感じです。

時に西暦1979年。
80年代を間近に控えたこの年は、世界中から宇宙開発ロケットや宇宙ステーションが多数建造されるという宇宙開発ブームの真っ最中であり、日本も木星探査有人ロケット「JX-1隼号」を打ち上げていた。

そんな中、パロマ天文台が太陽系近辺に地球の6000倍もあるという黒色矮星「ゴラス」を発見、宇宙探査中の全宇宙船に「ゴラス」探査の御触れを出す。この報を受けてJX-1隼号の艇長は土星探査を中断し、ゴラス探査に向かった。

しかし、黒色矮星ゴラスは恐るべき天体であった。質量は地球の6000倍であったが、その直径は地球の4分の3であったのだ。JX-1隼号がゴラスを確認した時には既にその引力圏に捕まっており、脱出はもはや不可能だったのである。データを地球に送信した隼号は、ゴラスに吸い寄せられ、爆散してしまうのであった。

地球の各国宇宙局が隼号のクルーが命を賭して送信したデータを解析した結果出たのは、「ゴラスが現在の進路を保つと地球に衝突する」という恐るべきものだった・・・。
 



そんな天体にどうやって人類は立ち向かったのか?
南極に巨大なブースターを作って地球ごと避難したのだ!
天体衝突を題材にしたSF映画は古今東西数多とありますが、「衝突する天体を爆破or軌道を変える」とか「地球を脱出する」とかいうのはよくありますが、「地球が逃げる」というのを真剣に描いたのはこの作品だけでは無いでしょうか。
そうなんです。この作品、「地球が逃げる」というのを真剣にやっているのです。
志村喬の「地球も無事動きだしたし、良い正月だな」というとんでもねぇ台詞が聞けたりするんですね(笑)。

当時の東京大学理学部の教授に科学考証を依頼し、劇中に登場する数式や描写は基本的に科学的根拠に裏打ちされたものとなっているんですよね。
科学面の裏打ちだけでなく、劇中でも世界中の研究者や宇宙パイロット達が「地球を救う」という1点の為だけに全力を注ぐのであります。
妖星ゴラス』はまさしく、「プロフェッショナル達の映画」なんですよね(隼号の最期のシーンが何度観ても泣けるのよ・・・。 物語自体も「プロフェッショナル達の映画」でありますが、「地球が逃げる」という荒唐無稽でバカバカしい事を映画として描き切ったスタッフ達もまた「プロフェッショナル」と言えますね。作品内外共に、正に「プロフェッショナル達の映画」であると言えます)。『ゴラス』の世界でのNHKでは『プロジェクトX 挑戦者たち 男たちの地球移動作戦』が放送された事でしょう(笑)。
翻って、「土星探査を打ち切ってゴラス探査に向かった隼号の責任問題」を追及したり野党の出方を心配したりして当初は隼号の決死の行為を問題視していた日本政府(このあたりは日本政府が最期まで核兵器不使用を世界に訴え続けた『世界大戦争』と正反対ですな。)が各国首脳から隼号のデータに対する感謝の報を受けた瞬間手のひらを返したり、一般市民が「ゴラス衝突」を全く信じていなかったりと、プロフェッショナル達の「真剣さ」と対比になっていたのが面白いんですよねぇ。

特撮面も非常に素晴らしく出来ております。
特筆すべきはに南極の巨大ブースター群建設のシークエンス。画面の端から端まで並べられたミニチュアワークはもう圧巻と言うしかありません。これをスクリーンで観れたら、さぞかし凄いんでしょうなぁ・・・。
他にも、ミニチュアワークで表現される窓外の夕焼け風景や、東宝特撮のお家芸である釣り操演による宇宙ロケットの描写、ゴラスによる猛烈な高潮に飲み込まれる東京や、山崩れや地盤沈下といったダイナミックな特撮スペクタクルシークエンスに加え、突如出現する怪獣・マグマなど、これでもかというくらいに愉しめる特撮映画として仕上がっております。
・・・なんで怪獣を出すかなぁ・・・。

本来この映画には怪獣は出て来ない事になっていた訳なのでありますが、クランク・アップ直前に東宝上層部から「怪獣を出してほしい」という要請があり、急遽登場したとのこと。
劇中では「南極ブースターに)事故が起きたら大変だ」と盛んにフラグを立てて警戒していたところに、地震が起きた・・・と思いきや、それは怪獣マグマの仕業だった!もうこれには今回隣で観ていた友人もずっこけてました(笑)。怪獣好きの管理人も初見の時には「いくらなんでもこりゃねぇよッ!」と突っ込みを入れざるを得ませんでした。
しかも怪獣マグマ、どう見てもセイウチみたいな姿をしているのに、劇中では「爬虫類」とハッキリ断言されていたり、もう突っ込みどころの塊みたいな存在なんですよね。
しかしながら、怪獣マグマの着ぐるみには当時としては初めてポリエチレン樹脂が使われたり、マグマと志村喬らの演じる科学者達の絡みは、本編の本多猪四郎監督では無く円谷英二特技監督が直接演出を手掛けたりしており、結構力が入っているんですよね。マグマと科学者達の合成カット等は、怪獣が登場する映画の合成カットの中でも屈指のモノとなっているのではないかと思います。

突っ込みどころと言えばもう一つ。挿入歌『俺ら宇宙のパイロット』。
久保明演じる宇宙パイロット達がヘリコプターに乗って宇宙省に飛んでいくシーンで唄われるのでありますが、作中人物達が「♪おいっらうちゅうのパ~イロットッ!」と唄い上げるのを観て、「ああ、勇壮な歌だなぁ」等と思っていると「♪くっもら~ぬそら~は~」と、2番に突入!そうです。フルコーラスで流れるのです
こ・・・これは『ゴジラ対メカゴジラ』のキングシーサー復活の為に唄われる『ミヤラビの祈り』の再来かッ!?(※『妖星ゴラス』の方がずっと先です。
しかも劇中では事あるごとに登場人物が口ずさんだりキャバレーで唄われたりで、しょっちゅうこの挿入歌を聞かされる事になります。
もう管理人は何回もこの映画を観返しているせいで、とうとう唄えるようになってしまいましたしかしカラオケには入っていないんですよね。哀しい・・・)。
いや、ウン。良い曲なんですけどね。

と、まぁ、記事の後半は怪獣マグマとやたらと長い挿入歌についてになってしまいましたが、公開当時の日本は「高度経済成長期」であり、更に言えば「ガガーリンによる人類初の有人宇宙飛行やアポロ計画の宇宙開発に対する関心が高まっていた」時代に創られた映画でありますので、全編通して非常にエネルギッシュで希望に満ちたストーリーになっているんですよね。また、約1時間半の上映時間をフルに使った、無駄の無いテンポの良さが非常に心地良いですね。
妖星ゴラス』、管理人は大好きです!
それだけに、今年の夏に行った「特撮博物館」に南極ブースターの建設を行っていた重機や猛烈な高潮に飲み込まれる電気機関車等のミニチュア、ゴラスのプロップが展示されていたのは、非常に感慨深いものでありました。

・・・2010年公開の『SPACE BATTLESHIP ヤマト』が公開された時、宣伝文句に「日本初の本格的SF映画」等と謳われたりしておりましたが、とんでもない。この『妖星ゴラス』をはじめとして日本には昔から、特撮SF映画が沢山創られてるんだよッ!と、声を大にして言いたかったなぁ・・・等と思う平日の午後でありました。


【関連記事】
【館長】特撮博物館、行ってまいりました!【庵野秀明】
『世界大戦争』を観ました。
『SPACE BATTLESHIP ヤマト』、観て参りました!

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本当に怪獣マグマは何の脈絡もなく「突如出現」します(笑)。



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2012/12/20 02:20|特撮SFTB:0CM:6

コメント


すばらしい!

「妖星ゴラス」、タイトルはもちろん知ってますが、恥ずかしながら観たことがありません。
僕ですら生まれる何年も前の作品だもの。
この予告編を観ても、「世界に誇るSF映画を作るんだ!」という東宝の本気度が感じられますね。世間でも「マグマは要らない」説が有力なようですが、世界に誇るお家芸、怪獣特撮も入れたかった気持ちはわからんでもない。
しかし、何もかもみな懐かしい。僕の懐かしさは幼少時の昭和の懐かしさです。この映画といい歌といい、くらくらするような昭和臭、美しく希望に満ちたあの時代の陶酔であります。

正月に実家に帰ったら父に知ってるか聞いてみよう。ダメかな・・・オヤジは年寄り臭く若い頃から時代劇ばっかり観ていたらしいから(母の証言)。ウチの両親はビートルズすら聴いたことがない。(当時は不良しか聴かない音楽だったからね)
矢端 想 #1h4OZhZI|2012/12/20(木) 21:15 [ 編集 ]

>>矢端 想さん
まだSFが「空想科学」と言われていた時代ですね。特撮映画に組める予算も最高額であった、東宝特撮最盛期の、古き良き素晴らしい映画です。
出来る事ならリアルタイムでこの映画の公開に立ち合いたかったです……。

いつの日にかこの映画を映画館で観たいです。
飛翔掘削 #GpEwlVdw|2012/12/21(金) 01:58 [ 編集 ]

こんばんは。

ゴラスいいですねー(ーー;) そんなアホな!と思えることをあくまでも大真面目に力ずくで引っ張る作品の力というのはすごい物を感じます。

それとこの映画僕は音楽が好きでして、石井歓の手による伊福部昭とはまたちがった魅力の勇壮な各テーマ曲や一度聞いたら脳髄に刻まれる「俺ら宇宙のパイロット」が印象的でした。

ハリウッドの隕石映画と比較しても決して負けてない力作と思います。
しろくろShow #-|2012/12/22(土) 20:40 [ 編集 ]

>>しろくろShowさん
どうもです!


>あくまでも大真面目に力ずくで引っ張る作品の力

まさに、プロフェッショナルな映画です。
東宝SF特撮はこの力強さですよ(笑)!
飛翔掘削 #GpEwlVdw|2012/12/23(日) 01:51 [ 編集 ]
はじめまして
ゴラスへの熱い思いにトラバさせていただきました。子供のころにTVで見てずーと気になっていた作品を、オールナイトで観に行く機会がありまして、そのレビューを書きました。
ゴラスについて調べていてこちらのブログにたどり着きました。
どの記事もおもしろかったです。
これからもいろんな特撮を紹介してください。
るた #yl2HcnkM|2015/01/05(月) 21:47 [ 編集 ]

>>るたさん
はじめまして!

私も昨年11月に京都の『妖星ゴラス』の上映イベントに行き、大スクリーンで『妖星ゴラス』を観る事ができ、感無量でありました。
こういった昔の東宝特撮映画の上映イベントを色々とやってくれたら良いなぁと、思うところであります。

今後とも色々と特撮、アニメ、漫画等々についてゆる~く書いていこうと思いますので、また、コメントしてくだされば幸いであります!

飛翔掘削 #GpEwlVdw|2015/01/06(火) 21:25 [ 編集 ]

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