管理人が特撮・アニメ・ネット等について書いたり自作の漫画を公開したりする処でございます。或いは、管理人の日々の愚痴等を垂れ流す処。または、画力向上を図る処。もしくは、インターネットラジオの投稿を報告する処。非常に混沌としております。

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飛翔掘削

Author:飛翔掘削
冴えない漫画描き。
「人生は楽しみながら」をモットーに、日々思ったことなんかを記していければと思っております。
色々観たり読んだりしますが、主食は特撮怪獣映画。
最近は、漫画と特撮映画と『ストライクウィッチーズ』があれば生きていけそうな気がしています。
2015年1月、人生初の商業漫画が出ました。

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東西冷戦下の時風を色濃く反映したシナリオと、「リアル」に縛られてしまったゴジラ 『ゴジラ(1984)』 

お疲れ様です。お世話になっております。
2016年7月29日公開の特撮怪獣映画『シン・ゴジラ』まで、いよいよあと1ヶ月に迫りました。様々なコラボPRやゴジラ立像の出現等、いよいよ『シン・ゴジラ』の公開に向けて各方面で盛り上がってきた感がありますね!(そうかな?
そんな訳でございまして本日は、恐らく『シン・ゴジラ』に最も近いであろうゴジラ映画、『ゴジラ(1984』について、『シン・ゴジラ』の予習も兼ねて、少し書いてみようかなと思うところであります。
宜しくお願い致します。

ゴジラ(1984)

ゴジラ(1984』は、1984年公開の特撮怪獣映画。1975年公開の『メカゴジラの逆襲』以来の、9年ぶりのゴジラ映画でもあります。
ゴジラ FINAL WARS』から『シン・ゴジラ』までの12年間の休止期間に次ぐゴジラ映画の長期休止期間を開けた後でのゴジラ映画という事で、『シン・ゴジラ』同様、当時の特撮怪獣ファンには大きな期待を持って迎えられた映画でもありました。1984年前後には東宝の宣伝戦略もあり、ゴジラ映画をはじめとした往年の東宝特撮映画のリバイバル上映等も積極的に行われており、その中で公開される『ゴジラ』への期待値は、うなぎ上り的に上昇したのであります。
原案者でもある田中友幸の製作の元、監督は『さよならジュピター』の橋本幸治、特技監督は長年ゴジラシリーズの特技監督を務める中野昭慶、脚本は『惑星大戦争』の永原秀一といった布陣で9年ぶりのゴジラは制作されました。他にも、大河原孝夫や山下賢章等、後のゴジラシリーズで監督を務める人や、ゴジラに限らず様々な特撮作品にスタッフとして携わっていく事になる人達も多数本作のスタッフとして参加しておりまして、『シン・ゴジラ』の監督・特技監督を務める樋口真嗣なんかも、特撮スタッフの一員として参加していたりするんですよね。

そうして完成した『ゴジラ(1984』、そのあらすじは以下の通りであります。

伊豆諸島南端の大黒島が噴火してから3ヶ月、嵐にあおられ遭難した漁船「第五八幡丸」から、ミイラ化した乗員の死体と、体長1メートル強の巨大なフナ虫が発見された。
海上保安庁に救助された唯一の生存者・奥村は、崩壊する大黒島の中から巨大な怪物が出現したと証言する。生物学者の林田博士はこれを30年前に東京を蹂躙したゴジラだと推定する。

ゴジラの存在は日本にパニックを起こすと判断され、秘匿されるが、しかしゴジラは日本近海にてソ連の原潜を襲った。ソ連はこれをアメリカの仕業と断定、東西陣営に緊張が走る。
そうして政府はやむなくゴジラの存在を世間に公表する事となった。

その後ゴジラは静岡県井浜原発を襲撃。次いで首都東京を襲うゴジラに対し、自衛隊は陸海空の総力を持ってゴジラ撃滅作戦を展開する。
しかし、東京湾内に隠匿されていたソ連の工作船がゴジラによって破壊され、搭載されていた核弾頭発射スイッチが誤作動を起こし、衛星から新宿めがけて核弾頭が発射されてしまった。

この日、日本はゴジラと核ミサイルという二重の恐怖に見舞われた……!


全編を通して見ますと、ソ連の原潜破壊により緊迫する東西関係、ゴジラ殲滅を建前に「戦術核兵器の実戦投入」を目論むアメリカとソ連、ややこしい国際情勢に加えてゴジラまで対応せねばならず右往左往する総理以下日本政府など、「東西冷戦時代」という時代背景が色濃く反映された作劇であるという事が出来ます。
ソ連の原潜がゴジラに襲撃されたりソ連の工作船が東京湾に配置されていたりする等、割とソ連が貧乏クジを引かされてしまって悪役っぽく描かれているのはまぁ、制作国である日本が西側陣営だったからなのでしょうけれども(笑)。

東宝は9年ぶりにゴジラを復活させるにあたり1954年の第1作以外をリセットし、更に「もしも現在(1984年)にゴジラが出現したら」というシミュレーションを行った訳であります。本作がそれまでのゴジラ映画とはノリや雰囲気が違うのは、「リアル路線のゴジラ」というのを徹底して描こうとしたからに他なりません。劇中での東西陣営の反応も、映画のメッセージ性以上にゴジラ出現に伴う国内外の様々な反応のシミュレーションの一環としての描写というのがあるんですよね。
どちらかというと怪獣映画というよりは、『日本沈没』以降展開された、『地震列島』や『東京湾炎上』等の災害・パニック映画の路線を引き継いだ作風になっているという事が出来るのかも知れません。本作の実質的な主人公が新聞記者の牧や大学生の奥村では無く、小林桂樹演じる三田村総理であるというのも、1973年の『日本沈没』で藤岡弘、演じる小野寺では無く、丹波哲郎演じる山本総理が実質的な主人公だったのと同じ作劇構造構造になっている訳でございますよ。総理大臣が主人公の怪獣映画なんて、後にも先にも本作だけです。それがまた、本作の独特な雰囲気を構成してもいるんですよねぇ。
あなた方の国にゴジラが出現したとして、ワシントンやモスクワに躊躇わず核兵器を使える勇気がありますか?」と、米ソ両首脳に対して言える三田村総理は格好良い!
政府関係者を固めるベテラン俳優陣も、リアル志向の本作を盛り立ててくれております。唐突に出てくるムッシュかまやつや武田鉄也はアレだけど!

ただ、「リアル志向」とは言えども、本作は重厚な考証に基づいた作品では、無いんですよね。
ソ連の核兵器搭載の人工衛星なんてモノは現実には(少なくとも公式には)存在していませんでしたし、それをミサイルで迎撃するアメリカのミサイル防衛システムは84年当時は実現していません(これに近いシステムが実戦配備段階になったのは、2010年代に入ってからの話です。)。まぁ、このあたりは本作に登場するハイパワーレーザービーム車(ミサイル迎撃用のレーザー兵器という設定。2016年現在もまだ研究中の代物です。)や首都防衛移動要塞スーパーX(設定を見ると、核融合エンジン搭載だそうです。核融合が実現しているんだったら、原発は必要ないのでは……!?)等の超兵器共々の「映画の嘘」という事になるんですけどね。
ただし、それらが全くのデタラメという訳でも無く、ソ連やアメリカが秘密裏に核兵器搭載衛星を打ち上げていたという当時の噂や、レーガン大統領政権下で計画された人工衛星による核兵器からの防衛システム構想、通称「スター・ウォーズ計画」なんかがが下敷きになっている訳でありますよ。スーパーXは……残念ながら下敷きになっている存在が見当たりませんッ!

……しかしこれらの「映画の嘘」の部分から逆説的に本作の1984年が現実とは異なる歴史を辿った1984年である、という妄想をする事も出来る訳ですよ(笑)。よく考えたら本作は1954年の『ゴジラ』と世界観を同じくする直接の続編という立ち位置ですから、現実世界とは異なる歴史を辿っていたとしても不思議では無い。
作中での1954年以降、ゴジラの研究を元に進んだ結果、常温核融合の開発やそれに付随する様々な技術革新等があったのかも知れませんし、だからこそのハイパワーレーザービーム車やスーパーXにソ連の核兵器搭載衛星やアメリカのミサイル防衛システムなのだ! ……というようにも考えられる訳っすよ(笑)。
様々な技術の発展の結果、東西冷戦は現実の歴史よりもややこしい事になっていて、だからこそ日本も極秘裏にスーパーXなどを開発しなければならなかった……とか考えると、「空飛ぶ炊飯器」などと揶揄されているあの超兵器にも説得力が出てくる訳であります(笑)。

さて、そうした感じで物語の展開は多少の映画の嘘はありながらも概ねリアルに進む訳でありますが、それはゴジラという存在自体も例外では無い訳です。
本作のゴジラは身長80メートル、体重5万トンと、それまでのゴジラよりも大きく重くなっております。これは、1954年から1984年の30年間で高層ビルが多数建築され、50メートルのゴジラではビルに隠れてしまうからという理由であります。それでも、東京に出てきたゴジラは、ビルの陰に隠れてしまっていて、なんだか寂しく見えちゃう訳なのですが(笑)。
……本作を見ると分かるのですが、基本的にこのゴジラ、破壊活動をしないんですよね。原潜や原発を襲うというのはあるのですが、それはあくまでも食事の為であるという描かれ方ですし、積極的にゴジラが破壊活動を行うのも、専ら自衛隊の攻撃に対する反撃のみな訳です。破壊というより有楽町や新宿界隈をブラブラ歩いているだけという感じで、度々話題に上がる有楽町マリオンの破壊だって、ゴジラが陥没した地面に足をひっかけてよろけた拍子に破壊しちゃった感じになっています。
これは、「怪獣と言えどやみくもに破壊活動を行う訳では無いのではないか」という考えからの演出のようでありまして、作品全体のリアル路線の一環という事が出来ます。その演出は様々な方面からの考証の結果でもあり、リアル路線を突き詰める為にゴジラが熱線を吐かないという案さえもあったらしいんですよね。また、84年当時は、海外のモンスターパニック映画が盛り上がりを見せており、本作にもそのテイストが盛り込まれた結果、ゴジラが怪獣王っぽくは無くなってしまったという点があったとか無かったとか。
なので、ゴジラは食事や反撃を行わない場合は、極めて大人しく大型の道路を歩くだけになってしまった訳でありますよ……。新幹線を破壊したのも、「なんだか走ってきたから摘まんでみただけ」という感じですし。
それ故に普段の怪獣映画的な破壊のカタルシスというのが削がれてしまっていると管理人は感じるんですよねぇ……。もっとドッカンバッカン暴れてぶっ壊しまくっても良かったのに! モンスターでは無く怪獣なんだからさぁ!
……そういった、ゴジラに破壊活動をさせられなかったというのは制作スタッフも少なからず感じていたようで、中野特技監督の発言などを見ると「もっとゴジラを暴れさせてやりたかった!」的な事を結構仰っているんですよね。
後述のように「特撮は時代遅れ、今はSFX」という風潮もあって、尚更にゴジラは「リアル」の鎖に縛られてしまったのであります……。

最後に、本作の特撮面について。
本作が制作された1984年当時は、『スター・ウォーズ』や『エイリアン』、『ブレードランナー』といった海外の特撮映画がヒットし、その特撮技術は「SFX」と呼ばれ、翻って対比的に日本のゴジラやウルトラマン、仮面ライダーといった作品が「時代遅れの特撮」と貶されていた時代でありました。それ故に本作はその「SFX志向」という向きも多分にあった訳です。
そうして、コンピュータ制御で稼働する全長4.8メートル、総重量1.2トンという巨大な「サイボット・ゴジラ」が制作される事にもなりました。いわば、海外でスタンダードなモンスター表現となっていたアニマトロニクスを日本のゴジラでもやろうという試みであります。
しかしながら「サイボット・ゴジラ」は、実際に本編で使用されたのは概ねアップショットのみ、他は従来からの着ぐるみやギニョール(腕を入れて動かす人形)によって撮影されました。造形的な問題から、「サイボット・ゴジラ」と着ぐるみのゴジラは結構顔が変わっちゃっていたりもして、チグハグ感は否めません。結果的に「サイボット・ゴジラ」は、話題集めの宣伝素材としての面が強かったという事になるんでしょうかね。後の『ガンヘッド』の実物大ガンヘッド然り……。もう一方の宣伝素材として制作された「実物大のゴジラの足」は、本編中でも効果的に使われていたのですが。
他方、ミニチュアワークは巨大かつ精巧なものに仕上がっており、往年の円谷特撮もかくや、という出来になっているんですよね。ただ、カメラワークが全体的にゴジラを俯瞰で撮っている為、ミニチュアセットらしさというか、箱庭っぽさが出てしまっているというのが難点でしょうか。これは後の『平成ゴジラVSシリーズ』にも言える事ですけれども。

そういった感じの『ゴジラ(1984』ですが、シリアスな作劇で政府の対応を軸に展開する物語や長期休止後のゴジラ映画という点、多くの俳優を起用している点等、間もなく公開する『シン・ゴジラ』とも共通項の多い本作。『シン・ゴジラ』公開前の今だからこそ、観直してみるというのもアリなのかも知れません。
確かに本作は、ゴジラファンの間ではあまり良い評価はされていません。それは、いわゆる「チャンピオンまつり期」に子供だったゴジラファンが期待していた怪獣対決や都市破壊が、本作には無かったからというのも、ひとつにはあるのでしょう。本作の低評価は、客層のミスマッチというのが多分にあるのではなかろうかと思います。
しかしながら、冷戦下の情勢を色濃く反映したシナリオやその時代性、「9年ぶりのゴジラ」という事で(粗は目立ちますが、)気合いの入った特撮など、見どころは少なくありません。
そうして、後に『平成ゴジラVSシリーズ』にもつながっていく事になる訳です。散々言われているサイボット・ゴジラだって、その技術は後の平成ゴジラのアニマトロニクスに応用されていったのですから、全くの無駄では無かった訳です。
今一度、「9年ぶりの復活ゴジラ」に、思いを馳せてみるのも、また一興ではないでしょうか。


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↑『シン・ゴジラ』予習繋がり

【予告編】

本編では伊福部音楽は使用されませんが、逆にそれが映画全体に統一感を持たせているように感じます。伊福部音楽は「強い」ですからねぇ……(笑)。

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2016/06/28 18:00|特撮怪獣TB:0CM:7

昨今、脚本家が「戦犯」として叩かれ過ぎなのではないか問題 

6月もそろそろ終わりに差し掛かっておりまして、今年の4月期開始アニメも続々と最終回を迎えていっております。
毎クールの事ではありますが、「最後まで観ていて良かったなぁ」という作品から「う~ん、こいつぁイマイチだったぜよ」という作品までありまして、それぞれの作品の良かった点、悪かった点を総括しつつ次のクールのアニメの情報を仕入れていく感じに管理人はなっておるのであります。大体のアニメファンはそんな感じだとは思うんですけどね。

さて、今期管理人が最後まで観た作品のうちの1作『くまみこ』が、最終2話の展開を原作から改変した結果キャラクター達が何かおかしくなってしまったというのがあり、それまで観てきた視聴者は困惑、原作者のブログにもオブラートには包んでおりますが「なぜこうなってしまったのか」的な事が書かれているのもあり、現在ちょっとした炎上案件になっていたりする訳であります。
その展開から主人公が精神崩壊を起こしたようにも見える為、「機動戦士Zガンダム』ないし『重戦機 エルガイム』の再来だ!」とか言われてしまっていて何ともおかしい感じなのではありますが(笑)、しかしネットに於ける集中砲火は専らアニメスタッフ、特に脚本家に向かって浴びせられている訳でありますよ。まぁ、管理人も「あの展開はちょっとなぁ……」とは思うところではあるんですけれども、しかしながら同時に、「全部が脚本家のせいって訳でも無いだろうが」とも思うんですよね。
昨今は、作品が成功した際でも失敗した際でも、何かと「脚本家」が槍玉に挙げられているような印象があるんですけれども、しかしながらそこまで脚本を持ち上げたり叩いたりするのはちょっと違うのではなかろうか、と……。
それはアニメでも、特撮でも、或いは映画なんかでも、兎に角映像作品界隈全体で言えるように思うのですが。

そもそもとして、映像作品に於ける「脚本」は何か?
その答えは、「作品の設計図」とするのが正しい訳であります。物語を構成するのは脚本ではあるんですけれども、しかしながら最終的には映像作品となる訳でありますので、設計図はあくまでも設計図であるに過ぎません。
また、その設計図自体も監督やプロデューサーの意向を元に構成されている訳でありますので、脚本家の仕事は、いかに監督やプロデューサーの頭の中にある「伝えたい事」を文字として、物語として構成するかという部分が大きい訳ですよ。よく言われるのは、「脚本家はインタビュアーである」という事でありますかね。そうして監督やプロデューサーのやりたい事に脚本家の持ち味が幾分かミックスされて、漸く脚本が出来上がる訳であります。原作付きの作品の場合は更にそこに「原作」という要素が加わってくるので、脚本家独自の作家性というのが出にくくなるという話もあります。
そういった性質上、物語全体を俯瞰した場合であっても、そこに脚本家の責を問う事は難しい訳でありますよ。
勿論、脚本ありきでその後に監督やプロデューサー以下スタッフが決まっていったという作品なんかは別になりますけれども。

素材は同じでも、調理の仕方次第で味は変わる訳です。

そして、脚本があくまでも設計図であるが故に、「完成作品が設計図通りに作品が組み上がっているとは限らない」というのもポイントになってくる訳でありますよ。監督や演出家によっては、きちんと設計図通りに組み立てる人も居れば、制作中にアレンジを加える人も居ますし、中には手抜き工事をする人だって居る訳であります。
アニメなんかの絵コンテ集や脚本が出版されていたりもしますが、そういうモノを読み比べてみると、結構絵コンテの段階で脚本からストーリーが変わってしまっていたりもするんですよね。そこが、演出家や監督のアレンジというところになる訳です。
また、実写作品の場合は、ロケ先の天候等の影響で作品の話がガラリと変わってしまう事や、監督のその場のノリと勢いで話の展開が二転三転してしまう場合だってありますし、役者やその事務所がNGを出す場合なんかもある訳です。
管理人が知っている中で一番極端な例は、特撮監督の「こっちの方がドラマチックになるだろう!」という一声で登場人物の乗っている飛行機が爆発炎上、その後のその登場人物のシーンが全部カットされてしまった、というヤツですかね(笑)。監督やプロデューサーと相当モメたらしいのですが、結局その特撮監督の案が採用となって世に出たのであります。もうこうなると脚本家の責任がどうとかいう話じゃ無くなります。まぁ、こんな例はそうそう無いでしょうけどね。

こうした、脚本がどんどん変わってしまうという話で分かりやすいのは、三谷幸喜監督の映画『ラヂオの時間』を観るのが一番手っ取り早いですかね。
この作品は様々な要因やら横やりやらでラジオドラマの脚本がどんどん変わっていって当初の物語が殆ど無くなってしまうというドタバタ喜劇なのでありますが、極端に言えばああいう事がアニメや特撮、映画の現場でも起きている訳でありますよ(笑)。そもそも『ラヂオの時間』自体が、三谷監督が手掛けたドラマの脚本が放送時には全く違うモノになっていたという経験から生まれた作品だったりもするのですが。

脚本」という、一見するとその作品のストーリーを構成している役職であるが故に、その脚本家を「戦犯」扱いにして叩くという風潮が出来てしまったのでしょうが、しかしよくよく見てみると一概に脚本家だけの責任とは言えない訳です。
真に責任を問う事が出来る人物が居るとすれば、それは脚本家では無く、作品全体を統括している監督やプロデューサーであると、管理人は思うんですよね。だからと言って「プロデューサーや監督を叩こうぜ!」と言う訳でも無いんですが(笑)。

映像作品の多くは、個人では無く実に多くの人間が携わって完成している訳であります。それを、あくまでも1セクションに過ぎない役職に居る人をよってたかって「戦犯」にしてしまうというのは、何か違うんじゃないかなぁと思う、今日この頃でございますよ。

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2016/06/23 19:52|アニメ&特撮混合雑記TB:1CM:6

庵野秀明第1回監督作品にして、伝説的OVA作品! 『トップをねらえ!』 

今年7月29日に公開される『シン・ゴジラ』。
管理人はこの映画の公開が非常に楽しみでございまして、もう公開日までの残日数を指折り数えていたりする訳でありますが、しかしまだまだ公開まで1ヶ月と少し。努めて落ち着き払い、ゴジラを迎えてやろうと、そういった心持ちでございますよ。
そんな訳で『シン・ゴジラ』の予習の一環として、庵野秀明監督の商業監督作品第1作目である、アニメ『トップをねらえ!』を、観ていたりもする訳であります。
そんな感じで本日は、『トップをねらえ!』について、少し書いてみようかなぁと思うところであります。宜しくお願い致します。
それにしても遂に『トップをねらえ!』について当ブログで書く事になったのですなぁ……って、なんか丁度1ヶ月くらい前にも同じ導入で記事を書いたような気が……(笑)。まぁ、『トップ』は『ハルヒ』とは違って管理人が生まれる前の作品なのではありますが。

トップをねらえ!
そういやこの作品もBDBOXが出る直前にDVDを買い揃えてしまった作品であったなぁ……。

トップをねらえ!』は、1988年より順次発売された、GAINAX制作による全6話構成のOVA作品であります。タイトルからよく「スポーツモノ」だと思われていたりもするのですが、ジャンルは「SFロボットアニメ」という事になっており、ゲーム「スーパーロボット大戦シリーズ」にも度々参戦しており、ロボットアニメファンの間では一種の「伝説のアニメ」としても認知されていたりもします。
キャッチコピーは「炎の熱血友情ハードSF宇宙科学勇気根性努力セクシー無敵ロボットスペクタクル大河ロマン!!!!!」。「なんじゃそりゃ!?」と思ってしまいますが、しかし作品本編を観たら分かります通り、そのキャッチコピーに違わない凄まじく壮大で熱い作品として仕上がっているんですよね。
制作スタッフは、原作に岡田斗司夫、脚本は山賀博之、キャラクター原案が美樹本晴彦、音楽に田中公平、絵コンテは樋口真嗣、そして監督は庵野秀明、という布陣でありまして、原画や作画監督、各種設定として貞本義行や前田真宏が参加しているなど、後のGAINAX作品や、延いては『シン・ゴジラ』に携わる事になるスタッフも、本作の中核スタッフとして参加している訳でありますね。この1988年から制作された『トップをねらえ!』が2016年の『シン・ゴジラ』へ繋がってっているのだという事を考えると、また感慨深くなる訳でございますよ……!
他方、本作は同じくGAINAX制作のアニメ映画『王立宇宙軍 オネアミスの翼』で抱えた負債を返済する為に、解散する予定だったGAINAXが存続した結果企画された作品であるという側面もあり、確実に売れる為に「女の子、メカ、怪獣」というオタクが大好きなモノをブチ込んだ作品にもなった訳であります。『王立宇宙軍』が非常に硬派な印象のアニメ映画だった為、この『トップ』の一見するとおちゃらけたギャグのようなビジュアルと作風に度肝を抜かれたという当時のアニメファンも多かったのだとか。
それにしても『王立宇宙軍』での負債が、結果的には本作や『ふしぎの海のナディア』や『新世紀エヴァンゲリオン』、『フリクリ』に『天元突破グレンラガン』といった後のGAINAX作品に繋がっていくのですから、まぁ、世の中分からないものですよねぇ。

して、そのあらすじは以下の通りとなっております。

時に西暦2015年。超光速航法が実現して宇宙時代を迎えた人類は、宇宙の脅威「宇宙怪獣」による初めての攻撃を受けた。
試験航行中であった地球帝国宇宙軍の超光速宇宙戦艦るくしおんをはじめとする宇宙艦隊は、宇宙怪獣の襲撃により壊滅してしまう。これを切っ掛けに人類は、宇宙怪獣との長く苦しい戦いの日々を生きる事になる……。

それから6年後の2021年。るくしおん艦隊のタカヤ提督の一人娘であったタカヤ・ノリコが、地球帝国宇宙軍付属沖縄女子宇宙高等学校に入学する。
これは、持ち前の努力と根性で戦う、一人の女の子の物語である!



作品本編について触れる前にまず諸々の設定まわりを見てみますと、「バブル経済が続いていってとうとう日本がアメリカのハワイを買収してハワイ県にしてそこをアメリカが真珠湾に奇襲攻撃を仕掛けて日米戦争が始まっちゃってそのままの勢いで日本がアメリカに勝っちゃって世界を征服、地球帝国を樹立。東京を帝都とし、天皇は地球人類統合の象徴となった!」という、なんか色々とヤバい事になっていたりもするんですよね。勿論、本編中では一切それらの設定に言及されてはいませんけれども。まぁ、そもそもの話として元々GAINAXの母体となったDAICON FILM自体が『愛國戦隊 大日本』なんかの自主製作映画も制作していて、右も左も笑い飛ばす芸風だったというのも関係しているのかも知れませんが(笑)。
しかしながら、同じバブル期に制作された特撮怪獣映画『ゴジラVSキングギドラ』に於いても、「未来に於いて日本が全世界を支配している」的な話になっている訳でありまして、なんとなく『トップ』のこのブッ飛んだ設定も、バブル期の日本の表象となっているのかなぁ、と思わなくもないですかね。
或いは、様々な日本で制作されているアニメやSF映画なんかで「世界的な使命を背負っている筈なのに主要登場人物の殆どが何故か日本人である」という事へのメタ的なアンサーなのかもと思ってみたり。そりゃ日本が世界を牛耳っていたら世界の命運を左右するポジションに日本人が多数立っていたり公用語が日本語だったりしてもおかしくないっすわな!(笑)

さて、作品全体のノリとしては、やはりと言うかなんというか「80年代だなぁ」と感じるところは多々ありますが、全体的には第1話を除いてはSFカラーで統一されているように思います。
宇宙での戦闘や、亜光速航行によるウラシマ効果、縮退炉やブラックホール爆弾、そして敵である宇宙怪獣の人類を殲滅せんとする行動原理が銀河系の免疫抗体であるという事に基づいている等全体的に結構重厚なSF考証が為されており、宇宙怪獣と宇宙艦隊が戦うという荒唐無稽な物語でありながらも地に足が着いている印象を視聴者に与えてきております。
地に足がついている」という点で言えば、作中に度々登場する様々な看板や小道具等のほぼ全てが1988年当時実在していたモノになっているというのも挙げられますか。登場人物達が飲んでいるコーヒーはUCCコーヒーだったり、宇宙ステーションへ向かうシャトルをJALが運行していたり、宇宙戦艦ヱクセリヲンの艦内鉄道として国鉄103系電車が走っていたりしており、アニメではありながらも「現実の延長上の世界なのだ」という事が強調されている訳であります。ソ連は崩壊しちゃいましたけど。
設定面でも、作中に登場する人型ロボット=マシーン兵器は日産とフォルクスワーゲンの共同開発となっていたり、宇宙戦艦ヱクセリヲンは三菱造船や石川島播磨重工等の企業からなる日本重化学工業企業共同体が建造を行ったという事になっていたりします。
近年に於いては現実世界に実在する企業等ともタイアップを行ったりして、アニメにその企業の製品等がそのまま登場するという事が増えてきておりますが、『トップ』が制作された80年代後半頃にはそういった作品もほぼ無く、現実にもある身近なモノがアニメの小道具として登場すると言うのは結構斬新な事だったのではないでしょうかね。勿論、許可なんかはほぼ取ってはいなかったのでしょうが……(笑)。

そして、この作品について書くに当たり言及しなければならないのは、やはり、『エースをねらえ!』と『トップガン』を足して割ったようなタイトルを見れば分かります通り、本作は古今東西ありとあらゆる漫画、アニメ、洋画、邦画、特撮にSF小説等のオマージュで構成されているという点でありましょう。
管理人も大好きな『妖星ゴラス』や『宇宙大戦争』に『日本沈没』等の東宝特撮映画や、或いは、『マジンガーZ』や『ゲッターロボ』、『超電磁ロボコン・バトラーV』に『伝説巨神イデオン』等のロボットアニメや『宇宙戦艦ヤマト』のようなSFアニメ、更には『ウルトラマン』や『仮面ライダー』に『スーパーロボット マッハバロン』や『Xボンバー』といったTV特撮作品に、『激動の昭和史 沖縄決戦』をはじめとした岡本喜八監督の映画等々、その「元ネタ」は多岐に渡っております。それこそ、『トップをねらえ!』の元ネタについて記述するだけで一冊本が書けるくらいに(笑)!
時には現場で、「このシーンに使えそうな元ネタを探して来い!」なんて話もあったくらいでありまして、この『トップをねらえ!』という作品は作品全体でパロディやオマージュをこれでもかというくらいに詰め込んだ作品であるという事が出来るでしょう。それは台詞であったり、画面構成であったり、設定面であったり、或いは劇判曲であったりもするのでありますが、しかしながら凄まじいのがそれらを単なる「パロディのギャグ」の組み合わせとしてでは無く、「『トップをねらえ!』という作品の1場面」として昇華しているという点にあると思うんですよね。
80年代のOVA作品には、オタク層をターゲットにしていた性質上から様々なアニメや特撮のパロディギャグが展開されるというのがあった訳でありますが、その観点から見ると『トップをねらえ!』はそれらのパロディ群とはまた違った趣になっている訳でございますよ。様々な作品から引用を用いつつ自分達の言いたい事を盛り込むというのは、そのまま庵野監督の芸風になってもいる訳でありますが。
しかしながらパロディ・オマージュ満載のこの『トップをねらえ!』も後に、『ストライクウィッチーズ』や『宇宙戦艦ヤマト2199』、『放課後のプレアデス』に『ハッカドール』といった後続のアニメでパロディやオマージュされている訳ですので、そうして、アニメのパロディ・オマージュの循環として続いていっているのは、何とも面白いなぁと、感じるしきりでありますかね。アニメの歴史を感じざるを得ません。

……ここまでで既に4000字近くの文字数を費やしてきましたが、漸くストーリーについて語る段になりましたよ(笑)。
長くなるぞ、この記事は……。

第1話は、まず巨大ロボットが筋トレをしたり組体操をしたりしている全く持って意味不明な映像から始まりました。
いや、明らかにおかしいでしょ!?
何で機械であるロボットが筋トレしているんだとか、そもそも宇宙に上がるのに人型ロボットの訓練をするのは何故なんだとか、開始数分でもうツッコミ疲れてしまう訳ですよ! その上「お姉さまが鉄下駄を!?」とか、笑うしか無ぇよ!!
もう第1話は、古典的な少女漫画のフォーマットにスポ根モノのテイストやロボット要素を乗っけて全力で視聴者を笑わせにきていると言えるでしょう。スパルタの鬼・オオタコーチが『ウルトラマンレオ』のダンの杖を使っているというのもまた……(笑)。
それでも、管理人などはノリコの特訓風景に、「日常の中の巨大ロボット」を感じて結構好きだったりするのですけどね。絵コンテは樋口監督なので、そこは特撮ライクな画作りになっている訳ですし、空気感の描写を見てもやっぱり庵野監督はこういうのが上手いなぁ、と。作画もOVAだけあって崩れも殆ど無く良く動きますし。
コレを観た視聴者は、まさかこの後あんな展開になるなんて思いもよりませんから、まぁ、『トップをねらえ!』を文字通り「ハイクオリティだけどおちゃらけたパロディギャグアニメ」だと認識するでしょう。庵野監督がほくそ笑んでいる姿が目に浮かんでくるようです(笑)。

第2話では、そのおちゃらけたパロディギャグ的な雰囲気を保ちつつも、6年前に死んだノリコの父であるタカヤ提督が乗っていた、超光速宇宙戦艦るくしおんが太陽系付近に亜光速で接近してくるというお話に。
これを受けてノリコ、カズミ、オオタコーチが小型の亜光速艇で確認を行うという事になる訳でありますが、ここから『トップをねらえ!』という作品が単なるパロディギャグ作品から一歩先に進んでいく事になるのでありますね。
勿論、亜光速艇の発進シークエンスは『妖星ゴラス』のゴラス観測カプセルの発進シークエンスっぽかったり、コーチやタシロ提督が話しているシーンの後ろでカシャカシャ回っているテープ式のコンピュータなんかは50年代、60年代のSF映画っぽいテイストだったりと様々な場所に様々な作品のパロディ・オマージュが組み込まれてはいるんですけどね。
亜光速で航行する事により、ウラシマ効果が発現。ノリコ達にとってはほんの10分ちょっとの出来事が、地球では半年以上もの時間が過ぎてしまう。それは亜光速で飛んできたるくしおんも然りで、15年前に消息を絶ったるくしおん艦内では、まだ2日しか時間が経過していなかった。ノリコは第1艦橋を目指すが、しかしそこは宇宙怪獣に破壊された後だった……。
非常に、切ない話であります。
しかし、『トップをねらえ!』は、この「ウラシマ効果」をひとつの軸に、展開していく事になる訳ですね。

第3話と第4話では、超光速宇宙戦艦ヱクセリヲンを旗艦とする宇宙艦隊と人類を脅かす敵である宇宙怪獣の戦いとなる訳であります。
この作品の世界の宇宙はエーテルで満たされているという事になっており、宇宙戦艦もエーテルの抵抗を抑える流線型、爆発等もエーテルを通して衝撃波として伝わってくる等、作画演出に説得力を持たせる設定として機能しているように思います。
そうして描かれる、宇宙を航海するヱクセリヲン乗組員達の日常。艦が揺れたり、航路を確認したり、広大な艦内を列車で移動したり、ワープ中に肝試しをしてみたり、大目玉をくらって甲板のレーザー砲のレンズ磨きをさせられたり。いやぁ、何といいますか、航海モノはいいぞ、と(笑)。
それにしてもえげつないのは宇宙怪獣でありますよ。海棲生物っぽい見た目も然ることながら、恒星を繁殖場所としてエネルギーを喰い尽くし、次々と星を殺しながら地球人類を目指すえげつないその姿は、「怪獣」というネーミングではありながら、ゴジラやウルトラ怪獣達のような愛らしさは一切ありません。人類絶対殺すマンですよ、人類絶対殺すマン!

この2話でノリコは初恋を経験したり初出撃を経験したり想い人の死を経験したり特訓したり未完の最終兵器で出撃したりする事になる訳で何かと忙しいのではありますが、しかしやはり、初恋の相手であるスミスとの離別や憧れのお姉さま・カズミにコンビ解消を言い渡された挫折が、第4話でのガンバスター発進のカタルシスに集約されるという構成になっている訳でありますよね。
ここでポイントになるのが、ガンバスターがあんなに格好良い音楽をバックに発進するのにアフターバーナーが昭和のガメラっぽいショボい表現になっている……という事では無く(笑)、ガンバスターのカラーリングが宇宙戦艦るくしおんと同じものになっているという点であります。
ガンバスターの設計をしたのはタカヤ提督の部下だったオオタコーチで、その操縦種はタカヤ提督の娘であるノリコ。そしてそれがるくしおんと同じカラーリングになっているというのは、オオタコーチの想いを感じざるを得ませんよ……!
そうして、「努力と根性」を一つのキーワードに進んできたノリコの成長物語はガンバスターで火星軌道付近にまで迫った宇宙怪獣を倒す事で完結する訳でありますが、しかし物語はまだあと2話、残っている訳でございます……!
パロディ、オマージュ的には、ヱクセリヲン艦隊に宇宙戦艦ヤマトがどさくさにまぎれて混じっていたり、宇宙を航行している宇宙艦隊群が特撮セットの吊り操演で動いているかのような挙動をしたり、ガンバスターが飛んでいく際にマッハバロンのようなポーズを取っていたりする部分がポイントでしょうか。作品は大真面目なノリではありますが、しかし制作スタッフは爆笑しながら描いていたとか(笑)。

因みに、OVA展開をしていた本作、売れなかった場合はこの第4話で打ち切りという事になっていたのですが、売れ行きも好調だった為残りの2話の制作が決定したという話があります。いやぁ、売れてくれて本当に良かったっすよ。80年代の先輩オタクの方々が買ってくれたから、管理人のような後追い組が完全な形で観れる訳でありますからね……!
80年代、90年代のOVA作品は、売れずに打ち切りで尻切れトンボみたいになってしまった作品が多数ある訳で、『トップをねらえ!』でそれが起きなくて本ッ当に良かったですよ。
よく、5話・6話は「後付けで制作された」という事が言われたりもしているのではありますが、庵野監督ら製作スタッフは、第6話のエンディングから逆算して構成しているという旨の事を言っているので、やはり制作意図としては初めから全6話構成だった訳なのであります。一応第4話はクライマックスっぽくはなっていますけれども、でも制作意図通りの構成で観たいですもん。

さて、第5話ではそれまでとは雰囲気がガラッと変わります。
太陽系を離れ、超光速で航行していたヱクセリヲンに乗っていたノリコとカズミにとっては僅か数ヶ月の航海でしたが、ウラシマ効果によって地球では10年の月日が流れてしまっていました。そこでノリコは同級生で親友のキミコに再会するのですが、彼女は結婚してお母さんになっていたのでありました。
切ない。実に切ないお話なのではありますが、しかしコレ、なんだか身につまされるようなお話なんですよね、これがまた。この話に於ける「ウラシマ効果で10年取り残されてしまったノリコ」というのは、まるっきり視聴者である「オタク」のメタファーにもなっている訳でありますよ……。
10年の間で、学生の時に一緒に馬鹿やっていた友達も結婚して家庭を持ったりもしている。翻って、自身は相変わらずオタクのまま。社会人になっても相変わらずにオタクをやっているのは自分だけなのでは無いか、という得体のしれない寂しさと焦燥感に駆られるのは何故でありましょうか。いや、「オタク」として突き抜ければそれでも良いのではありますが、しかし管理人も時々こう感じてしまう時があるんですよね。「俺は、このままオタクを続けていて良いんだろうか」と。
トップをねらえ!』という作品は、全面的にオタクの方向へ向いた作品ではあるのですが、こうして成人オタクの心を確実にえぐってきたりする、恐ろしい作品でもあるんですよ(笑)。
諸々のスタッフインタビューなんかをみると、どうやら企画・原作の岡田斗司夫さんや、脚本の山賀さんは割と意図的にオタクの自虐を盛り込んだとらしいのですが、一方で庵野監督は特にそういう意図を持って演出していたという訳では無いようです。そのあたりの制作者間での空気感の違いもあって、なかなかどうして興味深い話でありますよね。

第5話での物語は、数億という天文学的単位で太陽系に迫りくる宇宙怪獣軍団に人類はどう立ち向かっていくのか、という話になります。
ここでの地球帝国宇宙軍の首脳陣が志村喬やら香川良介やらによく似た顔の軍人達で構成されており、往年の東宝の戦争映画というか『日本のいちばん長い日』のような雰囲気なのに、卓上に松本メーターが置いてあるというなんともシュールな図だったりもするのですが、結局オオタコーチの発案で廃艦となったヱクセリヲンの縮退エンジンを暴走させてブラックホール爆弾として敵にぶつけるという作戦が採用され、その護衛にノリコとカズミのバスターマシン1号&2号が付く事になる訳であります。
しかし、オオタコーチは宇宙放射線病(宇宙戦艦ヤマト』で沖田艦長が罹患していた病気と同じ病名です。)に侵されており、亜光速で航行するガンバスターで出撃するノリコ・カズミは、もう二度とコーチに会えないかも知れない。作戦中、どんどん経過していく時間に耐えられず、コーチを恋い慕っていたカズミは作戦を放棄してしまおうとするのだが、ノリコの魂を込めた説得により、自らの使命を再認識。「合体しましょう!」という声と共に、ガンバスターに合体。宇宙怪獣軍団を相手に、一騎当千のその力を披露するのであった!
……いやぁ、熱いッ! 第1話の段階からは、こんな熱い展開になるなんて思いもしませんよね(笑)。
この戦闘シーンは挿入歌「トップをねらえ! 〜Fly High〜」がかかり、日高のり子と佐久間レイの迫真の演技と絶叫、そして非常にハイクオリティな戦闘の作画演出等、全てが噛み合って相乗効果を発揮した伝説的なシーンになっている訳であります。ガンバスターがコン・バトラーVみたいな動きをしたりゲッターロボみたいな動きをしたりウルトラセブンみたいな動きをしたりしているのですが、それを笑っているような余裕は全く無く、ただただ圧倒されるばかりであります。
恐らくこのシーンが、パロディやオマージュを超越した庵野演出の真骨頂なのでありましょうねぇ……。
そうして、地球に帰還した二人を、ちゃんと生きていたオオタコーチが迎えてて、ハッピーエンドです、めでたしめでたし!
いや、あともう1話残っていますが。

そうして、最終話である第6話。
サブタイトルである「果てし無き、流れのはてに…」は、小松左京のSF小説『果てし無き流れのはてに』からの引用であります。最終話がSF小説のタイトルからの引用となっているのは後のGAINAXオリジナル作品の伝統にもなっておりますね。
この最終話では画面が白黒になり、演出も全編通して古い映画風になっております。銀河を舞台としての、人類と数十億の宇宙怪獣との戦いが描かれます。
いや、もう深くは語りません。
さよならは言わないわ、行ってきます」というカズミの台詞と「帰ってきたら、おかえりなさいと言ってあげるわ」というユングの台詞、ノリコの「ごめんキミコ、もう会えない!」という台詞、そして1万2千年後の「オカエリナサト」、その直後のカラーになる一瞬が、もう総てであります。管理人も久方ぶりに観たら、もう感涙してしまって……(笑)。
第1話でロボットが筋トレしているおバカな映像からたった3時間(一気観したら)でこの感動巨編でありますから、もう本当に凄まじい作品でありますよ。「炎の熱血友情ハードSF宇宙科学勇気根性努力セクシー無敵ロボットスペクタクル大河ロマン!!!!!」というキャッチコピーは伊達では無いッ!
勿論、『日本沈没』同様の「この地域には被害が無い」テロップや、宇宙戦艦エルトリウムの椅子が『スーパーロボット マッハバロン』の国際科学救助隊KSSの椅子と同じモノになっているなど最終話で感動巨編だからといってパロディ・オマージュが無くなるという訳ではありません(笑)。木星をブラックホール爆弾にして銀河系の中心ごと宇宙怪獣を殲滅するというのも、木星を犠牲にして地球人類が助かるという『さよならジュピター』オマージュですしね。
しかしながら、宇宙戦艦エルトリウムを旗艦とする「銀河中心殴り込み艦隊」というネーミングは、もう人類はヤケクソになってしまったのかと思ってしまいますが(笑)。

感涙っすよ……。

オタクに向けた作品でありながらオタクに対する毒をも盛り込んで進行し、最後は壮大な大河ロマンとなって完結した『トップをねらえ!』というこの作品でございますが、本当に良い作品でありますよね。管理人は大好きであります。
単純に作品として観ても面白いですし、オマージュやパロディの元ネタと照らし合わせて観るのもまた面白いですし、本当にオタクががオタクに向けて創った作品であるという事が画面からにじみ出てきてきてやみません。
GAINAX的には、本当は全編第1話のようなパロディギャグ路線で行くつもりだったそうなのですが、庵野監督の意向もあって現在世に出ている形となったそうであります。
その為、美術スタッフに泣きながらロッカーを蹴ってリテイクを懇願した庵野監督の話とか、ノリノリで樋口監督が絵コンテを切って原画スタッフがそれを実現する為に四苦八苦したとか、最終話を白黒にしたせいで色彩設定が困難を極めたとか、制作に於ける紆余曲折やらスタッフ間の軋轢等、やたらギスギスした当時の制作現場についての話も出てきたりもする訳であります(笑)。
音楽を担当した田中公平先生などは、パロディギャグ作品のつもりで作曲していたらいつの間にかSF大河ドラマになっていて、「こうなるんだったら最初から言ってくれ!」と絶叫したとかしていないとか(笑)。

そういった感じで、『シン・ゴジラ』公開の予習として『トップをねらえ!』について長々と書いてきた訳でありますが、いかがでしたでしょうか。他にも、庵野監督による音楽演出であるとか、画面構成やレンズの再現や、ここまでで言及していなかった台詞やシーンの元ネタについて等、まだまだ書きたい部分はありますが、それらを書いていくと本当に収集が付かなくなってきそうなので、取り敢えずこれくらいにしておこうかなと。このような長大な記事になってしまうあたり、やっぱり俺は『トップをねらえ!』が、庵野秀明監督の作品が大好きなんだなぁと、改めて実感するしきりであります(笑)。
皆さんも『シン・ゴジラ』予習として『トップをねらえ!』を観るというのも一興ではないでしょうか。
3時間程度でサクッと観れるので、未見の方も是非!(未見の人はここまでのクソ長い記事を読みませんかそうですか。


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2016/06/22 17:36|SFアニメTB:0CM:4

「ゴジラは着ぐるみでなければならない。CGでは駄目だ!」という今更な事を言っている人が思いの外多い事に、ちょっと辟易としているというお話 

何を今更!?」という話題のような気がするのでありますが、事の発端はまたしても本年7月29日に公開予定の『シン・ゴジラ』でございます。
4月の段階で『シン・ゴジラ』の予告編が公開され、それに伴って各種マスコミなんかでも『シン・ゴジラ』が取り上げられる事と相成りました。その報道にて、「今度のゴジラは初のフルCGゴジラである」という旨の事が書かれたり言われたりしたんですよね。
それに対して、まぁ、面倒臭いゴジラ界隈にて記事タイトルにもありますように、
CGのゴジラは駄目だ。なんで着ぐるみでやらなかったんだよ!?
とか、
着ぐるみこそ本当のゴジラなんだ。CGには血が流れていない
とか、
庵野は特撮博物館やってただろ? 特撮を捨てるのかよ
とか、まあ、散々言われており、現在でも度々ネット界隈にて論争が起きていたりするという事態になっている訳でございます。
特撮怪獣ファンである管理人と致しましては、「なんで今更そんな話題になっちまうんだよ!?」という感じで頭が痛くなるのではありますが、まぁ、一方では良い機会だとも思いまして、面倒臭いゴジラ界隈に便乗するような形で本日は、着ぐるみやら3DCGやらの特撮に於ける怪獣表現について、取り留めもなくツラツラと書いていこうかなぁと思う所であります。宜しくお願い致します。
……連日ゴジラ関連の記事になってしまってなんだか偏っていないかとかそういう気にもなるのですが、まぁ、ゴジラ公開前という事でどうかひとつ!

まず初めに申しておかなければならないのは、管理人もいわゆる「着ぐるみ特撮」が大好きである、という事であります。「CGのゴジラは駄目だ」という事に対する反論を書く趣旨の記事でいきなり何を言い出してるんだコイツは、と思われるかも知れませんが(笑)。
言っても管理人も、幼少期から『ウルトラシリーズ』や『平成ゴジラVSシリーズ』といった着ぐるみを主体として怪獣を表現している作品を観て育った訳でありますので、そういった意味では「着ぐるみ特撮」は非常に馴染み深く、3DCGで怪獣が表現されるという事に若干の寂しさを感じない訳では無いというのはある訳ですよ。
あの、『平成ゴジラVSシリーズ』のように広大な特撮セットの中に着ぐるみのゴジラや怪獣達が並んでバトルや破壊を繰り広げるという点に特撮の面白さを感じるというのは、恐らく幼少期からの刷り込みというのも多分にあるのだろうなぁ、と。実景や3DCGとの合成で表現されているカットよりも着ぐるみとミニチュアセットで表現されているカットの方が、「おおッ!」ってなるんですよね、どうしても(笑)。
ただ、それはあくまでも単純な好みの問題の話でありまして、実際の映画での表現、特撮表現(ここで言う「特撮」とは、SFX・VFXの総称としての意味です。)で怪獣を3DCGを用いて表現するという事については諸手を挙げて賛成しますし、かたくなに「着ぐるみでやれよ!」とも言わない訳でありますよ。
面倒臭いゴジラ界隈では何故か「着ぐるみ VS CG」みたいなおかしな話になりがちなのでありますが。

そもそもの話として、1954年公開の『ゴジラ』の時点で水爆大怪獣・ゴジラを表現するにあたって着ぐるみが選択されたというのは、実際のところ苦肉の策という側面が多分にありました。
当時の日本映画界に於いても、現在同様ハリウッド映画等の海外映画資本と比較して予算やスケジュールが少ない、という問題がありました。その結果、怪獣やモンスターを表現するにあたっての当時最高峰の特撮表現である「ストップモーション・アニメーション(要は、可動人形を1コマずつ動かして撮影する手法で、撮影にはそれ相応の時間と人件費がかかる訳です。」を使用する事が非常に難しかった訳です。そこで着ぐるみの登場となる訳ではありますが、完成した『ゴジラ』を観ると、着ぐるみだけではなくギニョール(要は、腕や手を入れて動かす人形モデルです。)やパペット(そのまんま、人形です。)もかなりのカットで使用されているのが分かると思います。それらの特撮表現が全て上手くいっていた訳では無かったりするのが実情ではあるのですが、しかし決して「着ぐるみ一辺倒」という訳では無く、「ストップモーションがほぼ出来ない中でいかにしてゴジラという怪獣を表現する事が出来るのか?」という、円谷英二監督以下特撮スタッフの怪獣表現に対する試行錯誤が見て取れるんですよね。
結果的にその後の怪獣映画はメインとして着ぐるみが使用されていく事になる訳ではありますが、それはそうした試行錯誤の結果そうなったという話でありまして、もしギニョールやパペットによる怪獣表現の方が着ぐるみによる怪獣表現よりも迫力や撮影の効率が良いという事になっていたら、その後の日本に於ける怪獣表現もまた違った進化を辿っていた事でありましょう。

着ぐるみ特撮のメイキングを観るのも、また楽しいのではありますが。

そして、この関連の話でよく言われているのが、「国内は着ぐるみ、海外はCGが出てくるまでは主にストップモーションで怪獣を表現していた」という話なのでありますが、コレもちょっと実情とは違うんですよね。
確かに、『キング・コング』や『原子怪獣現わる』といったストップモーションによって表現された怪獣が登場する有名な怪獣映画が挙げられたりもする訳ですが、しかし操演パペットや実物大プロップで巨大蟻を表現している1954年公開の『放射能X』や、操演人形で竜型の怪獣を表現した1961年公開の『冷凍凶獣の惨殺』、日本と同じく着ぐるみで怪獣を表現している1961年公開の『怪獣ゴルゴ』など、別に海外の特撮怪獣映画もストップモーション一辺倒という訳では無く、必要に合わせて多様な特撮表現を用いて怪獣を表現している訳でありますよ。まぁ、制作されている国や地域、作品の予算やスケジュールによりけりという面も多分にあるのでしょうけれども……。80年代、90年代頃になってくると、『ジュラシック・パーク』や『GODZILLA』等のように大型のアニマトロ二クス(要は、機械仕掛けの撮影用ロボットです。)や3DCG等も使用されていくようになるんですけどね。
現在のハリウッドの怪獣映画・モンスター映画でも別に3DCG一辺倒という訳では無く、やはり必要に応じて着ぐるみや大型・小型のアニマトロニクス、実物大プロップを使用して怪獣・モンスターの表現をしている訳でありまして、寧ろ3DCGを使いこなし、3DCGの得手不得手を心得ているからこそ、旧来からの技術であるSFXと組み合わせて映像の完成度を高める事が出来る訳でありますよ!
ハリウッド映画の現場では一周回って、「後処理のVFXに頼るよりも、撮影の段階で撮影できるものは実際に作って撮った方が良い」みたいな風潮が出来てきているみたいですしね。まぁ、それはやっぱり世界中での興行をも視野に入れた大規模な予算をかけられるハリウッドだからこそ可能な特撮であるとも言えるのではありますけれども。
そういった海外での特撮の流れが実際にあるというにもかかわらず、「海外では昔はストップモーションが主流で今はCGが主流。国内のゴジラ等は着ぐるみを使用し続けている。これは、文化の違いによる精神性が云々」等と語り出す面倒臭い怪獣おじさんが結構居たりもしまして……。中には、実際にそういった海外での特撮の流れを知りつつも見ないフリをしてそういう言説をのたまっている地獄怪獣おじさんも居る訳でありまして、タチが悪いっすよ!
特撮というモノは単純に予算や技術による表現の違いでしか無い筈なのに、精神性云々とか言い出すのはどういう了見なんですかッ!

シン・ゴジラ』を制作するにあたって、制作陣が1954年公開の『ゴジラ』の精神に立ち返るのであれば、着ぐるみでの怪獣表現に固執せず、3DCGをはじめとしたVFXを用いてゴジラを表現するというのは、至極真っ当な話だと、管理人は思うんですよね。
問題とするのであれば、「CGである事」そのものよりも「VFXのクオリティ」であります。
昨今の3DCG技術の発展は目覚ましいものがあり、「もはやCGは、何でもできるんじゃないか?」という事もよく言われるのではありますが、実際には何でもできる訳では勿論無く、質感やディテールにこだわろうとすればそれなりの時間とお金がかかるツールであるという事が出来ます。
00年代に入ってからも『ゴジラシリーズ』が着ぐるみを用いて怪獣表現を行っていた理由のひとつはここにあり、その当時に於いては日本映画の枠組みの中では3DCGを用いた怪獣表現はまだ実用に耐える段階にはなかった訳であります。しかしながら、遠景でのカットやゴジラが海中を泳ぐカット、一部の放射熱線を吐くカットなんかではフル3DCGで表現されたゴジラや怪獣も使用されております。07年の映画『ALWAYS 続・三丁目の夕日』には、一瞬だけフル3DCGで表現されたゴジラが登場して話題になったりもした訳ですが、アレも映画に一瞬だけ登場するからこそ実現した3DCG表現によるゴジラであったという事が出来ます。
それから約10年で、日本の3DCGをはじめとしたVFX技術が、全編3DCGで表現されたゴジラを出せるだけ発展した! ……のかというと、実際のところは怪しいんですよね(笑)。

実のところ、『シン・ゴジラ』で表現されるゴジラは、各種報道で言われているような「フル3DCGのゴジラでは無い訳なんですよ。
シン・ゴジラ』に於ける特撮表現は、昨年公開の『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』二部作同様SFXで撮った素材にVFXで色々と足していく方式が採られるという事が前々から言われておりますし、ゴジラの表現についても、実際の造形物を制作してそれを素材として撮影してVFXを足したり、その造形物をスキャンして3DCGデータとして使用したりという手法が採られているようなんですよ。実際のメイキングが発表されるまでは詳しい事は分かりませんけれども、しかし『シン・ゴジラ』は「3DCG一辺倒」で撮られている訳では無いという事は、はっきり言う事が出来ると思います。
公表されているスタッフを見ても、3DCGを一切使用しなかったあの『巨神兵東京に現わる』のSFXスタッフが集結している訳ですし、SFXを使用していない訳が無いだろう、と(笑)。
各種報道が「フルCGゴジラ」なんて宣伝しちゃったおかげでややこしい事になっているだけで、実際は「SFX、VFXを含めた日本特撮を総動員して制作されているゴジラ映画」なんですよね、『シン・ゴジラ』は。ひょっとしたら、着ぐるみで撮影されているカットもあるのかも知れませんしね。

という事を言うと、今度は「VFXで足すなんていう混血着ぐるみは邪道だ! 着ぐるみが死んでしまう!」とか言い出す更に面倒臭い怪獣おじさんも出てきたりして、もう手に負えねぇよ、と。
そういう方々はもう過去作だけ観ていれば良いんじゃないかなと思うところなんですが、厄介なのはそういった事を言っているのがおじさんだけでは無く(おじさんだけだったらまだ良かったのですが)、管理人(1990年生まれ)よりも若い世代のゴジラファンなんかも、「そうだ、着ぐるみだ!」とか言ったりもしている訳で、本当にゴジラ界隈は面倒臭ぇなぁと痛感するしきりであります……。
まぁ、その騒ぎに便乗してこんな記事を書いている管理人も十分に面倒臭い訳ではありますが。

一方、実際に『シン・ゴジラ』の着ぐるみをプロモーションの一環として制作して全国を行脚させるのはどうだろうか、とも思うんですよね。例によって『シン・ゴジラ』のゴジラ立像が全国を回るみたいですが、一緒に着ぐるみゴジラも回ってくれねぇかなぁ、と。
これまでのゴジラ映画でもゴジラの着ぐるみが全国の色々な場所に出現してプロモーションを行うという事は多々ありましたし、『シン・ゴジラ』でもそれと同じことをやったら、また盛り上がるんじゃないかなぁ、と。
まぁ、歴代でもかなり怖いデザインのゴジラですので、こんなのが歩いてきたら子供は泣いちゃうかも知れませんが(笑)。

着ぐるみでの怪獣表現は、TV特撮の枠組みという事で『ウルトラマンシリーズ』が現行でもやっており、新しい着ぐるみでの特撮怪獣表現を開拓しているという現状でもありますし、やはり映画として展開するゴジラシリーズでは、日本映画の枠組みで出来る最大限の特撮でゴジラを、怪獣を表現して欲しいと管理人は切に望んでいるところなのであります。
CGは駄目だ!」と表現自体を否定するという事は、即ち特撮技術の発展そのものの否定でもある訳です。こういうところがあるから、「怪獣映画が衰退した要因のひとつは狭量なファンにある」なんて言われてしまったりするんですよ……。


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2016/06/19 14:21|特撮関連雑記TB:0CM:6

「特撮 meets Classics 伊福部昭の世界 ~ゴジラVSオーケストラ~」に行ってまいりました! 

連日様々なコラボ企画を展開してきて、「いったいどこまでコラボの輪が広がっていくのだ……!?」と驚愕するところである『シン・ゴジラ』界隈なのではございますが、管理人は昨日、「特撮 meets Classics 伊福部昭の世界 ~ゴジラVSオーケストラ~」というゴジラ関連のコンサートに行ってきた訳でございます。
会場は、映画『ゴジラVSスペースゴジラ』でゴジラによって破壊されたアクロス福岡。こうしてゴジラが破壊した建物にゴジラのコンサートがやってくるというのは、実に感慨深いものでありますなぁ……。
管理人は諸々の事情で音楽には何かと縁があるようでありまして、幼少期の折からコンサートや演奏会にはちょくちょく行ったりする機会があり、アクロス福岡の「福岡シンフォニーホール」にも何度か足を運んだりもしているのではありますが、よもやゴジラ関連のコンサートの為に来る事になろうとは思いもよりませんでした。世の中、何がどうなるか本当に分からないものでありますね。

特撮 meets Classics伊福部昭の世界 ~ゴジラVSオーケストラ~

夕刻、管理人は仕事が終わって急いでアクロス福岡に向かったのでありますが、やはり平日のこの時間(19時開演)だと管理人同様仕事終わり風の方が多かったですね。
客層としてはやはり年季の入ったゴジラファンの中高年層っぽい男性の方々が多い印象ではありましたが、それらの方に混じって親子連れや中高生らしき方々、ゴジラには興味が無さそうな感じの音楽好き風の方々などが、男女問わず来場していた感じでした。特に結構子供が来ていたというのが、実に嬉しいところでありますねぇ。特撮怪獣映画の未来は明るいぞッ!
一方、会場では伊福部昭関連のCDや書籍、ゴジラ関連グッズなどの物品販売も執り行われておりまして、一部特撮怪獣ファンには「インファント島の怪骨」でおなじみの株式会社キャストさんも物品販売ブースを構えていました。……俺も特撮怪獣ファンの世界的な正装「インファント島の怪骨Tシャツ」で来れば良かったかなぁ……等と若干後悔するなど(笑)。
そして、何を示し合わせたでも無く集結する、当ブログでも度々言及している「福岡特撮オフ会」の面々。やはり同じ地域に住む特撮ファン、集う場所は同じなのだなぁ、と。開演までの間や終了後に、「ライブ・シネマ」という形態で観る『ゴジラ』についてや、伊福部音楽についての歓談を短時間ながら行い、さながら「プチ特撮オフ会」の様相を呈しておりました(笑)。

約20年で様変わりしました。
左が、『ゴジラVSスペースゴジラ』でゴジラが破壊するアクロス福岡、右が現在のアクロス福岡です。20年の間に植物が育ったり公園に植樹されたりで、同じアングルでも風景が様変わりしたのでありますなぁ。

さて、19時からの開演。
まずは指揮を務める作曲家の和田薫先生と、ヴァイオリン演奏を務めるNHK交響楽団第1コンサートマスターの篠崎史紀さん、そして特撮怪獣ファンにはおなじみの俳優・佐野史郎さんの三人によるトークショーが行われました。
和田薫先生は伊福部昭先生に師事し、近年では伊福部音楽を広く普及される活動もしていらっしゃるのですが、管理人にとってはアニメ『疾風! アイアンリーガー』や『宇宙の騎士テッカマンブレード』、そして『To Heart』一期の音楽の印象が強いです(笑)。世間一般的には、『犬夜叉』の音楽で有名ですね。
篠崎史紀さんは、音楽好きの管理人の母曰く、「N響の顔」とも言える方で、国内外で様々な賞を受賞された高名な方なのだそうです。
佐野史郎さんはもう怪獣ファンにはおなじみの俳優ですよね(笑)。近年はゴジラあるところにこの男あり、みたいな立ち位置にあるような気がしますが、ゴジラ映画に出演する際は主要人物でなければオファーを受けない、みたいなポリシーがあるようでして(ゴジラ FINAL WARS』は最終作という事で別口だったようですが。)、320人超ものキャストが出ている『シン・ゴジラ』にはその姿を認める事は出来ません。管理人にとってはやはり世代的に、かつて日本テレビ系列で放送されていたTV番組『特命リサーチ200X』の印象が強いですかね。
その三方によるトークは、伊福部音楽との出会いやその魅力について、そしてゴジラとの出会い等を中心に、概ね数十分くらいだったでしょうか。1984年公開の『ゴジラ』の前夜祭的な思い出話もありつつ、九州交響楽団の演奏者の方々の準備も整ったので、いよいよ演奏が始まっていく訳であります。

今でこそ「伊福部昭はゴジラ音楽の人だ!」みたいなイメージが定着している訳ではありますが、伊福部昭先生はゴジラ映画に限らず様々な映画音楽の作曲や演奏会用の音楽の作曲も幅広く担当し、1976年には東京音楽大学の学長に就任。数々の国内外での受賞歴や文化功労者にも顕彰されました。今年・2016年は伊福部昭先生の没後10年という事で、今回の「特撮 meets Classics 伊福部昭の世界 ~ゴジラVSオーケストラ~」が執り行われる事になった訳でありますね。
管理人も伊福部昭先生の音楽CDを買って聴いたりもしているのでありますが、伊福部音楽の真骨頂は、「」の音を根底に敷いたその力強さにあると思うのであります。
いやまぁ、管理人は音楽に関しては門外漢なのではありますけれども(笑)、伊福部音楽は極めて「日本的」と呼べる旋律が組み込まれており、日本人である管理人の耳には実に馴染むというか、物凄い安定感があると感じるんですよね。特に伊福部先生の実質的なデビュー曲となった『日本狂詩曲』の第二楽章「」では、日本の祭囃子そのものの旋律が組み込まれており、管理人は大好きだったりする訳ですよ。一度コレを生で聴きたいと思っているのではありますが、その機会はまだ無く……。
映画音楽としては、『ゴジラ』や『空の大怪獣 ラドン』に『地球防衛軍』、『大魔神シリーズ』といった特撮映画は勿論、06年にもTVドラマ化された井上靖原作小説を映画化した『氷壁』や霞が関ビル建設にかけた男達の尽力を描いた科学技術庁推薦の映画『超高層のあけぼの』といった特撮以外の映画、『柳生武芸帳』や『座頭市シリーズ』といった時代劇映画に、『つばめを動かす人たち』という鉄道ドキュメンタリー映画まで、実に幅広い映画の音楽を担当しています。音楽を担当した映画は300本近くにも及びまして、DVD化はおろかVHSやLDにもなっていない作品も多くあり、その仕事を全て確認するという事は出来なかったりもする訳ですよ(笑)。

今回のコンサートでは、1948年発表の『ヴァイオリンと管絃楽のための協奏風狂詩曲』が演奏されました。篠崎史紀さん曰く、「この曲を一度演奏したら、2時間位手を休めないといけない」との事(笑)。
この曲の第1楽章には『怪獣総進撃マーチ』の旋律と『ゴジラメインタイトル』(いわゆる「ゴジラのテーマ」です。)と同じフレーズ、旋律が使用されており、怪獣ファンや伊福部ファンの間では有名な曲となっております。伊福部先生は同一の旋律をよく転用しており、思わぬところでおなじみの旋律が流れてくる、という事も多々あるんですよね。
因みにこの『ヴァイオリンと管絃楽のための協奏風狂詩曲』については、後年『ゴジラ』が有名になった為に伊福部昭先生も「なんだかゴジラ狂詩曲みたいになっちゃった」と、苦笑していたりもしたそうです。
今回は「ゴジラVSオーケストラ」という事で、「分かりやすいゴジラっぽい曲でありながらも、伊福部音楽の世界を存分に堪能してもらおう」という意図での選曲という事だったのかも知れません。
生で聴けて良かった……!

1954年公開『ゴジラ』の「ライブ・シネマ」!

そして『ヴァイオリンと管絃楽のための協奏風狂詩曲』の演奏が終わり、15分ほどの休憩を挟んだ後に始まったのが、今回のコンサートの目玉とも言うべき、「ライブ・シネマ」方式での1954年公開の特撮怪獣映画『ゴジラ』の上映であります。
尚、『ゴジラ』自体については当ブログでも何回か書いたりラジオ動画として語ったりしておりますので、そちらの記事の方も参照していただければ幸いであります(笑)。

元祖特撮怪獣映画 『ゴジラ』  -怪獣の溜息
東宝の本気を観てきたッ!! デジタルリマスター版『ゴジラ』 -怪獣の溜息
『ゴジラ』実況鑑賞

かつての映画音楽の収録は、演奏者の背後で映画をスクリーン投影し、それを見ながら指揮を行うという方式で行われており、『ゴジラ』もそうだったのですが、今回の「ライブ・シネマ」上映はその再現とでも言うべき演奏形態であったという事が出来るのかも知れません。
で、その感想なのでありますが、やはり「生演奏に勝るもの無し!」といったところでありましょうか(笑)。
ゴジラ』という映画自体がもう60年以上も昔に創られた古い作品である為に音源自体がモノラル音声で、現在出回っている映像ソフトもモノラル音声となっているのですが、それをステレオ化どころか生演奏化ですよ! もう興奮得ざるを得ません。
一番最初のキャスト&スタッフロールのゴジラの足音と咆哮から続く「メインタイトル」で、もうテンションは最高潮でありました。続いての「栄光丸の沈没」は、ちゃんと栄光丸の乗員が吹いているハーモニカも生演奏で作品の冒頭から驚きましたし、芹沢博士の研究室でのオキシジェン・デストロイヤーの実験の時にかかる「水槽の恐怖」は、もう「キコキコキコキコ~ッ!」というイントロで鳥肌が立ってしまいました。
ゴジラが上陸する「品川大混乱」と「ゴジラ再上陸」では、イントロの不気味さが生演奏でより一層引き立っていて嫌悪感すら覚えたほどでしたし、「ゴジラの猛威」は映像の凄惨さと生演奏の相乗効果でとんでもない事になってしまっていました。
逆に防衛隊や海上保安庁がゴジラを攻撃する際に流れる「フリゲートマーチ」や「ゴジラ迎撃せよ」、「ゴジラ追撃せよ」は生演奏で最高に勇ましく感じました。やはり、いわゆる「ゴジラのテーマ」は本来人間がゴジラに立ち向かっていく曲なのだなぁと、実感したしきりであります。
語彙が若干アレな事になってしまいますが、生演奏での「ライブ・シネマ」はいくら文字を費やしたところでその魅力を伝えきる事は不可能だと思いますので、機会があれば是非ご鑑賞くださいとしか言いようが無いんすよね……(笑)。

他方、ゴジラの東京蹂躙シークエンスやゴジラが去った後の一連の病院でのシーン、そしてゴジラと芹沢博士が海中深く消えていくラストシーンでは会場内からもすすり泣きの声が。管理人の隣の席に座っていた、怪獣映画なんかにはあまり興味が無さそうなおばちゃんも、泣いてらっしゃいましたね。
今回の上映で『ゴジラ』に初めて触れるという方も多かったようで、コンサート終了後には『ゴジラ』の感想を口々に言い合っていた方も多々見られました。

そして、『ゴジラ』の「ライブ・シネマ」上映が終わった後には、アンコールとして「ゴジラVSキングギドラ メインテーマ」、「ゴジラテーマ」、「聖なる泉」、「怪獣大戦争マーチ」をメドレー形式で編曲した『SF怪獣ファンタジー』が演奏されました。
もう素晴らしいとしか言いようがありませんよ!
そうして、割れんばかりの拍手と共に今回の「特撮 meets Classics 伊福部昭の世界 ~ゴジラVSオーケストラ~」は幕を下ろしたのでございました。

いやはや、本当に良かったっすよ、「特撮 meets Classics 伊福部昭の世界 ~ゴジラVSオーケストラ~」!
近年は体験型と言いますか、アトラクションとしての映画という価値観も出てきておりまして、この「ライブ・シネマ」方式なんかも、そのひとつのような気もします。生演奏で観るとまた新しい感慨や発見があると、そういう事でありますね。

そして、我が福岡では今回のコンサートに引き続いて7月15日より、福岡市美術館にて「ゴジラ展 大怪獣創造の軌跡」が催される予定となっており、またゴジラの夏を熱くさせてくれるようです。
ついに始まったゴジラの夏、怪獣の夏。益々熱くなっていきそうでありますなぁ……!


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2016/06/16 18:47|特撮関連雑記TB:0CM:2

『シン・ゴジラ』の興行収入は、果たしてどのくらい行くのだろうか? という問題についてのお話 

いよいよ公開まで約1ヶ月半に迫った特撮怪獣映画『シン・ゴジラ』でございますが、12年ぶりの東宝製ゴジラ映画という事で管理人のようなボンクラ怪獣映画ファンは非常に楽しみに過ごしている訳であります。
諸々のイベントやらファンの熱気を見るに、やはり2014年のギャレゴジの時以上に盛り上がってきている感はあるのはありますが、しかし一方で怪獣映画にとくに興味の無い層からしてみると、「えっ、今年ゴジラやるの?」という感じだったりもして、世間一般との感覚の隔たりを感じてやまない今日この頃であったりもする訳です。怪獣氷河期明けの今の日本じゃそれも仕方無しでしょうか……。
そういった状況でもありますので、まぁ、管理人として気になるのは『シン・ゴジラ』の興行収入がどのくらいまで行くのか? という事なのでありますよ。
いえね、ただのファンが興収の数字などを気にしても仕方が無いという話はあるんですけれども(笑)、しかしながら今回の『シン・ゴジラ』の興収如何によっては、再び東宝製ゴジラシリーズが制作される事になるのか、はたまた再び国内のゴジラシリーズは休止になってしまうのか、という話もありましてね……。
そこで本日は、過去のゴジラ映画や直近の怪獣映画の動員数や興行収入などを見ながら、『シン・ゴジラ』の興収を予想してみようかなと、そう考える次第であります。宜しくお願い致します。

――――――――――――――――――――――――
◎記事内目次
・ゴジラ映画の動員数&興収履歴
・復活直後のゴジラ映画は復活作よりも興収が落ちる傾向にある?
・管理人の予想する『シン・ゴジラ』の興行収入
・おわりに
――――――――――――――――――――――――

『シン・ゴジラ』、ヒットしてくれると良いのですが……。

ゴジラ映画の動員数&興収履歴


ゴジラという存在自体は世間一般にも知名度が高く、日本を代表するキャラクターと言っても過言では無いのでしょう。しかしながら、興収を見てみると決して「ゴジラ映画は物凄い興収を誇ったシリーズだった!」とは、ちょっと言い難いんですよね。
いや、確かに1960年代頃までの作品を見ると安定しての動員数500万人とかの数字を出してはいるんですが、それは一時期のものであり、シリーズ全体を通して見ると案外そうでも無かったりするんですよね。特に時代が現在に近づいていくと……。

↓ゴジラシリーズの動員数履歴については、やはりWikipediaの該当ページが一番分かりやすいので、そちらも参照していただければと思います。
ゴジラ映画作品の一覧 Wikipedia

ゴジラ映画で一番ヒットを飛ばしたのは1962年公開の『キングコング対ゴジラ』でありまして、この作品の動員数は1255万人。興収は、現在の貨幣価値に換算すると大体220億円くらいになるようです。2016年6月現在に於いても日本の歴代映画動員数13位に君臨しており、『キングコング対ゴジラ』がゴジラ映画の興収トップ作品であるという事が出来ますね。
平成に入ってからだと、やはり国内興収約51億円を叩きだした、1997年公開のローランド・エメリッヒ監督による『GODZILLA』がトップという事になるでしょう。尚、平成の国産のゴジラ映画でのトップは、1992年公開の『ゴジラVSモスラ』の興収約37.7億円というのが最も高い数字となっております。
キングコング対ゴジラ』は東宝特撮映画もバンバン公開されて日本の映画業界も黄金期と呼べる時代の作品ですし、『GODZILLA』や『ゴジラVSモスラ』は、毎年ゴジラ映画がやっていた時期の作品です。そういった背景を鑑みるに、興収や動員数に関してはアドバンテージがあると見る方が良いでしょう。特に『GODZILLA』は、毎年東宝のゴジラが上映していたことに加えて「あのハリウッドが制作したゴジラ!」という事が非常に話題になったという点を考慮しなければなりません。

逆に、ゴジラ映画での興収・動員数ワーストの作品は何だ? というと、1975年公開の『メカゴジラの逆襲』の動員数97万人、平成だと2004年公開の『ゴジラ FINAL WARS』の動員数100万人・興収約12億という事になりますかね。
両作品とも怪獣映画全体がヒットしなくなった時期に制作され、ゴジラシリーズが制作休止となった作品であります。
諸々のムーブメントや映画業界での様々な事情、更には世間一般に於ける怪獣というキャラクターへの求心力にも左右されて、ゴジラ映画は60年超という非常に長い時間を渡り歩いてきた訳でございます。それは、TVの出現であったり、ゲームやカードゲームの台頭であったり。ゴジラの敵は映画に登場する対戦相手の怪獣だけでは無かった訳でありますなぁ。

動員数1255万人という物凄いヒットを飛ばした『キングコング対ゴジラ』という作品があり、90年代には概ね300万~400万人くらいの観客動員数を安定して出していたゴジラシリーズも、00年代に入ってからは『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』の動員数240万人・興収27億円がトップで、他は動員数100万~170万人をウロウロ、興収は10億円~20億円程度に留まっているというのが実際のところだったりもする訳です。
だからこそシリーズが休止となった訳でありまして、今度の『シン・ゴジラ』でのゴジラ復活の結果がどうなるのかというのが、管理人には実に不安なところであるんですよ……。

天下のゴジラシリーズと言えど、諸行無常であるのだ……。

復活直後のゴジラ映画は復活作よりも興収が落ちる傾向にある?


シン・ゴジラ』の興収を考えるに当たり、比較対象になりそうなゴジラ映画は何かと考えると、やはり「長らくの休止期間から復活したゴジラ」という事になるのでしょう。
そこで見るべきは1984年公開の『ゴジラ』と、2014年公開の『GODZILLA ゴジラ』の作品という事になりそうです。
1984年公開の『ゴジラ』は、「9年ぶりのゴジラ復活!」という事で、ファンも盛り上がり、東宝側も様々な宣伝を打った結果、観客動員数は320万人、配給収入は17億円(興収に換算すると約30億円)を記録しました。
そして、一昨年の2014年公開の『GODZILLA ゴジラ』では、再びハリウッドが制作したゴジラという事で話題を呼んで、日本国内では観客動員数は218万人、興収は約32億円を記録した訳であります。
復活ゴジラとしてはどうやら「興行収入30億円の壁」があるようでありまして、『シン・ゴジラ』に於いてもやはりここがひとつの壁となりそうでありますね。
……しかしながらですよ。
管理人は単純に「『シン・ゴジラ』の興収は30億円がひとつの壁」とは言えないような気もするんです。

理由のひとつは、今回の『シン・ゴジラ』が『GODZILLA ゴジラ』から2年後に公開する作品という点です。世間一般的に見ると、「ハリウッドでやった後に今更日本のゴジラっていうのも、ねぇ……」というのがなきにしもあらずのようで、その時点で『シン・ゴジラ』を観に行きかねる人というのがあると思います。
また、ゴジラ映画のシリーズの歴史を見てみると、復活ゴジラの後の作品は前作よりも動員数・興行収入が落ちているというのがある訳です。
その傾向はシリーズの最初期である1954年公開の『ゴジラ』と1955年公開の『ゴジラの逆襲』の関係からしてそうなっておりまして、『ゴジラ』の観客動員数が961万人だったのに対し、『ゴジラの逆襲』は834万人だった訳で、両作の間には実に127万人もの動員数の開きがある訳でありますよ。
そして、それから30年後の1984年公開の『ゴジラ』と1989年公開の『ゴジラVSビオランテ』に於いても、前者の動員数が320万人、後者の動員数は200万人と、こちらも120万人程の動員数の開きが生じております。
更には、1999年公開の約4年の休止期間を挟んでの復活作『ゴジラ2000 ミレニアム』と翌2000年公開の『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』では、前者が動員数200万人・興収約16.5億円なのに対して後者は動員数135万人・興収約12億円という結果になっております。
これらの数字の開きは、「シリーズの復活作」という事で宣伝を打っている作品と、それと同様の宣伝を打つ事が出来ない作品という事情がひとつにはあるとは思うのですが、その傾向で行けば『GODZILLA ゴジラ』から2年後の今回の『シン・ゴジラ』は、ひょっとしたら興収30億には届かないのではないかなぁという危惧が、管理人にはあるんですよねぇ……。

もうひとつの理由としては、近年は日本では怪獣映画が大ヒットと呼べるような記録を出していない、というのがある訳ですよ。
2008年公開の特撮怪獣映画『クローバーフィールド/HAKAISHA』は日本での興収は約12億円という結果でしたし、2013年にハリウッドで制作された特撮怪獣映画『パシフィック・リム』がババンと公開された訳でありますが、この作品の日本に於ける興収は約15.5億円という結果となりました。
両作とも確かにヒットと呼べはするんですけれども、「大ヒット」と呼べるかというと非常に難しい所であります。
特に『パシフィック・リム』は、日本に於いてこの映画で盛り上がっていたのは主に特撮怪獣映画ファンやロボットアニメファンだけだった感がありまして、15.5億円というのはある意味では「特撮怪獣映画ファンの限界」とでも言うべきなのかも知れませんね。
どちらにしても、非怪獣ファン層に対しては「怪獣」というキャラクターの求心力が無いという事が言える訳でございますよ。

だからこそ、東宝が現在行っているプロモーションは、「ゴジラ」そのものを推すと言うよりは「300人超の豪華出演陣!」とか、「あのエヴァンゲリオンの庵野監督によるゴジラ!」とか、「史上初のフルCGゴジラ!」とか、そういった部分を全面に押し出したモノになっているのでしょうね。
どうにかして一人でも多く『シン・ゴジラ』を観に来てもらうぞ!」という感じで、見方によってはかなりなりふり構っていないような感じもあり、なんとも言えないような気分になってしまうのですが(笑)。

「ゴジラ対エヴァンゲリオン」の展開とか。

管理人の予想する『シン・ゴジラ』の興行収入


東宝としては恐らく、『GODZILLA ゴジラ』と同等の30億円級か、或いはそれ以上のヒットを狙っているような感じがするのではありますが、当記事で述べてきたような諸々の事情を鑑みるに、『シン・ゴジラ』の興収は大体20億~25億円程度、30億円に届くかどうか、というあたりに落ち着くんじゃないかと思うんですよね。
いや、そりゃ管理人だってバーンと興収50億円とかの大ヒット映画になって欲しい所ではあるんですよ。でも、諸々の現状を鑑みるとそれは夢のような話である訳でありまして……。

ただ、「製作費の回収」という観点から見ると、どうなんだろうなぁ、という疑問もあるんですよ。
通常のゴジラ映画の製作費って、大体10億~15億円くらいで、『ゴジラ FINAL WARS』が20億円だった訳でありますが、では、今度の『シン・ゴジラ』にはどれくらいの製作費がかけられているのか? という疑問が湧いてくるんですよね。
シン・ゴジラ』の製作事情については、キャスト数が300人超だったり、VFXに使用されるゴジラの3DCGのポリゴン数が1億ポリゴンを超えている超高品質のものを使用しているとか、現在も300人体制でポスプロ作業が進められているとか、そういった話が結構出てくる訳でありまして、製作費は邦画としてはかなりかけられている部類の映画なんじゃないかと思うんですよね。
と、なると、果たして20億、30億円程度の興収で製作費の回収・黒字化は出来るのか、というと怪しいのではなかろうかとも思うんですよね。
……東宝、実は本気で興収50億円くらいを狙っているんじゃないか……!?
うむむむむ……。

大ヒットして欲しいもんです……!

おわりに


そういった感じで妙な製作費への勘繰りなんかもしつつ、長々と書いてきた訳でございますが、いかがでしたでしょうか。
現実は実に厳しいと言わざるを得ないのではありますが、しかし少しでも多くの人が『シン・ゴジラ』を観に行き、ゴジラシリーズの「今後」に繋がる結果となって欲しいところでありますね。
また、興収面だけでは無く現在の子供にも、是非とも「ゴジラ」というキャラクターを認知してもらえるきっかけとなってくれたらと、管理人は願うばかりです。新しい世代への認知が無ければ、「」もへったくれも無いっすからねぇ。

パシフィック・リム』から数えて4年連続でやってくる怪獣の夏。今年の『シン・ゴジラ』が正念場でありますよ……!


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これは、庵野秀明総監督の挑戦!? 果たして、『シン・ゴジラ』がニッポンに勝つ事は出来るのだろうか……。
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2016/06/14 18:00|特撮関連雑記TB:0CM:6

深夜アニメを観慣れていない人は、女の子しか出ない作品に拒否感を示してしまう……! というお話 

ガールズ&パンツァー 劇場版』のBDが届いてから、管理人はなんだか事あるごとに繰り返し観てしまっている訳ですが、これはちょっと異常なんじゃなかろうかと思うんですよね。仕事で疲れたらガルパン。嫌な事があったらガルパン。お絵かきの作業用にガルパン。取り敢えずガルパン。『パシフィック・リム』のBDが届いた時でもここまで繰り返し再生しなかったっすよ!
どうにもこのような状況になっているのは管理人だけでは無いようで、TwitterのTLでも事あるごとに今日も誰かがガルパンを観ているという事になっている訳でありまして、「2時間=1ガルパン」とかいう謎の単位(用例:1ガルパン分の時間があるからガルパン観よう。)や「ガルパニウム」なる謎の物質(用例:今日の分のガルパニウムを摂取する為にガルパンを観よう。)の登場、果ては「ガルパンBDを買うと無料でガルパンが観れるようになる!」というどう考えても頭のおかしい発言が飛び出したりもしておる訳でございますよ。
仕方ないよね、ガルパンには人生の大切なものが詰まっているですから……ッ!

轟く重低音! 吹き飛ぶパンツァー! 破壊される大洗町! 戦車道、ここに極まれり! 『ガールズ&パンツァー 劇場版』  -怪獣の溜息

頭のおかしいガルパンファン界隈(管理人含むの話はさておき、『ガールズ&パンツァー 劇場版』は、アクション映画的快感をこれでもかというくらいに詰め込んだ映画であるという事が言えると思います。
実際に管理人のTwitterのTLに於ける映画好きの方々も、『ガルパン』のTVシリーズを観ていた訳では無いけど観に行った、という人は少なく無かったですし、昨年公開のこれまたアクション映画的快感をこれでもかというくらいに詰め込んで鑑賞者たちの脳を破壊した映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』と関連付けて「ガルパンは実質マッドマックス」とか「シャーマン戦車やパーシング戦車やチャーフィー戦車、T-28重戦車にはV8エンジンが積まれているんだよ! V8!V8!V8!」等と騒がれていた訳でありまして、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』と『ガールズ&パンツァー 劇場版』はかなり相性の良い映画だという事が出来ると思います(そうかな?)。
そういった訳で、BDも出た訳だしと、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を「素晴らしい!」と讃えていた映画好きの知人にそれとなく「ガルパンもいいぞ」と勧めてみたんですよ。

そういえばマッドマックスと同様、アクションを突き詰めた『ガルパン』ってアニメ映画がやってるらしいんですけど、それはご覧になったんですか?

ちょっと興味はあるんだけど、でも殆ど女の子しか出てこないんでしょ? それはちょっと……

その時、電流火花が管理人の身体を走ったッ!
そうなんですよね。深夜アニメの文脈やら何やらと文化的に断絶している人にとっては、「登場人物の殆どが女の子である」という点はマイナスポイントになりかねないという、非常に哀しいお話でございます。
結局管理人も、「ああ、そうっすか」みたいな感じで会話を別の話題に移したのですが、まぁ、ちょっと残念な気持ちになったんですよね(笑)。で、こうやってブログ記事にしている、と。
……またこのアニメオタクと非アニメオタクの感覚的な断絶の話になるパターンっすよ(笑)。

ガルパンはいい!……んですけどねぇ。
管理人は八九式中戦車とアヒルさんチームが好きです!

管理人のような深夜アニメにどっぷり浸かっちゃっている人にとっては割と感覚的な麻痺が起こってしまっていて「えっ、殆ど女の子しか出ていない事に何か問題でも?」等と感じてしまうんですが、そこに慣れていない人にとっては抵抗がある、と。
そりゃまぁ、男性性の排除であるとか、フェミニズム的観点からは云々とか、男キャラを排除した結果百合志向になってきてしまっているとか、単純に傍から見ていて気持ち悪いとか、そういった諸々の角度からの話があるというのもまぁ、分かるんですけれども。

振り返ってみますと、深夜アニメでも00年代中盤頃までは普通に男キャラが活躍したりしているのですが、同時に「こいつ居る意味無いだろ?」みたいな男キャラも多数居たりして、結果的にそういった男キャラを排除していって女キャラだけが残って物語を構成するようになった、という流れがあったりもした訳です。その過程で「登場人物の殆どが女の子である理由付け」がされている作品も多く(ガルパン』もその中の1作品ですね。)、なんだかロボットアニメに於ける「巨大ロボットが人型である理由付け」みたいな様相を呈しておりますなぁ。
アニメという形態を採ってはいても、作品よりも各キャラクター単体を見てもらおうという商品展開を行っている、キャラクターのアイドル化とでも言うべき現象も、10年代に入ってからは増えているような気がしますね。実際に「アイドルアニメ」自体も増えている感じがしますし。

まぁ見事にガラパゴス的な進化を遂げていると言える訳でございまして、そりゃそういった文脈に慣れていない人からすると拒否感を示すというのも頷ける話ではあるんですよね。
しかしながらそうした流れの中で「女の子を出してさえいれば取り敢えずは最低限の売り上げが見込めるから、俺達の好きな事をぶっ込めるんじゃないか!?」みたいな作品もちょくちょく出てきており(ガルパン』もそういった作品群の1作だと思います。)、なかなかどうして油断のならない感じになっていると思うのですよ。まぁ、明らかに女の子とやりたい要素がミスマッチを起こしてアレな事になっている作品もあるのですが……(笑)。
なので、そうした作品を「女の子しか出てこないから」みたいな理由で避けられてしまうというのは実に残念であるよなぁと、管理人などは思う訳でありますよ。

と、ボヤいてみても結局のところは「なんだか気持ち悪い」で一蹴されてしまうのがオチなのでしょうけれどもね……。
不毛な話ですよ、不毛!

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要は、「そう見られている」として行動するしか無い、という話に落ち着く訳なのですが。

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2016/06/12 14:49|アニメ関連雑記TB:0CM:3

13万5千HIT記念イラスト 

そういう訳で、13万5千HIT記念絵であります。

13万5千絵

ヴァラガロンちゃんが上陸しようとしてきたのでそれを阻止しようと出撃してきたカイザーちゃんの図。ヴァラガロンちゃんの弱点であるハサミの関節を狙った攻撃を仕掛けるカイザーちゃんと、いきなり弱点を突かれて珍しく慌てるヴァラガロンちゃん。果たして上陸阻止なるか!?

梅雨入りして割とダウナーな気分になりがちになるのではないかと考えて海の絵にしました。建物が無いからいつもよりは楽なんじゃないかと思ったんですが、そうでもなかったっすね……。
怪獣娘を描く道は長く険しく果てしない……!

【関連記事】
13万HIT記念イラスト
怪獣娘図鑑No.001 [甲殻怪獣娘ヴァラガロン]

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2016/06/06 00:00|記念イラストTB:0CM:0

祝! 13万5千HIT! 

そういう訳でございまして、当ブログも13万5千HITを迎える事と相成りました。毎日訪問していただきまして、本当にありがとうございます。
開設以来のべ13万5千人の方が当ブログに足を運んでくださったと、そういう事になりますね。本当にありがとうございます!

そして、今後とも当ブログ【怪獣の溜息】を宜しくお願い致します!

……という定期HIT記念の挨拶なのでありましたが、当ブログも大分安定して5000HITの間隔を2か月くらいで迎えるようになった感があります。当面の目標は、日によって微妙に超えたり越えなかったりする「1日100HIT」を安定して出せるようにする事ですかねぇ。
だからと言って何をする訳でも無いのですが、しかし更新頻度はもうちっと上げた方が良いのかも知れません。
ううむ、時間との闘いでしょうかねぇ……。

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2016/06/05 07:25|記念等TB:0CM:2

『ブレイブウィッチーズ』告知PV第2弾公開ッ! 

6月に突入して季節も春から夏になってきて暑くなってきた訳でございますが、本日、2016年秋期開始アニメである『ブレイブウィッチーズ』のPV第二弾が公開と相成りました。
前回のPV告知時に引き続き、5月29日のイベントでの先行公開時には「ブレイブウィッチーズ」がTwitterトレンド入りするなど、注目度はなかなか高いようでありますね。



いいっすね……。
我々のような『ストライクウィッチーズ』のシリーズを追いかけている輩からすれば、「やっと本格的にアニメで、高村監督の絵で動く502の面々が観れる!」という感慨があったりもするのですが、今回の『ブレイブウィッチーズ』は、アニメ『ストライクウィッチーズ』の第501統合戦闘航空団から第502統合戦闘航空団に部隊が移り、新しいキャラクター、新しい物語が紡がれるという都合上、実質的な「アニメ3期」といえども新規の視聴者が多く入って来やすい環境になったと言えるんじゃないですかね。
劇場版やOVAからもまたそれなりの月日が流れているので、その間に新しく作品のファンになったという人も少なくは無いようで、管理人もTwitter等で「スト魔女はいいぞ」と言っていたりするのですが、そうして何人かのフォロワーさんがこのシリーズに興味を持ったり実際に作品を観たりしている訳で(笑)。そういった方々にとってはこの『ブレイブウィッチーズ』がリアルタイムでの初めてのストライクウィッチーズになるのですね。

最初に作品が世に出てからはもう10年以上になるこのシリーズでありますが、こうやって同一の世界観で世代や部隊の物語が紡がれていくシリーズというのは、『ガンダムシリーズ』っぽくなってきた感もあり(笑)。
シリーズものの作品が最終的に行き着くのは「ジャンル化」であると言われております。この「ストライクウィッチーズシリーズ」も最終的には「パンツ姿でメカを履いて空飛ぶ女の子のアニメ作品群」とまで行って20年30年続くようになってくれれば、ファンとしては嬉しいんですけどね(笑)。
何はともあれ秋からの『ブレイブウィッチーズ』本放送が、今から待ち遠しいですなぁ……。
非常に、楽しみです。

……俺にはその前にゴジラの夏が来るんだった……。
ブレイブ』でもまた各種関連商品が出るのだろうし、年明けからは映像ソフトの販売も開始するといういつものパターンなのでしょう? 価格は安心と信頼の角川価格で……。
財布が、持たんッ!(嬉しい悲鳴


【関連記事】
『ブレイブウィッチーズ』、告知PV公開ッ!
当ブログ内ストライクウィッチーズシリーズ総纏めの項
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2016/06/03 17:59|アニメ関連雑記TB:0CM:0

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