管理人が特撮・アニメ・ネット等について書いたり自作の漫画を公開したりする処でございます。或いは、管理人の日々の愚痴等を垂れ流す処。または、画力向上を図る処。もしくは、インターネットラジオの投稿を報告する処。非常に混沌としております。

管理人について

飛翔掘削

Author:飛翔掘削
冴えない漫画描き。
「人生は楽しみながら」をモットーに、日々思ったことなんかを記していければと思っております。
色々観たり読んだりしますが、主食は特撮怪獣映画。
最近は、漫画と特撮映画と『ストライクウィッチーズ』があれば生きていけそうな気がしています。
2015年1月、人生初の商業漫画が出ました。

更新頻度が低下しておりますが、最低週一回は更新していく予定です。していきたい。
また、最新記事だけでなく過去の記事にも気軽にコメントしていただけたら幸いだと思っております。

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怪獣(娘)絵に於ける怪獣のサイズはどれくらいが適正なのか問題 

ぼんやりと過ごしている間にもう8月も今日でおしまい。なんという無常感でありましょうか・・・。

さて先日、当ブログの11万HIT記念絵として、航翔怪獣レイノサパーちゃんを描いたのでございますがその折、ペンタブを譲っていただくなど、(デジタル作業にて使用しております!)何かとお世話になっております、漫画家の麻田起奈先生より、こういった旨の事を言われました。
怪獣絵の、怪獣(娘)のサイズ感に説得力が無いのではないか? 背景に比較して大きく描き過ぎているきらいがある
・・・実を言うと管理人もなんとなく自分の描く怪獣()絵に違和感を抱いていたところなのでありました。この違和感は何なのか。

例えば、こちらのデマーガ絵。

溶鉄怪獣デマーガ

デマーガの足元にある建物をよく見ると、5階建てだったりするんですよね。この絵のデマーガは、それの約4倍の身長で描かれております。5階建てといえば大体15m~25mくらいになる訳でありますので、この絵のデマーガは単純計算で身長100mという事になってしまいます。勿論、5階建ての建物よりも奥に居るので、もっとデカい可能性も・・・。
公式のデマーガの身長設定は50mである訳ですので、実に2倍以上大きく描いちゃっている事になる訳でありますなぁ・・・。

公式設定との齟齬以外にも、「このデマーガは一体どこに足を置いているのか?」という違和感がある、という事を、麻田先生から指摘されました。
この絵のデマーガのサイズだと建物をまたぐ事も可能になってしまうので、逆説的に怪獣の足元のスペースというのが気になってしまうという話もあります。確かにこの絵からは、建物の向こう側にある「怪獣広場」を感じざるを得ません。違和感の正体はコレだ!
この絵あの絵その絵も、どれもこれも怪獣が大きすぎて「セットの向こう側」を想像してしまい、そこはかとない「作り物」感が出てしまっているように思います。
しかしこれは管理人が特撮脳だからそう感じてしまうだけで普通の人には特段違和感が無いのか、それとも万人が違和感を持ってしまうのか・・・。


と、いう訳で緊急検証でございます。どういったサイズだと、説得力を持った巨大怪獣絵になるのか?
甲殻怪獣ヴァラガロンちゃんに手伝ってもらいました。

身長30mくらい?

ロボットアニメの市街戦などでは、これくらいかこれよりもう一回り小さいサイズで描かれる事が多いような気がします。
昨今のロボットアニメに於けるロボットの身長のトレンドは、10m~20m級でありますので、まぁ、そんな感じなのかな、と。
風景に溶け込むロボット」というのは、実にSFライクであります。『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』の市街地での戦闘とか、或いは『機動警察パトレイバー』の都市とレイバーの融合感とか。
しかしながら怪獣の場合、あまりに小さすぎると怪獣と呼べなくなってしまいかねないという事もある為、「風景に溶け込んだ怪獣」というのはあまり良くないような気もしますかね。
怪獣の本質は「異質」であると管理人は思いますので、個人的にはやはり周囲の建造物からは突出する大きさが欲しいところであります。

身長50mくらい?

色々と過去の巨大ヒーロー作品とか怪獣映画とかを観直してみると、怪獣というのは周囲の建造物に対して大体これくらいのサイズで演出される事が多いようであります。意外と小さい!
特撮でこういったサイズ対比に落ち着くのはミニチュア撮影との兼ね合いなんかもあるのでしょうが、管理人もこれくらいのサイズが一番しっくりくるような気がしますかね。説得力というか存在感が、あります。
しかしながら、怪獣ってとにかく「巨大」というイメージがありますから、どうしてもサイズオーバーで描いてしまうんですよね・・・。
今回は背景とヴァラガロンちゃんを複数の素材で分けて合成する方式でやっていますが。

身長80mくらい?

普段描いているくらいのサイズであります。好きとかそういうのではなく、自然とこれくらいのサイズになってしまうのですッ!
存在感や巨大感はあっても、「そこに存在している」という説得力が薄いかも知れません。
ついでに言うと、この位置だと脚が地面に埋まっちゃってたりします・・・。

……。

恐らく、上のデマーガを近い距離で見るとこんな感じになるのでは!
建造物に比較して怪獣があまりにデカいと、結構間抜けに見えてしまいますね。

巨大娘絵の場合、これくらい大きくても良いような気がしますけど、「怪獣」であるならばそんなにデカくしちゃ駄目だというわけの分からない理屈が働いてしまうとです・・・。
でも、怪獣でも超巨大なサイズの奴もたまに出てきますよね。『ウルトラマンマックス』の超巨大化したダークバルタン君や機械獣ギガバーサークとか、『ウルトラマンガイア』に登場した根源破滅天使ゾグさんの第二形態とか・・・。彼らは圧倒的な感じが出ているのは良いんですが、しかしやっぱり間抜けな感じに見えちゃうんですよねぇ。やっぱり50m級の怪獣を見慣れているから、なのでしょうか。


それは兎も角として、やはり2枚目のような特撮怪獣映画などでよく見るくらいのサイズが一番なのでありましょうか。やはり見慣れているものが一番強いのでありますなぁ・・・。
今後怪獣()絵を描くにあたっては、イメージだけで描かず、説得力を持った効果的な怪獣を描けるよう、心がけたいところでありますかね。
しかし、怪獣を街に出現させるのって本当に大変ですね(今更ながら)!


【関連記事】
巨大ヒーローや巨大ロボットはどこで戦っているのか問題
とりとめのない話とか、ラクガキとか、怪獣の身長の話とか、巨大娘の話とか。

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2015/08/31 20:53|混沌雑記TB:0CM:2

11万HIT記念イラスト 

そういう感じで、11万HIT記念イラストでございます。

11万HIT記念絵

新規の怪獣娘・航翔怪獣レイノサパーちゃんです。空飛ぶ怪獣です。
可愛い怪獣娘を描く道は長く険しく果てしない・・・。
例の8万5千HIT記念絵から大体1年経った訳でありますが、まぁ、画力は向上しているのかな、と・・・。
そして俺はこの方向性で突き進んで良いのか否か。

怪獣娘の設定やら説明は、pixivの方に放っているページの方に詳しく書いていたりします。
現状、管理人の描く怪獣娘達が活躍するのは1枚絵のみなので、何か物語性を持たせてやりたいなぁと思っているところなのですが、しかし漫画にするにはちょっと持て余し気味だったりもする訳ですので、なんとかならんもんですかねぇ・・・。
取り敢えず、怪獣娘はまだまだ増えていく予定。それこそ、怪獣娘本を出す勢いで描いていきたいと思うところであります(笑)。
最近は人外娘ブームでもあるようなので、これに便乗するような感じで。怪獣ものも、徐々に復権してきていますしッ!

最近は「ガヴァドンフォント」なるフリーの怪獣映画風フォントを導入しまして、怪獣娘絵をTwitterに上げる時などに活用したりしております。
同じ絵を貼るにしても、ブログ・Twitter・pixivでそれぞれ違った付加価値をつけたいなぁと画策する今日この頃であります。


【関連記事】
8万5千HIT記念イラスト

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2015/08/25 00:46|記念イラストTB:0CM:0

祝! 11万HIT! 

さてさて、そういう訳でございまして、当ブログも11万HITを迎える事が出来ました。毎日、訪問してくださっている皆様、有難う御座います!
開設以来のべ11万人の方が当ブログに足を運んでくださった、という事になりますね。本当に有難う御座います!

そして、これからも当ブログ【怪獣の溜息】を宜しくお願い致します!

このところは、ウルトラマンやら特撮板『進撃の巨人』の影響などもあり、アクセス数増加の傾向にあるようであります。ありがたい事です。
しかしこのアクセス数増加は、特撮怪獣界隈が盛り上がっている証左でもありますので、来年の庵野版ゴジラの公開まで、この調子で怪獣界隈が盛り上がっていくと良いっすなぁ。取り敢えずは、『進撃の巨人』の後編の公開が間もなくに控えているという事で、それを楽しみに待ちたいところでございます。

10万HIT記事も、作成中でありますのでっ! 忘れていませんよ!


【関連記事】
世界観構築の妙と、人喰い巨人による圧倒的絶望感! 『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』
『ウルトラマンX』の第1話がすごくすごかった話
円谷プロが放つ「ULTRAMAN_n/a」とは、果たしてどのような企画なのかッ!?
和製新作ゴジラの監督に、庵野秀明監督&樋口真嗣監督だとォ!? ‐両監督の作品の傾向から想像する新作ゴジラへの期待‐

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2015/08/23 20:06|記念等TB:0CM:0

それはそうとして明日は仕事終わりに『ジュラシック・ワールド』観に行くぞ! 

お盆が過ぎて暑さも若干和らいできたようなそうでもないような感じでありますが、皆様に於かれましてはいかがお過ごしでしょうか。
管理人は観に行きたい映画やら観直したい映画やらがなかなか観れないという、なんとも歯痒い生活をしております。色々とタイミングが合わんのじゃ・・・。

管理人は、この盆休みには祖父母の家を訪ねたり墓掃除したり草むしりしたりしてきました。祖父母もそれなりに高齢ですが、長く元気でいて欲しいものであります・・・。
普段暮らしている場所は比較的都会と呼んでも差し支えのない場所なのでありますが、祖父母の家は「THE 田舎」と呼んで差し支え無い場所にあります。いやぁ、田舎は良いっすね。良い感じに日々の疲れが癒せたように思います。
しかしまぁ、田舎、実際に暮らすとなればまた別なのかも知れません。『のんのんびより』のようにはいかんのじゃ。

で、盆休み中からちまちま描いてたやつが完成したので、貼るのであります。

縁側でアイス

縁側でアイスの図。管理人も仲が良い近所のお姉ちゃんと一緒に縁側でアイス食べたいだけの人生だった。

あかねちゃんの一家は、田舎の三世代同居暮らし。
隣の少年くんはあかねちゃんの家のご近所さんの孫で、小さい頃から何かとよく遊んでいる。少年くんは普段は別の場所で暮らしている為、盆暮れ正月しか会えない為、あかねちゃんに会えるのを毎回楽しみにしている。


・・・という設定があります。暑中見舞い絵描いている時に考えました。
これを練ればなんだか一本くらい漫画が描けそうですね。

偶然あかねちゃんの着替え現場に遭遇してしまい、あかねちゃんが普段から褌を締めているという事を知る少年くん。
テンパるあかねちゃん、訳の分からない興奮を覚える少年くん。そして少年くんはあかねちゃんを女性として意識しちゃって・・・。


――おねショタエロ漫画にしかならないじゃないすかやだー!
描いてみたいような気もするし、実際描いたら愉しいんでしょうが、うむむむむ・・・ッ!? 管理人がエロ描いても仕方がないという話もあるので、誰かに丸投げするという手もあるやも知れません。誰か描いてくれませんかね?
何にせよ、少年くんにも名前を付けてやる必要がありますかねぇ。

ええい、ついでだ。こっちも貼っちまえ!

まわせ! ふかせ!

昨日、8月19日はバイクの日だったそうです。「8月19日はバイクの日!」と、道路情報掲示板に表示されていたのを見かけ、気付いたら勢いで描いてしまっていました。・・・ライダー描いてなかったら昨日縁側アイス絵が完成していたのですがッ!
尚、ザボーガーとライダーで迷った上での選択でした。

子供の頃は新サイクロン、新1号が好きだったのですが、今は旧1号と旧サイクロンが好きですね。
新サイクロンも、派手なカラーリングと未来的なデザインで格好良いのですが、旧サイクロンはフルカウルのレーサー仕様なのが抜群に格好良いっすね。不整地でのバイクアクションは大変でしょうけれども。改造サイクロンも好きです。
旧1号は、あの鈍い色合いと、人間でありながら人間でない感じが良い・・・。首が出ているのもポイントですよ!

ライダーと言えば、ニコニコ動画の『仮面ライダー』公式配信も、間もなくゲルショッカー編に突入しますね。思えば遠くまできたものであります・・・。

他にも、描きたい絵がいくつかあるんで、暫く当ブログはお絵描きブログと化すかも知れないし、そうでないかも知れません。


【関連記事】
『仮面ライダー』って、こんな作品。
暑中お見舞い申し上げますッ!

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2015/08/20 20:55|落描き的なアレTB:0CM:0

【個人でできる】最近頻出してきた怪獣災害への対策【怪獣対策】 

丁度2年前、2013年8月10日に、米国のサンフランシスコに怪獣・アックスヘッドが出現して以降、全世界的な怪獣災害が深刻化しているのは、皆さんご存知の通りでありますね。
我が国・日本に於いては、1954年のゴジラ襲来以来、実に多くの怪獣が押し寄せてくるという怪獣災害大国ではありましたが、ここ10年程は目立った怪獣災害も無く、平和な日々が続いてきました。しかしながら今年に入ってからは、都庁が亀型の怪獣に破壊されてしまったり、太陽の異常に伴うスパークドールズの怪獣化等、再び怪獣災害が発生する頻度も高くなってきております。更には、人を主食とする人型怪獣の群れによって街がひとつ壊滅したという未確認情報すら入ってきております。
翻って、海外ではこの10年間、キング・コングの再出現や、「ハカイシャ」と名付けられた怪獣がニューヨークを襲うなど、中規模~大規模な怪獣災害がそれなりの頻度で起きてきておりました。
ここ10年の間ですっかり怪獣に不慣れになってきている感もある日本。そこで本日は、様々な過去の例を教訓として、怪獣災害から我々個人が生き延びる術を、考えてみたいと思います。

まず前提として、「そもそも怪獣とは何か?」というお話でありますね。
よく勘違いされているのは、「ただの巨大な生物である」という事。これは実に危険な間違いであると管理人は思うんですよ。
1954年、戦後すぐにゴジラが出現した際、発足したばかりの自衛隊が出動し、戦車等で攻撃を試みましたが、全く効果を見る事は出来ませんでした。以降、いかな作戦を自衛隊が立てようと、ゴジラをはじめとした多くの怪獣は、涼しい顔で兵器の攻撃を受け流してしまっております。
確かに、現代の兵器は非常に強力な威力を誇っております。現代は、第二次大戦中の戦艦の主砲並の威力を持つ兵器を歩兵が携行出来るような、そんな時代でありますし、兵器の小型化・高威力化はどんどん進んでいっていると言う事が出来るでしょう。
しかしながら人類の兵器がどんどん進歩しているにも関わらず、怪獣はそういった兵器群の攻撃を受けてもビクともしません。
ご存知のように昨年にはゴジラ及びムートーという大型の怪獣が米国に出現し、米軍が核兵器を運用したのですが、結局核兵器は怪獣達の「」以上にはなりませんでした。
こんな、核兵器すらなんともないような人智を超越した奴らにかなう訳がありません。だからこそ怪獣がもたらす被害は「怪獣災害」と呼ばれる訳でありますよ。一回怪獣が都市部に出現してしまうと、数千人~数万人単位の死傷者が出てしまう訳ですので・・・。

我が国の自衛隊では、様々な怪獣の出現に伴い、多様な装備を整えてきました。
現在、自衛隊には90式メーサー殺獣光線車や、92式メーサー戦車、93式メーサー攻撃機等のメーサー搭載兵器が対怪獣用の主力として配備されております。個人的には海に没した3式機龍の後継機を建造するべきだと思うのですが、何故かそういった案は国会にも提出されていないみたいなんですよね。やっぱり、あの暴走事故がいまだに尾を引いて政権交代にまで発展してしまったのが原因なのかも知れません・・・。
となれば海外組織に・・・という気にもなりますが、今ではGフォースもかなり規模が縮小してしまい、メカゴジラやMOGERAといったロボット兵器の建造は難しいようです。
しかし、ついこの間新しく組織された環太平洋防衛軍が、「イェーガー」と呼ばれる人型巨大兵器を続々と建造しているという話が、先日公開されましたね。日本でも自衛隊と在日米軍が共同運用する「コヨーテ・タンゴ」がロールアウト間近という事で、そのあたりにも期待を持つべきなのかも知れません。既にロールアウトした米国のイェーガーである「ブロウラー・ユーコン」や、ロシアのイェーガー「チェルノ・アルファ」は、実際に怪獣を倒す事に成功しているようですので、一刻も早い「コヨーテ・タンゴ」のロールアウトを求めます・・・!
また、地球防衛組織UNVERの実働部隊であるXioが運用を目指している、データを実体化させる技術を応用した、いわゆる「サイバー怪獣」にも、十分に期待が持てるところであります。
いつでもあの光の巨人、いわゆるウルトラマンが来てくれるとも限らないと思うので、様々な対怪獣兵器は開発しておくに越したことは無いですよね。・・・その分、税金は上がってしまいますが、安全には変えられません・・・。

自衛隊や防衛軍の戦力により、怪獣を殺すには到れなくとも、進行を遅らせたり、ある程度進路の誘導をさせられる事はこれまでの怪獣災害出動の例や、1999年に完成したあの「怪獣ランド」を見ても明らかであります。問題は、その自衛隊や防衛軍が稼いでくれた時間の中で、どのように逃げるか、という話でありますよね。
怪獣災害の場合は、地震や津波等の他の災害と異なり、被害が局所的になる場合が非常に多いと言う事が出来ます。当たり前の話ですが、基本的には怪獣が通った場所しか、被害が出ない訳でございますよ。
なので、怪獣が出現したらまずその位置情報を確認する事が大切です。位置を確認したら、怪獣からできるだけ遠くに逃げる事が先決でありますね。しかし、怪獣の歩行速度は、50メートル級で時速60キロ程度、100メートル級で時速120キロ程度と意外に早いので、怪獣の進行方向はよく確認してください。怪獣の進行方向に逃げてしまうと、悲惨な事になってしまいますので・・・。
最近は気象庁の「緊急怪獣速報」も開始しましたし、スマートフォンの怪獣情報アプリなんかも充実してきている訳でありますので、そういったものを予めインストールしておくと便利ですよ。
また、自衛隊や防衛軍の発表する対怪獣作戦の情報も注視するという事も大切であります。怪獣の大まかな身長や体重、固有能力等も同時に公開される為、こういった情報は身を守る為にかなり役立ちますよ。

いつ怪獣が出現しても良いように、備えましょう。
こちらの写真は、先日出現した「双角怪獣ゾザイラス」が市街地に侵入した際に撮られたものです。
近年は携帯電話やスマートフォン備え付けられているカメラで一般市民が事件や事故、或いは災害等の決定的瞬間を捉える、という例も多くなってきておりますが、このような近距離で怪獣を撮るのは大変危険です。ベテランの怪獣カメラマンでも、必ず怪獣からの1キロ以上の距離を保つそうです。
近距離に怪獣が居る場合は写真など撮らず、できるだけ離れる事を第一に考えましょう。


1954年のゴジラの襲来や翌年のアンギラス出現時には、自衛隊があまり情報を出さなかった為、被害が拡大してしまったという側面がありました。その反省から、自衛隊や防衛軍の立てる作戦に対するマスコミへのリーク等が積極的に行われるようになったんですよねぇ。
06年には防衛組織CREW GUYS JAPANのヒビノ・ミライ隊員がM78星雲「光の国」からやってきたウルトラマンであるという事が公表されまして、ウルトラマンと防衛チーム、自衛隊の三協力体制での対怪獣要撃プランが発表されたのは、記憶に新しい(と、言ってももう10年前の話ですが・・・。)ところだと思います。
怪獣がテレビや新聞を読む訳ではないので、こういった対怪獣作戦については情報を広く開示してくれるというのが嬉しいですよね。
・・・ただ、地球に潜入している異星人の目もありますので、そのあたりは本当に難しいところです。本当か嘘かはかなり怪しいところだと管理人は思うのですが、ヲタ芸を打つメトロン星人であるとか、江戸っ子のような言葉で流暢に喋ったバルタン星人などの話もよく聞きますし、案外、近くに驚異は潜んでいるのかも・・・。
なんとも間抜けなようにも見えますけれども、しかし、恐ろしい話ですよね。

また、怪獣災害対策として、住居をどこにかまえるか、というのも重要なポイントとなってきますよ。
いくら地価が下がってきているからと言って、沿岸部に住居を構えるのは愚の骨頂であります。これまでに出現した怪獣の多くは、海から出現しております。だからこそこの全世界的な怪獣頻出に際して沿岸部の地価が下がって来ている訳でありまして、そこに家を建てるなんてもってのほかとしか言い様がありません。
よく広告なんかでは「土地の値段が下がった今こそ、沿岸の眺めの良い格安の一軒家を!」なんて謳い文句があったりもする訳ですけれども、あんなのに踊らされてはいけませんよ。
しかし、スパークドールズが怪獣化するという現象も現在では起きている為、実質的にはどこに怪獣が出現してもおかしくはないんですよねぇ・・・。しかし、これまでの傾向上、山間部や郊外にスパークドールズが眠っている場合が多い訳でございますよって、怪獣災害対策として住むのに適しているのは、実は都市部なのかも知れません。
都市部だと怪獣が好んでやってくる、というイメージがどうしても強いのではありますが、しかし、都市部だからこそ、自衛隊や防衛軍が、そこに怪獣が至るまでの時間を稼いでくれたりもするんですよね。その間に遠くまで避難する事は十分に可能であります。
都市部に怪獣が侵入してしまったとしても、怪獣は自分より高い建物が嫌いなのか、人間よりも建物を対象とした攻撃を行うため、大きな建物から離れれば取り敢えずは人間の方に攻撃が飛んでこないというメリットもあります。これが郊外になると、怪獣に直接狙われたりする事がありますので。1965年のバラゴン然り・・・。
また、様々な怪獣対策設備も充実しており、都市によっては怪獣専用のシェルターが設置されているところもあります。そうでなくとも、地下鉄や地下街が即席の怪獣シェルターになる為、実は意外に都市部というのは怪獣災害には強い構造をしているんですよね。
怪獣対策という事を考えると、やはり都市部に住むのが一番であると言う事が出来るのかも知れません。是非、皆さんも都市部への引越しを検討してはいかがでしょうか? 今は怪獣災害に関する様々な保険プランも存在している訳ですし、色々と住みやすくなってきていると思うんですよね。
しかし、その分家賃も土地の値段も高いんですよねぇ、都市部は・・・。

さて、先程、「怪獣は局所的な被害しか出さない」と書きましたが、しかしまれに広範囲の光線攻撃を持つタイプや、街ごと異次元に転送してしまうようなタイプ、街ごと爆発するような破壊攻撃を繰り出すようなタイプの怪獣も出現します。宇宙怪獣レギオンによる仙台の消滅や、海外では「スモッグモンスター」の名でも知られる、1000万人の死傷者を出した公害怪獣ヘドラなどが有名なところでありますよね。あのゴジラやガメラが苦戦するような相手ですからね。そりゃ被害も甚大になりますよ・・・。
こういうのが出てくるのは10年に1度くらいなので、正直なところ、来てしまったら運がなかったと諦めるしかないですかね・・・。こういった類の怪獣は、出現もまた唐突である場合も多く、気象庁の特異生物対策部も予測が付けられないというのが実情のようであります。大自然に対して、人間はあまりに無力であります。やはり、今後の研究が待たれるところでありますか。
幸いにして、環太平洋防衛軍の研究機関が、様々な怪獣に対する研究を急速に行い出したので、そうした特殊なタイプの怪獣に対する予測も、今後は比較的楽に立てる事が出来るようになるのではないでしょうか。それにより、1975年に発生した、シルバーブルーメによるMACステーション壊滅事件のような突発的な悲劇も、今後は防げるようになっていくものと思われます。
人類の叡智を、科学力を、信じたいですね。迫り来る妖星の衝突を地球を移動させることで回避した事だってあるのですから!

そういった感じで、「個人に出来る怪獣対策」という事で色々と考えてみた訳でありますが、いかがでしたでしょうか?
究極的には、「自分を守れるのは自分だけである」という事なんですよね。
自衛隊や環太平洋防衛軍、Xioといった防衛組織や、ウルトラマンのような地球外の守護者、ガメラやモスラといった人類の守護怪獣は、我々が生き延びる事をサポートはしてくれても、完全に守ってもらえる訳では無いのであります。
これは怪獣災害に限らずどんな災害に対しても言えると思うのですが、常に備えるという事が、自らを生かす事に繋がっていくのであります。
怪獣頻出期に入ってしまった地球ですが、なんとか皆で生き延びましょう!


【関連記事】
10年ぶりの怪獣戦、いかに描写されるのか?
漫画『怪獣のいる風景』

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2015/08/10 20:01|アニメ・特撮馬鹿話TB:0CM:2

緻密なシナリオとリアリティ溢れる特撮で撮られた、怪獣映画の決定版! 『ガメラ 大怪獣空中決戦』 

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』も無事公開したことですし、平成ガメラ三部作の記事が『2』だけというのもアレなんで、本日は『ガメラ 大怪獣空中決戦』について、少し書いてみようかなぁと思う次第であります。
それにしても、新作ガメラの話はどこに行ってしまったんだ・・・。

平成ゴジラVSシリーズ』が軌道に乗り、安定した興行収益を上げていた頃、それにあやかる形で、大映ではガメラ復活の企画が打ち立てられました。そうして完成したのがこのガメラ生誕30周年記念作品でもある『ガメラ 大怪獣空中決戦』であります。
大映は1970年代の映画斜陽期に経営不振に陥ってそのまま立て直せず、以降は様々な会社に合併吸収されるという苦難の歴史を辿っている会社(現在はKADOKAWA傘下ですし。)で、90年代当時は徳間書店の傘下企業でありました。単独配給もままならず、本作も、制作は大映、配給はゴジラの東宝という体制で公開されております。きっとガメラも悔しかったに違いありません(笑)。

ガメラ 大怪獣空中決戦

ガメラ 大怪獣空中決戦』は、1995年公開の特撮怪獣映画。
管理人が本作を初めて観たのは、恐らく公開後1年くらい経った頃の、TVでの地上波放送の折だったと思います。平成ゴジラVSシリーズは劇場に観に連れて行ってもらっていたのですが、何故かこの『大怪獣空中決戦』は連れて行ってもらっていないんですよねぇ。何故だろう・・・と思ったら、恐らくアレですわ。阪神淡路大震災。実際『2』の時は連れて行ってもらった記憶があるので、恐らく現実世界で起きている災害に怪獣映画を重ねて欲しくないという管理人の両親の意図が働いたんじゃなかろうかと。違うかも知れませんが(笑)。
監督は後に『ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃』を手がける事にもなる、金子修介、特技監督は樋口真嗣、脚本はアニメ『機動警察パトレイバー』などでお馴染みの伊藤和典、といった制作陣で挑んだガメラ復活作。
そのあらすじは、以下のような感じになっております。

太平洋上を漂流する謎の環礁の出現による座標事故が相次ぎ、海上保安庁の米森良成と保険会社の草薙直哉を中心とした調査団による、大規模な調査が行われた。
そして調査の結果、漂流環礁は黒潮に乗って日本に近付いている事が判明する。環礁の上からは、謎の石版と大量の勾玉が発見された。

同時期、長崎県五島列島・姫神島にて、島民が全滅するという謎の怪事件が起きる。島からの最後の通信は、「鳥! 鳥……!」という不可解なものであった。姫神島では新種の鳥が発見され、大学の研究員が現地調査を行っていた折でもあった。
警察から調査を依頼された鳥類学者の長峰真弓は、その姫神島で島民と研究員達を喰ったと目される怪鳥を発見する。

政府は、この怪鳥を希少生物であると断定、怪鳥捕獲作戦を実行する。長峰が中心となって立てられた作戦により怪鳥は福岡ドームに誘導され、作戦は成功するかに思えたが、しかしその時博多湾に、環礁の正体である巨大怪獣が出現する……。


本作はまず、シナリオが圧倒的に良く出来ているんですよね。
ガメラとギャオスの自出と、何故ガメラとギャオスが出現したのかという理由付け。ガメラの回転ジェットで空を飛ぶという事やギャオスの放つ超音波メス等の、旧作より描かれてきた怪獣のキャラクターを逆手にとった「人造怪獣」という設定には唸らせられます。そう来たか、と。
また、1967年公開の『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』に於いては、発見した少年の「ギャオーって鳴き声だから【ギャオス】なんだよ!」という一声でギャオスは命名されてしまったのですが、今回は古代文明の遺跡に残された碑文から、ガメラとギャオスという怪獣の名前が決定。おおっ、古代文明の人達のネーミングという事にすれば、違和感無く怪獣の名前を受け入れる事が出来る!
更に、ガメラが「巨大な亀」であるという事を想起させる要素を一切排除したシナリオ構成。設定上では、亀という生物は恐竜と一緒に絶滅しちゃった事になっているとか。それはそれで、亀にまつわる様々な文化やら言葉やらが無くなってしまって色々と大変な気もしますが、まぁ、あの世界では色々な代替語や代替文化が栄えているのでありましょう。
・・・徹底したリアル志向でガメラを撮ろうとすると、昭和ガメラの印象や設定はともすればギャグとなってしまう訳でありますので、、そのあたりに対する色々な面で苦心する制作陣の姿が見え隠れしてくるような気も、します(笑)。
金子監督の著書によれば、「ガメラのイメージを壊してはいけない」とする大映上層部とリアル志向で行きたいという制作陣の折衷に苦労したという話もありますので、ガメラのイメージを守りつつその上でリアルな怪獣映画を目指すというのは困難を極めた事でありましょう・・・。

そして、本作は「もし現代日本に怪獣が出現してしまったら?」という事の緻密なシミュレーションともなっております。
長崎県五島列島に出現した怪鳥による島民全滅、国主導による怪鳥の捕獲作戦、怪獣出現に伴う経済への影響、対応に追われる国会、それらとは裏腹に呑気な日本国民、何でも怪獣のせいにしようとする世論、怪獣の東京襲来に伴う都民の避難に3週間かかるという現実・・・。
実際に我々の住む現代日本に怪獣が出現すると、まぁ、この『大怪獣空中決戦』みたいな状況になってしまうでしょうね。

ここでちょいと個人的な話をしますと、本作の前半部分は福岡が主な舞台となっておりまして、福岡で育った管理人にとっては色々と思い出深い場所が矢継ぎ早に出てくるんですよ。
本作のヒロインである長峰真弓の務める福岡市動植物園には遠足で行ったりもしましたし、ギャオス捕獲作戦が行われた福岡ドーム(現ヤフオク! ドーム)には、ホークスの応援に行ったりもしました。ガメラ出現に伴う避難区域には管理人がかつて住んでいた地域なんかも含まれていたりもして、「うぉっ、逃げなければ!」という気分にもなりますし(笑)。
怪獣が進行する位置関係なんかも完全に現実のそれと一致している訳でありますので、この『大怪獣空中決戦』がいかに緻密に構成されているのかという事を伺い知る事が出来ます。やっぱり怪獣映画の醍醐味のひとつは、「見慣れた街に怪獣が出現する」という点でありますなぁ・・・。
怪獣が出現する」という大嘘を描いている分、周囲の考証はキッチリしておくべきであるというのがあると思うのですが、この『大怪獣空中決戦』以下、平成ガメラ三部作では、そのあたりが非常によく出来ていると思います。

さて、本作に登場する怪獣である、ガメラとギャオスについて。

昭和のガメラが、目が血走っているなど割とキレた感じの造形だったのに対し、本作のガメラの造形は、どちらかといえば「可愛い」系統に部類すると思います。
元来ガメラは「子供の味方」ではあるのですが、本作が割とリアル志向の作品に仕上がっており、勾玉を通してガメラと交信する少女、という要素くらいしか「子供」との結びつきが無い為、ガメラの造形で「子供の味方」である事を体現するという目的もあったのではなかろうかと思います。一目見て「これは僕たちの味方だ!」と分かる造形であるというのは、実に見事でありますよね。
本編でのガメラの行動を見ても、「人類守護」を念頭に置いてあり、旧作からの、「人類の味方」というゴジラとの差別化が、ここでも活きてきている訳であります。しかし、ガメラが身長80メートルの大怪獣であるが故に、人類側からは敵視され続け、自衛隊から攻撃を受けたりするあたりが辛いところでりますが・・・。そのあたり、初視聴時、子供だった管理人は、「なんで大人は分かってくれねぇんだよ!?」という気分になったような気がします(笑)。

一方のギャオスは、登場した時は怪獣サイズでは無く「大きな鳥」といった感じで、人を喰らう害鳥(実質としてはコウモリに近い奴だとは思うのですが。)というような存在だった訳でありますが、人類側からは「保護すべき貴重種」とされてしまい、自衛隊の攻撃も優先してガメラに充てられる事になりましたので、観客の目線としてはギャオスは本当に憎き悪役、という感じになっておりました。造形からして「人類の敵!」という感じであり、設定の上でも作劇の上でも、ガメラとは対照的な存在であると言う事が出来ると思います。
しかしまぁ実際にギャオスみたいな奴が出てきたら保護対象にはならないような気もしますが、しかし一度出されてしまった政府決定はメンツやら何やらでなかなか覆せないというあたり、なかなかリアルなストーリー展開でありました。

さてさて、本作の特撮面についてであります。

全体を通して言えるのは、ミニチュアワークの精巧さと、徹底した人間目線のカメラワークでありますね。
平成ゴジラVSシリーズ』の怪獣演出が、割と「神の目線」から捉えたカメラワークで構成されていたのに対し、平成ガメラ三部作ではほぼ一貫して人間の目線からのカメラワークで怪獣を捉えており、怪獣の巨大感や臨場感を出す事に成功していると言う事が出来ると思います。
しかしながらまぁ、「人間からの目線」というカメラワークは、平成ゴジラVSシリーズのようにセットの端から端までミニチュアを並べてその中で怪獣にバトルさせる、というような怪獣演出が予算(平成ゴジラが15億円前後の予算規模で撮られていたのに対し、『大怪獣空中決戦』は6億円程度の規模の予算であったそうであります。)の都合上出来なかったからというのも多分にある訳でありますが・・・。
その分ミニチュアを精巧に造り込んでいったというのもある訳でありますが、結果として予算以上の効果を得る事が出来ているように思います。看板の文字までバッチリ読めるレベルで書いてあるなんて、並大抵の造り込みではありませんよ。

特筆すべきはやはり、「自然光」を用いた撮影でありますかね。
屋内セットでのミニチュア撮影は、「照明」という圧倒的な壁と戦わなければなりません。ミニチュアをリアルに見せようとすれば、それ相応の光量が必要であり、そこに来ると本物の太陽の下で撮影する「自然光撮影」が一番である訳でありますよ。
ただ、オープンセットでの撮影は、天井も壁も無い為、吊り操演がやりにくかったり、風などの影響で火薬が狙い通りの効果を上げてくれなかったり、精巧ではないミニチュアを自然光で撮ると必要以上にチャチく見えてしまったりする等の問題点もあります。そういった点ではやはり屋内セットの方が色々と賢い訳で、そのあたりの使い分けがポイントになってくるのでありますね。
この『大怪獣空中決戦』では、操演等との兼ね合いから、オープンセットと屋内セットの使い分けが為されているのではありますが、兎に角自然光撮影が抜群に効果を上げていると言う事が出来ます。

怪獣がフレームインしたり爆発が起きないと本物と見間違えてしまいます。

怪獣がフレームインするまでは本物だと思ってしまうようなカットはいくつもありますし、天井の無い青空の下で行われる怪獣バトルは、爽快感倍増であります。
樋口監督は1985年制作の『八岐之大蛇の逆襲』という自主制作特撮映画にて特技監督として参加しており、同作はアマチュア作品だから出来る全編自然光撮影というとんでもない事をやっていた訳でありますが、この『大怪獣空中決戦』は、『八岐之大蛇の逆襲』で効果を上げた自然光撮影を商業作品でもふんだんに使用した作品であった、と言う事が出来るのかも知れません。

突き抜けた蒼天の元戦う大怪獣

極めつけは東京タワーに巣を作って夕暮れに佇むギャオスでございますよ。コレは、特撮怪獣映画随一の美しい画として仕上がっていると思います。半端無ェ・・・!

特撮怪獣映画史に残る、美しいカット


本作ではまだ比重はそこまで高くは無いのですが、ガメラが回転ジェットで飛び去る3DCGのカットや、東京上空で繰り広げられるガメラとギャオスの空中戦の合成カット等、ここぞという時にVFXが効果的に使用されておりまして、低予算でありながらもこの当時の最先端の特撮をやってやろうという、樋口監督以下特撮スタッフの意気込みを感じさせられますね。

回転ジェットで体当たり!(※体当たりはしません)

全体を通しては、「怪獣映画の王道で、これまでに無い怪獣映画を創ってやろう!」という気概が全編に渡って満ちている作品であり、そして実際に優れた怪獣映画として完成している、素晴らしい作品であると思います。クライマックスの東京での決戦のミニチュアワーク含めて、管理人も大好きな作品であります。
一方で、制作陣が「ガメラ」という企画を体よく利用して自分達の怪獣映画を撮った」という側面も多分にあると思うんですよね。そのあたりはやはり、昭和のガメラ世代の方々にとっては色々と思うところもあるようですが、そのあたりはまぁ、どうなのかなぁ、と。
しかしながら、平成ガメラ三部作は、平成ゴジラVSシリーズや平成モスラシリーズと共に90年代の怪獣映画ブームを作り上げていった作品群でもありました。その時代を幼少期に過ごした者にとって平成ガメラ三部作は、やっぱり思い入れの深い作品群であるんですよね。
・・特撮怪獣ファン界隈の間では、平成ゴジラを叩く為に平成ガメラを持ち上げる、みたいな殺伐とした風潮があったりもしていまして、両方共好きな管理人のような人間にとっては割とうんざりとしてはいるんですが。

まぁ、良い作品には変わり無い、と。
非特撮怪獣ファンにも予備知識無しで薦める事が出来る、数少ない怪獣映画ですしね!


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【予告編】


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世界観の掘り下げ、そしてその先へ……。『ストライクウィッチーズ Operation Victory Arrow』総括 

去る2015年7月31日、『ストライクウィッチーズ Operation Victory Arrow Vol.3 アルンヘムの橋』の映像ソフトが発売されました。これをもって昨年秋から順次上映が開始された『ストライクウィッチーズ Operation Victory Arrow』も、取り敢えずは完結と相成った訳でございます。

ストライクウィッチーズ』シリーズについては当ブログでも度々言及しているように、管理人がリアルタイムで追いかけているアニメの中では・・・いや、多分全アニメ作品の中で一番好きな作品でありまして、本放送第1話からすっかり本作の虜となってしまい、諸々の関連作品やら関連本やら関連グッズなどを買い集めるなど、すっかりKADOKAWAの狗になってしまっている感もあります。もう一生搾取されてやるよ、という気概なのではありますが、しかし一方で最近は、
【パンツじゃないから恥ずかしくないもん!】なんてキャンペーンをやっているアニメ観ているのって、傍から観たら結構ヤバい人なのでは・・・
等と思い始めてしまっている自分も居ます。・・・今更かよ! という気もしますが、コレは管理人が歳を食って大人になったからなのか、それとも今まで感覚が麻痺していたからなのか・・・。
それはともかく、高校・大学の頃合わせて、この作品を観ていたというか追いかけていたという友人は周囲に1人しか居なかったという事で、いや、もっとハマっている人居てもおかしくないんだがなぁ、とか思っていたのでありますが、しかし大学を卒業してから、大学の頃の後輩や先輩が相次いで『ストライクウィッチーズ』にハマり出すという謎の展開を見せたりもしています。何故俺が在学中にハマらなかったんだ! そしたらもっとスト魔女談義が出来たのにッ!!

・・・さて、管理人のスト魔女事情はこれくらいにしておいて、『ストライクウィッチーズ Operation Victory Arrow』全体を通しての総括的なアレでも書きましょうかね。

ストライクウィッチーズ Operation Victory Arrow


ストライクウィッチーズ Operation Victory Arrow』というタイトルからも分かるように、本作は『ストライクウィッチーズ』のOVA展開作品でございます。「オリジナルビデオアニメ」を「勝利の矢作戦」としちゃうあたりが、なんともスト魔女らしいですなぁ。
昨今のOVA作品と同様、映像ソフトの販売の前に映画館での上映も行うというスタイルでありましたが、まぁ、映画館での興行収入と映像ソフトの宣伝を行うことが出来るという一挙両得作戦は、良いんじゃないっすかね。グッズの販売やら何やらも合わせると、ソフトの販売だけ行うよりも資金回収が捗りますし、映画館だって潤う、皆が幸せになれる興行形態であると思います。

ストライクウィッチーズのOVA」というと、スト魔女ファンの間ではやはり2007年版、通称「旧OVA」が想起されてしまうようであります。管理人もそうですし(笑)。
そちらの内容は、全体としてPVと世界観説明というものではありますが、あのOVAが初めて世に出た『ストライクウィチーズ』シリーズ初の映像作品という事で、制作陣からの期待はそこそこあったようですが、実のところそんなに注目されず、聞くところによるとTVアニメ化の話すら危うかったとの事(まぁそれは別の要因もあったそうですが。)・・・。そう考えると、ここまで展開が続いてくれて本当に良かったと思わざるを得ません。今となってはあの旧OVA設定のスト魔女も観てみたくはありますけれども。
しかしまぁ、なんだかんだで映像作品としては8年も続いているシリーズになっていますからねぇ。なかなかの長期シリーズっすよ。

さて本作『Operation Victory Arrow』。全体的には、作品世界観の掘り下げを主軸に据えたOVAシリーズだったと言う事が出来るのでは無いでしょうか。
管理人は、『ストライクウィッチーズ』シリーズの作品の魅力として、「世界観」というのがあると思います。毎回映像ソフトの付属ブックレットに様々な世界観設定と各戦線の状況が詳しく書かれていますし、関連作品である漫画版や小説版では、その「戦史」に沿いつつ各戦線のウィッチ(作品によっては一般兵達も)が、「私にできること」をそれぞれ果たしつつ、皆を守っている。そして、各作品の時間軸は、1937年~1945年の間に散らばっておりますので、時として他作品に登場したキャラクターの「その後」や「それ以前」を見る事ができるという、「クロスオーバー」的な要素も兼ね備えておる訳であります。
そうしたシリーズ全体の世界観が、この作品群の大きな魅力のひとつだと、管理人は思うんですよね。
この『OVA』では、そういった各戦線で戦っているウィッチや人類統合軍上層部、そして民間人など、これまでの『ストライクウィッチーズ』シリーズの映像作品ではあまり深く描かれて来なかった部分にもスポットが当てられておりました。


Vol.1 サン・トロンの雷鳴』では、シリーズ最初期の作品である、故・ヤマグチノボル先生による小説『ストライクウィッチーズ スオムスいらん子中隊』の登場人物でもあり、映像作品に於いては『2』の第4話以来となる、エーリカ・ハルトマンの双子の妹であるウルスラ・ハルトマンと、京極しん先生による漫画『ストライクウィッチーズ キミとつながる空』及び『劇場版』に登場した世界最強クラスナイトウィッチであるハイデマリー・W・シュナウファーが登場。
流れとしては、サン・トロン基地に再び配属となったカールスラント組のところにウルスラがジェットストライカーのテストの為にやってくる、というお話でありました。

2』4話の一件から、ジェットに懐疑的でお姉ちゃんを案じるエーリカ、ジェット実用化の為に再びテストパイロットを引き受けるお姉ちゃん、アマゾナス(我々の世界でのブラジルに相当)のコーヒーで懐柔されてしまうミーナさん・・・。三者三様の反応を示しながらも、滞りなくテストは進み、益々不機嫌になってしまうエーリカ。
カールスラント南部の民族衣装であるディアンドルを着てドヤ顔からの赤面お姉ちゃんが、かわいい。で、ネウロイ出現の報を受けてそのままの格好で出撃しちゃうお姉ちゃんかわいい。
今回の敵は、積乱雲に潜みつつ、攻撃してくる厄介なネウロイ。
そこで、隊長という立場上これまでの映像作品ではなかなか戦闘シーンでの見せ場が無かったミーナさんが、固有魔法である空間把握能力も駆使しつつ空戦で大活躍! ・・・よく考えたら、ミーナさんがこれまでの映像作品でネウロイを撃墜したのって、『2』第7話のアレだけだったのでは・・・。それはそれで酷い話であります(笑)。
最後は、仲間のピンチにジェットを履いたエーリカがウルスラとのコンビネーションでネウロイを撃破。
宮藤に写真を送るも、やっぱりディアンドルでドヤ顔のお姉ちゃんかわいい。

お姉ちゃんは普段よりテストパイロットをやっているという設定もあり、それが具体的に映像化された話でもありましたね。『2』の第4話は、ジェットストライカーのテストというよりは「レシプロVSジェット」みたいな話でしたし。
また、最前線基地の日常や、後方での兵器開発が描写されていた、そんな一篇となっていたと思います。「2009年春」は、もう来ないというのは悲しいのですが、『サン・トロンの雷鳴』を足がかりに、『いらん子』から1945年までのウルスラが過ごした時間に思いを馳せるのも悪くないですね。


Vol.2 エーゲ海の女神』では、原作者の一人でもある鈴木貴昭さんと漫画家の野上武志先生による同人誌、漫画及び小説等の複合展開を見せている作品群『ストライクウィッチーズ アフリカの魔女』シリーズから、アニメ『2』第10話にも登場したアフリカの星ことハンナ・ユスティーナ・マルセイユとその僚機を務めるライーサ・ペットゲンが登場、更にはマルセイユの元上官であるエディタ・ノイマン、そしてエルンスト・ロンメル元帥(言うまでもなく、我々の世界に於ける砂漠の狐・ロンメル将軍がモデルです。)までもが登場。
流れとしては、シャーリー&ルッキーニコンビとストームウィッチーズの二人組がヴェネツィア艦隊と共に、エーゲ海の要衝でもあるデロス島に巣食うネウロイを撃破する、というお話。

冒頭、以前からドラマCDでも存在感を持っていたルッキーニのマーマが遂に登場。あれっ、イメージと違う(笑)。ポイントとしては、ルッキーニのマーマが居るからかどことなく年相応の表情を見せるシャーリーですね。かわいい。
家族との思い出の島を守りたいというルッキーニ、「守りたいもの」という事に触発されるマルセイユ。そして、「諦めたくないんだ!」と語るシャーリー。
戦闘シーンでは、これまでの『ストライクウィッチーズ』では珍しく、ネウロイによって沈められた船のウィンチを使用するという、現場の状況を利用しての戦いとなったのが印象深いですね。敵が陸戦型の固定砲台のようなネウロイであったというのも多分に影響していると思います。
何より、ロンメルのおっさんが全てを持っていった話でもありました。
電源があれば、良いのかね?
格好良い。惚れたッ!
前線に指揮官が飛んでくるというのはどうか、とも思いますが、しかし元ネタの人からして前線に出て陣頭指揮を行う人だったからそれで良いのか(笑)。ノイマンさんも頭が痛かったに違いありません。

全体的に、『アフリカの魔女』テイストの一篇でありましたかね。ヴェネツィア艦隊という通常戦力がネウロイを撃破するという、「一般兵がネウロイを撃破する」という部分なんかは特に。この世界を守っているのはウィッチだけでは無いのです。


Vol.3 アルンヘムの橋』では、しのづかあつと先生による漫画『ストライクウィッチーズ 片翼の魔女たち』の登場人物であり、『劇場版』にも登場したアメリー・プランシャールが登場。
流れとしては、ガリアの復興に注力するペリーヌらの所に、戦災孤児の兄妹が運び込まれて、紆余曲折あり、ペリーヌさんが学校を開いた、というお話。

ガリアの復興に注力する一行。ガリア開放の立役者でもあり、復興にも尽力するペリーヌは、ガリアにとってはまさに救国の女神であります。きっと後々の歴史まで語られる事でありましょう。
ガリアの開放という事もあり、ペリーヌにも色々と余裕が出来てきているようで、『2』以降は表情も柔らかくなってきています。副次的に「劇場版ペリーヌさん」などという語も誕生した訳でありますが(笑)。1期からこのOVAまでで、一番変化の振り幅が大きいキャラクターと言えるのでは無いでしょうか。
戦災孤児の兄妹である、ユリウスくんとローズちゃん。ユリウスくんは結構なイタズラ坊主。ことあるごとにペリーヌにちょっかいをかけ、挙げ句の果てには「クソメガネ」なんて壁にラクガキしちゃいますが、しかしこれってリーネちゃんがガリア語を教えている訳だから、やっぱり黒[※検閲により削除されました]
これまで映像作品ではこの世界の一般市民というものにはあまり深く触れられてはいませんでしたが、今回はメインとして戦災孤児の兄妹を描いているという事で、遂に踏み込んできました。例え終戦を迎えたとしても、ネウロイが居なくなったとしても、人々には傷が残ってしまうんですよね。でも、人類同士の戦争では無い分、まだ我々の世界の第二次世界大戦よりはマシなのかも知れません。
そして、戦闘シーン。ユリウスくんを救うべく、ストライカーユニット無しで三頭犬のような陸戦型ネウロイに挑み、脚を怪我しつつも、心配するユリウスくんに微笑むペリーヌさん。女神じゃ! 女神がおる!
そして、『エーゲ海の女神』に引き続いて、地形や構造物を活かしたネウロイとの戦い。いやぁ、元々ネウロイは怪獣みたいな存在ではありましたが、今回の三頭犬ネウロイは、そのフォルムも相俟って、益々怪獣のような奴でありましたなぁ。遮蔽物等が無い空中で戦う航空大型ネウロイとは異なり、陸戦大型ネウロイは、状況や使用兵器によっては一般兵でもなんとか太刀打ち出来るという設定でもあります。大型・小型含めてこれまで陸戦型ネウロイとの戦いは映像作品では殆ど描かれてこなかったので、色々と斬新でありました。

全体的には、まさに、『劇場版』に直結する前日談的な一篇となっておりましたね。
ラストには502統合戦闘航空団に間借りするエイラ&サーニャ、戦艦大和で作戦準備を進めるもっさん等、『劇場版』への布石も置いていきましたし。これから通して観る際は、
1期』→『2』→『OVA』→『劇場版
という順番で観ていった方が良いかも知れません。


OVA』全体を通しては、やはり世界観の拡充というか掘り下げをやってきたなぁ、という印象が強いですね。501のキャラクター達の掘り下げはこれまでの作品で概ねやってきているので、『OVA』はさながら、「いつもの面々と一緒に巡る、『ストライクウィッチーズ』の世界観」といった感じでありましょうか。
501統合戦闘航空団の次の戦いは、恐らくカールスラントの奪回というところになるでしょうし、そうなれば自ずと「終戦」というのも見えてくる訳であります。「終戦」への道筋は、501の戦いだけに限定されるという単純な話でもないので、各戦線の動きを追いつつ、501の戦いに集約されていくという、シリーズ全体を通しての流れがあるようですので、その足がかりとしての今回の『OVA』という見方も、出来るかも知れません。公式ファンブックなんかを読むと、「様々な戦線のウィッチ達が一堂に会する」みたいな構想もあるようですし。あの構想、まだ生きてるのかなぁ?

しかし、そう考えると『ストライクウィッチーズ』の物語も、そろそろ終盤に差し掛かってきているのかなぁと、そんな風にも思いますね。
いやまぁ、2015年夏現在に於ける『ストライクウィッチーズ』関連作品での登場人物は100人を超えている訳ですし、やろうと思えば過去に遡って延々と続けていく事もできるのでしょうけれども(笑)。
個人的には、第一次ネウロイ大戦や中世、古代のウィッチ達の戦いも見てみたいっすね。あと、第二次ネウロイ大戦後の、現代の兵器をモチーフとしたストライカーユニットとかも。
なんか、世界観だけで考えると『ガンダム』並みに続けられそうな気はしますが、そこまでくると今度は、果たしてそこまでKADOKAWAがやるかどうかというの話も出てきます。まぁ、出たら出た分だけ追いかけてやろうとは思っていますが!

何にせよ、当面の間は制作中の新テレビシリーズ『ストライクウィッチーズ Tactics of Vanadies Attack(仮)』を楽しみに待ちましょうかね。同作は、『劇場版』でもチラッと登場した502統合戦闘航空団がメインの物語になるようでありますし。『OVA』ではメインの話が無かったエイラ&サーニャのコンビも、恐らく『TVA』で登場してくる事でしょう。
他にも、『アフリカの魔女』シリーズや『ノーブルウィッチーズ』シリーズ等、様々な媒体で展開が続いている『ストライクウィッチーズ』関連作品群。
今後とも末永く愉しんでいきたいですなぁ。


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『ストライクウィッチーズ 劇場版』、改めて観てまいりました!
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メカ少女のこれまでと『ガールズ&パンツァー』と第二次大戦メカの展望

【OP】


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2015/08/07 18:35|ストライクウィッチーズTB:0CM:0

夏バテ夏痩せ夏太り。気をつけたい酷暑の夏です。 

山田「なぁ、最近太った?」
ガー「イキナリ何を失礼なっ! 女性に体重の話をするなんて、デリカシーに欠けますよぉっ!?」
山田「女性も何もその前に君は宇宙人じゃないか」
ガー「ひどいっ!」
山田「いや最近、妙にぷにぷにしてき出したなぁって思って」
ガー「」
山田「駄肉?」
ガー「なんで疑問形なんですかっ!?」
山田「いや、寧ろこれはこれでイイ……
ガー「えっ」
山田「何でもない。……まぁホレ、体重計乗ってみぃ?」
ガー「あははは、そんな体調管理をしっかりしている私が太ったなんて、そんな事あるわけないじゃないですかぁ~っ」

重量感あるよな

ガー「」
山田「なっ? 夏太りしちゃったんだよ」
ガー「だってぇ……暑いし何か食べないとバテちゃう気がしてっ」
山田「食ったら食ったで動かないじゃねぇか。だから太るんだ」
ガー「う~っ」
山田「ダイエットするんだ。じゃないとブクブク太っていく一方だぞ。健康面にも気を遣わんと、もう言うほど若く無いんだし」
ガー「だーからトシの話はNGだってっ!」
山田「宇宙ゴミを投げるなや! ……かと言って絶食も夏太りを促進してしまうから、運動と適量の食事だな」
ガー「うぅ~っ!」
山田「俺も付き合うからさ」
ガー「翔太郎さんっ……!」
山田「二人三脚で、な?」

みたいな。

いやぁ、なんと申しますか、当ブログの拍手絵を新しいやつにしようと思っていつもの如くガーさんを描いておったのですが、なんか肉感的になってしまって、それだったらもう夏太りしちゃったという事にしちゃうかと、そういうアレです。
拍手絵はまた後日、しれっと描いて変えときますかね。

しかし最近は専ら『進撃の巨人』関連で色々と殺伐とした特撮界隈のナニガシを見聞きして割とゲンナリしているところですかね。観てない人と勘違いの応酬が繰り広げられる地獄を見るのには疲れたぞい・・・。
夏の暑さも相俟ってちょっと色々とおかしくなてっいるのかも知れません。あなたも私もクールダウン、クールダウン・・・。

あっ、因みに管理人は、どちらかといえば夏になると体重が落ちるタイプの人です。
食わねば。


【関連漫画】
掛け値なしっ!
生きてるんだからそりゃ変わるさ

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2015/08/05 20:36|落描き的なアレTB:0CM:2

「特撮」に対する煮え切らないナニガシかについてのつらつら話 

性懲りもなくこんな記事書いちゃうあたり、管理人はもうどうしようもなく面倒くさい特撮ファンだという事は重々承知しているのではありますが、しかしそれでも書かずにはいられないのであります・・・!

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』が公開して以来、まぁ予想通りネット上では賛否両論あり(・・・いや、こういう書き方する時は概ね「」の方の声がデカい訳でありますが)、荒れに荒れちゃっているひとつの地獄が形成されている訳でありまして、「世界は残酷」というキャッチフレーズまで現実世界で再現しなくても良いんじゃないかみたいな情況になっちゃっている訳でございます。
まとめブログの評判だけ見て実際の作品を観ずに叩いている、なんていうのは可愛いもんで、制作スタッフと全く関係の無い人が制作スタッフと勘違いされて絶賛炎上しちゃったりする様は、もう本当に地獄としか言い様が無いっすよ。リアルは地獄!
まぁ、そんな殺伐とした地獄炎上界隈は当記事としては割とどうでもよろしい。当記事の本題は、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』にも使われている、「特撮」というモノについての記事であります。

そもそも「特撮」とは何なのか、という詳しい話についてはこちらの記事あたりをご参照して頂ければと思います。

まぁ要は、映像作品制作の制作で使われる、ミニチュアや着ぐるみ、特殊メイクといった「SFX」とデジタル合成や3DCG等の「VFX」の総称が「特殊撮影」、略して「特撮」である訳であります。
しかしながら現状、「特撮」のイメージは、主にミニチュアや着ぐるみ等といったSFXであるんですよね。しかも、同じSFXでもアニマトロニクス(簡単に言えば、撮影用のロボットです。)や特殊メイクは、なんとなく「特撮」の範疇から外されている感もあります。そしてVFXに至っては完全に蚊帳の外になってしまっていて、本来は同じものの筈なのに、「特撮とCG(VFX)は違うもの」という認識すらされていたりもします。
進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』や『ラブ&ピース』、そして『ウルトラマンX』など、この夏はSFXを主体として撮られた特撮作品が多いのではありますが、その一方でそれらの作品に対して、
CGが凄い
とか、
日本映画としてはCG部分はかなり頑張っていた
とか、そういった言い方で特撮パートについて言及している方々が非常に多いのではありますが、ちゃうねん! 皆さんがCGだと思っているソレは、3DCGでは無くてアニマトロニクスであったりミニチュアワークであったり特殊メイクであったり着ぐるみであったりするんですよ!
3DCGであってもミニチュアであっても、「特撮」と言う言葉を使えば角が立たなかったというのに!(それはそれで別の問題がありそうですが。

・・・なんていうのが気になっちゃったりするのは、管理人が面倒くさい特撮ファンだからであり、一般的な鑑賞者からすれば、3DCGであろうとミニチュアであろうと、SFXであろうとVFXであろうとどうでも良かったりする訳でありますよ。
いやまぁ、管理人としても映像作品として凄いものであればその手法はなんでも良いとは思いますよ。特撮というのはあくまで映画全体の完成度を上げる為の技術であり、それら技術が何であっても狙った効果を上げる事が出来ればそれで良い。
そして、厳密に言えば。厳密に言えばですよ。撮影素材としてコンピュータに取り込まれていたら、撮影素材そのものはSFXの技術を使っていたとしても、コンピュータに取り込まれて合成された時点でそれはVFXになってしまう訳でありまして、そういう観点から見れば、「今の特撮は全てVFXである」と言う事が出来る訳でございますよ。
しかしそれはそれとして。例え「VFX」とひと括りにしてしまう事が出来ようとも、撮影手法はあくまで手段であったとしても。その特撮がいかなる手法で撮られているのか、創られているのかというのを知りたくなる、追求したくなるというのが、特撮ファンの、ひとつのでもあると思う次第でありまして・・・。そこが、「アナログ特撮」であるとか、「VFX特撮」であるとか、そういう語というか表現を使いたくなってしまう理由でだったりするんですよ!
最近巷では、「SFXとVFXを組み合わせた特撮」という意味で「ハイブリッドVFX」なんて言葉も出来てきているようですし、やっぱりそのあたりは管理人と同様、業を背負った特撮ファンが少なからず居るという証左なのではなかろうかと思うところであります。

さて、「良い特撮」とは一体何か。
管理人は、「特撮だと分からない特撮」こそが、「良い特撮」であると考えます。いわば、本物に見える特撮、でありますね。

コレに関しては、90年代の終わり~00年代のはじめのハリウッドの大作映画なんかで、割と完成を見ていると思います。スタジオセットとグリーンバック合成やミニチュア、マットペイント(簡単に言えば、背景等を絵で表現する技術です。)、3DCG等を駆使して、言われても分からない本当に、メイキングを観た後で本編映像を見直しても分からないんですよ!)ような見事な合成映像が創られていたりしておりまして、映像を観ても、それがロケによる映像なのか合成映像なのか全く判別がつかないというのは、今日ではもう日常茶飯事となっているんですよね。その点から言えば高度な「特撮と分からない特撮」が完成していると言える訳でございます。
破壊シーンとかでも「えっ、コレ本物を爆破させているの!?」というカットが実際はミニチュア撮影だったり、かと思ったら3DCG撮影っぽいと思ったら実物をぶっ壊して撮っていたり、もうどうやって撮っているのか分からないカットがバンバン出てくるので、ハリウッドの大バジェット作品は特に、メイキングを観なければ分からないような特撮が使われていると言う事が出来ますかね。
まぁ勿論、そこに「ヒーロー」や「モンスター」、「異星人」といった現実世界には存在しない存在が登場すると、途端に「あっ、コレは特撮を使用しているな」というふうに脳が切り替わってしまうのですが(笑)。

本物に見える特撮」という事については、日本の映像作品に於いてもかなりの精度のレベルまで来ていると言えると思います。
例えば、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズなんかでは、セットとミニチュア、3DCGを合成して昭和30年代の街並みを造り上げていたりする訳でありまして、一見するとセットで撮っていると思われたカットが実はミニチュアだった、というのは結構ある訳で、知らない人は割と全部3DCGとセットでやっているのではないかと思っていたりするんですよね。
00年代中盤以降では、ロケでは無く実は合成だったといった映画やドラマも結構あり、また、スタントシーンだと思っていたら実は3DCGだったり、航空機は実景かと思ったらミニチュア合成だったりといった「それが特撮だと分からないカット」というのは、地味ながら日本の映像作品にも増えてきていると思います。
また、これはちょっと事情が異なるかも知れませんが、往年の時代劇なんかでは屋外のシーンでは、鉄塔やビル、護岸用コンクリートで固められた河川、果てはガードレールなんかがガッツリと写り込んじゃっていたりしたのですが(かの黒澤明監督など、「撮影の邪魔だからあの鉄塔を取り壊せ!」なんて言ったそうです(笑)。)、現代の時代劇ではそういった「その時代には存在しない筈のモノ」は全てそれとなくVFX処理で消している訳ですので、コレも特撮だと分からない特撮だと言う事が出来るかも知れません。

特撮だと分からない特撮」が至高である。それは間違い無いんです。
間違い無いんですがしかし、困った事に管理人は、「ミニチュアセットで創られた特撮ステージ」が出てくると否応なしに興奮してしまうという、どうしようもないボンクラ特撮ファンでもあるのであります。もうこればっかりは仕方無ェと開き直るしか無いんですけれども・・・ッ!

管理人の特撮原体験って、やっぱり「平成ゴジラVSシリーズ」なんですよ。
あのシリーズは、広いセットの中にミニチュアを並べて、ゴジラをはじめとした怪獣が破壊を繰り広げつつバトルをするというものであり、普通に見れば、それがミニチュアと着ぐるみで創られている事は一目瞭然であり、間違っても「特撮とは分からない特撮」であるとは言えないシロモノであります。
幼少期の管理人の目にはそれが本物に見えていたのかはちょっと定かでは無いのですが、しかし、怪獣達のバトルに心躍らされていたのは事実であります。いや、今だって心踊らされますよ。
・・・だからなんでしょうね、『ALWAYS 三丁目の夕日』のリアルなミニチュア合成VFXカットよりも、『デスカッパ』みたいな、もう書き割りみたいなミニチュアが置いてあるだけのいかにも「ミニチュアです!」っていう、悪ふざけのような特撮でも、セットに広々と(いや、そこまで広いセットでも無いのですが。)ミニチュアが並べられているカットの方に「おおッ!」ってなっちゃうんですもん・・・。
コレに関してはもう正直管理人も我ながら呆れ果ててしまいます(苦笑)。ミニチュア撮影に対する偏愛と呼んでも良いかも知れません。
まぁ別に、「ミニチュア撮影」だったら何でも良い、という話でも無いんですけどね。

そういったミニチュア撮影の手法で「本物と見違う特撮」が見れれば、より感動というか興奮の度合いは高まりますかね。基本的にはミニチュアに見えるんだけれども、ポンと「えっ、コレはひょっとして本物!?」というカットが入ってくれば、それだけで興奮度倍増であります。・・・嗚呼、面倒くさい。
1973年公開の『日本沈没』の海上自衛隊PS-1飛行艇が旋回するカットとか、『ゴジラ対メガロ』の(メガロが登場するまでの)小河内ダムとか、『ガメラ 大怪獣空中決戦』の怪獣がフレームインする直前の東京の町並みとか、或いは『怪奇大作戦』23話の炎上する寺院であるとか、『1941』のロサンゼルス上空を飛ぶ航空機とか・・・。それこそ、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』の装甲輸送車(特撮監督のツイートによると、あれはやっぱりミニチュア撮影でした!)もそうですね。
現在放送中の『ウルトラマンX』でも、ウルトラマンや怪獣が本当に巨大に見える一瞬が度々来るので、管理人としてはもうたまらない訳でございますよ。
・・・いやぁ、もうどうしようもないですよね。勿論、そういったミニチュア撮影の特撮の良い面、悪い面は、両方とも痛いほど分かってはいるんですが、もう仕方が無い、と・・・。

面倒くさいし、どうしようもないし、一般的な感覚からはかけ離れている。
自己嫌悪に陥る事もありますけど、それらが好きである事を変えることはまぁ、出来んでしょう。呪いみたいなもんです。
まぁせめて、そういった呪いと上手く、長く、付き合っていくしか、無いですかねぇ・・・。


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2015/08/04 07:58|特撮関連雑記TB:0CM:2

世界観構築の妙と、人喰い巨人による圧倒的絶望感! 『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』 

お疲れ様です。お世話になっております。当ブログ管理人・飛翔掘削です。

いやはや、遂に公開致しましたね、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』!
もう待ちに待った待望の公開という事でございまして、管理人は初日初回に観て参りました。
管理人は特撮怪獣ファンではありますが、『進撃の巨人』も原作第1巻から追っている訳でありまして、まぁ、「新しい時代の特撮が観れる!」という期待と、「『進撃の巨人』の実写化映画・・・一体どうなってしまうんだ!?」という不安の、二重螺旋のモヤモヤっとした感じで映画館に足を運んで来た次第であります。

で、まぁ、結論から申し上げますけれども、本作『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』は、原作ファンとしても特撮ファンとしても、
かなり良かったよ!
と言えるような仕上がりとなっておりまして、割と個人的には太鼓判を押せるのではないかと思います。
後編の公開が今から楽しみでありますなぁ。そして、同じ樋口監督が監督&特技監督を務める来年の『ゴジラ 2016(仮)』も、こりゃ期待が持てるぜ・・・ッ!

そういう訳でこの『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』、いったいいかなる映画だったのか。
早速レビューのお時間でございます!

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN

本作の原作である『進撃の巨人』は、諫山創先生による2009年より講談社の「別冊少年マガジン」より連載中の漫画作品であります。
今や累計5000万部を超える大ヒット作品でございまして、1巻を買った時は管理人もここまでヒットする作品になるとは思いもよりませんでしたかね。その後放送されたTVアニメも勿論大ヒット、来年には第2期が放送という事で、そっちもまた楽しみであります。
そもそも管理人が『進撃の巨人』を読み出したのは、「なんだか『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』テイストの漫画があるらしい!」という話をネットで小耳に挟んでからのものでありまして、怪獣きっかけで読み出した漫画作品が、怪獣映画を撮ってきた監督による実写映画化というのは、なかなかに感慨深いものでありますよ。
そら、日本でこの作品の実写映画をやろうとしたら、これ以上の適任は無いよな、という話もあるんですけれどもね(笑)。

さて、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』。そのあらすじは、こういった感じでありました。

今から100年近く前。突如出現した謎の巨人達によって、繁栄を極めた人類は存亡の淵に立たされた。
文明を失いつつもなんとかして人類は巨人を防ぐ巨大な3重の壁を築き、その中へ逃げ込み、ひとまずの安寧を得た。

人々は壁の中で子を産み、育て、そして死んでいく。それが当たり前となった頃。
最外縁の壁の近隣の街・モンゼンに住む、幼い頃に両親を亡くした天涯孤独の青年・エレンは、なかなか定職に就くことが出来ずにいた。
そんな彼を叱咤激励する幼馴染のミカサとアルミンに、エレンは夢を語る。
「いつか、壁の外の世界を見てみたい」
そのままの勢いで壁の近辺まで行く三人であったが、しかしその時、大地を揺らす地響きと、聞いたことのない雄叫びが天を劈いた!

そうしてその日、壊れる事は無いと思われた壁は、壊されたのである――。


まぁ、全体の流れを見ると、原作で言えば2巻まで、アニメで言えば第8話くらいまで、といったところでありましょうか。壁が破られ、原作で言うところの「ウォール・マリア」に相当する最外縁の壁の放棄、エレンらの「調査兵団」への入団に相当する「外壁再建作業団」への入団、「ウォール・マリア」奪回作戦に相当する外壁再建作戦、エレンの巨人化、あたりまでです。
今サラッと「○○に相当する××」という書き方をしましたが、この実写版では色々と名称やら設定やらが変更になっておりまして、恐らく「出演者の全員が日本人」という事に対する措置と、漫画という絵で描かれた作品を実写でやる際に生じる諸々の不都合を処理する為の設定変更であると思われます。
また、その関係上原作には存在しない実写版オリジナルのキャラクターが複数人登場していますし、主人公であるエレンをはじめ多くのキャラクターの性格等も色々と変更となっておりました。原作そのまんまのキャラクターで出てきたのは、石原さとみ演じるハンジさんくらいじゃないですかね。いやぁ、アレはハマり役でありましたよ!

この設定改変・キャラクター改変という点に於いて管理人はまぁ、ある程度仕方の無い話であると思いますし、そもそも実写映画としてやるんだから色々と原作やアニメとは違った方向性の物語も観たいというのもあって割と肯定的に捉えておるのではございますが、そのあたりは「原作通りじゃないと受け付けない!」という方にはかなり厳しい作りにはなっているのかな、と思う次第であります。
実際問題としてネット上の諸々に於いては既に現段階でその改変に対する否定的意見が主に原作・アニメファン層を中心に席巻している訳ですし・・・。
絵と実写では表現も違うんだから、そのあたりは割り切るという事も必要だと思うんですがねぇ。

そういったキャラ改変・設定改変は多々ありましたが、しかしこの『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』は、原作『進撃の巨人』の世界観と雰囲気をそのまま実写にしたような映画でありました。
何と言っても世界観の作り込みでございますよ! 冒頭の、最外縁の壁の近くにある街「モンゼン」の作り込みからしてもう半端ではありませんでした。尺としては5分くらいではありながら、巨人から逃げ延びた代償として現代よりも文明が退廃し待った世界の中で人々が「実際に生活している」という事を感じさせる、そんな映像でありました。この時点でもう掴みはバッチリでありますよ(笑)! その世界観でちゃんと全編やってくれるので、「カメラの外」をヘンに感じて冷めちゃったりする事無く安心して物語に浸る事が出来ます。
こういったのは、日本映画ではなかなか見られない世界観の作り込みであると思いますし、やはり軍艦島でのロケというのは確実に効果を上げていたとしか言い様がありません。軍艦島は先日世界文化遺産にも登録されましたので、そこでロケが行われたとなれば話題にもなるしで、思わぬ一挙両得でありますなぁ。

そうして、街に進撃する巨人達。
これまた、原作やアニメの巨人達がそのまま実写になったような感じで登場してきた訳でありましたね。外見は極めて人間に近いながらも、しかし何を考えているか分からない意思疎通が出来ないデカい奴らが、うすら笑いを浮かべながら人間を貪り喰らう!
人型である存在が人間を喰らうというのは、往年の特撮怪獣映画『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』と同様嫌悪を禁じえないのではありますが、この『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』に於いては完全に人間の顔に準じた容姿を持つ人型の存在が襲ってくる分、一層嫌悪感と恐怖を感じる作りになっておりまして、これは映画だと分かっていながらも俺も喰われてしまうんでは無いか!? という恐怖にゾクリとしてしまいました。いやぁ、恐ろしい! 巨人が人間を喰らう際の血しぶきとか効果音とかが割とエグくもあり、恐ろしさ倍増です。IMAXの大音響での鑑賞ともなれば更に倍率ドン!
そして巨人達は、恐ろしさを持っていながらも、どこかしらコミカルさというかひょうきんさを兼ね備えている存在でもあり、これまた原作・アニメに於ける巨人に即したものであったと言う事が出来ると思います。しかしながら恐怖の巨人がひょうきんというのは、怪獣映画に登場する怪獣の持つ愛らしさにも通じるものがありますねぇ。

で、まぁ、世界観がしっかりしていたから没入できたストーリー部分。
冒頭、これでもかというくらいに巨人に蹂躙されていくモンゼンの街と、一人取り残されてしまったエレンの孤独感、そして2年後のミカサとの思わぬ再開。
エレンとミカサの関係等々が原作とは異なり、割と普通の幼馴染になっている点、そして(今年公開の怪獣映画『ラブ&ピース』で主役を演じており、立て続けに怪獣映画に出演している)長谷川博巳の演じる「人類最強の男」こと調査兵団隊長・シキシマとミカサの関係、それを見て狼狽えるエレン、というのが、後編ではどういった関係になっていくのかというのが非常に気になりますね。エレンとミカサはくっついて欲しいっすよ。
そして、エレンの巨人化をはじめ、巨人について何か知っているそぶりのソウダのおっさん、謎多き憲兵団、前編では一切登場しなかった中央官庁等々、色々と設定の改変が行われている分、なかなかどうして先が読めない引きになった感はありますよね。
謎解き」というか、様々な謎が明らかになっていくというのは『進撃の巨人』の醍醐味の一つでもありますので、この実写版でも是非それを体現した展開を期待しましょう。いろいろ大どんでん返しが待っているみたいなので、オラ、ワクワクしてきたぞ!
まぁ、なんだかんだでストーリー全体については後編を観なければなんとも言えないという部分も多分にありますから、そのあたりについては改めて後編の記事にて書いて行くとしましょうかね。

先述の通り「キャラ改変・設定改変」が行われたこの『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』ではありますが、しかし改変された部分を見たり実写版の為に新しく登場したキャラを見たりすると、まぁ、色々とキャラが立っていてなかなか面白かったですね。

主人公のエレンは、両親に先立たれて天涯孤独の身となっている分、ミカサの喪失(生きてたけど)の絶望感が際立っていましたし、ミカサは冒頭「THE普通の女の子」で少々面食らいましたが、その後の原作に近い性格になって再登場したあたり、過酷な2年間を過ごしたのだなぁというのが際立っていました。・・・主役三人組の中で一番キャラが立っていなかったのはアルミンなんじゃないか? 今後に期待という事で・・・。
謎の怪力キャラだったサンナギに、イチャイチャしてたら死んじゃった火野映司フクシなど、登場時間はメインの面々に比べたら短いながらも、オリジナルキャラ勢も十分にキャラが立っておりました。
オリジナルキャラ勢では特に、ヒアナさんが志願した理由なんかはまさにこの世界観の住人だからこそのキャラクターである、という感じがしましたかね。出征の理由もそうですし、彼女が生命の危機に及んでああいう行動に出ちゃったというのも、なかなかどうして生々しい戦場感が出ていて、どこまで行ってもこの世界で生活している住人であり続けたのが印象深かったです。当然のように死んじゃったけど、もう少し彼女には生きて欲しかったですかなぁ・・・。
そうやってどんどん登場人物達が死んでいく中でもサシャは相変わらず腹ペコキャラでしたし、ハンジさんはいつものハンジさんであり、あの二人は結構な癒しでありましたなぁ(笑)。

そうして、クライマックスの巨人化したエレンの無双シーン。
これまで人類が巨人に蹂躙され続けてきた鬱憤を晴らすかのような爽快感がここには確かに存在しておりました。やれッ! やっちまえッ!!
特撮怪獣ファン的にはこのあたりで、「総員、あの巨人を援護せよ!」とかなるととても熱い展開だよな、とか思っていましたが、勿論そんな風になる訳でも無く(笑)。まぁ、いきなり巨人が巨人を攻撃したからといって完全な味方であるとは判断出来ませんし、それが妥当ではありますけどね。原作でも、巨人化エレンを皆が援護する展開は3巻以降の部分でありますので、まぁそのあたりは後編に期待、というあたりでありましょうか。


さてさて、本作の特撮部分についてのお話。

巨人の表現は主に、特殊メイクと合成によって行われておりました。話によれば、この巨人達の大半はエキストラや撮影に携わっているスタッフであるとの事。実際に「そのへんにいそうなおっさんやおばちゃん」がうすら笑いを浮かべつつブツブツつぶやきながら迫ってくる様は本当に恐ろしい映像でありました。目が捕食する人間を捉えて常に動いているし、表情ははっきりしているしで、3DCGでは出せない生の恐ろしさが直に伝わってくる見事な映像でありましたね。独特な動きもナイスな演技付けであったと言えるでしょう。
合成による光源の不一致感も無くはないですが、しかしこの巨人達の場合その不自然さが不気味さを一層引き立ててもいた訳ですので、寧ろ良し、ですね。意図していたかいないかは分かりませんけれども。
そして何より原作通りに巨人の身長はちゃんと10m級、5m級、3m級・・・と、まちまちであり、そして画面上では各級の巨人が違和感が無く同立しているのは、VFX合成技術の進歩を感じずにはいられないカットでありましたよ。画面に馴染みすぎだろ、お前達!(笑)

また、SFXの花形とも言うべきミニチュアも効果的に使用されているようでありまして、主に背景や破壊カットにて、その使用が認められました。3DCGや別素材と思われる煙等が加算され、最終的な色調調整を合わせる事で本編画面との統一化が行われている訳でありまして、樋口監督が特技監督として参加した『平成ガメラシリーズ』で行われた「本編と特撮の融合」というのが、より高いレベルで行われておりましたね。
そして、コレは現在のところ未確認なのでありますが、外壁再建団の装甲輸送車(そこはかとない『マッドマックス』感がありましたね(笑)。)も、シーンによっては恐らくミニチュアが使われているのではないかと思われます。観ていて微妙な違和感がありましたが、概ね「本物」と言われても納得が出来るレベルでありましたので(一緒に観に行った管理人の友人は本物に見えたと言っていました。)、もしこれがミニチュアで表現されていたとすれば、「恒久的に実物に見えるミニチュア特撮」だったと言える訳でございまして、これは特撮ファン的には驚愕するべきポイントであると言わざるを得ません。
まぁ、そのあたりの真相はメイキング待ちという事になるのでしょうけどね。

そして、巨人化したエレンの着ぐるみ造形であります。
完全に原作準拠でありながら、その存在感と実在感、生物感を兼ね備えた見事な造形であったとしか言い様がありません(笑)。着ぐるみに3DCG或いは煙等の素材をVFXで足した形で表現されているあたりが、生物感を増しているポイントと言えるのかも知れませんね。
巨人軍団との戦闘シークエンスでは、巨人達との同居撮り撮影が行われているらしく、色調調整に頼りすぎない、割と自然なライティングが行われていたようでありまして、空気感の一体という同居撮り特撮の良さが存分に発揮されたシーンだったと言えるでしょう。爽快でもあり、「いつもの巨大特撮」という安心感もありで、良いシーンでありました。

・・・さぁ、問題の立体起動装置であります。
巨人がかなりハイクオリティな特撮で表現されていた分、この立体起動装置の粗さが結構目立つ、そんな感じにはなってしまっていたように管理人は思います。やはり日本のVFX特撮技術でこういう表現をやるには限界があったのかと思うと、悲しくなりますかね。
しかし、カメラワークなどを違う感じにすればまた受ける印象も変わったようにも思うんですよね。実際問題として、ミカサとシキシマが登場する初の立体起動シークエンスは、正直「うわぁ・・・」となってしまったのですが、エレンが覚悟を決めて巨人に対して突進していくカットでは、まるで大空に飛翔するかのようなカタルシスを持ったものとなっていた訳でありまして、そのあたりは魅せ方ひとつで技術の粗さは克服できるのかなと、思った次第であります。
ただ、映像作品で立体起動装置の表現となりますと、アニメ版でのあの表現があった為、それと被らないようにしつつ映画独自の魅せ方を模索していたようにも見えます。アニメ版の立体起動装置は、割とアニメ的な表現として完成しているという面がありまして、タメや見栄切りがあり、それを実写でやるとともすればスピード感を殺す事にもなりかねませんので、そのまんまという訳にはいかなかったという事情も多分にあるのでしょう。
そのあたりは、後編にて洗練されている事に期待しましょうかね・・・!

最後に、本作の目玉とも言うべき「超大型巨人」の表現について。
まぁ、本作に於ける超大型巨人は、言っても冒頭で壁を破壊しただけに過ぎず、本格的な登場は恐らく後編からになるのでしょうけれども、その圧倒的な巨大さと、怪獣映画ばりの登場の仕方は、強烈な印象を与えていきました。
・・・ましたが、しかし一方では、巨人や巨人化エレンがかなり生物感の強い表現でありましたので、相対的に超大型巨人が「作り物」に見えてしまったという部分があるかと思います。
いえね、あの超大型巨人は複数人が一致団結して動かす、アニマトロニクスと操演人形のハイブリッド的パペットに煙等の別素材や3DCGを合成して表現されている、特撮的にはかなり大掛かりなモノなのでありますが、だからこそ一層そこが「作り物」に見えてしまうという問題を孕んでしまっていると思うんですよ・・・。それが非常に残念な部分ではありました。
しかしまぁ、後編には超大型巨人の登場も増える事でありましょうから、そのあたりがまた払拭される可能性もある訳であります。コレも立体起動装置同様、後編に期待、という事で(笑)!


と、いった感じで、長々と『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』の感想記事を書いてきたのですが、いかがでしたでしょうか。
色々と細かい部分の粗はあれど、管理人はもう、「日本映画でここまでの特撮が撮れる時代がやってきたのかッ!」と、感激しきりでございますよ(笑)! 勿論、『進撃の巨人』のファンとしても、概ね満足出来る仕上がりになっていたと言える訳でありますしね。

そして当記事は、9月公開の後編『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』の記事に続きます・・・!

ストーリー面では大小含めて様々な粗がある。しかし……快作! 『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』


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