管理人が特撮・アニメ・ネット等について書いたり自作の漫画を公開したりする処でございます。或いは、管理人の日々の愚痴等を垂れ流す処。または、画力向上を図る処。もしくは、インターネットラジオの投稿を報告する処。非常に混沌としております。

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飛翔掘削

Author:飛翔掘削
冴えない漫画描き。
「人生は楽しみながら」をモットーに、日々思ったことなんかを記していければと思っております。
色々観たり読んだりしますが、主食は特撮怪獣映画。
最近は、漫画と特撮映画と『ストライクウィッチーズ』があれば生きていけそうな気がしています。
2015年1月、人生初の商業漫画が出ました。

更新頻度が低下しておりますが、最低週一回は更新していく予定です。していきたい。
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『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の謎についてなど 

と、いう事でございまして、『ヱヴァ:Q』の考察記事となります。
管理人なりの考え方でありますから、完結編が公開されて「なんだ、この解釈、全然間違ってたじゃないすか!やだー!」となる可能性も無きにしも非ず。まぁ、それはご愛嬌という事で。

当記事では、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』だけでなく『新世紀エヴァンゲリオン』の設定を比較対象として挙げつつ考察を進めていきたいと思います。


今回の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』では、多くの謎が提示されました。
そもそも『Q』は完結編との同時公開となる予定であった訳でありますが、しかし、結局分割公開という事になった訳であります。同時上映だったならばこのように皆がモヤモヤするような事にはならなかった訳ですな。しかし、エヴァに於いては謎解きとか考察といったモノはある種のお決まりみたいな部分がある訳でありますから、寧ろ謎解きをやる時間が与えられたというのは、ある意味では喜ばしい事なのかも知れませんね。商業的にも謎解きやら何やらで盛り上がってくれた方が良いでしょうし。
しかし、いわゆる「謎本」が腐るほど出た14年前とは状況が違いますので、今回の「『ヱヴァ』考察ブーム」はネットの掲示板とか個人ブログ・個人サイトが中心になるんでしょうなぁ。

しかしながらこれは、庵野監督的にはあまり喜ばしい事では無いのかも知れませんね。『EOE』前後のインタビューを見たりすると、エヴァファンによる謎解きやら考察やらに嫌気がさしている旨の事を仰っていますもん。
エヴァは衒学的だ、何もないんだ、あんなものはただの絵なんだ。こんなモノに夢中になってないで、現実に帰れ。そこで生きろ
そんな訳で『EOE』はあのような創りになった訳でありますな。
で、今回の『』。案の定ネットの掲示板やら個人ブログでは、まるで14年前の再来であるかの如く考察合戦が繰り広げられている訳です。かく言う管理人もこんな記事を書いている訳で・・・。
庵野監督的にはこれはどうなのでありましょうか・・・。

そもそも管理人は、考察というのは作品の愉しみ方の1手段であると思います。
しかし、『エヴァ』に関して言えば、この「考察」というのは、その大半が「する必要の無い事」なのではなかろうかと思うのであります。
エヴァ』という作品の本筋は、「碇シンジの物語」なのであり、ゼーレの陰謀がどうとか、人類補完計画がどうとか、エヴァが何なのかとか、使徒とは何者なのかとか、そういう大半の疑問は「分からないまま」にしていても良いのだと、管理人は思うんですよね。
考察すべきは、「シンジの置かれた状況」と「各キャラの心情」であると思うのです。あくまでもその他の「」を解き明かすのは、「キャラの心情を理解する為の補助的なもの」でしか無い訳でありまして、そっちを本筋に捉えてしまうというのは違うと思うんですよね。

では、その上で何故、考察するのか?
・・・いやだってそりゃ愉しいからじゃないっすか(笑)!
設定を考察したりするのは、知的好奇心がそそられるからであり、それ以上の何者でも無い訳です。
庵野監督が「わざと敢えて矛盾するように作ってある」と言おうとも、こればっかりは仕方が無いじゃないのです。矛盾しているのであればそれを補完してやれば良いのです。
どこまで行っても自己満足になろうとも、その道を突き進むしか無いという訳です。

と、言う訳で、レッツ考察!


エヴァンゲリオン
本作のタイトルとなっている汎用人型決戦兵器。『ウルトラマン』に於けるウルトラマンであり、『マジンガーZ』に於けるマジンガーZであります。
しかし、その機体は存在そのものが「」となっているのでありました。

エヴァって何なんだ!?」というのは、『新世紀エヴァンゲリオン』からの命題のひとつであります。
エヴァ』に於けるエヴァは、零号機、初号機は第2使徒リリスをコピーして建造(庵野監督は空母マニアでありまして、それ故に艦船を造る時に使用される「建造」をエヴァに用いたのでありました。)された機体であり、弐号機以降は第1使徒アダムをコピーして建造された機体でありました。コアには人間、それも女性が取り込まれており、それ故にエヴァのパイロットはコアになっている母親の子供でなければならない(シンクロ不可能な為)のでありました。尚、零号機と量産機には魂がありません。綾波が零号機とシンクロが可能になるまで長い時間がかかったのはこの為なんですね。

しかし、今回の『ヱヴァ』では、その建造方法はよく分かっていないんですね。「Mark.06は普通の建造法とは違う」という事くらいしか明言されていません。そもそも「普通の建造方法」が分からないのですから。
今回2号機(ヱヴァ』では「弐号機」ではなく「2号機」表記なんですよね。今回は日本での設計では無いのでありましょうか?)は改2号機という名称になっており、左腕が義腕パーツになっていました。そういえば仮設5号機も半身機械のサイボーグなエヴァでありましたな。
』ではマリの「義手パーツは無理矢理シンクロさせている」という旨の台詞がありましたが、改2号機はそのような描写は見受けられませんでした。

しかし、今回の『』で、分かった事がひとつありますね。そうです。「アダムスの器」ですな。
今回の『ヱヴァ』における「セカンドインパクト」は、原因は語られてはいませんが、南極に4体の光の巨人(=アダムス)が現れたとされています。
つまり、「アダムスの器」というのはこのアダムスに装甲版(拘束具?)を取り付けて制御できるようにしたものであるものと推測されますね。
それが、「Mark.〇」とされる機体の正体なのではないかと思う次第です。Mark.06もMark.09も、そういうシロモノなのでしょう。そうなると、後の2体のアダムスはどこに居るのか、というのが気になりますね。
そして、今回新たに出てきた第13号機という機体に至っては完全に謎です。どうやって建造されたんでしょうか。

また、コアの存在も気になります。取り敢えず初号機の中にはシンジ君の母さん、碇ユイが入っているのは冬月先生の説明で確かなのではありますが、他のエヴァのコアはどうなっているのでしょうか。
』でリツコさんが「パイロットもバックアップがきくようにできている」という旨の事を言っていましたし、実際にマリが2号機に乗っていましたし・・・。
ザ・ビースト」等を見るに、ひょっとしたらそこら辺にいた怪獣を捕まえてきて、拘束具を装備しただけなんとちゃうんか?とか思ってしまうのですが、真相やいかに。
人の域にとどめておいた「エヴァ」が・・・」とかリツコさんが言っていましたから、初号機に関しては何か超常的なトンデモ存在なのでしょうが・・・。

次回予告にて、「2+8号機」なる、半身2号機半身8号機の機体が登場しましたが、アレは何なんでしょうか?2号機と8号機を融合させた機体・・・?
しかしまぁ、昭和の特撮ヒーロー(大野剣友会っぽかったですね。)みたいな動きをしていましたなぁ(笑)。まぁ、庵野監督の趣味ですな。
・・・半分こ怪人・・・仮面ライダーWかッ!?或いは、キカイダーか、メタルダーなのかも知れません。


使徒
本作に於ける「」でありますな。『ウルトラマン』に於ける「怪獣」に相当します。
エヴァ』の使徒は、高度な文明を持つ宇宙の先住民族である、第1始祖民族(=『ふしぎの海のナディア』でのアトランティス人の祖先=M78星雲人)が何らかの理由で宇宙中にばらまいた「生命の種」のひとつである「白き月」より生まれた第1使徒・アダムから誕生した存在であるとされています。
使徒は自己の生存の為、同じく地球に辿りついた「白き月」と同種の「生命の種」である「黒き月」より生まれた第2使徒・リリスの子リリンを殲滅、あるいはリリンとの接触を試みる為、それぞれ行動していたのでありました。
リリスと接触しリリンを滅ぼそうとした使徒」、「リリンとの共存の道を探る為に接触を図った使徒(思考パターンが人類と根本から異なった為「精神汚染」として処理されてしまっていましたが・・・。」、「リリンに鹵獲されてしまったアダムを取り返す為に行動した使徒」など、様々な使徒が存在しました。中には「何も考えず取り敢えずエヴァに引かれて来た使徒」も居た訳でありますから、能天気なものです。
身体の構成素材はまちまちでありますが、遺伝子信号の配置と座標は99.89%人類と一致しています。これは第一始祖民族が造り出した存在であるから、という事なんでしょうね。
コアと呼ばれる発光体には、S2機関(スーパーソレノイド機関」の略。二重螺旋構造を形成するDNA分子の集合体を利用したある種の対消滅エンジンであり、無限のエネルギーを引き出す半永久機関であります。ゼーレは「命の実」と呼んでいます。)と魂が宿っており、この部分を破壊すると使徒は活動を停止します。

さて、『ヱヴァ』ではどうなっておるのか?
ヱヴァ』では使徒の設定はもう根本的に設定が変わっているようなんですよね。そもそもS2機関の設定もなくなっているのではないでしょうか?
コアが弱点」、「識別コード・パターン青」等、基本的には『エヴァ』と同様ではありますが、「コアを破壊すると形象崩壊を起こし赤い液体と化してしまう」というところが大きな違いでありますね。
エヴァ』では第4使徒シャムシエルをはじめ、コアを破壊されても身体は残った使徒が結構いましたが、『ヱヴァ』では全ての使徒が形象崩壊を起こしております。形象崩壊を起こした後に残る赤い液体は、LCLにも見えますが、しかし真相は未だ不明。やはり情報不足ですな。

エヴァ』の使徒の始祖であるはずの「アダム」も、『ヱヴァ』では複数形である「アダムス」になっていますし、『』ではアダムスの魂を持つカヲル君が「第13使徒に墜とされる」とか言ったりしていますし、う~ん、謎です。

』の「セカンドインパクト」時の映像を見ると、「ガフの扉」が開いているような描写と共に白き月らしきモノが浮上しているのが分かります。
また、『』で起こりかけた「フォースインパクト」描写を見ると、「ガフの扉」が開き、やはり地下から「黒き月」らしきモノが浮上しかかっているんですよね。
と、いう事はやはり『ヱヴァ』でも使徒と人類は第1始祖民族が生み出した存在、という事になるのでありましょうか。
もし、「第1始祖民族」の設定が『ヱヴァ』でも残っているのであるとすれば、『エヴァ』での「地球」と『ヱヴァ』での「地球」はそれぞれ別の惑星であり、それぞれで似たような事象が起きているのである、という解釈も出来なくは無いですね。同じ民族が造ったモノでありますから、似たような展開になった星があっても不思議では無い筈ですから。宇宙は広いですからなぁ。
そう考えると、『エヴァ』と『ヱヴァ』の使徒の差異も理解できるような気がしますね。「」ごとによる個体差若干の違い、という事なのでありましょう。


ガフの扉
現実世界での、「ガフの部屋」というユダヤ・へブライの民話に登場する、 「天国の神の館の中の魂の住む 部屋で生まれてくる子供の魂が集まっている部屋」というのがモチーフになっているものと思われます。
エヴァ』では「黒き月」に存在する(恐らく、「白き月」にも存在すると思われます。)生命の始まりと終わりの部屋となっており、ゼーレ主導の「人類補完計画」はココに全ての魂を集結させる事でありました。

さて、『ヱヴァ』ではどうなっているのか?
いやもう全く分からんのでありますよ(笑)!情報不足でありますな。
ただ、『』では覚醒した初号機がガフの扉と直結して綾波を救い出しておりますから、今回の「ガフの部屋」は、何かエネルギーの貯蔵庫のようなモノという側面もあるのかも知れません。


ゼーレ
エヴァ』では中世ヨーロッパで誕生した宗教組織であり、20世紀初頭には既に世界の権力を裏で操る組織であったとされています。その教義は「不老不死」であり、発見された(ロンギヌスの槍の取説であり対使徒用の攻略本でもある)「裏死海文書」を預言書とし、それに沿った形で計画を立てた訳です。使徒殲滅もエヴァ建造もこの計画に沿ったものでありました。
不老不死の世界を実現する為に、「全ての魂を一つに」する事が可能な「人類補完計画」を立案したのでありました。
世界的な権力組織だから、日本政府(戦略自衛隊)くらい簡単に動かせる訳です。

しかし、今回のゼーレは怪しげな宗教団体、という訳では無いようでありますな。というより、どうやらモノリス自体が本体のようであります。
エヴァ』でのモノリス(1968年公開の映画『2001年宇宙の旅』以下SF小説『宇宙の旅シリーズ』に登場する、人類の進化を促進させた1 : 4 : 9の比率になっている黒い四角柱のオブジェ。ゼーレは人類を補完へと導く存在であるから、モノリスの意匠が採られたんでしょうな)は単なる通信用のモノでしかなかった訳でありますが、『ヱヴァ』ではモノリスそのものがゼーレであるかのように描かれておりました。

映画『2001年宇宙の旅』は、大雑把に言うと、以下のような感じであります。

モノリスが太古の昔地球に降り立ち、まだ人間ではなかったヒトザル達を進化させた。
時は流れ2001年。進化した人類は月に降り立ち、そこでモノリスを掘り当てる。そのモノリスは木星方向と通信をしているようだ。
そうして、調査の為、宇宙船ディスカバリー号は木星へと向かうのであった・・・。


モノリス=異星人(正確には、「異星人が開発したコンピュータのようなもの」ですが)という『2001年宇宙の旅』からの引用だとすると、つまり『ヱヴァ』のゼーレは異星人ないし異星人が開発したコンピュータという事になりますね。
事実、ゲンドウが「人類を代表して御礼申し上げます」みたいな事を言っていましたので、やっぱり『エヴァ』に於ける「第1始祖民族」か、それに準ずる存在なのでありましょうか。

』で冬月先生がゼーレの生命維持装置をバチバチ消して行っておりましたが、あれはさながら『2001年』のコンピュータ「HAL 9000」の電源を落として行っているシーンのような様でありました。まぁ、オマージュでしょうなぁ。
モノリス=ゼーレ=第1始祖民族」というのが正しければ、「神殺し」のシーンであったという事も出来ますね。
・・・神殺しのシーンと言えば、『装甲騎兵ボトムズ』の最終回で主人公であるキリコが、アストロギウス銀河を裏で支配する電子化された神「ワイズマン」を「殺した」シーンとダブって見えました。
ボトムズ』のこのシーンも『2001年宇宙の旅』のオマージュである為、これはもう意図的にやっていたんじゃないかと思う次第です(笑)。


シンジの孤食
2001年宇宙の旅』ネタと言えば、シンジ君に出されたネルフの食事も、『2001年』で登場するペースト状の宇宙食にそっくりでありましたね。栄養はあるんでしょうが、あんまり美味そうにないっすなぁ。加えて、孤食ですし。
このあたりは「食事は楽しい」と言った『』での綾波の台詞と対になっていて面白いですね。


14年という歳月
』のラストで初号機に取り込まれ、『』でサルベージされたシンジ君でありますが、その間には14年の歳月が流れており、まるで浦島太郎の気分になったかのようでありました。
この状況は『2001年宇宙の旅』でディスカバリー号から放り出され冷凍睡眠状態になり、約10世紀後、『3001年終局への旅』で目覚めて浦島太郎状態になったフランク・プールを彷彿とさせられます。

さて、何故「14年」なのか?
別に「シンジ君を浦島太郎状態にさせたい」のであれば、5年であっても10年であっても、別に良かったんじゃないかと、そう思ってしまいます。しかししかし、今回の『』、延いては『ヱヴァ』、更に延いては『エヴァ』という作品に於いて「14年」というのはとても重要な数字であると言えます。

エヴァのパイロットは皆14歳でありますから、「14年」という歳月はそれに被せてきた、と、考えるのが妥当であると思います。

メタ的な観方をすると、「14年の歳月」というのは『EOE』から『』の脚本を書くまでの時間だったんじゃないかと思うのです。『』の脚本は震災後に書きなおされたと言う話も(嘘か誠か)飛び交ってますからね。
今回の『』には多分、庵野監督なりの震災・原発事故への表象という側面があると思うんですよね。その上で『EOE』を超える、「その先」を目指すのであれば、文字通り「あれから14年後である現在の『エヴァンゲリオン』を創らなければならない」という考えに至り「14年後」にしたのではないかと管理人は思う次第であります。

まぁ、このあたりの真相は庵野監督以下制作スタッフの発言を待たねばなりませんが。


ヱヴァの呪縛
綾波はクローンですし、カヲル君は使徒だから除外するにしても、アスカ、マリの容姿は14年前とは一切変化していませんでした。
アスカ曰く、「ヱヴァの呪縛」という事らしいのですが、これは一体どういう事なのでありましょうか?

』ではやたらとリツコさんが、「ヒトに戻れなくなる!」と叫んでいた印象があります。ひょっとしたら「ヱヴァの呪縛」というのはコレに関係しているのではないかと思うのです。
リツコさんが「ヒトでなくなる」と言ったのは、アスカが3号機の起動実験にてプラグごと3号機側に引きずり込まれて行った時とシンジ君が覚醒したエヴァ初号機で綾波を助けようとしていた時でありました。
両者に共通するのは、「プラグ深度」でありましょう。
プラグ深度」がエヴァ側に傾くと、エヴァからパイロットへの汚染が始まってしまうようです。
つまり、プラグ深度がマイナスになり、エヴァ側からの「汚染」を受けた結果、年を取らなくなり、それをしてアスカが「ヱヴァの呪縛」と呼んでいるのではないかと管理人は思うのであります。

また、マリに関しても『』にて2号機の獣化第2形態である裏コード「ザ・ビースト」を発動させた為にエヴァからの汚染を受け、「エヴァの呪縛」にかかったと考える事が出来る・・・のではありますが、それ以上にマリは謎が多い訳でありますよって、もしかしたら「ザ・ビースト」を発動させる前から「ヱヴァの呪縛」にかかっていた可能性も否定できないんですよね。寧ろ逆説的に「エヴァの呪縛」にかかったからこそ汚染を厭わず「ザ・ビースト」を発動させる事が出来たのかも知れませんし。
今回の『』でもアスカが「コード777」を発動、「ザ・ビースト」と同等かそれ以上の獣化を見せました。これは既にアスカが「エヴァの呪縛」にかかっているからこそ出来たとも言える訳でありますね・・・。

そして、「エヴァの呪縛」にかかってしまった者はヒトでは無くなってしまい、だからこそ「リリスによって汚染された区画」に立ち入る事が出来たのでありましょう。アスカも人類の事を「リリン」と呼んじゃっていましたし。

・・・メタ的に考えれば、「14年経っても変わらない姿」という部分から「未だにエヴァを観続けている人達(管理人含む」に対する皮肉と「未だにエヴァを創っている庵野監督自身」への自虐という側面があるのではないかと考えたりもする訳です。
しかしまぁ、「エヴァ」という呪縛、別に解かなくても良いんじゃないかと管理人は思うんですよね。
観たけりゃ好きなだけ観りゃ良い。それで良いじゃないですか!


ニア・サードインパクト/サードインパクト
今回一番の謎がコレ。『』の後、一体何が起こったのでありましょうか?
サードインパクト」という響きからは、『EOE』のそれを連想させられます。
EOE』で発生したサードインパクトは、ゼーレによって発動した人類補完計画そのものであります。
今回の『ヱヴァ』シリーズは設定が『エヴァ』とはかなり異なり、人類補完計画の内容もまた異なるようです。う~む・・・。

結局、「何やら凄い事が起こって人類の大半が消滅ないしそれに準ずるカタチとなってしまった」という事ぐらいしか分かりませんね。しかし、ネルフ本部地下に黒き月らしきものが現れたり、セカンドインパクト時に白き月らしきものが現れたりしておりますので、その関連性が気になるところであります。
また、月が『EOE』で分割線が入った黒き月のような、とんでもない状態になってしまっておりました。やはり、『EOE』に近い事が起こったのでありましょうか。
このあたりの謎は後述の<人類補完計画>の項で考えたいと思います。

さて、『』のラスト、シンジ君は綾波を助けるというただそれだけの為にエヴァを動かし、綾波を使徒から奪い返したましたが、しかしその代償として世界は崩壊してしまいました。・・・正確には、「世界崩壊のトリガーとなった」と言った方が正しいのですが・・・。
』では第2使徒リリスが動き、エヴァMark.06の体内に第12使徒が寄生したという事が判明。『』では初号機の覚醒に呼応して動きはじめる描写がありました。
と、いう事から、本格的なサードインパクトは初号機に触発されたリリスとエヴァMark.06=第12使徒の2体によるものであると見るのが妥当なんでしょうか。
しかし、いつの間にMark.06の中に使徒が入り込んだんだ?ひょっとしたら最初から仕組まれてていたのかも・・・。
現時点ではあまりにも情報が少ないため、完結編『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の公開が待たれるところであります。


人類補完計画
エヴァ』に於ける人類補完計画は、『EOE』の内容が全てであると言えます。
ゼーレの補完計画は、群体生命として行き詰った人類を全人類ごとアンチATフィールドで包んでLCLにまで還元させ、全ての魂をガフの扉に集結させて生命の進化を1からやり直すというものでありました。
そして、ゲンドウはこの計画を利用し、アダムとリリスの融合によって強制的に人類を魂の状態にまで還元させた上で全ての魂をガフの部屋ではなくエヴァ初号機に集結させ、新しい生命体となる事で人類の進化とする、という計画でありました。しかし表向きは「人類の進化」ではありますが、しかし、ゲンドウの本当の目的は「初号機に取り込まれたユイに会う」という事でありました。純愛に生きるという、なんと情熱的なおっさんでありましょうか!
・・・人類にしてみればどちらも良い迷惑な事には変わりありませんが(笑)。

で、『ヱヴァ』ではどうなっているのか?
・・・まぁ、現時点では殆ど何も分からないというのが正直なところであります。
しかし、何となくゲンドウの目的は『エヴァ』と同一であると思うんですよね。「自分の願望はあらゆる犠牲を払い、自分の力で実現させるものだ」とか言っていますし。
そうなると、ゼーレの目的とする「人類補完計画」は何か?というのが非常に気になるところであります。

先述の「ゼーレ=第1始祖民族」というのを当てはめると、今回は純粋に人類を進化させる為の計画であると読み解けると思うんですよね。
で、あるならば、『』で登場した「インフィニティ」と呼称される巨人の存在が気になるところであります。ひょっとしたらアレは人類が進化した存在であり、しかし「サードインパクト」では完全に進化する事が出来なかった為、「インフィニティのなりそこない」となり、インフィニティ達は活動を停止したのではないかと思う次第です。
そして、ゲンドウの目的が「ユイに会う」という事であれば、自らを「完全なインフィニティ」へと進化させ、エヴァ初号機と同等の存在となる事で「会う」という目的を果たそうとしているのではないかと、考えるのです。
で、あれば、ゼーレの面々が「良い。全ては、これで良い」とか言って安らかに死んでいったのも納得が出来るような出来ないような、そんな気がします。ゲンドウベースの補完計画でも結局人類の進化は成るのですから。

気になるのは、『』で突如登場した「ネブカドネザルの鍵」なるアイテム。「人類補完の扉を開く」らしいのですが、これはどういう意味があるのでしょうか。
ネブカドネザル」とは、古代メソポタミアの王様の名前で、イシン第2王朝の王・ネブカドネザル1世、新バビロニアの王・ネブカドネザル2世、アケメネス朝に反旗を翻しネブカドネザル3世を名乗ったニディントゥ・ベール、ネブカドネザル3世の反乱が鎮圧された後にアケメネス朝に反旗を翻したアラハがネブカドネザル4世とされております。
・・・が、単に「4人の王」と「4体のアダムス」をかけてのネーミングなんじゃないっすかね、これ(笑)。名称にはこれといって意味はつけられていないというのが『エヴァ』ではいつものパターンになっていますからなぁ・・・。

で、その効果ですが、恐らく「補完された魂を導く鍵」なのではないかと思うのです。「インパクト」でLCLに還元された人々の魂の行きつく場所を指定する為の道しるべとなる存在、それが「ネブカドネザルの鍵」なのであり、ゲンドウはコレを用いて人類を「インフィニティ」へと進化させるつもりなのではないか・・・・と、管理人は思うのでありますが、如何せん完結編『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の公開まで待つしか無いですなぁ。
しかし、人類の進化、巨人化というのは、ディファレーター光線によって巨人化・超人化したという『ウルトラマンシリーズ』のM78星雲光の国の歴史を彷彿とさせますな。
ウルトラマン好きの庵野監督の事ですから、恐らくこれも狙ってやっているんでしょう(笑)。


・・・と、いう感じでございまして、さしあたっての気になる用語やら何やらについて考えてみたのですが、まぁ、アレでありますね。
結局完結編が公開するまで殆ど何も分からない
という事ですな(笑)。

当記事で取り上げた「」以外にも、「飛行戦艦ヴンダーとは何なのか?」とか、「何故ミサトさん達はネルフに反旗を翻したのか?」とか、「真希波・マリ・イラストリアスは何者なのか?」とか、「今回の母さんこと碇ユイの目的は何なのか?」とか、疑問は尽きません。
尽きませんが、しかし現在開示されている情報はあまりにも少ない訳でありますから、やはり完結編の公開をただただ待つのみという事でございますかねぇ。
しかし気付けば当ブログの最長記事となっておりました。『エヴァ』、恐るべし・・・。

色々と書きましたが、管理人はシンジ君とアスカが幸せになってくれたらもうそれで良いです、ええ(笑)。


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『EOE』以来の衝撃! 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』

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2012/11/25 17:26|新世紀エヴァンゲリオンTB:0CM:4

『EOE』以来の衝撃! 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』 

と、いう事でございまして、今月17日より絶賛公開中のアニメーション映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の2回目を観てまいりました!
いやはや、なんというか凄かったですね
個人的には『The End of Evangelion 』(いわゆる『旧劇場版』。以下、『EOE)を観て以来の衝撃でありました。管理人は初日に観に行ったのでございますが、あまりの衝撃に観てから約1日半の間ひたすら呆然としてしまいましたよ。いえ、大袈裟ではなく。
同時に、中学2年の時に『新世紀エヴァンゲリオン』に出会い、色々考え考察したりしていた頃と何も変わっておらず、「嗚呼、これがエヴァの呪縛、なのか・・・」と若干の自己嫌悪に陥る等・・・。
本来であれば『ヱヴァ:Q』の公開日には『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』の感想を書こうと思っていたのですが、あまりの衝撃で書けなかった訳でございます・・・。

いつかの記事で書きました通り、そもそも管理人は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズは、『新世紀エヴァンゲリオン』の、ある種同窓会的なモノである的観方をしていたのであります。
かつて思い悩んでいたシンジ君が自分の意志で行動を起こし、そして想いを実現させる物語になったのだなぁと感動しておったのであります。

エヴァ』は、大事な局面では、シンジ君が意思を持ってエヴァ初号機を動かして状況を変えて行ったのではなく、使徒を倒したり状況を変えて行ったのは、全て初号機、つまり母さん(碇ユイ)によるものだった訳です。
第12使徒レリエルが生み出したディラックの海から生還したのも、第14使徒ゼルエルを倒したのも初号機の暴走・覚醒行動によるものでありました。
エヴァ』の物語としては、「母は強し」なんですよね(そういう話ではありませんか(笑))。しかし、実際に人類が滅んでも、太陽が無くなってさえも尚エヴァの中で、たった一人生き続ける事を選んだ碇ユイは、本当に強い女性であります(自分勝手で迷惑な人などと言ってはいけません(笑)。しかしユイさんのせいでゲンドウは「ユイに会う」という目的を持って補完計画を遂行し、結果的にシンジ君が思い悩み世界が崩壊しちゃった訳ですから、迷惑と言ったら迷惑な人ではあります)。
そして、母に別れを告げ(守ってもらう」事をやめ)、自分自身で世界と向き合うのが『エヴァ』という、碇シンジの物語でありました。

それから翻って『ヱヴァ』ではどのようになったのか。
』では「自分の意志で」ポジトロンライフルを撃ち、第6の使徒を撃破。
』では、「動いてよ!」と頼むのではなく、「綾波を、返せッ!」と、まるで石川賢先生の漫画の如くグルグル目玉にさせて自らの意志でエヴァを動かし、そして綾波を助けたのであります。
ここでポイントとなるのが、「ミサトさんがシンジ君を全面的に応援している」という事なんですよね。『エヴァ』ではミサトさんは自分の事で精一杯であり、シンジ君をフォローする事は殆どありませんでした。しかし、『ヱヴァ』ではもう全面的にシンジ君をバックアップしているんですよね。
対第6使徒戦の直前にリリスの所にシンジ君を連れて行き、「辛いのは、あなただけでは無いわ」と語ったり、命日にシンジ君を母の墓前まで連れて行って父さんと会話する機会を与えたり。
その最たるものとしてはやはり、「行きなさい!シンジ君!!誰かの為じゃない、あなた自身の願いの為に!」という台詞でありましょう。もうこの台詞に『ヱヴァ』に於けるミサトの全てが詰まっていると言っても過言ではありません。
そういったミサトさんからのバックアップがあったからこそ、「シンジ君は願いをかなえる為に行動する」ようになったのでありましょう。
ついでにミサトさんへの恋愛感情も芽生えているようですし。

思えば『エヴァ』は、シンジ君が「何もしない」から凄惨な様になってしまった物語でありました。
勿論、シンジ君がTVシリーズ24話を経て「何もしない」事を選んだのは、「エヴァに乗ると状況がどんどん良くない方向へ転んでいく」からでありますが、しかし、最終的に「何もしない」事がゼーレの計画に利用され、最終的にサードインパクトを引き起こしてしまうという最悪の状況に繋がってしまった訳であります。
今回の『ヱヴァ』でも、同様に、アスカの乗った3号機が第9使徒に乗っ取られてしまった時、「人殺しになるよりは良い!」と戦う事を拒絶した結果、ダミーシステムが起動されてしまう事となり、3号機とアスカは「処理」されてしまう事となったのでありました。
そして、完全にエヴァに乗る事を拒否しますが、しかし、第10使徒が引き起こした惨状と零号機と綾波が第10使徒に捕食され取り込まれてしまうのを目の当たりにしたシンジ君は、自分の意志でエヴァに乗る事を再び決意するに至ったのでありました(まぁ、このあたりの展開は『エヴァ』をなぞったものなのではありますが、決定的に違うのは先述の通り、シンジ君が自らの意志でエヴァを動かし、綾波を救出したという点なのであります!)。

変わったのはミサトさんだけではありません。
エヴァ』ではゲンドウと肉体関係のあったリツコさんの設定は、『ヱヴァ』では書き換えられており、綾波に対する感情が変更されています。
そして、アスカも『エヴァ』から設定が書き換えられているキャラのようでありますね。

管理人はもう『エヴァ』を観返すたびにアスカが可哀想で仕方が無くなるのでありますよ。
エヴァに精神を取り込まれてしまった廃人となってしまい、人形を娘だと思って可愛がる母親。そんな姿を見るアスカ。そしてその母親は「アスカちゃん、一緒に死んで頂戴!」と、人形の首を切断し、首を吊る。その顔はとても安らかに見えた、と、語るアスカ。
そういった経緯から、「自分はエヴァに乗るしかない、エヴァに乗る事でしか他人からは認められない」という強迫観念に押しつぶされてしまうアスカ。
憧れだった加持さんは死んでしまい、心の奥底では好きだったシンジは自分を見ておらず、そして第15使徒アラエルからの精神汚染を受け、シンクロ率が低下し、エヴァを動かす事すらできなくなり、最終的に精神を病んでしまい、投薬処置を受けるアスカ。
エヴァの中に母親が居る事を感じ「偽りの復活」を果たすも、最終的にエヴァシリーズに完膚なきまでに敗れ去ってしまうアスカ。
管理人は彼女を見ていていつも思うのですよ「そんな強迫観念に囚われなくても良いんだ。君にだって自分の居場所はあるんだよ」と。

そこにくると『ヱヴァ』での設定変更は嬉しいものとなっていると言えますね。
今回は恐らく、母親絡みのトラウマは別のものに置き換わっているか、乗り越えたのか、もしくは無くなっていると思うんですよね(』を観るまでは、ひょっとしたら試験管ベビーとして生まれ、エヴァに乗る為のエリートとして教育され、両親は居ない、という設定なのでは?と、管理人は思っていたりしました。)。『』で登場した縫い痕のあるアスカの人形は、「今回のアスカは、母親のトラウマを克服したんだぞ!」という意味が込められていると、管理人は感じるのであります。
また、『エヴァ』の時は「自分はシンジの事を好きだ」という感情を無意識的に押さえつけて自分で気付く事も出来なかったのに対し、今回は自分の気持ちに物凄く素直になっているんですよね。綾波にライバル意識持っちゃったりして(笑)。
それでもアスカは綾波の気持ちを尊重して、一歩引くのでありました。
3号機に乗る直前のミサトさんとの電話越しでの会話シーンは、そうしたアスカの設定改変を感じさせるものでありました。
でも最近、他人と居るのもいいなって思う事もあったんだ」「そっか、私、笑えるんだ
しかし、その直後の(やっぱりやってきた)3号機の使徒化とその殲滅。アスカ派としては哀しい気分になった訳でありますが、しかし今回の『』での元気なアスカの活躍は嬉しかったのでございますよ。

変わったと言えば、綾波も変わりました。正確には、「変わったミサトさんによって変わったシンジ君によって変わった」というべきなのかも知れませんが。
シンジ君から渡された弁当を食べた綾波は食べる事、食事の楽しさを知り、その「食事」をもってしてシンジ君とゲンドウの仲を取り持とうと企画しました。
そして、対第10使徒戦では感謝の言葉である「ありがとう」を自然に言えるようになるに至るというようにまでなる、と。そして最終的に綾波はシンジ君の「綾波手を!・・・ 来い!」という言葉に呼応し、生きる事を選ぶのでありました。
命令を受け、行動するだけだった綾波が、自分の気持ちを持ち、自分を助けてくれたゲンドウの為に尽くそうとし、自分の為に泣いてくれたシンジとの触れ合いで徐々に変化して行く、という流れは『エヴァ』の展開通りですが、『ヱヴァ』ではその更に先の、「自分自身に価値を見出す」という行動をとった綾波は、『』でどうなるのだろうと思って止まなかったのであります

変化というと父さんこと碇ゲンドウもその一人でありましたね。
綾波から食事会の話を聞き断りかけるも、その姿と妻であるユイの姿がダブって見え、「分かった。行こう」と言ったり、食事会に向かう途中に3号機の事故の連絡を受けると形相を変えて狼狽したり、シンジ君に対して「大人になれ」と説教したりするなど、『エヴァ』に比べてかなり丸くなっているじゃないですか!
その最たる部分は、『』での対第9使徒戦。『エヴァ』でいうところの対第13使徒バルディエル戦でありますが、『エヴァ』ではダミーシステムが起動し3号機を解体する初号機を見てゲンドウはニヤついていたのでありますが、『ヱヴァ』では全くニヤけず、寧ろ若干哀しそうな目をしているというところでありますね。これを見て管理人は物凄く感慨深くなったのでありますよ。
エヴァ』では、エヴァに取り込まれたユイに再び会うというただそれだけの為にゼーレの人類補完計画を利用するというはた迷惑極まりないおっさんであり、「ユイ以外からは自分が愛されるとは思えない」と言い、「シンジを傷つけてしまうのであれば、自分は何もしない方が良い」と語ったゲンドウ。
はた迷惑ではありますが、しかし「愛する人に再び会う」というただそれだけの為にあらゆる犠牲を厭わないその姿は、(駄目なおっさんであるのは確かなんですけれども)格好良いと管理人は思えてしまうんですよね。加えて、不器用ではありましたが、しかし、息子であるシンジに対する愛情は確かにあったという事を鑑みると、目頭が熱くなります。
しかし、ひたむきであれ、根本は駄目なおっさんでありますからなぁ(笑)。その「駄目」なところに母性本能をくすぐられ、ユイはゲンドウと付き合い、「可愛い人」と評したのではないかと管理人は思うんですよね(笑)。
そんなゲンドウが『ヱヴァ』では丸くなっている。感慨深くもなりますよ。
・・・管理人はある意味では、『エヴァ』のキャラの中で一番好きなのはゲンドウなのかも知れません(笑)。

そう言う訳で、「『エヴァ』から変わった世界で変化を続ける碇シンジの物語」として、何よりも「庵野秀明監督の創る純然たるエンターテイメント」として、更には『エヴァ』との同窓会として、管理人はこの『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズを観てきていたのでありますよ。
ところが、今回公開された『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』は、そんな管理人に真っ向から冷や水をぶっかけた、そういう作品だったのでございます。
これは、大変な事になってきたな」、と。

そう言う事でございまして、漸く長い前置きが終わりました。
以下、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』についての記述であります。

衝撃の展開でございました。

まずびっくりさせられたのは、「飛行戦艦ヴンダー」の存在です。
使徒っぽい何か(恐らく、ネルフかゼーレの使徒のテクノロジーを利用した兵器でありましょう。)と戦う為にふしぎの海のナディア』のΝ-ノーチラス号のテーマ(アレンジ)も高らかに飛び立つ飛行戦艦ヴンダー!!
飛行戦艦くらいは出て来るかも知れないと予想はしていましたが、まさかここに来て『ナディア』の曲とは思いもしませんでした。しかし、『』で『彼氏彼女の事情』の曲が数曲流れていた訳でありますから、考えられない事では無かったとも言えますね。
この調子だと『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』ではバスターマシン・マーチ』が流れても全く不思議ではありませんね!作曲家が違うのでそれはありませんか(笑)。
ブンダーに引っ張られて浮上している取り巻きの艦隊は、特撮の操演のピアノ線を彷彿とさせられましたね。

そして次に驚かされたのが、『』の舞台は『』から14年後だということ。
この発言まで管理人はてっきりシンジ君が並行世界かどこかに飛ばされてしまったのかな?と、思っていたものでありますから、この「14年後」というのはかなり衝撃的でありました。

更に驚かされたのは、『』の時に完全に防止されたかに見えた覚醒した初号機によるサードインパクトは実は完全に防止されておらず、「ニア・サードインパクト」と呼ばれる現象が引き起こっていおり、更に人類の殆どが消滅したサードインパクトのトリガーになっていたたという事。
もう管理人はこのあたりから頭の中に幾つもクエスチョンマークが浮かんでおり、まともに観る事は不可能となっていたのでありました。

その他にもトウジの妹は出て来るし綾波は3人目(と、勝手に思っていたのですが、『新劇場版』の世界では2人目なのかも知れませんし、或いは5人目、6人目なのかも知れません。アスカが「アヤナミタイプ」と言っていたので、ひょっとしたら『』の時代ではポピュラーなクローン人間なのかも知れませんね。)になっていたりするしシンジ君は冬月先生と将棋を指すしカヲル君は良い奴になって登場するもやっぱり爆死するしフォースインパクトは起こりかかるし・・・
もう何が何だか分かりませんでしたよ!!
管理人、完全にシンジ君にシンクロしてしまっていたのであります。

で、気付いたら映画が終わり、いつの間にか帰路についていたのでありました。

それから約1日半の間、『』の内容を反芻し、咀嚼するという作業を繰り返していたのであります。
なんというかまぁ、本当に『EOE』を初めて観た時と同じような感じになってしまったんですなぁ、管理人は。
まさに「エヴァの呪縛」を体現しているかのようですらありました。多分、管理人は一生引っ張られていくんでしょうなぁ、この作品には(苦笑)。

で、冷静に作品を噛み砕き、2回目を観た後の今、確実に言える事があります。
やっぱり庵野監督は『ヱヴァ』を純然たるエンターテイメント作品として完成させるつもりだ!
と。
』には確かに『EOE』並みの衝撃を受けたのですが、冷静になって観ると何の事はありません。『』もちゃんとエンターテイメントしているんです!
EOE』は庵野監督の「気分」によってああいった作品になった訳で、エンターテイメントでも何でもありません。
しかし、今回の『』は違います。いや、制作動機はあくまでも「気分」だったのかも知れませんが、明確に「エンターテイメント作品にする」という意思が感じられ、尚且つ「『EOE』を超える」という宣言もされていると管理人は感じたのですね。

今回の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』は、『』でのシンジの行いを否定する物語でありました。つまり、先述の「自分の意志で行動を起こし、そして想いを実現させる物語」の否定でありますな。
エヴァ』はシンジ君が何もしなかった事で大変な事にる物語」と先程書きましたが、『ヱヴァ:Q』は逆に、「シンジ君が何かしたら大変な事になってしまう物語」であった訳です。
今回はシンジ君が何をやっても悪い方へしか事態は転がりませんでした。
アヤナミレイ(仮称)に呼ばれてヴィレを離れるという行為がそもそもの全ての元凶であると言えますので、終始に渡ってシンジ君は「余計な事」しかしなかったと言える訳です。
しかしながら、誰が彼を責められるでしょうか。

綾波を助ける為に死力を尽くしたのに、目覚めたら14年後の浦島太郎。
見知らぬ人達は皆冷たい目を向けるし、ミサトさんもリツコさんといった知っている人達も風貌が変わって皆まるで知らない人であるかのような態度。
そして、眼帯はつけているが唯一見知った姿のアスカにも冷たく突き放されてしまう。
まともな説明もされず、「今は14年後だ」と言われ訳が分からないまま爆発機能付きの首輪をつけられてしまっては、ヴィレの人々なんか信用できる筈も無く、自分が助けた「碇君」と呼んでくれる綾波の方に行くのは当然と言えるでしょう。
14歳の少年がいきなりこんな目にあってしまったら、そりゃこうなりますわな。
しかし、連れて行かれた先のネルフでは、仲良くなったカヲル君から「世界をこんなどうしようもない姿にさせてしまったのは君だ」と現実を突き付けられ、それでも「綾波を救えたんだから、それで良いじゃないか」と思う事で精神の均衡を保とうとします。
しかししかし、冬月副指令からは母である碇ユイがエヴァ初号機に取り込まれた事と綾波レイがクローンであると教えられ、シンジが助けたと思っていた綾波は本当は助けていなかったと悟ってしまうのであります。
もうこうなったら信用できるのはカヲルしかいない訳で、そのカヲル君に「地下のリリスに刺さった2本の槍があれば世界を元に戻すことが出来る」と言われてしまっては、シンジ君はもうそれに縋るしかない訳ですが、しかし、やはりフォースインパクトのトリガーとなってしまいかけます。
シンジ君以外が頑張り、カヲル君も死に、もうシンジ君としては生きる意味を見失ってしまうのでありました・・・。

いやぁ、シンジ君をどん底に突き落としておりますなぁ!ここまでくるともう「見事」と言わざるを得ませんよ!
今回は多くの謎が提示されましたが、殆ど何も解決していません。しかし今回の場合、シンジ君にスムーズに感情移入させるには、観ている側をシンジ君と同じ目線に誘導するのが一番手っ取り早いですからね。
分かろうとする」ではなく、「分からない」が『ヱヴァ:Q』の正しい観方なのではないかと思います。
しかしまぁ、シンジ君がどん底に突き落とされるというのは、考えてみたら当然の成り行きでもあるんですけどね。
今回の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』は、『新世紀エヴァンゲリオン』に於ける第弐拾四話に該当する訳です。
』では対最強の使徒、綾波の消失、第3新東京市の潰滅、と、やりましたから、今回はもう「最後のシ者」を殺すしか無いんですよね。

エヴァ』第弐拾四話「最後のシ者」は、こんなお話でありました。

何もかも失って精神的にかなり参ってしまっているシンジの前に、不思議(というか、奇妙)な雰囲気を持つ少年「渚カヲル」が現れた。
暖かい雰囲気の彼にシンジ君は心を許すが、しかし彼の正体は最後の使徒・タブリスだった。
裏切られた」と激昂するシンジ君でありましたが、戦闘と葛藤の末、カヲル君を殺すという選択をとる。それは、カヲル君の願いでもあった。
「生き残るのは彼だったんだ」とシンジは言うが、ミサトは冷たく「生き残るのは生きる意志を持つ者だけよ」と言い捨てるのであった・・・。



ええ。直接『EOE』に続くお話である為、シンジの精神にトドメをさしにかかっているのが分かりますね。
その再構成の物語である『』も、それに倣ったお話になった、という事でございます。

』の終了時点からでは、シンジ君をどん底にまで突き落とす事は不可能であると言えます。
だって、アレですよ。ミサトさんが「行きなさい!シンジ君!」とバリバリフォローしちゃうんですよ!
加えて綾波は「ポカポカして欲しい」とか言っちゃってますし、アスカはシンジ君LOVEですし、友達にも恵まれていますし、どん底に落とすにはミサトさんが死ぬとか友達が皆死ぬとか、そういうのが無いと駄目なんですよね。
と、いう事で、物語の舞台を14年後に飛ばし、尚且つシンジ君のあずかり知らないところで世界を崩壊させ、ミサトさんらの反応を(表向きでは)冷淡にさせるという方法で、シンジ君の精神をどん底に突き落としたのでありますな。

これで漸く『EOE』直前のシンジ君の精神状態と似たような精神状態にさせたという事で、文字通り完結編である『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の「前準備」が整ったと言える訳でございますよ。
そもそも『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズのひとつの目標として、「『EOE』を創りなおそう!」というのがあります。もっと言えば、「『エヴァンゲリオン』を『ガンダムシリーズ』のような、シリーズ展開が出来るようにしよう!」という思惑のもと、『ヱヴァ』は創られているんですよね。
そういう訳でありますので、『エヴァ』をシリーズ展開するのであれば、『EOE』をやり直すしかない。やり直すのであれば、それを超えなければならない訳であります。少なくとも、どうやら庵野監督はそのように思っていらっしゃるようであります。

シンジ君は『』で『EOE』直前のような精神状態に追い込まれてしまいました。しかし、希望はあります。
冷淡に振舞っていたミサトさんも、本心ではシンジ君の事を気にかけ、心配し続けていた訳でありますし、アスカは相変わらずシンジ君LOVEですし、アヤナミレイ(仮称)は、綾波ではないものの、この『』の物語の中で「命令されるだけの人形」ではなく、ちゃんとした自己意識を持って行動するようになった訳です。
そして、『』のラストは3人のチルドレン(新劇場版』ではこの表記は正しくありませんが、敢えてこう表記させていただきます。)が紅い荒野を歩いていくというカットで〆となっていました。この3人が大丈夫だったらなんとかなる。そんな感じが、するのであります。
そして、ミサトさんもまだ生きている。
希望は持てますよ!!
前回の完結編『EOE』は、ただただ閉じる物語でありましたが、今度の完結編『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』は開けた展開になるのではないかと思います。
タイトルも「ヱヴァンゲリヲン」から「エヴァンゲリオン」となっており、「エヴァンゲリオン」を超えるのは同じ「エヴァンゲリオン」だけだ!という庵野監督の宣言が聞こえてくるようでありますね(庵野監督はよく「○○を超えるのは××だけだ!」という言い回しの台詞を使うのですが、よく考えてみたら『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズでは一度も出てきていませんね)。


ってな感じでございまして、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』はこんな感じでありました。
次回『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』が今から待ち遠しいのであります。

と、いう事でございまして、以下、『ヱヴァ:Q』からの考察をやりたいと思う次第です。「考察はエヴァの華」でありますから(笑)。

・・・と、思ったのでありますが、書いていったら思いの外長くなってしまってきましたので、明日以降、別の記事で書きたいと思います。
既に特撮博物館の記事よりも長い記事になっちゃってますからなぁ、この記事は(苦笑)。


【関連記事】
涙を呑んで、『巨神兵東京に現わる 劇場版』は失敗だったと言わざるを得ないのかも知れない……。
『新世紀エヴァンゲリオン』という名の思い出

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5万HIT記念イラスト 

そういうことでございまして、5万HIT記念イラストでございます。

5万HIT記念絵
※画像クリックで原寸大表示

掛け値なしっ!』の宇宙メイドことガートルトさん。ついでに山田。
なんだかんだで結婚した二人は今日も宇宙のどこかで戦っている(?)のでありました。仕事は良いのか、山田!?
戦闘用メイド服という事で、スカートの丈が短くなっておりますが、描いた後で「ミニスカメイド服は邪道」という大前提に気付いてしまいました。う~ん・・・。

何にせよ、日々是精進であります。


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掛け値なしっ!
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2012/11/21 19:37|記念イラストTB:0CM:2

祝!5万HIT!! 

昨日の『巨神兵東京に現わる』の記事がTwitterの方で御紹介くださった方が結構居たようでありまして、昨日の来訪者数はなんと228人という事で、昨日は当ブログ始まって以来2番目に1日の来訪者数が多い日となった訳でございます。
御紹介してくださった方、また、管理人のツイートをリツイートしてくださった方、本当に有難うございました!

そういう訳でございまして、「5万HITまではあと数日かかるかなぁ」と思っておりましたが、本日めでたく5万HITを迎えた訳でございます。いやはや、めでたいですなぁ。
これまでにのべ5万人の方が当ブログに足を運んで下さったという事になりますね。本当に有難う御座います!
そして、これからも当ブログ【怪獣の溜息】を宜しくお願い致します!

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2012/11/19 20:46|記念等TB:0CM:4

涙を呑んで、『巨神兵東京に現わる 劇場版』は失敗だったと言わざるを得ないのかも知れない……。 

昨日、朝一番で『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』を観てまいりました。ですので当記事ではそれについて書くべきだと思うのでありますが、しかししかし、『ヱヴァ:Q』について書く前にどうしても書いておかなければならない事があります。
そう、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』と同時上映の、特撮短編映画『巨神兵東京に現わる 劇場版』についてであります。
これはもう管理人の特撮ファンとしての業なのかなぁと思うのでありまして・・・。


巨神兵銀幕に現わる


言うまでも無く、この『巨神兵東京に現わる 劇場版』は、今夏、東京現代美術館で開かれた「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」の1展示として制作された映像であります。
展示目的の短編映画という事もあり、内容は至極簡単なものであります。

日常生活を謳歌していた人々の前に何の前触れも無く訪れた災厄、それが巨神兵であった。
出現した巨神兵はその圧倒的な破壊力で、東京を瞬く間に潰滅させた。
それれが、7日に及ぶカタストロフィー「火の7日間」のはじまりであったのだ・・・。



ストーリーと巨神兵というキャラクターから、『風の谷のナウシカ』で語られた最終戦争「火の七日間」をモチーフに創られた映画であるというのが一目瞭然でありますな。
物語の語り部である女の子の言葉(今回の『劇場版』では、特撮博物館で上映されたものがニュアンスを変えずに若干改変されていました。)には「災厄から逃げろ、生き延びろ、立ち向かえ」というニュアンスのものであり、これは先の震災・原発事故を強く意識されたものでありますね。また、原典である『ナウシカ』とのテーマも共通しているように思います。

・・・まぁ、この映画の場合、ストーリーやテーマはわりとどうでも良いのです(笑)。
この映画の真髄は、「この60年弱の間に進化してきた特撮技術の素晴らしさ」という一点なんですよね。現状考えられる最高の特撮スタッフが集結し、「3DCGを一切使わない」という志のもと制作された特撮魂溢れる映像なのであります。

この映画では(先の特撮博物館の記事(下記【関連記事】参照)でも書きました通り、)終始に渡り新旧織り交ぜた破壊の特撮を堪能できる訳であります。
火薬を使用しないビルの倒壊表現に、溶けるビル、緻密に造られたミニチュアセット、パノラマ感溢れるミニチュアの町並み、電柱、鉄塔、『メカゴジラの逆襲』を彷彿とさせるような大爆破、圧し折れる東京タワー。正に特撮による破壊の美学でございますよ!
巨神兵の造型も非常に良くできておりまして、原典の巨神兵をベースに、神々しく禍々しい、まさに巨神兵が「裁定者(審判者」であるという事を体現する造型でありました。
また、この巨神兵は着ぐるみでは無く文楽人形を発想元とした二人羽織式操演パペットであるという事も面白かったですね。そりゃあの体型ですから、中に人なんか入れる訳がないのです(笑)。その若干ギクシャクしたような動きが、巨神兵の不気味さをより一層引き出しているように感じました。

管理人は、個人的にこの『巨神兵東京に現わる』で「惜しい!」と思う点が、2点ほどあります。

ひとつは、「水を表現していなかった」という点。古くから、「特撮の弱点は火と水である」という事が言われております。
ミニチュアでいくら何分の何の世界観を造っても、火と水だけはノンスケールでありますので、それらをミニチュアの世界観で表現するのは、それはそれは難しいのであります。
巨神兵東京に現わる』では、炎の表現はそこかしこに散りばめられていたのでありますが、水の表現は皆無でありました。どうせやるのであれば水の表現もやって欲しかったなぁと思う訳でございますよ。まぁ、舞台が「東京都心のど真ん中」で、描くものが「破壊」なので、仕方ないと言えば仕方の無い話ではありますが。

もうひとつは、「ミニチュアセットと巨神兵が同居していなかった」という点。
この作品では、巨神兵の登場しているカットは全てグリーンバック撮影による合成カットなんですよね。これは巨神兵が二人羽織式操演パペットであるという事と、本作に於ける巨神兵の設定身長が100メートル程度とされているというのが原因なので、水表現と同じく、仕方ないと言えば仕方の無い話であります。
この映画では25分の1スケールのミニチュアがメインで用いられており、そこに全高約2メートルの巨神兵パペットを持ってきても映像上では身長50メートル程度にしかならないんですよね。100メートル巨神兵を演出するのであれば、合成は必須であったと言えるでしょう。
そうであるならば、50分の1スケールのミニチュアをメイン縮尺に使用して撮影したら・・・等と安直に考えてしまうのは軽率極まりないんですよね(苦笑)。
ミニチュアのスケールというものは小さくすればするほど「リアル」からは遠ざかっていってしまうのであります。スケールが小さくなる分細かい造り込みが出来なくなってしまいますからね。
加えて、ハイスピード撮影との兼ね合いという問題も出てきます。巨神兵はスーツでは無く、二人羽織的操演パペットでありますので、ハイスピード撮影との相性は多分悪いのではないかと管理人は思うのです。
着ぐるみ(スーツ)による特撮では、縮尺スケールに合った撮影スピードに合わせた速度(そうでなければビルの倒壊等と怪獣等の動きがチグハグになってしまう恐れがある為)での演技が求められたりする訳でありまして、そこに来ると操演パペットである巨神兵には分が悪いのでありましょう。
そういった事情があるというのは重々分かっているんです。でも、敢えて言わせていただきます。
ウルトラマンもゴジラも、皆ミニチュアと同居撮影なんですよね。だからこそ、ミニチュア・着ぐるみ特撮の集大成たる『巨神兵東京に現わる』ではミニチュアと巨神兵の同居撮影(・・・パンフレットによりますと、ミニチュアと巨神兵を同居させて撮る予定だったカットについて触れられていますが、しかし制作の都合上全編合成カットなんですよね。)が見たかった・・・!

勿論、この2つは贅沢な「不満点」である訳でありますので、完成した作品には文句のつけようは全く無いんですけどね!
でもやっぱり予算とスケジュールの問題なんだろうなぁと、しみじみ思ってしまうのであります。しかし後述の通り、逆に、展示作品だからこそここまでの作品が創れたのだろうなぁとも思うんですよね。

・・・ここまで当記事を読むと、「何が失敗だったんだ?」という疑問が出て来るかと思います。
ええ、そうなんです。『巨神兵東京に現わる』という作品自体は全く持って失敗ではありません。
問題は、やはりというかなんというか、ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』と同時上映だったという事なのです・・・。

先日の記事(下記【関連記事】参照)の通り、管理人は何となく嫌な予感がしていたのでありますよ。管理人は『エヴァ』も特撮も大好きなのでありますが、そんな人はどちらかと言えば少数派でありますからね。
寧ろ、『エヴァ』のファン、もっと言えば『ヱヴァ』のファンのうち、特撮ファンがどれだけいるのか、管理人は疑問なのであります。
先述の通り、『巨神兵東京に現わる』という作品の真髄は3DCGを一切使用しないアナログ特撮による破壊表現であります。加えて言いますと、この作品は元来「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」の1展示であり、更に言うとその「メイキング」まで含めて1本の作品となると言っても過言ではありません。
そういった作品を何も知らない『ヱヴァ:Q』を観に来ただけの観客は「なんだこれ?」以上の感想を持ち得ないと思うんですよね。

いや、実際にネットに転がっている『ヱヴァ:Q』の感想に付随して『巨神兵』の感想もチラホラ見受けられるのでありますが、それは圧倒的に「」の感想が多いのでありますよ。
』自体も賛否真っ二つに分かれる(』についての記事は、近日中に書こうと思います。)ような作品なのに、なんてこったい、という気分でございます。

巨神兵はいらんかった
なんで巨神兵だったんだ?
CGは凄かったけど、ふうんって感じだった
巨神兵のサイズの不一致(飛行時と直立時)が気になってしょうがなかった
犬がショボ過ぎ
なんで映画館で特撮見させられなきゃいけねえんだよ

うわあああああああああああああ!!(血涙)
いや待て!CGじゃねぇよ!アナログ特撮だよ!
巨神兵なのは、ジブリキャラで「普段の町並みに異形な存在が居る」という特撮的カタルシスを満たすのが巨神兵だったというだけだよ!
犬は「どうせなら全部ミニチュアで表現しよう!」という遊びで、かつ『フランケンシュタイン対地底怪獣』に出て来るイノシシや馬のオマージュ的なアレなんだよ!
特撮は映画館で観るもんなんだよ!
サイズの不一致は不気味さの演出なんだよ!

・・・もうね、哀しくなってきましたよ・・・。なんで叩きコメントばっかりなんだよ!と。
そもそも同時上映というのはお得なものなんだぞ!1回の料金で2本映画が観れるんだぞ!夏のライダー&戦隊の映画を観て「戦隊いらねぇ!」とか言ってる奴も居るけど、有難い事なんだぞ!
巨神兵』の場合は完全に「オマケ」的なアレだから、「『ヱヴァ』のついでに凄い特撮映像が観れて良かった!」と言われるのならまだしも、なんで「損した」みたいに書くんだよ!えっ、「観たくないもの観せられた」?えーと、それは、その・・・。

・・・まぁ、客層を鑑みれば分かる話ではあるんですけどね。
勿論、『巨神兵』を肯定する感想も無い訳では無いのですが、しかしそれは特撮ファンによるものだったりで、『ヱヴァ』のメイン客層からの評判は芳しくないというのが実情だったりする訳で・・・。
そういう負の感想が多いという事は、『巨神兵東京に現わる 劇場版』を『ヱヴァ:Q』の同時上映作品としたのは、失敗であったと言わざるを得ないのかも知れません。あの「特撮博物館」の展示だったからこそ「凄い」と言われる作品だった、という事でありましょうか。

救いは、全国の特撮ファンが観に行けるという点ですかね。「特撮博物館」は東京まで出なければならなかった訳で、『ヱヴァ:Q』は全国公開である為、北は北海道南は沖縄までの全ての人が『巨神兵』を観る事ができるようになったという事でありますから。
因みに、管理人は大画面と大音響で『巨神兵』を観れて大満足でありましたが。


【追記】
樋口監督曰く、「特撮博物館」で上映された『巨神兵東京に現わる』は3DCGを一切使用しない作品でありましたが、『ヱヴァ:Q』と同時公開された『巨神兵東京に現わる 劇場版』では、電柱の数を足したりする等、補助的に3DCGも使用した、との事。う~む、そうだったのか・・・。
しかし、あくまでも基調は3DCGでは無くアナログ特撮でありますので、安易に「なんだ、やっぱり3DCG使ってるじゃないか!」等と批判するのは的外れではあります。



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2012/11/18 13:59|特撮怪獣TB:0CM:9

特撮巨大ロボット映画の金字塔『GUNHED』 

ここ最近、プラモデルが発売したり上映会が執り行われたりしており、当ブログでも取り上げる事が多くなってまいりました特撮ロボット映画『GUNHED』でございますが、よくよく考えたら当ブログで本格的に『GUNHED』を取り上げた事が無かったという事に気付きました。こりゃいけません!
と、いう事でございまして、本日は『GUNHED』について、少し書こうかと思う次第であります。

先日の上映会のポスター。ホントに行きたかった……。

そもそも『GUNHED』って何じゃ?そう思われる方も多いのではないでしょうか。この映画、マイナーも良いところですもんね・・・(笑)。
早い話がアレです。『機動戦士ガンダム』をはじめ、様々なロボットアニメを世に送り出してきたアニメ制作会社サンライズと、『ゴジラ』をはじめとした特撮映画を世に送り出してきた東宝がガッチリとタッグを組んで制作した、特撮巨大ロボット映画、それがこの『GUNHED』なのであります。
監督は後に『突入せよ! あさま山荘事件』を手掛ける事となる原田眞人監督。
特技監督はメカニック描写に定評があり、『平成ゴジラVSシリーズ』の特技監督として有名な川北紘一監督であります。
主役であるブルックリン役を務めたのは高嶋政宏氏。東宝特撮では『ヤマトタケル』での主演などがありますな。
また、主役メカ・ガンヘッドのメカニックデザインとして、『マクロスシリーズ』で監督を務め、現在放送中のアニメ『超速変形ジャイロゼッター』にもメカニックデザインとして参加している河森正治監督が参加していたりします(因みに、「GUNHED」というのは河森監督がデザインしたメカにつけた仮称で、仮称がそのまま正式名称になってしまったのでありました)。
公開前後は何やら凄かったそうでありまして、全高約6メートルの実物大ガンヘッドを制作(本編でも使用!)して新宿アルタ前広場に展示したり、「世界初の実写巨大ロボット映画!」を謳い文句に大々的に宣伝する(いや、日本の特撮にも『スーパーロボット レッドバロン』とか『ジャイアントロボ』とか『大鉄人17』とか『スパイダーマン(東映版)』とか、巨大ロボットが出てくる作品は沢山ありますが、それらは全部TV作品なので、セーフです。モゲラとかジェットジャガーとかメカゴジラとかを呼んじゃダメです。)等、それはそれは華々しいものだったんだそうです。
で、その内容なのでありますが・・・。

あらすじは、こんな感じでございます。

2025年、無人島8JOに建設された全自動のロボット工場を司る巨大コンピューター「カイロン5」が人類に宣戦布告。人類は鎮圧のため自動戦闘ロボット「ガンヘッド」の部隊を送り込むが守護神「エアロボット」の前に全滅、島は封鎖された。

13年後、カイロンのCPUを盗むべく島に侵入したトレジャーハンター「Bバンガー」の面々は、連邦政府の研究所から超電導物質テキスメキシウムを奪って逃亡していた生体ロボット「バイオドロイド」の襲撃をうける。生き残ったのはメカニックに強い青年ブルックリンと、バイオドロイドを追ってきた女性レンジャー・ニムの2人のみ。島に生き残っていた子供セヴンとイレヴンに助けられる2人。やがてカイロン5の恐るべき陰謀を知ったブルックリンは、残骸の中に生き残っていたガンヘッド507号機を有人型に修復、カイロンとエアロボットに戦いを挑む。

Wikipedia該当ページより引用



ストーリーは実に王道な敵中突破もの・・・なのですが、正直なところ、この映画は非常に人を選ぶ映画だと思うんですよね。
例えば、作中人物の描写。この映画では、登場人物が日本語と英語をごちゃまぜで会話するのであります。
えっ、何ソレ!?」等と言わんでください。実際にそうとしか言いようが無いのです。
日本語で話しかけたのに英語で返答し、それに対して英語で返答すると日本語で返答されるという・・・うん、文章で表現するのは難しいですね。これはちょっと直接観てもらうしか・・・。下記【関連動画】の予告編を参照していただければ幸いです。
他にも、最初に出て来る7人組のBバンガーの面々が物語開始数分で主人公を残し全滅したり、この映画に於ける敵である神出鬼没な殺人鬼「バイオドロイド」が仮面ライダーV3』に登場する怪人・テレビバエにソックリで失笑してしまったり、「巨大ロボットアクション」と言うからにはガンダムやマジンガーZのような二足歩行ロボが出て来るものだと思っていたら登場したガンヘッドはどう見ても可変式巨大戦車(終始、車輪で動きます。だったり、突っ込みどころを挙げていくとキリがありません
やろうとしている事は分かるのですが、全てがことごとくアレな感じに仕上がっており、非常に居た堪れない気分になる視聴者続出な映画なのであります。
当然というかやはりと言うか、興行収益では「惨敗」、「企画の失敗」等といわれてしまうような惨めなものだった訳でありまして、日本で今日に至るまで「実写特撮巨大ロボット映画」が無いのは偏にこの『GUNHED』の失敗が尾を引いていると言われている程です。
だからハリウッドの『トランスフォーマーシリーズ』に追い抜かれてしまったんだッ!アレだって我が国の変形ロボット玩具企画から始まったものなのに!
そんな感じのどうしようもない映画の烙印を押されてしまっている『GUNHED』な訳でございますが、その上で管理人は声を大にして言いたいのであります。

俺は『GUNHED』が大好きだッ!!

この『GUNHED』の魅力は、何と言っても主役メカのガンヘッドでございますよ。
いかにも「重戦車」というデザインをしていながら、搭載しているAIは妙に人間臭いのです。

動く棺桶です
豚の丸焼きを御存知?
チームメイトを置き去りですか?
確かに、9回裏ツーアウトで、確率から言えば勝ち目はない。でも、そんなもの、クソ喰らえ!でしょう?
最期にひとつだけ。死ぬ時は、スタンディングモードで!

確率をクソ喰らえと一蹴するロボですよ!人間臭くて管理人は大好きです。
こういった非人間型のロボットだからこそ、こういった台詞が栄えるのでありますなぁ。
また、冒頭で死んでしまうBバンガーの面々を含め、登場人物は皆キャラクターが立っており、実に魅力的でありますよ!こういうキャラクターは強くともアクが強すぎないという独特の雰囲気の映画も(邦画としては)珍しいのではないでしょうか。

さてさて、特撮面は川北演出が冴え渡っておりまして、終始に渡って非常にハイレベルな特撮を堪能する事が出来る訳です。
青白い逆光でシルエットを浮かび上がらせながら前進(同様のメカニック演出は、『ゴジラVSスペースゴジラ』のロボMOGERA等でも見られる、川北監督お得意の演出であります!)するガンヘッドは最高に格好良いし、狭い通路に沿って飛んでいくミサイルは思わず「おおッ!?」と唸らせられますし、様々なカタチで、「実写特撮巨大ロボットとはこういうもんだーッ!!」という映像を魅せてくれるのでありますよ。
90年代の『平成ガメラシリーズ』がアナログ特撮と3DCGをはじめとしたデジタル特撮を融合させた特撮作品と位置づけできるとすれば、この『GUNHED』はアナログ特撮の頂点である、という位置づけが出来るかと思います。
・・・同時に、アナログ特撮の限界も提示しており特撮ファンとしては是非とも押さえておくべき作品となっているように管理人は思います。

どちらにせよ、まぁ、非特撮ファンには(否、特撮ファンにも)あまりおすすめは出来ないような感じの作品なのではありますが、英語と日本語が混じり合うような世界観や、主人公・ブルックリンとガンヘッドの掛け合い等、独特の雰囲気が合えばとことんハマってしまう、そんな作品でありますね、『GUNHED』は。
取り敢えずアレです。
ひょっとしたらあなたに合う作品かも知れないので、レンタルビデオ店で見かけたら、是非借りて観てみてください!
・・・もし合わなかったらゴメンナサイ。悪い夢だったと思って忘れてください。

・・・しかし、レンタルビデオ店に置いていないんですよねぇ、『GUNHED』。
一部のコアなファンくらいしかそんなものを有難がって観る奴は居ないマイナーな特撮映画ですから、レンタル店に置いておいてもスペースをとるだけになるだけと判断されているんでしょうね。管理人は1度もレンタル店で見かけた覚えがありません。
そうですよ。観ても無いのにいきなり買っちゃったんですよ、7000円からするDVDを!だって無いんだからしょうがないじゃないですか!
でも、今は本当に良い買い物をしたと思っております。合って良かった・・・。
しかし、普通の人は観ても無い作品に7000円強も出すような事はしませんよね・・・。

と、いう事で全国のレンタルビデオ店の店員さん。是非とも『GUNHED』を店頭に並べてください!お願いします!


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予告編と特報です。いやぁ、シビれますな!

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特撮の夏とエヴァの秋は不可分だった! 

只今「金曜ロードSHOW!」にて、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』が放映されておる訳でございますが、とんでもない情報が流れてまいりました。

ヱヴァ『Q』の同時上映が、ジブリ製作『巨神兵東京に現わる 劇場版』に決定!

マジっすか!?
巨神兵東京に現わる』と言えば、この夏「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」にて公開された短編特撮映画ではありませんか!
今年は「特撮の夏、エヴァの秋」という感じで身構えておった訳でありますが、『ヱヴァ:Q』で特撮の夏とエヴァの秋がリンクするとは思ってもいませんでした。『ヱヴァ:Q』は数回観に行くつもりでありますが、その分『巨神兵東京に現わる』も観れるのでありますな。感激の至りであります。

ヱヴァ:Q』は全国上映でありますので、特撮博物館に行けなかった人も『巨神兵東京に現わる』を観れるという事で、これは嬉しいサプライズなのではないでしょうか。
しかし、冷静になって考えてみますと、『ヱヴァ』を観に来る層と特撮ファンが被っているか?と考えると、ちょっと微妙だよなぁ・・・というのがあります。
エヴァは特撮オマージュの非常に強い作品なのではありますが、この『新劇場版』のファン層と特撮ファン層が被っているとはあまり思えないんですよねぇ。逆に「何だコレ?」と一蹴されてしまいそうな気もしますし・・・。う~ん・・・。

何はともあれ、管理人は愉しみではあります!


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2012/11/09 21:44|アニメ&特撮混合雑記TB:0CM:2

帰ってきた京都怪獣映画祭ナイト 

怪獣氷河期の現在、ゴジラシリーズもガメラシリーズも展開しておりませんが、特撮リボルテックやモンスターアーツ等、特撮怪獣関連の立体物が展開していたり、特撮怪獣関連本が出版されたり、特撮博物館が開催されたりしておりまして、特撮怪獣映画界隈は水面下で熱い展開を見せている今日この頃であります。
そんな状況下の今年2012年11月3日、怪獣王ゴジラが58歳の誕生日を迎えました。おめでとう、ゴジラ!
いやはや、次々と新しい怪獣達が出てきても全く持って動じることなくこの半世紀強の間怪獣王の座に座り続け、現在はハリウッドで新作が制作中であるゴジラ。そんなゴジラも58歳でございますよ!
現実世界に生きる有名人だと、漫画家の大友克洋先生や音楽家の平沢進氏、映画俳優のジャッキー・チェン氏、第90代内閣総理大臣の安倍晋三氏らと同い年なのでありますな。管理人の父よりも年上であります。

・・・当ブログでゴジラの誕生を祝うのは初めてでありますな。いえ、毎年祝うのであれば、個人的にはゴジラだけ贔屓にするのえはなく、モスラやラドン、アンギラスにバラン、バラゴンらの誕生日も同様に祝うべきであると思いまして・・・(要するに面倒臭い)。
あ、でも、Twitterの方では祝っていたりするのでありますよ?だから管理人に放射熱線を吹きかけるのはやめて、ね、ゴジラ!ああ、モスラ!鱗粉を撒くんじゃない無い!アンギラスもアンギラスボールを繰り出そうとするんじゃない!新しい技を覚えたらすぐ使おうとするんだから、もう・・・。ああ、婆羅陀魏山神様、ラドンよりも後に出てきたのに白黒作品で人気が無くマイナーだとか、愚痴りはじめんでくださいッ!

・・・茶番はここまでと致しまして、何故、ゴジラの誕生日の話題なのか。
何の事はありません。要は、東京・銀座の劇場銀座シネパトスで行われた「ゴジラ誕生祭2012 東宝怪獣総進撃」で上映された作品の中に『ゴジラVSスペースゴジラ』が含まれていた上に、

ゴジラ誕生祭

その夜には「ガンヘッド再起動上映会in銀座シネパトス」なるイベントが執り行われていたからに他ならないのであります。

これはさぞかし愉快なパーティーだったんだろうな、ガンヘッド?

豪華なゲストもいらっしゃって、さぞかし盛り上がった事でしょうなぁ。
ええ、行きたかったですとも!
特撮怪獣地域格差ですよ!首都圏だから偉いのか!?地方に住んでたらイケナイのか!?
特撮博物館だって全国巡業が決定した訳でありまして、コレと同じように上映会も全国巡業してくれよォ。実にやるせねえ・・・と、嘆いている管理人(と、近畿在住の特撮怪獣ファン)に朗報でございますよ。

そうです。今年もやるんですよ、京都市南区の京都みなみ会館で「京都怪獣映画祭ナイト」が!
題して、「京都怪獣映画祭ナイト2」(まんまやんけ!もっとタイトル捻っても良いと思いますがなぁ。)!!

大スクリーンで怪獣達に会えるっ!

モスラ対ゴジラ』、『妖怪大戦争(68年版)』、『ガメラ3 邪神(イリス)覚醒』の三本に加え、『ウルトラセブン』の第14話、15話である「ウルトラ警備隊西へ(前・後編)」の上映と相成るのであります!
また、今年もトークライブをやる予定のようでございまして、原口智生監督と女優の川崎あかねさんが御出演との事。
近畿在住の特撮怪獣ファンは必見のイベントでございますよ!

昨年は管理人、ゼミの学外実習と被ってしまって行けなかった訳でありますが、今年はどうも行けそうな塩梅であります。
非常に楽しみであります、ええ!


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2012/11/02 23:30|落描き的なアレTB:0CM:2

なんで多くの「中二妄想」はファンタジー系なんだぜ? 

ぬわぁぁッ!俺のッ!この右腕に封印した筈の超弦獣がッ!目覚めるとでも言うのかッ・・・!?
みんな・・・早く俺から離れろーッ!!


最近、京都アニメーション制作のアニメ『中二病でも恋がしたい!』が放送されている影響か、インターネット界隈では「これは中二病じゃなくて邪気眼だろー」とかいうような感じで、中二病談義が割と盛んになってきているような気がします。
中二病・・・。
それは誰もが思春期のある時期にかかると言われる自意識過剰やコンプレックスから発する一部の言動傾向を指した語でありまして、詳しくはWikipediaの該当記事あたりを参照していただくと良いと思うのであります。

何故人は、中二病患者になってしまうのか。
それは、「俺()、格好良い!」という言葉が全てだと思うんですよね。
中二頃の時期って、ある種「俺は他の奴とは違う!」という思考に至りやすく(個人的には、ここまでなら中二病予備軍で済まされると思います。)、そこから発展してしまうと「他人とは違う俺は格好良い!」となり、めでたく「中二病発症」と相成る訳でございます。
その後、更に突飛な言動に走ったりすると「邪気眼」と呼ばれる部類にランクアップする訳でありますが・・・。

インターネットの掲示板なんかには「中二病患者」だった人の、或いは、「邪気眼級中二病」に至った猛者達の、回顧録や現在進行形中二病・邪気眼患者による書き込みが行われておりまして、なかなか面白いのでありますよ。
ブラックコーヒー飲んでドヤ顔してた」みたいな微笑ましいものありますし、「俺以外に誰もいない部屋で「…見てるんだろ?知ってるよ」って呟き続けてた」みたいなアイタタタ、なものまで、幅広くある訳です。
そういった膨大な「中二病の記録」を見ていきますと、あることに気付きます。
妄想設定はファンタジー系ばっかりじゃねーか!

妄想設定に関する書き込みを見ますと、「異世界からの~」とか「黒魔術が~」とか「封印が~」とか「前世からの~」とか「予言が~」とか、そういうのが多いんですよね。
ラ・ヨダソウ・スティアーナ」のような政治系や「毒物くん」のような化学・科学系もそこそこ居ますが、圧倒的にファンタジー系が多いのであります。
加えて、「邪気眼級」に至らず「中二病」に留まっていた人の思考や「中二ノート」を見ても、圧倒的にファンタジー系が多いのであります。
俺は未来から来たタイムパトロールのエージェントなんだ!」とか、「極秘裏に改造されたサイボーグ戦士なのだ!」とか、そういう設定でも良い筈なのに、そういうSF寄りの設定は実に少ないんですよね。
これは一体何故でありましょうか?

思うに、「中二病」(特に邪気眼級)には、一種の「なりきり」要素があるからなのではないでしょうか。
他の奴とは違う俺格好良い!欲」を満たすには、「現実の自分自身」という超えられない壁が立ち塞がってしまいます。どんなに頑張っても改造人間にはなれないし、未来人にもなれない訳です。
で、あるならば、魔術や予言、前世との繋がりや自己に封印されたナニモノか・・・といった設定の方が、無理なく現実の自分自身に被せやすいのでありますな。実際に魔法が使えなかったりするのは「魔力がまだ溜まっていないから」とか「異世界でしか発動しない」とか、いくらでも「言い訳」が出来ますからね。

加えて、世代的な話もあるような気がします。
今インターネット上で最も人口が多いのは、管理人よりも10歳くらい上の世代~管理人の世代。
管理人よりも上の世代の方々は、TRPG全盛期を体験し、それ以降の世代は「ライトノベル」に慣れ親しんで育った世代であります。
TRPGは「なりきり」の最たるもの。やはり中二病的なアレとは親和性が高かったのでしょう。
ファンタジー系TRPGの副読本には、現実の魔術や予言、神話についての詳しい解説がついている場合もありますし、それらに影響を受けて、ファンタジー系の中二的妄想、或いは邪気眼へと流れて行ったというのは、割と自然なような気がします。
TRPGの流れを汲むライトノベルに於いてもファンタジー系が多いですし、TRPG世代以降がファンタジー系へ足を踏み出すきっかけとなり、そのままファンタジー系中二病患者が、邪気眼が・・・というようになったのではなかろうかと思うのでありますが、実際のところはどうなのでありましょうか。

しかしながら、現在のライトノベルやアニメは、冒頭で書きました『中二病でも恋がしたい!』のように、中二病や邪気眼をギャグやネタとして扱うというスタンスに移行してきております。
管理人には、ファンタジー系TRPGから続く一連のファンタジー系ライトノベルを「父親」と見立てた「親父超え」現象のようにも見えます。或いは、「熱血スポ根もの」から「アンチ熱血・爽やかスポーツもの」に変遷したかつてのスポーツジャンル系漫画・アニメと似た変遷をたどっているようにも見えます。
そういった流れから転じて、純粋なファンタジー系の作品が「中二病じゃねーか」等と言われたりするようになってきておりますよって、中二病、或いはファンタジー界隈に少なからぬ影響が出始めているように思う訳です。

分かりやすい中二病が追いやられ、現在は「アンチ中二病が中二病である」という複雑な構造(下記【関連記事】参照)になりつつはありますが、管理人としては今後の動向を見守っていきたいように思う次第であります。


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↑ネットの書き込みによるとこの作品に影響を受けて中二病的行動をとってしまった、という人が多いようです。やはり世代的なアレはあるんでしょうねぇ。
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2012/11/01 06:49|混沌雑記TB:0CM:4

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