管理人が特撮・アニメ・ネット等について書いたり自作の漫画を公開したりする処でございます。或いは、管理人の日々の愚痴等を垂れ流す処。または、画力向上を図る処。もしくは、インターネットラジオの投稿を報告する処。非常に混沌としております。

管理人について

飛翔掘削

Author:飛翔掘削
冴えない漫画描き。
「人生は楽しみながら」をモットーに、日々思ったことなんかを記していければと思っております。
色々観たり読んだりしますが、主食は特撮怪獣映画。
最近は、漫画と特撮映画と『ストライクウィッチーズ』があれば生きていけそうな気がしています。
2015年1月、人生初の商業漫画が出ました。

更新頻度が低下しておりますが、最低週一回は更新していく予定です。していきたい。
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庵野秀明第1回監督作品にして、伝説的OVA作品! 『トップをねらえ!』 

今年7月29日に公開される『シン・ゴジラ』。
管理人はこの映画の公開が非常に楽しみでございまして、もう公開日までの残日数を指折り数えていたりする訳でありますが、しかしまだまだ公開まで1ヶ月と少し。努めて落ち着き払い、ゴジラを迎えてやろうと、そういった心持ちでございますよ。
そんな訳で『シン・ゴジラ』の予習の一環として、庵野秀明監督の商業監督作品第1作目である、アニメ『トップをねらえ!』を、観ていたりもする訳であります。
そんな感じで本日は、『トップをねらえ!』について、少し書いてみようかなぁと思うところであります。宜しくお願い致します。
それにしても遂に『トップをねらえ!』について当ブログで書く事になったのですなぁ……って、なんか丁度1ヶ月くらい前にも同じ導入で記事を書いたような気が……(笑)。まぁ、『トップ』は『ハルヒ』とは違って管理人が生まれる前の作品なのではありますが。

トップをねらえ!
そういやこの作品もBDBOXが出る直前にDVDを買い揃えてしまった作品であったなぁ……。

トップをねらえ!』は、1988年より順次発売された、GAINAX制作による全6話構成のOVA作品であります。タイトルからよく「スポーツモノ」だと思われていたりもするのですが、ジャンルは「SFロボットアニメ」という事になっており、ゲーム「スーパーロボット大戦シリーズ」にも度々参戦しており、ロボットアニメファンの間では一種の「伝説のアニメ」としても認知されていたりもします。
キャッチコピーは「炎の熱血友情ハードSF宇宙科学勇気根性努力セクシー無敵ロボットスペクタクル大河ロマン!!!!!」。「なんじゃそりゃ!?」と思ってしまいますが、しかし作品本編を観たら分かります通り、そのキャッチコピーに違わない凄まじく壮大で熱い作品として仕上がっているんですよね。
制作スタッフは、原作に岡田斗司夫、脚本は山賀博之、キャラクター原案が美樹本晴彦、音楽に田中公平、絵コンテは樋口真嗣、そして監督は庵野秀明、という布陣でありまして、原画や作画監督、各種設定として貞本義行や前田真宏が参加しているなど、後のGAINAX作品や、延いては『シン・ゴジラ』に携わる事になるスタッフも、本作の中核スタッフとして参加している訳でありますね。この1988年から制作された『トップをねらえ!』が2016年の『シン・ゴジラ』へ繋がってっているのだという事を考えると、また感慨深くなる訳でございますよ……!
他方、本作は同じくGAINAX制作のアニメ映画『王立宇宙軍 オネアミスの翼』で抱えた負債を返済する為に、解散する予定だったGAINAXが存続した結果企画された作品であるという側面もあり、確実に売れる為に「女の子、メカ、怪獣」というオタクが大好きなモノをブチ込んだ作品にもなった訳であります。『王立宇宙軍』が非常に硬派な印象のアニメ映画だった為、この『トップ』の一見するとおちゃらけたギャグのようなビジュアルと作風に度肝を抜かれたという当時のアニメファンも多かったのだとか。
それにしても『王立宇宙軍』での負債が、結果的には本作や『ふしぎの海のナディア』や『新世紀エヴァンゲリオン』、『フリクリ』に『天元突破グレンラガン』といった後のGAINAX作品に繋がっていくのですから、まぁ、世の中分からないものですよねぇ。

して、そのあらすじは以下の通りとなっております。

時に西暦2015年。超光速航法が実現して宇宙時代を迎えた人類は、宇宙の脅威「宇宙怪獣」による初めての攻撃を受けた。
試験航行中であった地球帝国宇宙軍の超光速宇宙戦艦るくしおんをはじめとする宇宙艦隊は、宇宙怪獣の襲撃により壊滅してしまう。これを切っ掛けに人類は、宇宙怪獣との長く苦しい戦いの日々を生きる事になる……。

それから6年後の2021年。るくしおん艦隊のタカヤ提督の一人娘であったタカヤ・ノリコが、地球帝国宇宙軍付属沖縄女子宇宙高等学校に入学する。
これは、持ち前の努力と根性で戦う、一人の女の子の物語である!



作品本編について触れる前にまず諸々の設定まわりを見てみますと、「バブル経済が続いていってとうとう日本がアメリカのハワイを買収してハワイ県にしてそこをアメリカが真珠湾に奇襲攻撃を仕掛けて日米戦争が始まっちゃってそのままの勢いで日本がアメリカに勝っちゃって世界を征服、地球帝国を樹立。東京を帝都とし、天皇は地球人類統合の象徴となった!」という、なんか色々とヤバい事になっていたりもするんですよね。勿論、本編中では一切それらの設定に言及されてはいませんけれども。まぁ、そもそもの話として元々GAINAXの母体となったDAICON FILM自体が『愛國戦隊 大日本』なんかの自主製作映画も制作していて、右も左も笑い飛ばす芸風だったというのも関係しているのかも知れませんが(笑)。
しかしながら、同じバブル期に制作された特撮怪獣映画『ゴジラVSキングギドラ』に於いても、「未来に於いて日本が全世界を支配している」的な話になっている訳でありまして、なんとなく『トップ』のこのブッ飛んだ設定も、バブル期の日本の表象となっているのかなぁ、と思わなくもないですかね。
或いは、様々な日本で制作されているアニメやSF映画なんかで「世界的な使命を背負っている筈なのに主要登場人物の殆どが何故か日本人である」という事へのメタ的なアンサーなのかもと思ってみたり。そりゃ日本が世界を牛耳っていたら世界の命運を左右するポジションに日本人が多数立っていたり公用語が日本語だったりしてもおかしくないっすわな!(笑)

さて、作品全体のノリとしては、やはりと言うかなんというか「80年代だなぁ」と感じるところは多々ありますが、全体的には第1話を除いてはSFカラーで統一されているように思います。
宇宙での戦闘や、亜光速航行によるウラシマ効果、縮退炉やブラックホール爆弾、そして敵である宇宙怪獣の人類を殲滅せんとする行動原理が銀河系の免疫抗体であるという事に基づいている等全体的に結構重厚なSF考証が為されており、宇宙怪獣と宇宙艦隊が戦うという荒唐無稽な物語でありながらも地に足が着いている印象を視聴者に与えてきております。
地に足がついている」という点で言えば、作中に度々登場する様々な看板や小道具等のほぼ全てが1988年当時実在していたモノになっているというのも挙げられますか。登場人物達が飲んでいるコーヒーはUCCコーヒーだったり、宇宙ステーションへ向かうシャトルをJALが運行していたり、宇宙戦艦ヱクセリヲンの艦内鉄道として国鉄103系電車が走っていたりしており、アニメではありながらも「現実の延長上の世界なのだ」という事が強調されている訳であります。ソ連は崩壊しちゃいましたけど。
設定面でも、作中に登場する人型ロボット=マシーン兵器は日産とフォルクスワーゲンの共同開発となっていたり、宇宙戦艦ヱクセリヲンは三菱造船や石川島播磨重工等の企業からなる日本重化学工業企業共同体が建造を行ったという事になっていたりします。
近年に於いては現実世界に実在する企業等ともタイアップを行ったりして、アニメにその企業の製品等がそのまま登場するという事が増えてきておりますが、『トップ』が制作された80年代後半頃にはそういった作品もほぼ無く、現実にもある身近なモノがアニメの小道具として登場すると言うのは結構斬新な事だったのではないでしょうかね。勿論、許可なんかはほぼ取ってはいなかったのでしょうが……(笑)。

そして、この作品について書くに当たり言及しなければならないのは、やはり、『エースをねらえ!』と『トップガン』を足して割ったようなタイトルを見れば分かります通り、本作は古今東西ありとあらゆる漫画、アニメ、洋画、邦画、特撮にSF小説等のオマージュで構成されているという点でありましょう。
管理人も大好きな『妖星ゴラス』や『宇宙大戦争』に『日本沈没』等の東宝特撮映画や、或いは、『マジンガーZ』や『ゲッターロボ』、『超電磁ロボコン・バトラーV』に『伝説巨神イデオン』等のロボットアニメや『宇宙戦艦ヤマト』のようなSFアニメ、更には『ウルトラマン』や『仮面ライダー』に『スーパーロボット マッハバロン』や『Xボンバー』といったTV特撮作品に、『激動の昭和史 沖縄決戦』をはじめとした岡本喜八監督の映画等々、その「元ネタ」は多岐に渡っております。それこそ、『トップをねらえ!』の元ネタについて記述するだけで一冊本が書けるくらいに(笑)!
時には現場で、「このシーンに使えそうな元ネタを探して来い!」なんて話もあったくらいでありまして、この『トップをねらえ!』という作品は作品全体でパロディやオマージュをこれでもかというくらいに詰め込んだ作品であるという事が出来るでしょう。それは台詞であったり、画面構成であったり、設定面であったり、或いは劇判曲であったりもするのでありますが、しかしながら凄まじいのがそれらを単なる「パロディのギャグ」の組み合わせとしてでは無く、「『トップをねらえ!』という作品の1場面」として昇華しているという点にあると思うんですよね。
80年代のOVA作品には、オタク層をターゲットにしていた性質上から様々なアニメや特撮のパロディギャグが展開されるというのがあった訳でありますが、その観点から見ると『トップをねらえ!』はそれらのパロディ群とはまた違った趣になっている訳でございますよ。様々な作品から引用を用いつつ自分達の言いたい事を盛り込むというのは、そのまま庵野監督の芸風になってもいる訳でありますが。
しかしながらパロディ・オマージュ満載のこの『トップをねらえ!』も後に、『ストライクウィッチーズ』や『宇宙戦艦ヤマト2199』、『放課後のプレアデス』に『ハッカドール』といった後続のアニメでパロディやオマージュされている訳ですので、そうして、アニメのパロディ・オマージュの循環として続いていっているのは、何とも面白いなぁと、感じるしきりでありますかね。アニメの歴史を感じざるを得ません。

……ここまでで既に4000字近くの文字数を費やしてきましたが、漸くストーリーについて語る段になりましたよ(笑)。
長くなるぞ、この記事は……。

第1話は、まず巨大ロボットが筋トレをしたり組体操をしたりしている全く持って意味不明な映像から始まりました。
いや、明らかにおかしいでしょ!?
何で機械であるロボットが筋トレしているんだとか、そもそも宇宙に上がるのに人型ロボットの訓練をするのは何故なんだとか、開始数分でもうツッコミ疲れてしまう訳ですよ! その上「お姉さまが鉄下駄を!?」とか、笑うしか無ぇよ!!
もう第1話は、古典的な少女漫画のフォーマットにスポ根モノのテイストやロボット要素を乗っけて全力で視聴者を笑わせにきていると言えるでしょう。スパルタの鬼・オオタコーチが『ウルトラマンレオ』のダンの杖を使っているというのもまた……(笑)。
それでも、管理人などはノリコの特訓風景に、「日常の中の巨大ロボット」を感じて結構好きだったりするのですけどね。絵コンテは樋口監督なので、そこは特撮ライクな画作りになっている訳ですし、空気感の描写を見てもやっぱり庵野監督はこういうのが上手いなぁ、と。作画もOVAだけあって崩れも殆ど無く良く動きますし。
コレを観た視聴者は、まさかこの後あんな展開になるなんて思いもよりませんから、まぁ、『トップをねらえ!』を文字通り「ハイクオリティだけどおちゃらけたパロディギャグアニメ」だと認識するでしょう。庵野監督がほくそ笑んでいる姿が目に浮かんでくるようです(笑)。

第2話では、そのおちゃらけたパロディギャグ的な雰囲気を保ちつつも、6年前に死んだノリコの父であるタカヤ提督が乗っていた、超光速宇宙戦艦るくしおんが太陽系付近に亜光速で接近してくるというお話に。
これを受けてノリコ、カズミ、オオタコーチが小型の亜光速艇で確認を行うという事になる訳でありますが、ここから『トップをねらえ!』という作品が単なるパロディギャグ作品から一歩先に進んでいく事になるのでありますね。
勿論、亜光速艇の発進シークエンスは『妖星ゴラス』のゴラス観測カプセルの発進シークエンスっぽかったり、コーチやタシロ提督が話しているシーンの後ろでカシャカシャ回っているテープ式のコンピュータなんかは50年代、60年代のSF映画っぽいテイストだったりと様々な場所に様々な作品のパロディ・オマージュが組み込まれてはいるんですけどね。
亜光速で航行する事により、ウラシマ効果が発現。ノリコ達にとってはほんの10分ちょっとの出来事が、地球では半年以上もの時間が過ぎてしまう。それは亜光速で飛んできたるくしおんも然りで、15年前に消息を絶ったるくしおん艦内では、まだ2日しか時間が経過していなかった。ノリコは第1艦橋を目指すが、しかしそこは宇宙怪獣に破壊された後だった……。
非常に、切ない話であります。
しかし、『トップをねらえ!』は、この「ウラシマ効果」をひとつの軸に、展開していく事になる訳ですね。

第3話と第4話では、超光速宇宙戦艦ヱクセリヲンを旗艦とする宇宙艦隊と人類を脅かす敵である宇宙怪獣の戦いとなる訳であります。
この作品の世界の宇宙はエーテルで満たされているという事になっており、宇宙戦艦もエーテルの抵抗を抑える流線型、爆発等もエーテルを通して衝撃波として伝わってくる等、作画演出に説得力を持たせる設定として機能しているように思います。
そうして描かれる、宇宙を航海するヱクセリヲン乗組員達の日常。艦が揺れたり、航路を確認したり、広大な艦内を列車で移動したり、ワープ中に肝試しをしてみたり、大目玉をくらって甲板のレーザー砲のレンズ磨きをさせられたり。いやぁ、何といいますか、航海モノはいいぞ、と(笑)。
それにしてもえげつないのは宇宙怪獣でありますよ。海棲生物っぽい見た目も然ることながら、恒星を繁殖場所としてエネルギーを喰い尽くし、次々と星を殺しながら地球人類を目指すえげつないその姿は、「怪獣」というネーミングではありながら、ゴジラやウルトラ怪獣達のような愛らしさは一切ありません。人類絶対殺すマンですよ、人類絶対殺すマン!

この2話でノリコは初恋を経験したり初出撃を経験したり想い人の死を経験したり特訓したり未完の最終兵器で出撃したりする事になる訳で何かと忙しいのではありますが、しかしやはり、初恋の相手であるスミスとの離別や憧れのお姉さま・カズミにコンビ解消を言い渡された挫折が、第4話でのガンバスター発進のカタルシスに集約されるという構成になっている訳でありますよね。
ここでポイントになるのが、ガンバスターがあんなに格好良い音楽をバックに発進するのにアフターバーナーが昭和のガメラっぽいショボい表現になっている……という事では無く(笑)、ガンバスターのカラーリングが宇宙戦艦るくしおんと同じものになっているという点であります。
ガンバスターの設計をしたのはタカヤ提督の部下だったオオタコーチで、その操縦種はタカヤ提督の娘であるノリコ。そしてそれがるくしおんと同じカラーリングになっているというのは、オオタコーチの想いを感じざるを得ませんよ……!
そうして、「努力と根性」を一つのキーワードに進んできたノリコの成長物語はガンバスターで火星軌道付近にまで迫った宇宙怪獣を倒す事で完結する訳でありますが、しかし物語はまだあと2話、残っている訳でございます……!
パロディ、オマージュ的には、ヱクセリヲン艦隊に宇宙戦艦ヤマトがどさくさにまぎれて混じっていたり、宇宙を航行している宇宙艦隊群が特撮セットの吊り操演で動いているかのような挙動をしたり、ガンバスターが飛んでいく際にマッハバロンのようなポーズを取っていたりする部分がポイントでしょうか。作品は大真面目なノリではありますが、しかし制作スタッフは爆笑しながら描いていたとか(笑)。

因みに、OVA展開をしていた本作、売れなかった場合はこの第4話で打ち切りという事になっていたのですが、売れ行きも好調だった為残りの2話の制作が決定したという話があります。いやぁ、売れてくれて本当に良かったっすよ。80年代の先輩オタクの方々が買ってくれたから、管理人のような後追い組が完全な形で観れる訳でありますからね……!
80年代、90年代のOVA作品は、売れずに打ち切りで尻切れトンボみたいになってしまった作品が多数ある訳で、『トップをねらえ!』でそれが起きなくて本ッ当に良かったですよ。
よく、5話・6話は「後付けで制作された」という事が言われたりもしているのではありますが、庵野監督ら製作スタッフは、第6話のエンディングから逆算して構成しているという旨の事を言っているので、やはり制作意図としては初めから全6話構成だった訳なのであります。一応第4話はクライマックスっぽくはなっていますけれども、でも制作意図通りの構成で観たいですもん。

さて、第5話ではそれまでとは雰囲気がガラッと変わります。
太陽系を離れ、超光速で航行していたヱクセリヲンに乗っていたノリコとカズミにとっては僅か数ヶ月の航海でしたが、ウラシマ効果によって地球では10年の月日が流れてしまっていました。そこでノリコは同級生で親友のキミコに再会するのですが、彼女は結婚してお母さんになっていたのでありました。
切ない。実に切ないお話なのではありますが、しかしコレ、なんだか身につまされるようなお話なんですよね、これがまた。この話に於ける「ウラシマ効果で10年取り残されてしまったノリコ」というのは、まるっきり視聴者である「オタク」のメタファーにもなっている訳でありますよ……。
10年の間で、学生の時に一緒に馬鹿やっていた友達も結婚して家庭を持ったりもしている。翻って、自身は相変わらずオタクのまま。社会人になっても相変わらずにオタクをやっているのは自分だけなのでは無いか、という得体のしれない寂しさと焦燥感に駆られるのは何故でありましょうか。いや、「オタク」として突き抜ければそれでも良いのではありますが、しかし管理人も時々こう感じてしまう時があるんですよね。「俺は、このままオタクを続けていて良いんだろうか」と。
トップをねらえ!』という作品は、全面的にオタクの方向へ向いた作品ではあるのですが、こうして成人オタクの心を確実にえぐってきたりする、恐ろしい作品でもあるんですよ(笑)。
諸々のスタッフインタビューなんかをみると、どうやら企画・原作の岡田斗司夫さんや、脚本の山賀さんは割と意図的にオタクの自虐を盛り込んだとらしいのですが、一方で庵野監督は特にそういう意図を持って演出していたという訳では無いようです。そのあたりの制作者間での空気感の違いもあって、なかなかどうして興味深い話でありますよね。

第5話での物語は、数億という天文学的単位で太陽系に迫りくる宇宙怪獣軍団に人類はどう立ち向かっていくのか、という話になります。
ここでの地球帝国宇宙軍の首脳陣が志村喬やら香川良介やらによく似た顔の軍人達で構成されており、往年の東宝の戦争映画というか『日本のいちばん長い日』のような雰囲気なのに、卓上に松本メーターが置いてあるというなんともシュールな図だったりもするのですが、結局オオタコーチの発案で廃艦となったヱクセリヲンの縮退エンジンを暴走させてブラックホール爆弾として敵にぶつけるという作戦が採用され、その護衛にノリコとカズミのバスターマシン1号&2号が付く事になる訳であります。
しかし、オオタコーチは宇宙放射線病(宇宙戦艦ヤマト』で沖田艦長が罹患していた病気と同じ病名です。)に侵されており、亜光速で航行するガンバスターで出撃するノリコ・カズミは、もう二度とコーチに会えないかも知れない。作戦中、どんどん経過していく時間に耐えられず、コーチを恋い慕っていたカズミは作戦を放棄してしまおうとするのだが、ノリコの魂を込めた説得により、自らの使命を再認識。「合体しましょう!」という声と共に、ガンバスターに合体。宇宙怪獣軍団を相手に、一騎当千のその力を披露するのであった!
……いやぁ、熱いッ! 第1話の段階からは、こんな熱い展開になるなんて思いもしませんよね(笑)。
この戦闘シーンは挿入歌「トップをねらえ! 〜Fly High〜」がかかり、日高のり子と佐久間レイの迫真の演技と絶叫、そして非常にハイクオリティな戦闘の作画演出等、全てが噛み合って相乗効果を発揮した伝説的なシーンになっている訳であります。ガンバスターがコン・バトラーVみたいな動きをしたりゲッターロボみたいな動きをしたりウルトラセブンみたいな動きをしたりしているのですが、それを笑っているような余裕は全く無く、ただただ圧倒されるばかりであります。
恐らくこのシーンが、パロディやオマージュを超越した庵野演出の真骨頂なのでありましょうねぇ……。
そうして、地球に帰還した二人を、ちゃんと生きていたオオタコーチが迎えてて、ハッピーエンドです、めでたしめでたし!
いや、あともう1話残っていますが。

そうして、最終話である第6話。
サブタイトルである「果てし無き、流れのはてに…」は、小松左京のSF小説『果てし無き流れのはてに』からの引用であります。最終話がSF小説のタイトルからの引用となっているのは後のGAINAXオリジナル作品の伝統にもなっておりますね。
この最終話では画面が白黒になり、演出も全編通して古い映画風になっております。銀河を舞台としての、人類と数十億の宇宙怪獣との戦いが描かれます。
いや、もう深くは語りません。
さよならは言わないわ、行ってきます」というカズミの台詞と「帰ってきたら、おかえりなさいと言ってあげるわ」というユングの台詞、ノリコの「ごめんキミコ、もう会えない!」という台詞、そして1万2千年後の「オカエリナサト」、その直後のカラーになる一瞬が、もう総てであります。管理人も久方ぶりに観たら、もう感涙してしまって……(笑)。
第1話でロボットが筋トレしているおバカな映像からたった3時間(一気観したら)でこの感動巨編でありますから、もう本当に凄まじい作品でありますよ。「炎の熱血友情ハードSF宇宙科学勇気根性努力セクシー無敵ロボットスペクタクル大河ロマン!!!!!」というキャッチコピーは伊達では無いッ!
勿論、『日本沈没』同様の「この地域には被害が無い」テロップや、宇宙戦艦エルトリウムの椅子が『スーパーロボット マッハバロン』の国際科学救助隊KSSの椅子と同じモノになっているなど最終話で感動巨編だからといってパロディ・オマージュが無くなるという訳ではありません(笑)。木星をブラックホール爆弾にして銀河系の中心ごと宇宙怪獣を殲滅するというのも、木星を犠牲にして地球人類が助かるという『さよならジュピター』オマージュですしね。
しかしながら、宇宙戦艦エルトリウムを旗艦とする「銀河中心殴り込み艦隊」というネーミングは、もう人類はヤケクソになってしまったのかと思ってしまいますが(笑)。

感涙っすよ……。

オタクに向けた作品でありながらオタクに対する毒をも盛り込んで進行し、最後は壮大な大河ロマンとなって完結した『トップをねらえ!』というこの作品でございますが、本当に良い作品でありますよね。管理人は大好きであります。
単純に作品として観ても面白いですし、オマージュやパロディの元ネタと照らし合わせて観るのもまた面白いですし、本当にオタクががオタクに向けて創った作品であるという事が画面からにじみ出てきてきてやみません。
GAINAX的には、本当は全編第1話のようなパロディギャグ路線で行くつもりだったそうなのですが、庵野監督の意向もあって現在世に出ている形となったそうであります。
その為、美術スタッフに泣きながらロッカーを蹴ってリテイクを懇願した庵野監督の話とか、ノリノリで樋口監督が絵コンテを切って原画スタッフがそれを実現する為に四苦八苦したとか、最終話を白黒にしたせいで色彩設定が困難を極めたとか、制作に於ける紆余曲折やらスタッフ間の軋轢等、やたらギスギスした当時の制作現場についての話も出てきたりもする訳であります(笑)。
音楽を担当した田中公平先生などは、パロディギャグ作品のつもりで作曲していたらいつの間にかSF大河ドラマになっていて、「こうなるんだったら最初から言ってくれ!」と絶叫したとかしていないとか(笑)。

そういった感じで、『シン・ゴジラ』公開の予習として『トップをねらえ!』について長々と書いてきた訳でありますが、いかがでしたでしょうか。他にも、庵野監督による音楽演出であるとか、画面構成やレンズの再現や、ここまでで言及していなかった台詞やシーンの元ネタについて等、まだまだ書きたい部分はありますが、それらを書いていくと本当に収集が付かなくなってきそうなので、取り敢えずこれくらいにしておこうかなと。このような長大な記事になってしまうあたり、やっぱり俺は『トップをねらえ!』が、庵野秀明監督の作品が大好きなんだなぁと、改めて実感するしきりであります(笑)。
皆さんも『シン・ゴジラ』予習として『トップをねらえ!』を観るというのも一興ではないでしょうか。
3時間程度でサクッと観れるので、未見の方も是非!(未見の人はここまでのクソ長い記事を読みませんかそうですか。


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2016/06/22 17:36|SFアニメTB:0CM:4

『涼宮ハルヒの憂鬱』という名の青春 

新年度に入って早くも1ヶ月半以上が経過致しました。ゴールデンウィークが終了を迎えてそろそろ梅雨の足音も聞こえ出し、色々と憂鬱な感じになってくるような時期でございますね。
憂鬱といえば、そうだね。『涼宮ハルヒの憂鬱』だね!
と、いう訳で本日は、『涼宮ハルヒの憂鬱』について、書いてみようかなと思うところであります。宜しくお願い致します。……導入が強引過ぎやしないか、今回!?
いや、まぁ、5月に入って久しぶりになんだか『ハルヒ』が観たくなってチマチマ観ていたというだけの話なんですけれども(笑)。
しかしながら遂に、当ブログで『ハルヒ』について書く時がやってきたのでありますなぁ……。

涼宮ハルヒの憂鬱

涼宮ハルヒの憂鬱』は、2003年に角川スニーカー文庫レーベルにて刊行された、谷川流原作・いとうのいぢイラストによるライトノベル作品で、アニメ版は06年の4月より、石原立也監督・京都アニメーションの制作で放送されました。その後、2期「改めて放送版」として、09年の春には新作14話を加えた全28話が放送、翌10年の新春には、劇場版である『涼宮ハルヒの消失』が公開される運びとなりました。
いやぁ、06年の4月期開始アニメッ! 今からもう10年も昔ッ!! 何が憂鬱かって、俺ァそれが一番憂鬱だよ……!
同年のアニメとしては、『ゼロの使い魔』、『ひぐらしのなく頃に‎』、『いぬかみっ!』、『武装錬金』、『無敵看板娘』、『すもももももも 地上最強のヨメ』、『コードギアス 反逆のルルーシュ』、『タクティカルロア』など……。マジかよ、あの『人造昆虫カブトボーグ V×V』や『MUSASHI -GUN道-』からもう10年!?
普段は70年代や80年代のアニメとか60年代の東宝特撮映画を好んで観る管理人も、結局のところは00年代に中高生だった世代なので、やっぱり、『ハルヒ』には少なからぬ思い入れがあるんですよねぇ。前にも当ブログで書きました通り、アニメオタクにはそれぞれ「俺達の世代のアニメ」があるものなのですが、管理人らの世代にとってはそれが『ハルヒ』だったという訳でございますよ。

俺達の世代を代表するアニメは何だ!? -怪獣の溜息

懐古っぽくはなりますが、しかしながら00年代中盤に中高生だったアニメファンにとっては、多分『ハルヒ』って衝撃的な作品であったと思うのですよ。
管理人も同級生らと作品内容についてあーだこーだの議論を交わしたりもしまして、ネットで膨大に紡がれる『ハルヒ』の二次創作SSを読み耽ったりもした訳であります。関西の大学に進学してからは、アニメ版のモデルになった場所への聖地巡礼にも行きましたし、やっぱりなんだかんだで管理人も大好きな作品なんですよねぇ……。

また、『ハルヒ』と同時期に動画サイトYoutube等の勃興があったりもして、そういった動画サイトに(違法)アップロードされた作品本編が爆発的な再生数を稼ぎ、廻り回って現在のアニメの公式配信の礎となったり、『ハルヒ』以降明らかに深夜アニメに於ける作画・背景美術の質が上がったりもする等、アニメ業界へ与えた影響も少なくは無い訳です。
作品の人気や後に与えた影響等を鑑みるに、管理人らの世代にとっては上の世代に於ける『宇宙戦艦ヤマト』、『機動戦士ガンダム』、『新世紀エヴァンゲリオン』といた作品達と同格の、まさに「俺達の世代を代表するアニメ」なのでございます!
……異論反論あるかとは、まぁ、思いますけれども(笑)。

さて、そのあらすじはこんな感じでありました。

「サンタクロースをいつまで信じていたか?」なんて事は、他愛の無い世間話にもならないくらいのどうでもいい話だが、俺がサンタなどという想像上の赤服爺さんを信じていたかというと、最初から信じていなかった。子供ながらにクリスマスにしか仕事をしないジジイの存在を疑っていた賢しい俺なのだが、宇宙人や未来人、幽霊や妖怪や超能力者や悪の組織やそれに対抗するヒーロー達がこの世に存在しないという事に気づいたのは相当後になってからだった。いや、本当は気付きたくなかっただけなのだろう。俺は、宇宙人や未来人や超能力者がフラリと俺の前に現れるのを望んでいたのだ……。
中学を卒業する頃には、俺はそんなガキな夢を見る事からも卒業して、この世の普通さにも慣れていた。俺は大した感慨も無く高校生になり、そいつと出会った……。

「東中出身、涼宮ハルヒ。ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者が居たら、私の所に来なさい! 以上」

誰もが冗談だと思っただろう。結果から言うとそれはギャグでも笑いどころでもなかった……。
こうして俺達は出会っちまった。しみじみと思う。偶然だと信じたい、と。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
何をやらせても完璧にこなしてしまうが非常にエキセントリックな言動を取るその涼宮ハルヒという女の子には、本人が無意識のうちに願望を実現してしまうトンデモ能力があった。
ハルヒは、主人公であり本作品の語り手であるキョンとの何気ない会話をきっかけにSOS団(世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団)を立ち上げる。そうして、あれよあれよという間に、銀河系を統括する肉体を持たない情報生命体「情報統合思念体」のコンタクト用人型端末である長門有希、涼宮ハルヒが原因であるとされる次元断層の究明の為に未来から派遣された朝比奈みくる、涼宮ハルヒによって付与された異能力を使う「機関」と呼ばれる組織に所属する古泉一樹の3人が、涼宮ハルヒの手によってSOS団に集結してしまった。
そうして、穏やかなるキョンの日常は、劇的に変化していくのであった……。



物語の構図としては、男の子が女の子に出会うというボーイ・ミーツ・ガールものであると言えるでしょう。そこにSF的な味付けと、90年代の終盤から続いてきていた、いわゆる「セカイ系」の文脈を加味して、この『涼宮ハルヒの憂鬱』は構成されていると思います。
この作品の面白さは何か?
と言われると、正直なところこの作品にまつわる06年当時の様々な思い出やらひたすら読み耽った二次創作SSやら動画サイトで見た関連動画等もひっくるめた一連のムーブメントと切り離して考える事がもう管理人には出来ないのですが(笑)、この作品の面白さは、高校の1室に宇宙人、未来人、超能力者が集まって面白おかしく日常を謳歌しているという1点に集約されるんじゃないかと思うんですよね。「嗚呼、俺もこんなオモシロ設定を持った奴らと一緒に部活動をやりてぇな」と、そう思わされてしまう訳ですよ。
テイストとしては「文化部もの」というジャンルになりますか。類似するテイストで言えば、80年代のゆうきまさみ先生の漫画作品『究極超人あ~る』等がある訳ですが、『涼宮ハルヒの憂鬱』はその延長上にあるような気もするんですよね。そういった意味で『ハルヒ』は、『げんしけん』や『けいおん!』なんかとも姉妹作のような関係にあるような無いような、そんな気がします。
また、ハルヒの「願望を実現する」という舞台装置めいた能力とハルヒ自身の、「自分の周囲こそが世界で一番面白くて、何でもできる、何にでもなれるという感覚と、現実が示すその否定」から来る世界への失望と「ここでは無いどこか」に行きたいとする気持ち、それに対するキョンの「そうじゃない、この世界も案外捨てたもんじゃねぇんだよ」という回答が、結局のところこの作品のキモになっているとは思うのですが、わりとこの辺りは拗らせた中高生(管理人を含む)に共感を持って受け入れられたんじゃなかろうかとも思うんですよね(笑)。それは、いわゆる「セカイ系」と呼ばれる作品群に対するひとつのアンサーでもあり。
どうしようもないモヤモヤとしたやり場のない閉塞感に満ちた気持ち。まさに「憂鬱」と呼ぶに相応しいのですが、『ハルヒ』はそういった気持ちを代弁・昇華してくれたと、そういう気持ちがあったんじゃないかと、今になってみて思うんですよね。当時はよく分からなかったのですが(笑)。
上の世代にとってどうだったかは分かりませんが、管理人ら中高生のアニメファンだった世代にとって、『涼宮ハルヒの憂鬱』という作品は、大いに共感を持って受容され、だからこその人気作となったという事が出来るのではないでしょうか。

他方、1アニメ作品としての『涼宮ハルヒの憂鬱』は、どうだったのか。
まず度肝を抜かれたのはその放送形態でした。
第1話は「朝比奈ミクルの冒険 Episode:00」。ハルヒらSOS団の面々が文化祭の出し物として制作した映画というとんでもないもので、様々な「自主製作映画あるある」が詰め込まれたモノだったのですが、新しく始まったアニメの第1話でこんなのを見せられたらもうひたすら困惑するしかないじゃないっすか!
困惑した頭で翌週の第2話を観ると本来の第1話に相当する話が来るのですが、第4話に再び第7話に相当する時系列の話が入り込み、以降は物語の本筋を進めつつ合間合間にその後日談となっている話を挿入するという時系列シャッフル方式で進んでいくという、なかなかに斬新な放送形式が採られていたのでありました。
いやぁ、管理人も第1話で「何じゃコリャ!?」とはなったのですが、その謎さに惹きつけられてあれよあれよと続けて観て行った感じでありましたよ。今見返すともう懐かしさしか無いんですが(笑)。
この構成は絶妙としか言いようが無く、後日談相当話がキャラクターの掘り下げと本筋相当話の伏線としても機能しており、結果的に原作既読者にはサプライズを、アニメから観始めた人には真新しさを、それぞれ提供する形となっていたと言えるのではないでしょうかね。
まぁ、09年放送版の時は時系列順の放送ではありましたが、悪乗りしてループ構造の話である「エンドレスエイト」を8回も続けて放送したりしてヒンシュクを買ったりもしましたが(笑)。

構成はそのように奇想天外な感じだったのではありますが、作品の演出としては非常に丁寧で教科書通りとさえ言えるような堅実っぷりだったと思うんですよね。これは、京都アニメーション制作のアニメ全般に言えるんですけれども。
話の流れに沿った暗喩表現や色調、天気に至るまで緻密に画面内の情報を計算された上での演出が為されており、映像作品として非常に優れているという事が言えるでしょう。外連味のあるような演出や度肝を抜くような作画も特に無いのですが、それも作品世界にマッチしての事であり、原作を忠実に映像化している好アニメ化作品としての評価は非常に高いです。
作画面も非常に高品質であり、06年当時の同時期の深夜アニメ作品に比べて頭一つ飛びぬけているクオリティだったように思います。

また、先述の通り『涼宮ハルヒの憂鬱』というアニメ作品が後に与えた影響というのも少なからずある訳です。
この作品のヒットにより、「文化部もの」が明らかに増えたような気がしますし、深夜アニメの作画水準も「ハルヒに続け!」とばかりに、全体的に向上したように思います(まぁこれは、技術・システムの向上という要因もあるとは思いますが)。まぁ、作画や背景美術のクオリティが向上するのは、アニメ業界にとっては痛し痒しだった部分はあるようですが……。

「作画のクオリティバブル」についてのお話 -怪獣の溜息

一番大きいのは、やはり動画サイトへの積極的関与ですかね。今では当たり前となっているアニメの公式配信も、『ハルヒ』の動画サイトからのヒットというのとは無関係では無いでしょう。まぁ、『ハルヒ』が無くても遠からず他のヒットしたアニメから似たような流れになっていったんでしょうけれども。
今もそうですが、深夜アニメというのは必ずしも全国区で放送されている訳ではありません。なので、ネットの動画サイトで視聴して作品のファンになるというプロセスが出来たのは、新しいアニメファンの獲得という点で非常に大きかったようであります。
結果として、Youtube等の動画サイトでの視聴が進んだ結果、作品の映像ソフトやキャラソンCD(オリコン上位に食い込む等といった現象も起きました。)の売り上げが伸びたという事にも繋がった訳でありました。どうやら海外盤の売れ行きにも少なからず影響していたようで、新しい市場開拓という観点もあるみたいなのですが。

と、まぁ、そういった感じで管理人としては思い入れも深い『涼宮ハルヒの憂鬱』という作品。それ故に、昨年に放送されたスピンオフ作品である『長門有希ちゃんの消失』なんかは割と同窓会気分で観ていたりもしたのですよ(笑)。そら10年も経ってるんだから、同窓会気分にもなりますって。
原作小説は2016年5月現在で11巻まで出ている訳ですが、ここ5年くらいは続巻の話も特に無く、公式の方も特にアナウンスは無かったのではありますが、今年の七夕にアニメの主題歌や挿入歌等を収録したサントラCDが出るようで、今後の新展開に繋がるのか、と、一部では囁かれている感じではあります。しかしコレも7月か、ううむ……!
ぶっちゃけて言うと、『ハルヒシリーズ』って、『憂鬱』が完成系で、その後のシリーズは壮大な後日談でもあるんですよね。それ故に、話の展開も難しいなと感じる部分も多々ありはするんですけれども、それでも新作をまた読みたいというのが本音ではあるんですよねぇ。
もはやアニメ1期の本放送から10年が経過し、ファンである管理人も完全に過去の作品で同窓会気分ではあるんですが、まぁ、気長に新作を待ちましょうやと、そんな気分になっていますかねぇ。

末永く、この作品と付き合っていきたいものであります。


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2016/05/20 20:15|SFアニメTB:0CM:4

やっぱり好きだ! 『超時空要塞マクロス』 

4月に突入しましたので、2016年の4月期開始アニメも順次開始しております。
そして今期は、『マクロスシリーズ』の最新作である、『マクロス⊿』も放送されておる訳でございますよ。管理人の住む地域では先日第1話が放送と相成ったのでありますが、やはり自分は『マクロスシリーズ』が好きだなぁと、痛感しきるような、そんな第1話でありました。
と、いう事で本日は『マクロスシリーズ』の第1作目、『超時空要塞マクロス』について、ちょいと書こうと思うところであります。
あ、『愛・おぼえていますか』では無く、当記事はあくまでTV版の方です。あしからずッ!

超時空要塞マクロス

超時空要塞マクロス』は、1982年から1983年にかけて放送されたSFロボットアニメでございます。この時期は丁度『機動戦士ガンダム』によるアニメブームが起きていた頃でもありました。「ガンダムに続け!」とばかりにリアルな戦争の概念をロボットアニメに持ち込んだ、俗にいう「リアルロボットアニメ」が隆盛してきており、『マクロス』もその流れを汲んだ、SF考証・軍事考証が為されている作品であります。
超時空要塞マクロス』以外の80年代頭のロボットアニメとしては、『宇宙戦士バルディオス』、『伝説巨神イデオン』、『機甲創世記モスピーダ』なんかが管理人は好きですかね。……どれも打ち切り・放送短縮の憂き目にあった作品じゃねぇか何てこった!

制作スタッフとしては、『宇宙戦艦ヤマト』にてアニメーションディレクターを務めた石黒昇監督がシリーズディレクター(監督)、『機動戦士ガンダム』にてSF設定・脚本を担当した松崎健一氏をシリーズ構成に据え、アニメ・特撮ファン層からアニメ界に入ってきた当時の若いスタッフ達の「やりたいこと」をふんだんに盛り込んだ制作体制となっておりました。
その後の『マクロスシリーズ』の総監督ポジションとなる河森正治監督はメカニックデザイン・絵コンテ・監修として参加していますし、後に『新世紀エヴァンゲリオン』の制作会社として名を馳せるGAINAXの中核スタッフが、各話演出や原画として参加していたりもします。
また、後に特撮作品に深く関わる事になる人達も多く本作の製作スタッフになっているんですよね。河森監督は特撮ロボット映画『ガンヘッド』でメカニックデザインを担当していますし、本作では各話原画を担当していた板野一郎監督は00年代の『ウルトラシリーズ』の3DCG演出を担当しています。同じく各話の原画担当の前田真宏監督は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のデザインに抜擢されておりますし、これまた同じく各話の原画を担当した庵野秀明監督は、16年夏公開の特撮怪獣映画『シン・ゴジラ』の総監督を務める事になりました。
超時空要塞マクロス』と特撮、なんとも不思議な縁でありますなぁ。それだけアニメ・特撮界で活躍する事になる才能のある人達が集まった、そんな作品だったという事が出来るのかも知れません。
尚、音楽担当は羽田健太郎先生。印象に残る劇中歌や劇判曲が非常に多い! ……特撮関連で言うと、羽田先生は『復活の日』や『さよならジュピター』の音楽担当でもあります。

さて、『超時空要塞マクロス』のあらすじはこんな感じです。

西暦1999年7月、太平洋上の孤島・南アタリア島に全長1200メートルもの巨大な宇宙戦艦が墜落した。宇宙戦艦に異星人の姿は確認されなかったが、人類の科学力をはるかに凌駕したそれは、オーバーテクノロジーによる技術革新をもたらすと共に宇宙での戦争を示唆していた。
人類は宇宙からの脅威に備えるべく、国境・人種・宗教・思想などの垣根を超えた地球統合政府を樹立。しかし、これに反対する勢力も少なからず存在し、「統合戦争」と呼ばれる戦乱も勃発し、長期化した。

戦乱が終結し、反統合同盟軍も一掃された2009年、改修の終わった宇宙戦艦……SDF-1マクロスは、進宙式を迎える。
しかしその日、地球付近の宙域に異星人の軍隊「ゼントラーディ軍」の艦隊が出現した。その存在を感知したマクロスの主砲が自動的に動作、ゼントラーディ軍の宇宙艦隊を撃破してしまう。マクロスは、ゼントラーディ軍と敵対する「監察軍」が仕掛けたブービートラップだったのだ。
この日人類は、未知の異星人との戦争へと突入してしまったのである。

ゼントラーディ軍の包囲網から脱出する為、マクロスは月の裏側への空間跳躍―フォールド―を試みる。しかし、フォールドの制御がきかず、マクロスは南アタリア島一体ごと冥王星起動付近に跳躍してしまう。
フォールドシステムは消失してしまい、通常推進での地球帰還を余儀なくされたマクロスは、シェルターに避難していた南アタリア島の住民達を収容し、地球へ向けての航海に出る。
闇を切り裂き、遠く輝く青い星を目指して……。



1999年7月に空からとんでもないモノが落下してきてその後大規模な戦争に繋がるというのは、やはり「ノストラダムスの大予言」が下敷きになっているのでしょうね。結果的にゼントラーディとの戦争で地球人類の大半は死滅してしまう事になっちゃいましたし。
しかしながら現在・2016年から見ると、1999年にマクロスが落ちて来る事も無かったですし、2009年にゼントラーディ軍が攻めてくるなんて事も無かった訳です。俺達はなんとも味気無ぇ未来に来ちまったもんだ……。

それはともかくとして、1990年生まれの管理人などは本作のヒロイン・早瀬未沙と同い年(学年で言えば早瀬さんの方がひとつ上なのですが)だったりもする訳でありまして、丁度09年の頃などは管理人も大学入学と同時期にSDF-1マクロスの進宙&第1次星間戦争の勃発という「フィクションと現実が交差する奇妙な時間」を過ごしているという感覚を覚えていたりもする訳です。特に自分と同じ年の生まれという設定のキャラが居ると、物凄く親近性を持ってしまいますよね(笑)。
そして、『マクロスシリーズ』の年表に於いて今年・2016年の7月には、一条輝君や未沙さん、そして第1次星間戦争を終結に導いた伝説的歌姫であるリン・ミンメイを乗せた宇宙移民船メガロード-01が銀河系中心部にて消息を絶つというイベントが控えている訳でございますよ……。いやぁ、何とも言えませんなぁ。
完全後追い視聴組の管理人ではありますが、「登場人物と同世代」というのは、近未来を描いた作品に於ける、リアルタイム視聴世代に無い後追い世代の特権であると思うところであります。

さて、実のところ、『超時空要塞マクロス』という作品、管理人は大好き作品なのではありますが、しかし「優れている作品か?」と聞かれると、「う~ん……」となっちゃうんですよね(笑)。
物語的には戦いしか知らない異星の巨人と文化を持つ地球人類が、戦争の果てに融和するという異文化交流モノという事が出来ます。そこに「」、「アイドル」、「恋愛ドラマ(三角関係」といった要素が絡みこんで来る訳なのですが、正直なところそれらの要素が結構散漫になっちゃっている感が否めないんですよね。
新しい事をやろう!」、「好きな事をやろう!」というスタッフの意気込みが結構空回りしちゃっている感じも無きにしもあらず、といったところでしょうか。本来であれば2クール目で最終回となるところが、玩具展開の売り上げが好調だったという理由で1クール分引き伸ばされてしまったというのも痛い所であったと思います。
更に、作画の面では、当時のTVアニメの水準から見ると最高級の作画があった後に当時のTVアニメの水準からみると最底辺(単にキャラクターの絵が微妙になるだけでは無く、映像そのものが作画枚数不足でカクつく「電動紙芝居」と揶揄されるほどのモノもありました。)の作画があるなど、作画のバラつきも非常に気になります。近年の『超時空要塞マクロス』BD発売の折には、「当時最高の作画と最低の作画がBDの超高画質に!」等と言われてしまったりもした訳です……(笑)。

しかしながら、そういったアレな部分も多々ありながらも、戦闘機がロボットに変形するという可変戦闘機のシステムと、アクロバットなミサイルが乱舞するスピーディーな戦闘描写、「宇宙戦艦の中に街がひとつ入って、そこで人々が暮らす」というセンスオブワンダーな展開、そして何よりも「歌で戦争が終わる!」という荒唐無稽な物語を強引に魅せ切る構成は見事なものでありまして、管理人の心を鷲掴みにして離さんのです。考えてみたら、航海モノ、巨人、異文化交流、宇宙戦艦、戦闘機と、管理人の好きな要素がこれでもかというくらいに詰め込まれている訳で、好きにならない方がおかしいという話もありますが(笑)。
特に「異文化交流」の部分は、ゼントラーディが地球の文化を知っていく過程がかなり丁寧に描かれており、非常に面白い出来になっていると思います。引き伸ばしになった1クール分も、「終戦後の、人類文化に溶け込んだ、或いはなかなか馴染めないゼントラーディ人たち」が緻密に描かれており、世界観に深みを与える味わい深いものになっていると思うんですよね。

本作の主役メカとも言えるバトロイド(人型ロボット)に変形する「VF-1バルキリー可変戦闘機」は、実在するF-14トムキャット戦闘機をイメージモデルとしつつ、ロボットから戦闘機への変形を逆算してデザインが為されたそうであります。
バルキリーの玩具制作中に偶然バトロイド形態とファイター(戦闘機)形態の中間形態であるガウォーク形態が発見され、そのままアニメにも登場となったという冗談みたいな話もあるのですが、兎に角ファイター、ガウォーク、バトロイドの三形態に変幻自在に変形する戦闘メカは、そのスピーディーな戦闘演出とも相俟って滅茶苦茶格好良いんですよね。先述の通り完全変形を再現した玩具は当時人気を博して番組延長の要因にまでなったほどですし(笑)。いや、管理人も子供だったら憧れますもん、こんな戦闘機!

VF-1ガウォーク形態

近年は『マクロスシリーズ』を題材としたゲームも登場し、3形態に変形するメカを操縦する事も出来るんですよね。
管理人も実際にそういったゲームでVF-1を操縦する事もある訳ですが、ガウォークの汎用性が兎に角高いんですよ(笑)!
ガウォークは戦闘機というよりは攻撃ヘリに近い運用の仕方だったりするのではありますが、空対地攻撃は勿論、ドッグファイトにもある程度は対応可能、更には近接戦闘(殴り合い)までこなすことが出来る! 敵機の居る現場まではファイター形態で飛んで行って、会敵したらガウォークに変形、臨機応変にガウォークとファイターを使えるようになれば、あまり操作が上手く無くてもなんとかなんとかなるんですよね。でも、上手い人はちゃんと形態を使い分けてより良いスコアを出しているんだよなぁ……。
そういったゲームで逆説的に、劇中で3形態を完全に使いこなせていたマックスやフォッカー少佐の「スゴ腕」っぷりが分かったりもする訳です。柿崎は変形があまり上手くなかったから全方位バリアの暴走に巻き込まれて死んでしまったんじゃ……。
変形」と言うと、宇宙戦艦であるマクロスが人型に変形するという奇想天外さも良いですよね。最初は居住区に被害が出るけど次第に住民も慣れていっているというのも面白い。

最後に、キャラクター面も少々。

よく言われているのは、戦争を終結に導く役回りであるミンメイが、割とワガママな女の子として描かれているという点でしょうか。『マクロスシリーズ』の2040年代頃になると「リン・ミンメイは伝説の歌姫だった!」みたいに語り継がれちゃっていたりもして、「ええっ……」となったりもする訳ですよ(笑)。
しかしまぁ、ごくごく普通の歌が好きだった女の子が宇宙戦艦の街でアイドルになり、果ては戦争終結の歌姫にまでなるというのは、考えてみると凄い話であります。マクロスの出航から戦争の終結まで1年ちょっとくらいの期間でありますから、ミンメイにとってはその実感が殆ど無かったというのが実情じゃなかろうかと思うんですよね……。そうした感覚のズレが第27話以降の「戦後編」での彼女の転落に繋がっていく……と。
しかし、宇宙戦艦の街に暮らすという、生活が大きく変わってしまう中でも天真爛漫に振る舞えるというのは、リン・ミンメイという女の子は天性のアイドルだったと言えるのかも知れません。

一方で、主人公の輝君は輝君で相当に煮え切らない奴だったりするんですよね。そりゃミンメイは気分屋でワガママ娘で振り回されてしまうというのはあるんですけれども、「戦後編」に於ける彼は優柔不断過ぎやしませんか、と。「優柔不断だ」と言われる今時の深夜アニメの主人公でももうちょっとちゃんとしてますって! いくらなんでも早瀬さんとのピクニックの約束をすっぽかしてミンメイに会いに行くのはいただけねぇぜ……!
超時空要塞マクロス』全体で見ると、輝君は主人公なのに「アイドル」や「異文化交流」、「可変戦闘機」等の要素に埋もれちゃっている感があるんですよね。作劇的に我を主張せずに割と空気みたいな扱いなんですもん……。キャラクターとしては、フォッカー少佐にマックスやミリア、柿崎にオペレーター三人娘やグローバル艦長、ワレラ&ロリー&コンダのスパイ三人組達の方がどう考えても立っているんですよねぇ。下手したら町会長さんとかにも負けているぞ、輝君! キャラクター的な影の薄さとその優柔不断な性格もあって、ちょっと感情移入し難い主人公なのかなぁと、思いますかね。
ある意味では、輝君は可哀相な役回りなのかも知れません。主人公なのに……!

さて、早瀬未沙さん。
上の方で「管理人と同い年だぜ!」と書きましたけど、作中の役回りとしては「お姉さん」なんですよね。仕事に恋に悩む一人の女性として描かれておりました。魅力的なお姉さんですよ。
最初の方は野暮ったい髪形の口うるさい女の上官という感じなんですが、輝への恋心を自覚し始めてからは弱さをさらけ出したり、作画もだんだん可愛らしい感じにシフトしていくという演出が為されていっておりました。
いや、多くは語りますまい。早瀬未沙、いいよね……。
そして、彼女には、輝君よりも感情移入できてしまいます(笑)。

こういった輝君が優柔不断過ぎたりミンメイがワガママだったりするような点は『愛・おぼえていますか』の方で改変・改善されているんですよね。輝君も男らしくなるし、ミンメイもプロ意識のある歌姫になっている。
こっちの方のミンメイなら伝説になっても然るべし、ではあるんですけれども、逆にTV版のミンメイが後世で伝説的な扱いになってしまうというのも、ある意味ではリアルなのかなぁ、とも思ったり(笑)。


と、いった感じで、『超時空要塞マクロス』についてダラダラと書き散らしてきた訳でございますが、当記事を作成したのは『マクロス⊿』の放送に際して『超時空要塞マクロス』を全話観直していたからだったりもするんですよね。
再視聴の結果、やっぱり俺、マクロス好きだわ、と、再認識するしきりでありました(笑)。
マクロスシリーズ』は全作品観ているのではありますけれども、シリーズで一番好きなのはやっぱりこの『超時空要塞マクロス』なんですよ。確かに粗も多く洗練されているとは言い難い作品ではあるのですが、それ以上に魅力的だと感じる部分が多いのであります。
それは、当時の若い制作スタッフのエネルギーがぶち込まれているからなのか、単に管理人の波長が合ったからなのか……。

マクロス⊿』の放送も非常に楽しみですし、また『マクロスシリーズ』が盛り上がっていくと、良いですね。


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【OP】


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2016/04/08 17:35|SFアニメTB:0CM:0

轟く重低音! 吹き飛ぶパンツァー! 破壊される大洗町! 戦車道、ここに極まれり! 『ガールズ&パンツァー 劇場版』  

戦車最高! 爆破最高! 砲撃最高! 大洗最高! お姉ちゃん最高!

・・・はい。皆さんどうもこんにちは。当ブログ管理人・飛翔掘削です。
ガールズ&パンツァー 劇場版』の公開日より観たい観たいと喚いていながらもなかなか観に行く事が出来ず、『ガルパン 劇場版』を観に行く夢まで見てしまうというアレな状態にまで陥っていた訳でありますが、先日とうとう観に行く事が出来ました。感激の到りでありますね。そのままの勢いで2夜連続で観に行っちゃったりしておりますが(笑)。もうあと数回は劇場で観ておきたいですかねぇ・・・。
いえね、『ガールズ&パンツァー』って、別に観たら知能が下がるような作品じゃ無かった筈なんですよ。なのに今回の『劇場版』では、文字通り「戦車最高! 爆破最高! 砲撃最高! 大洗最高! お姉ちゃん最高!」しか言えない身体になってしまっていたという、『マッドマックス 怒りのデスロード』を観た直後に「マッドマックスやべぇ!」しか言えなくなるみたいな状況に陥っていた訳でございます。どう考えてもおかしいよなぁ?

別にただ感想を述べるだけならもうここで記事を終わりにしちゃっても良いんですが、具体的に何が「最高!」だったかという備忘録も兼ねて、『ガールズ&パンツァー 劇場版』のレビュー記事を、作成していきたいと思うところであります。
宜しくお願い申し上げます。

ガールズ&パンツァー』という作品は、2012年に放送されたTVアニメであります。
管理人もミリオタとまでは行かなくともそこそこの戦車好きでありましたので、放送前に「なんか戦車アニメが始まるらしい」という事で公式ホームページを覗いたところ、管理人の一番好きな日本陸軍八九式中戦車がメイン戦車のひとつとして登場するという事を知ってしまい、「こいつぁ観ない他無いッ!」と感じて視聴を開始したのでありました。
しかしながらその紹介文には「女の子達のハートフルな日常」とか書かれていた為、同時に大変な不安も感じていたというのもまた事実です。同じ女の子と第二次大戦ミリタリー路線であった『ストライクウィッチーズ』が成功したと言え、『ガルパン』はその二番煎じ以上にはなれないんじゃないかとか、色々と思うところは、まぁ、あった訳ですよ。

で、蓋を開けてみれば。「戦車道」という武芸・スポーツを設定した事によって「女の子達の日常」と「戦車戦」が乖離する事無く見事に両立させ、物語も「強豪校から弱小校に転校してきた主人公を中心にチームが纏まっていき優勝を目指す」という超王道スポーツモノのフォーマットに則った形で展開していき、気付けば戦車にあまり興味の無い人達にもヒットし、舞台となった茨城県大洗町は『ガルパン』の「聖地」として賑わいを見せ震災からの復興に一役買っているといった状況になっており、10年代初期を代表するアニメのひとつにまでなっていたのでありました。管理人の大好きな八九式中戦車も大活躍しましたし!
いやぁ、史実では連合国側と枢軸国側で対立していた戦車達が仲良く隊列組んで行進するというのは、それだけで感動しますなぁ。・・・なんかデジャブを感じなくも無いですが。

そうして、テレビシリーズ終了後も漫画や小説、OVAといったメディアミックス展開を見せている中での今回の『劇場版』。一体、どのような作品として仕上がっていたのでありましょうか。
プロレスラーの蝶野正洋氏がCMに出てきたり、蝶野さんに加えて影山ヒロノブ、遠藤正明、山形ユキオ、宮内タカユキといったアニソン界の大物達が熱唱するイメージソングが作られるなど、ちょっとよく分からないプロモーションも展開してはいますが、銀幕で観る戦車戦は兎にも角にも大迫力である事間違い無しでありますよ!

ガールズパンツァー 劇場版


本作のあらすじは以下のような感じですかね。

第63回戦車道全国大会の優勝を記念したエキシビジョンマッチを終え、母校に帰ってきた大洗女子学園戦車道チームに告げられたのは、大洗女子学園の廃校だった!
これに抗議する生徒会長の角谷杏は文科省の役員と交渉、西住流家元である、みほの母・しほの助力もあり、戦車道の大学選抜チームに勝てば、廃校は撤回される運びとなった。大学選抜の隊長は、西住流のライバルである島田流家元の娘・愛里寿。実質的な西住流と島田流の直接対決がここに成立したのである。

しかし、戦車道全国大会を戦い抜いたとは言え、大洗女子学園戦車道チームの所有する戦車は、僅かに8輌。大学選抜の30輌の戦車軍団を前にはあまりに無力であった。
様々な困難を潜り抜けてきたみほにも、「今度ばかりは……」という思いが頭を過るが、試合開始直前、かつての対戦相手達が大洗女子学園戦車道チームへ加勢に駆け付けた!
そうしてここに、空前の戦いが幕を開ける……!



まず最初に度肝抜かれたのは、開始早々のエキシビジョンマッチであります。
炸裂する戦車砲、吹き飛ぶ戦車、そして破壊される大洗町! もうやりたい放題と言いますか、「よくぞやってくれたッ!」と(笑)。

3DCGで表現される戦車はテレビシリーズから引き続いて素晴らしく良く出来ておりまして、モデリングも然ることながら、各戦車の特徴を捉え、乗っているキャラクターの性格までも反映された、こだわり抜かれたその挙動は、日本アニメ史に残る屈指の3DCGアニメーション表現となっていたと思います。3DCGと併用して爆発エフェクトには作画を適時入れ込んだりもして、映像としての完成度を引き上げげられておりましたしね。
テレビシリーズから引き続き「スペック上はこの戦車はこんなに速度は出せない筈なんだが・・・!」というのはあるのですが、もうこんだけ「分かっている」人達が集まって(戦車考証には国内外の様々な軍事研究家や模型メーカーも参加していますし)創られているのだから、それは敢えての事であるというのが伝わってきますし、細部の描写がいちいちツボを押さえて作りこまれている訳で、やはりこの作品は登場する女の子達以上に戦車に燃えて萌えるアニメなのだという事を改めて認識させられるのでありました(笑)。

そして、冒頭からバンバン炸裂してくる、戦車の発砲音と爆発音! あれは劇場音響でなければ堪能出来ない、腹に来る重低音でありましたよ! 実に痺れます。
劇場版仕様として音の厚みが加わった劇伴音楽も、戦車戦を盛り上げるのに一役買っています。おなじみの「戦車道行進曲!パンツァーフォー!」をはじめ各学校のモチーフになっている国の軍歌や民謡が流れる箇所では、問答無用に気分が高揚します。いやぁ、音楽効果は絶大っすなぁ。
TVと比較すると劇場ではやっぱり圧倒的に「」の力が強くなりますよね。この「」の要素があるからこそ、より強く「もう1回『ガルパン劇場版』を観に行っておきたい!」という気にさせられるんでしょうなぁ・・・。

更に、戦車戦で破壊されていくこだわり抜かれた大洗町の描写!
大洗町全体を3DCGモデリング化したんじゃないかと思うくらい、グリングリン動く背景動画!
激戦区画となる町役場!
九五式中戦車が突貫攻撃をする大洗ゴルフ倶楽部!
流れ弾によって破壊され倒壊する大洗シーサイドホテル!
アクアワールド・大洗の破壊された建物の中から様子をうかがうペンギン達!
これは卑怯ですよ。こんなん見せられたら嫌でも「大洗町に行きたい!」って思っちゃうじゃないっすか!
聖地=破壊地」である怪獣映画と同じ感覚でありますかね。破壊されるカタルシスの中に『ガルパン』の「聖地」の真髄があると言っても過言ではありません。中には、「劇場版では是非ウチを破壊してください!」と申し出たお店やホテルもあったようですし(笑)。

更に更に、当たり前のように登場する知波単学園と継続高校の面々、そして聖グロリアーナのローズヒップさんとプラウダ高校のクラーラさん。
あんたら、さも「えっ、以前からずっと居ましたよ?」みたいな感じで馴染んでいるけど初登場ですよね!? そこはかとなく『人造昆虫 カブトボーグVxV』の第41話で突如登場した第4のレギュラーキャラ「シドニー・マンソン」みたいな妙な感覚でした(笑)。
一応、「存在していますよ」という事はTVシリーズやOVAを観ていれば分かる訳ではありますが、唐突に登場すると普通は違和感を持ってしまうものです。しかし、知らないキャラがワラワラと出てきてもガッチリと作品に馴染んでいるという説得力を持たせる演出力は、さすが水島努監督と言うべきなのでしょうかね。
いや、やっぱり否応なく言いくるめられたような感じがして卑怯です(笑)! 特に『ムーミン』シリーズの吟遊詩人スナフキンのような雰囲気を醸し出している継続高校のミカさん。あんた、何者だよ(笑)。

そんなこんなで冒頭から一気に作品世界に引き込まれる感じになっておるのですが、戦車道全国大会で優勝したにも関わらず文科省による強引な手順によって結局大洗女子学園の廃校が正式に決定し、学園艦から降りる事になったみほ達。
確かにTVシリーズでは、優勝はしたけど「廃校が免れた」とは一言も言われておりませんでしたが、この展開は「TVシリーズ&OVAでの、彼女達の戦いは一体何だったのか!?」とならざるを得ない展開ではありました。しかしまぁ、今回の劇場版の展開を考えると妥当な展開なのかな、と。確かに、TVシリーズでは優勝して日本一になってしまっている以上、「それ以上」の展開にしようとしたら、それこそ戦車道世界大会とかそういう展開になってしまう訳で。寧ろ、「理不尽な上層部の横やり」とか「やっぱり最後は戦車道で活路を開く!」という展開も、やっぱりスポーツモノの文脈ですからなぁ(笑)。

そういった、廃校という状況になってから初めて見れる、「いつものキャラ達の違った一面」が見れるというのもまた面白かったですかね。学校が無くなった途端にダラける風紀委員3人娘とか(笑)。
しかしながら、ボコボコに甚振られるクマの「ボコ」を愛でるというみほというのは、なんだか心の闇が見え隠れするようでもあり(笑)。いや、寧ろ主人公にこんなキャラ付けをさせる水島監督の方が闇を抱えてるんだよ! なんで作曲までしてるんすか(笑)!相変わらずこういうのが好きな人だなぁ・・・。
そして同時に、「戦車のある日常」が描写されていたというのもナイスでしたかね。
戦車で買い出しに行ったり、戦車を筋トレの器具として使っていたり(笑)。こういった、「戦車」という本来は人殺しの兵器が、その対極とも言うべき日常風景に存在しており、戦うでもなく生活に活用されているのは、なんかこう、込み上げてくるものがあります。戦闘用モビルスーツを日常生活に活用する描写もある『∀ガンダム』然り、こういうのは本当に良いですよね・・・。
迫力のある戦車戦とこういった日常生活が同居するというのが、『ガルパン』の大きな魅力でもある訳で、こうしてちゃんと戦車戦の合間に緩急をつける形で配置してくるのは見事という他ありません。

そうして、大洗女子学園の存亡をかけた、大学選抜戦車道チームとの戦いへ。
敵方の戦車が30輛に対し、大洗女子学園戦車道チームの戦車は僅かに8輛! しかも、一発逆転が狙えるフラッグ戦ルールでは無く、物量がある方が有利に立てる殲滅戦ルールでの試合。
圧倒的に不利な状況下で、「もはやこれまでか!」という雰囲気になったところに、かつての対戦相手であった黒森峰にプラウダ、そしてアンツィオにサンダースに聖グロリアーナ、更には知波単学園と継続高校までもが続々と大洗女子学園戦車道チームに加勢するのでありました。
いやぁ、ここはもう最高に盛り上がりましたねぇ! かつての対戦相手が助っ人としてやってくる。このドリームチーム感は、まさに劇場版ならではという感じがして非常に好きです。これほど心強いものはありません。これで戦車の数も30対30になったのでありました・・・。
特に、妹の危機に一番槍として飛んできたお姉ちゃん! 「あれ、まほさんってこんなに妹思いのキャラだったっけ?」という意見もネット上ではチラホラも散見されますが、しかしTVシリーズを注視すると、勿論、戦車道の対戦相手として相まみえる時は毅然として戦うという態度ではありましたけど、しかしまほさんは割とみほを心配し、肩を持つ感じで描かれているんですよね。ですので、管理人は「そりゃお姉ちゃんだもん、当たり前だよなぁ!」という感じで、なんだか凄く笑顔になりました(笑)。二人の幼少期の回想シーンなんかもまた微笑ましくて・・・。

それはそうとして、大学選抜チームは戦車の車輌数も然ることながら、戦車の種類も第二次大戦後期から末期に開発されて冷戦時代にかけても各国で長らく配備され続けた戦車が選ばれており、数の上でもスペックの上でもこれまで以上に強力な相手として設定されておりますね。
M24軽戦車などは戦後陸上自衛隊にも採用されて東宝特撮映画では水爆大怪獣ゴジラや大怪獣バランといった怪獣達やミステリアンといった異星人を相手に蹴散らされ果敢に戦っていましたし、センチュリオンとかに至っては様々な改造・改修を経て現在でも運用が続けられている国もある、ある意味現役の戦車ですし。
極めつけは要塞攻略用に開発されたカール自走臼砲! お前それ戦車じゃねぇだろ! なんてもん持ってくるんだ! 『コンバットチョロQ』かよ!
大学選抜でこれなのだから、資金の充実した社会人実業団チームや設立が示唆されているプロリーグは一体どうなってしまうのでしょうか・・・!

心強い味方が増えたとは言えそんな強力な大学選抜チームを相手に立ち向かうには、奇策を弄する他ありません。思えば、大洗女子学園戦車道チームは、相手に劣る戦車の数や性能差を様々な作戦を用いて突破してきたチームでありました。今回はそのみほの戦車道の集大成と言える戦いとなっていたと思います。
地形や構造物を最大限に利用し、敵戦車をひとつずつ撃滅していき、勝利する。
その戦闘の面白さは、ここでいくら文字数をかけて書いたとしても再現不可能なので、もう一回映画館に行くしか無いんですけどね(笑)! 劇伴音楽や劇場音響で轟く重低音の効果もあり、大迫力の戦車戦になっておりましたッ!

個人的に笑ったのは、うさぎさんチームが観覧車を破壊して戦場をひっかき回す一連のシークエンス。前回は『戦略大作戦』で、今回は『1941』かよ! と(笑)。いやぁ、『1941』は第二次大戦中に起きた「ロサンゼルスの戦い」事件をモチーフにしたスピルバーグ監督のドタバタコメディ映画で、最高峰のミニチュア特撮を堪能出来る映画だったりするのでありますが、まさか『ガルパン 劇場版』でこのネタが出て来るとは夢にも思いませんでした。「ミフネ作戦!」じゃねぇよ、腹痛いわッ! 戦争映画繋がりで言えば、パンフレットの裏表紙が『バルジ大作戦』のパンフレットのパロディになっているというのもまた(笑)。
また、知波単学園の面々が、同じ日本戦車という事で八九式中戦車を駆るあひるさんチームと行動を共にしていた訳ですが、八九式の後継車である九五式や九七式が八九式の後ろに並んでアヒルの行列のごとく走行していく姿は、何と言いますか、物凄く面白い絵面でありました。戦車萌えです。

全体を通しては、総勢40人を超えるキャラクターや20種類を超す登場戦車を余す所なく活躍させ、2時間という上映時間を緩急つけつつクライマックスを怒涛の迫力で描き切った痛快娯楽戦車映画だったと言えると思います。
ガールズ&パンツァー 劇場版』は、『ガールズ&パンツァー』のファンムービーとして、アニメ映画として、そして何より戦車映画として、非常に良く出来た作品として出来上がっていたのではないかと。多分ここまで戦車が大活躍する映画は映画史を通しても初めての事なのでは(笑)。

奇しくも明日・12月8日は、日米開戦の日であります。
戦後70年の2015年現在に於いて、こうした第二次大戦期の戦車が純粋なメカとして描かれるというアニメ映画が公開するというのは、いかに現代日本が平和なのかという事の証左と言えるのかも知れませんね。


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2015/12/07 19:41|SFアニメTB:0CM:2

忘れるな、最後の武器は愛だ!『神魂合体 ゴーダンナー!!』 

管理人にはDVDを買い揃えた瞬間にBlu-ray BOXが発売されてしまった、という非常に哀しい経験が以前何度かあった訳でございまして、Blu-ray BOXが発売されるまでDVDを買い控えている作品が数作品あります。『地球防衛企業ダイ・ガード』、『無敵超人ザンボット3』、『ゲッターロボ號』(まあ、『ゲッター號』は今度DVDBOXが再販されるので、それを買おうかなあと思いますが。)・・・。しかしまぁ、なんか全部ロボットアニメっすなぁ。
この『神魂合体 ゴーダンナー!!』も、その「Blu-ray BOX待ち」の作品のひとつだったのですが、この度めでたくBlu-ray BOX発売と相成りまして、管理人は晴れて購入の運びと相成った訳でございます。
で、久々に通して観たのでありますが、いやはや、やはりこの作品良いですわ・・・。まぁ、なんだかんだしている間に記事を書くまでに年をまたいでしまった訳でありますが・・・(苦笑)。
神魂合体ゴーダンナー!!』、管理人の好きな要素をこれでもかというくらいに詰め込んだアニメであるという事を再認識致しました。
兎にも角にも、10年を経てのゴーダンナー。しかしながらかの「スーパーロボット大戦」にも何回か参戦したりはしているものの、マイナーな部類の作品ではあると思います。そういう訳で当記事では、この作品がどういったものなのかという紹介みたいな感じの事をやろうと思います。紹介だから、あまりネタバレにはならないような感じで(笑)。

神魂合体 ゴーダンナー!!

神魂合体 ゴーダンナー!!』は、2003年から2004年にかけて放送された、ロボットアニメでございます。
アニメ界隈では、「ポストエヴァンゲリオン症候群」と呼ばれる作品群が量産されていた時代も終わりを迎え、深夜アニメも年々増加していった頃でありました。
同時期の作品というと、『ふたりはプリキュア』とか『おねがい☆ツインズ』とか『鋼の錬金術師』とか『魔法少女 リリカルなのは』とか『妄想代理人』とか『MADLAX』とかですよ。いやあ、11年! もう11年も前ですよ。信じたく無いっ! とか思ってると、この時期の作品である『蒼穹のファフナー』の続編が2015年冬アニメとして始まったりしている訳ですから、世の中分からんもんです。ああ、『なのは』も今度新作がやるんだった! こいつぁ、ゴーダンナーもまた続編とかが出てもおかしくはないな!(それはないですかそうですか。
・・・まぁ、色々な作品が2期・3期と続くようになり、数年単位でコンテンツが持続するという特徴を持つ00年代~10年代のアニメの性質上、「何年経っても同じアニメがやっている」という事になる為、「あの作品が10年前」というのが嘘のように感じられてしまうのも無理の無い話なのかなぁ、とも思ったり。

さて、まず『神魂合体 ゴーダンナー!!』というタイトルですね。「新婚合体GO旦那!!」という駄洒落以外の何者でも無いというのは火を見るよりも明らかであります。
実際問題として、この作品はパロディーギャグものとして企画されたのではありますが、結果的に「新婚夫婦の操縦するロボが主人公機」という点が残り、至って真面目なロボットアニメとして完成した訳ではあります。でもやっぱりこれ、タイトル名とキャラデザで間違いなく敬遠されている感はありますよね・・・。実際に観て結構ハードなロボットアクションと割とドロドロとした愛憎劇が繰り広げられたりするのを観て驚愕した、という人も少なくは無いようですし。
しかし、実際に真面目な姿勢で創られたからこそ当時最高級のスタッフが集結し、熱量を持った作品として仕上がったのでありますよ! 実力派アニメーターや演出を揃えた布陣でこの作品は創られている訳でありまして、作画の水準もかなり高いクオリティをキープしていましたし、完全にツボを押さえたロボの動きであるとか、アニメ史を通してもなかなか見られない「手描き作画で表現される巨大怪獣」であるとか、見所は非常に多いように思います。
極めつけは劇伴・主題歌・挿入歌の担当が、かの渡辺宙明先生であり、劇伴曲では往年の様々な宙明節を彷彿とさせられるような、バリバリの宙明サウンドが堪能出来る訳であります。挿入歌なんかも物凄くバッチリとしたタイミングでかり、物語を否が応でも盛り立ててくれます。
この作品は、スタッフが「こういうのを創りたい!」という魂をぶつけ、その結果良い作品が出来た好例のひとつだと管理人は思います。
まぁ、今となってはパロディーギャグ版の『ゴーダンナー』も、それはそれで観たいような気もしますが(笑)。

さて、その物語のあらすじは以下の通りであります。

時に西暦2042年。
地球上では、突如現れた未知の巨大生命体「擬態獣」と、それに対抗する為に世界各国で開発された巨大ロボット軍団の苛烈な戦いが繰り広げられていた。
多大な犠牲を払いながらも、人類は勝利を収める。しかし世界各地では少数ながらも擬態獣の残党が生き残っており、戦いは続いていた……。

「巨神戦争」と名付けられた大規模戦闘の終結から5年後、ゴーダンナーのパイロット・猿渡ゴオに救われた少女・葵杏奈は、ゴオと結婚する事になる。
しかし結婚式当日、日本近海に、擬態獣が出現する……。



深海からやってくる怪獣、怪獣に対抗する為に開発された巨大ロボット、全世界で展開するロボットVS怪獣の戦い、近しい間柄のパイロット二人による操縦、旧式の主人公機、相方を戦いで喪って前線から長らく離れていた主人公・・・。
見れば見るほど『パシフィック・リム』と『神魂合体 ゴーダンナー!!』は類似点の多い作品であります。ギレルモ監督が『ゴーダンナー』をリスペクトしたのか、はたまたロボットに対する双方の作品のスタッフの愛が両作を類似させていったのか。
今回のBlu-ray BOXのオーディオコメンタリーでもそのあたりに対しての言及が為されておりましたが、その真相やいかにッ!?

全体的な世界観としては、世界中で怪獣が暴れまわり、それに対抗するためのロボットを擁する基地が世界各国に配備され、大々的に、或いは人知れず、日夜戦っているという感じであります。
この作品に於いて巨大ロボットの存在は、「機構・コスト面を含めて全体的に見ると非効率的な兵器である」という説明がされながらも、「戦車や戦闘機などの通常兵器が擬態獣に対して一定の効果を見たものの、しかし最後まで戦場に立っていたのは人型巨大兵器・ロボットだった」というような説明もあり、更には「鋼鉄の巨人に人の心を加えたとき、神にも等しき力となる」という理念のもと建造されたという事が語られておる訳であります。まさにスーパーロボットとは何なのかというのを具現化したものであると言う事が出来るのではないでしょうか。
そうだよ、巨大ロボが巨大ロボである理由なんてのはこれで良いんだよ!

巨大ロボと対をなす怪獣側・擬態獣は完全なやられ役ではありますが、「平和を脅かす敵」ではあれど、その扱いとしては「自然災害」としての意味合いが強く表現されており、街なんかには擬態獣から避難するためのシェルターが備えられていたり、ニュースで台風の予報円よろしく擬態獣の予報円が表示されたりといった感じで「怪獣の居る日常」感が描写されており、怪獣好きにはニヤリとさせられたりもします。
自然の猛威に勝つことは出来ない。台風が来たら逃げなければならない。だが巨大ロボットに乗れば台風と戦うことも出来るし、勝つこともできる!
・・・なんて台詞はありませんが(笑)。

作画や演出の方向性としては、巨大ロボ戦は、手前に建造物を配してアオリのアングルで被写体を撮るというような「巨大特撮」ライクな絵作りを効果的に取り入れつつ、兎に角ロボや擬態獣が動きまくります。今回改めて観直して「こんだけ動いてたっけか!?」と驚いたくらいにはロボや擬態獣が動きまくります(笑)。
この作品は現在では当たり前になった感のある「分割2クール」の作品でありまして、1クール目と2クール目の間には約半年のインターミッションがありました。その休息期間があった事によって作画的な質がかなり上がっていると言えまして、同時期のアニメよりも頭一つ飛び抜けている作画を堪能する事が出来ます。
その分製作費的には本当にギリギリだったようでありまして、製作費補填用に本作の監督以下スタッフが総動員で本作の18禁同人誌を発行していたりもする訳で、一部界隈で本作は伝説と化しています(笑)。
まぁ、そういった公式エロ同人とでも言うべきモノが出せる程度には「サービスシーン」が充実している作品でもあるんですけどね。「お前ら露出狂かッ!?」とツッコみたくなるようなコスチュームであるとか、やたら揺れまくる乳とか(最終的には女性型ロボの胸まで揺れます。)、ソッチ方向に誤解されかねない台詞回しとか(笑)。
ただ、そういうのはあくまでも記号的なモノであったり、割と重いストーリーの本筋を和ませる為のコメディパートであったりするのではありますが。

さて、その「割と重い」ストーリーラインですが、普通に人が死ぬ世界観ですし、キャラによっては「死よりも重い宿命」を背負わされたりしてますし。それだけに、「復讐の行き着く先」であるとか、「愛憎」といったモノを割と真正面から描き切っている、と言えるのかも知れません。それだけにキャラの性格や生き方が結構生々しかったりもするのですが、逆にそのあたりがキャラの魅力にも繋がっていたりもする訳で。
そうした人間関係や伏線が最終6話で一気に爆発し、怒涛のクライマックス一直線という構成は本当に見事だと思います。管理人も色々なアニメを観てきましたが、こういった盛り上がりを見せる作品ってなかなか無いんじゃないかなぁ。

この作品、テーマはズバリ「」ですね。
まぁ、一言に「」と言っても、その形は様々であると思いますが、しかしこの作品ではそういった様々な愛の形を提示して行っています。そういった様々な愛が行き着く先は果たしてどうなのか。
・・・まぁ、物語としては「愛が勝つ!」というモノなんで推して図るべし、ではあるんですが、まぁ、その過程を愉しもう、という事で。

と、いった感じで『神魂合体 ゴーダンナー!!』を御紹介してみた訳でございますが、いかがでしたでしょうか。
当記事を読んで興味が涌いたという方は、レンタル店にも割と置いてありますし、バンダイチャンネルあたりでは公式有料配信をしていますし(確か第1話は無料だった筈・・・。)是非一度ご覧になってください!
ちょっとでも『ゴーダンナー』を観てくれる人が増えれば良いっすなぁ。

【関連記事】
「巨大ロボット」の真髄はッ!!
僕達はこんな怪獣映画を待っていた!『パシフィック・リム』

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OPは、前期は串田アキラ、後期は水木一郎&堀江美都子という恐るべき布陣です。

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2015/01/26 20:48|SFアニメTB:0CM:3

『戦姫絶唱シンフォギア』とはッ!! 

『戦姫絶唱シンフォギア』とはッ!!
燃えて萌える事が出来る戦闘美少女アニメであるッッ!
以上ッ!


・・・流石にぶっ飛ばしすぎました。
そういう訳でございまして、本日は、前々より書きたい書きたいと思っておりました、TVアニメ『戦姫絶唱シンフォギア』についてのお話であります。

少女の歌には、血が流れている。JPG

戦姫絶唱シンフォギア』(以下、『一期)は、2012年の秋アニメとして全13話が放送されたアニメでありまして、その続編として、2013年の夏アニメとして『戦姫絶唱シンフォギアG』(以下、『G)が、やはり全13話で放送されました。
・・・この作品、「制作者がやりたいようにやった結果創り出されてしまった作品であるッ!」という事が出来るかと思います。こういった趣のTVアニメは毎年必ずは出てくる訳ではありますが、この作品に関して言えば「とことんまでやりきった」というのに相応しい作品だったのではないかと思います。やはり、制作者が全力を以て創る作品というのは観ていて気持ちが良いものであります。
まぁ、それがヒットにつながるかどうかというのはまた別のお話だったりするのではありますが・・・。

そういった性格を持っている訳でございますので、この作品の評価は真ッ二つに分かれております。
素晴らしい作品だッ!
というモノか、
いや、ネタアニメだろ・・・
というモノかの二つに一つです。結果としてこの『戦姫絶唱シンフォギア』という作品は、管理人のような一部のカルト的なファン人気を誇るアニメという位置付けになってきているようではありますが・・・。
2012年初夏、『一期』の放送が開始されると物凄い反響だった訳でありますよ。主に、「とんでもねぇネタアニメが始まりやがった」的な。管理人の友人に至っては「もはやギャグアニメの領域」等と言っておりまして、イロイロな所で喧々諤々とされていたような、そうでもないような気がします。
まぁ、「ネタアニメ症候群」の記事(下記【関連記事】参照。)にチラっと書きましたように、その理由も分からんでも無いんですけどね。
しかしッ!管理人は声を大にして叫びたいッ!!
このアニメは素晴らしい作品だッ!!

もう『一期』の第一話からドハマりしてしまいましたよ。管理人がハマってしまった要素は、大体以下のような感じなのでありますが。

①熱いッ!
もうひたすらひたすらひたすらにな直球の超王道展開ッ!寧ろ熱いを通り越して暑苦しいッ!
その王道展開たるや、今時のアニメでやられたらもう恥ずかしくなるレベルに達していたように思います。よくある似非熱血とか、いわゆる「燃えアニメ」を意識したような創りでは無く、今時珍しい、恐らく天然物であると管理人は確信しております。
作品のメインテーマは、「人類の相互理解」!王道だッ!王道が爆発しすぎてるッ!
こんなアニメ、10年代に突入した今のアニメじゃ観れねぇと思っていたようなシナリオを真ッ向からぶつけてきたアニメ、それが、『戦姫絶唱シンフォギア』という作品だったのであります。

②むせ返るような昭和特撮ヒーロー番組臭
この作品、いろんな人から事あるごとに「超展開超展開」と言われたりしておりますが、確かに、1話にかなり詰め込んでくるタイプの作劇であったと思います。
詰め込み作劇というと色々と語弊はあるとは思いますが、分かりやすく言えば「昭和特撮ヒーロー番組のノリ」でございますよ(笑)。
昭和特撮ヒーロー番組は、30分という尺の中に、「OP」「ヒーローの日常」、「事件発生」、「ヒーローの事件遭遇」、「謎解き・事件関与」、「変身」「怪人との戦闘」、「勝利」、「エピローグ」、「ED・次回予告」をぶち込まなければならない、超過密スケジュール作劇の上で成り立っておりました。
今現在、安定してこのような過密スケジュール作劇を見る事が出来るのは東映の『スーパー戦隊シリーズ』ぐらいなものではないでしょうか?それでも、昭和のヒーロー作品群よりもかなり緩和されている感はありますが。
超過密スケジュール作劇最強は、東映の特撮ヒーロー番組『快傑ズバット』の最終2話だと管理人は思うのでございますが、『戦姫絶唱シンフォギア』では、このズバット』の最終2話もかくやという程の超過密スケジュール作劇を、あろうことか第一話に持ってきてしまったのでございますよ!これには流石に度肝抜かれちゃいました。
第一話だけならまだしも、(第一話程では無いにせよ)第二話以降最終話付近まではかなりの過密スケジュール作劇が行われまして、幼少期から昭和特撮ヒーロー作品を観てきた管理人にとって『戦姫絶唱シンフォギア』はもう否応なしに「昭和の特撮ヒーロー番組」を想起せざるを得ないアニメだった訳であります。
・・・他にも、『G』では主人公がマフラーを巻いていたり、飛び蹴りの体勢が完全にライダーキックだったり、SAKIMORIライダーだったり、色々と昭和特撮ヒーローを彷彿とさせるガジェットは作中にこれでもかと散りばめられておりました。

③劇中歌が熱いッ!!
この作品、原作者の一人が作曲家・音楽プロデューサーであり、製作委員会の筆頭としてキングレコードの社名が入っていたりしている訳でありまして、いわゆる「キャラソン」に力が入れられております。
色々あった結果として、メカの鎧を纏った少女達が唄いながら敵と戦うという、なんだか物凄い絵面のアニメとなってしまった訳ではございますが、その点はもう見事と言わざるを得ない訳でございまして、管理人などはもう気が付けば観ながら一緒に唄っているというようなコトになっておった訳であります。
これまで「一緒に唄いたくなるアニメ」と言えば、『マクロス7』だけであり、今後増えるなどとは思いもよりませんでしたよって、「嗚呼、アニメ好きを続けてて良かったなぁ」等と感慨深く思ったりもした訳でございます。
兎にも角にも、OP・ED曲含め、劇中歌はどれもここ最近聴いてきたアニメソングの中でも随一のモノであると管理人は感じておりまして、キャラの心情をぶつけるような歌詞や、キャラの特徴を的確に映し出した曲調は、管理人の心を鷲掴みにしたままなかなか離してはくれません。
そんな感じで、ここ最近ではめっきり買わなくなってしまっていたCDを久しぶりに(それも大量に)買ってしまうという事にも繋がってしまった訳でございますよ。
まんまとキングレコードの掌で踊っているような感じになってしまいましたが、それは、まぁ、ウン。

大体上記3項目ですかね、管理人が『戦姫絶唱シンフォギア』にドハマりしてしまった要因は。
管理人などはこの作品を「ネタアニメ」だとか「ギャグアニメ」だとかとは思っておらず、本気で「10年に1本の作品だ」とか思っている訳でございますが、でもまぁ、世間一般では必ずしもそうではなく、寧ろ主流は「ネタアニメとして愉しむ」とか、そういう方向性のようではあります。
まぁ、確かに、予算の関係から本当の意味での作画崩壊を起こしてしまった作品(歩いているのに飛び跳ねているように見えたり、水平線が斜め上に向かって伸びていたり・・・。映像ソフト版ではキチンと修正されていますが。)であり、全体通して作画の水準もそこまで高いとは言い難い作品でもあります。
また、その独特の台詞回しも、「ネタアニメ」の烙印を押されてしまう要因なのかなぁ、と、思います。後はOTONAだったりNINJAだったり。主要美少女を差し置いて、普段は後方に構えている司令官のおっさんがラスボスより強いアニメも、そうそうありますまいて(笑)。
しかし、管理人にとってはそれらももはや作品をより盛り立てる要素として認識しちゃっておりますよって、見事にカルト的ファンの業の中を突っ走っているような気が致します。
自分自身に「オイオイ」と思いつつ、「まぁ、良いか」とも思いつつ。

今後、少しでも多くの「適合者」が増えればなぁと、切に思っております。
第三期制作の発表もあったし、これからですよ、これから!
取り敢えず、未見の方で当記事を読んで少しでも興味が沸いたら、『戦姫絶唱シンフォギア』の第一話「EPISODE1 覚醒の鼓動」を、是非ご覧下さい(布教)!ニコニコ動画なら有料公式配信中でありますし、バンダイチャンネルでも近々配信予定のようです。そうでなくともBD・DVDがレンタル店に置いてあるでしょうし。
1話で合わなければそれ以降も合わないですし、1話で合えばそれ以降行くところまで行ってしまう、この作品はそんな作品でありますのでッ!


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「作画のクオリティバブル」についてのお話


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『劇場版 マクロスF 恋離飛翼~サヨナラノツバサ~』、観て参りました! 

本日、自動車学校を無事卒業致しました。よって、本日より通常更新に戻ろうかと思う次第でございます。
と、言う事で通常更新に戻って最初の記事は、先日観に行った劇場用アニメーション作品『劇場版 マクロスF 恋離飛翼~サヨナラノツバサ~』についての記事であります。ネタバレ注意であります。

この作品は『マクロスシリーズ』の25周年記念作品として2008年に放映されたTVアニメ『マクロスF』の劇場版でありまして、2009年11月に公開された劇場用アニメ『劇場版 マクロスF 虚空歌姫 イツワリノウタヒメ』に続く、『劇場版 マクロスF』の後編に当たる作品でありました。
管理人は『マクロスシリーズ』のファンでありまして、2008年に『マクロスF』が放映された時は嬉しかったですねぇ。『マクロスシリーズ』に於ける代名詞的な演出である「板野サーカス」が観れなかったのは残念でしたが、3DCGによる可変戦闘機表現や力の入った音楽パート、そして何よりも随所に入り込むこれまでの『マクロスシリーズ』からの引用等もあり、非常に楽しめたように思います。
マクロスF』に於いては、管理人はシェリルよりもランカちゃん派だったりする訳ですが、『劇場版 マクロスF 恋離飛翼~サヨナラノツバサ~』を一緒に観に行ったのはシェリル派の友人でして・・・。どうもランカ派は少数派のような気がするのでありますが。・・・気のせいですかそうですか。

まぁ、何はともあれ「マクロス総纏め」を標榜されて制作された『マクロスF』ですが、その流れは『劇場版 マクロスF 恋離飛翼~サヨナラノツバサ~』でも受け継がれておりまして、FIRE BOMBERの格好でライブをするSMSの皆さんとか、シェリルのライブにチラッと登場する鳥の人とか、随所に過去作品からの引用(というか、セルフパロディーですな。)が見られました。そしてその最たるものは、『マクロスプラス』の主人公であるイサム・ダイソンの登場であります。まさかの本人登場とは(笑)。もうここまで来たらバサラやマックスも出したら良かったんじゃないかな(しかしそんな事をしたらバジュラがバサラの歌で大人しくなったりマックスがバジュラを無双したりで最早違う作品になってしまいますね(笑)。しかしイサムもいい加減いい年になっているのに相変わらずとは・・・。ミュンとは上手くいっているんでしょうか?)。
・・・『マクロスシリーズ』的考え方をするとこの『劇場版 マクロスF』もマクロスシリーズ的劇中劇でありますから、そう考えるとこの作品を制作した人は過去のマクロスシリーズに対してのオマージュを散りばめた、という事になるんでしょうか(笑)。マクロス世界でもさぞかし話題になった事でありましょう。しかし、『劇場版 マクロスF 恋離飛翼~サヨナラノツバサ~』では、『鉄腕アトム』や『ブラック・ジャック』などの手塚作品が流れておりましたが(スタッフクレジットに「手塚プロダクション」の文字が!・・・まぁ、手塚プロダクションは『マクロスF』の商品販売なんかもしていた訳でして、その関係なんでしょうけど。)、マクロス世界の2059年には手塚治虫のリバイバルブームでも起こっていたんでしょうか?ヒョウタンツギなんかがクレーンゲームの賞品になっているところを見ると、どうやらそれっぽいですな。

ストーリー面に於いては、TVシリーズからの設定の変更やキャラの立ち位置等も変わっており、物語もかなり変わっていた訳ではございますが、「誰の為に(何の為に)戦うのか?」という作品テーマそのものは変わらないままでした。寧ろ、より分かり易くなっていたように思います。細かい点に目をやっていきますと、見事に飼いならされたテムジンさんとか、イロイロ面白かったりもしましたが、さてはて。
しかしてラストがマクロスゼロ』オチかよ!?と突っ込みたかったんですが、『マクロスゼロ』と大きく異なる点は、「爽やかな後味の悪い終わり方」であったという事ですかね。きっとあの後シェリルも目覚め、アルト君も帰ってきたのだと信じたいものです・・・。

管理人が目を引いたのは、やはり作画・演出ですかね。3DCGで表現されるメカ群及びバジュラの表現は確実に前作を上回っておりましたし、3DCGを使用した効果的なライブシーン等、「おおっ!」と思わせる演出は多かったです。また、爆発エフェクトやその前後、キャラクターとの整合性を合わせる為にバジュラやメカ群が部分的に作画で描かれていたというのもポイントですな。今回は完全な形の板野サーカスも登場し、映像的にも満足でございました。

いやはや、良かったです。もうあと1~2回ぐらい観に行きたい所ではありますが、金が無(ry
しかしこれで『マクロスF』シリーズも終わりですか。少し寂しくなりますが、よく考えてみたらもうすぐマクロスシリーズ』30周年ということで、また新しいマクロスの動きがあるのではないかと、今から楽しみなところではありますね。また、最近はマクロスシリーズもゲームに力を入れておりますよって、新作ゲームの方にも目を向けておきたい所ではあります。
・・・そういえば河森監督関連では、『アクエリオン』の新作のお話もあるようですので、そちらも楽しみにしたい所ではありますな。

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2011/03/04 23:23|SFアニメTB:0CM:10

『宇宙戦艦ヤマト』という名の浪漫 

往年の名作アニメ『宇宙戦艦ヤマト』を原作とした映画、『SPACE BATTLESHIP ヤマト』の公開まで、あと一週間となりました。
アニメや漫画の実写版というのは大抵アレな感じになってしまうという法則上、とっても心配なのでありますが、とにもかくにも一週間後の公開という事でありまして、楽しみにしている訳であります。
と、言う事で本日は『宇宙戦艦ヤマト』について書こうと思います。

宇宙戦艦ヤマト

管理人がこの『宇宙戦艦ヤマト』を初めて観たのは、恐らく小学校に入る前でありました。親が直にヤマト世代でありまして、一作目以下『宇宙戦艦ヤマトシリーズ』をずっと観ていたように思います(因みに同時期、昭和の『仮面ライダーシリーズ』も観せられていた訳であり、管理人の幼少期にはヤマト・ライダーの二大作品アリ、と言うべきなのかも知れません(笑))。
そして、今日に至るまで管理人は『宇宙戦艦ヤマト』という作品を観続けておりまして、管理人にとっては『宇宙戦艦ヤマト』は『新世紀エヴァンゲリオン』よりも長い付き合いをしている作品という事になります。それ故に昨年公開の『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』や今回の『SPACE BATTLESHIP ヤマト』は、それなりに感慨深いモノな訳ですよ。
リアルタイムでヤマトが観れる!
これに勝る喜びは無いのでございます!
しかしながらそれ故に管理人は『エヴァ』、『ヤマト』と同様にアニメブームを起こした『機動戦士ガンダム』からは、ちょっと距離があるように思う訳ですよ。『ヤマト』は幼少期からの馴染みのアニメで、『エヴァ』は人生を変えてくれた作品(少し大袈裟かも知れませんが(苦笑))(下記【関連記事】参照)。しかし、『ガンダム』は、「多数観た作品の中の内のひとつ」なんですよね・・・。そのあたりでどうしても線引きをしてしまうのが、何か嫌だったりします。まぁ、極めて個人的な話なんですけどね。しかし、「作品は平等に評価すべし」という管理人のモットーに背く話であり(物凄くどうでも良い話です(苦笑))(ry

さて、『ヤマト』という作品についてのお話です。
今更説明するまでもありませんが、ストーリーはこんな感じであります。

西暦2199年、地球は謎の星・ガミラスからの侵略を受けていた。度重なるガミラスの兵器・遊星爆弾による攻撃を受け、地上には放射能が充満し、地球は死の星となってしまっていた。しかし人類は地下都市を建設、ガミラスに対して徹底抗戦をしていた。が、科学力の差に為すすべも無く、更には放射能汚染も地下に進行しており、このままではあと1年で地下都市にも住めなくなってしまう。事実上、人類滅亡まであと1年となっていたのである。
最後の地球防衛艦隊が冥王星軌道付近で壊滅し、最早人類に残された道は滅亡しかないかと思われたその時、一隻の宇宙船が火星に不時着する。不時着した宇宙船からは、通信カプセルが回収され、その中には謎の星・イスカンダル星からの「放射能除去装置を取りに来い」というメッセージと、超光速宇宙航行を可能とする「波動エンジン」の設計図が入っていた。人類は、地球脱出用に改造されていた戦艦大和に、波動エンジンを搭載、戦艦大和は宇宙戦艦ヤマトとして生まれ変わる。14万8千光年の彼方・大マゼラン星雲のイスカンダル星に向け、地球時間1年以内に帰還しなければ人類滅亡という状況の下、宇宙戦艦ヤマトは人類最後の希望を託されて往復29万6千光年の旅に発つのであった・・・。


いやぁ、改めて書くと燃えるロマン溢れるお話でありますね。まぁ、見直すと大分粗も見えてくる訳なのですが、それもまた『ヤマト』の持ち味のひとつですな。
元々ヤマトは、選ばれた人間・動物を乗せて地球を脱出する為の、いわばノアの箱船的な宇宙船だった訳ですね。考えてみると、「選ばれた人間」って、どういう人達だったのかが非常に気になります。ヤマトに乗る権利をめぐって骨肉の争いが繰り広げられたのかも知れないという事を考えますと、イスカンダルからメッセージが届いて良かったと言わざるを得ませんね(笑)。
また、ノアの箱船的に使うのであれば、300メートル足らずのフネに種を存続させるだけの量の人類・生物を乗せるのは無理があるのではないかとか思ったりする訳です(笑)。せめて『トップをねらえ!』の宇宙戦艦ヱクセリヲンくらいの大きさは欲しいところでございます。
まぁ、その他にも、他の地球の宇宙艦に比べて異様に硬かったりショックカノンの原理が波動砲以上に不明だったり、第一作以降は「ガミラス人は強力な放射能の中でしか生きられない」という設定が無かった事になっている等々、色々と突っ込みどころはあったりする訳でありますが、これこそが『ヤマト』の持ち味なのであります(・・・と、言いながら誤診で生き返る沖田艦長はいただけないと思うんです、ウン)。

色々と人間模様なんかも描かれたりで、中には反乱する者なんかも出てきたりで、コレを観た当初は随分と衝撃的だった気もします。また、敵側であるガミラスもまた移住の為に必死であったり、特に宇宙の狼ことドメル将軍の戦いっぷり・生き様についてはもう見事な武人であったと言わざるを得なかったりする訳であります。
しかしながら管理人がガミラス側の人物で一番好きなキャラは、ヒス副総統だったりするのであります(笑)。劇中の描写を観るに、かなり有能な方であった筈の御方でございますが、色々と資料を見ると
小心で卑屈な性格
等と書かれており、実に遺憾であります。確かに、かなり不気味なキャラデザではありますが、これはきっと日々の業務とデスラーという強大な上司が居る事によるストレス等が相当溜まっていた事をあらわすものではないかと思うのであります。
ああ、あの時ヒス副総統の
停戦交渉をしましょう!
という進言をデスラー総統が聞き入れていたらガミラス星の都市があんな事にならなくて済んだのに・・・。しかもその場で射殺されてしまうとは。なんとも残念な人生だった事でありましょう。
そしてその後デスラー総統は紆余曲折あってヤマトの諸君と仲良くなっている訳で、そう考えるといっそうヒス副総統が浮かばれません。合掌。

ヤマト側の人物では、やはり真田さんですね。この人抜きには『ヤマト』は語れない!彼の科学力で幾度と無くヤマトは窮地を脱しており、今日に於いてもヤマトが無事航海を続けられているのはひとえに彼の功績であると言っても過言ではないのであります。
しかし、科学を過信することなく、科学を使うのはあくまでも人間であるという信条の元(これは彼の少年時代の体験が元になっている訳であります。)科学を駆る彼は正に管理人の抱く理想の科学者像な訳であります。
真田さん、格好良いです!

それにしてもこの作品、本来の企画通り1年モノになっていたらどうなったんでしょうかね。今では見当もつきませんが、それはそれで観たかった気もします。
流石に『アルプスの少女ハイジ』は強かった(※『ヤマト』の裏番組が『ハイジ』でした。)訳です・・・。
そういったIFを想像するのもまた楽しかったりもしまして(笑)。

まぁ、こんな感じで『宇宙戦艦ヤマト』が大好きな管理人でございますが、ネット上を見たりすると、
戦意高揚アニメではないか!?
という批判がチラホラとあったりもします。これは実に哀しい事でございまして、この『宇宙戦艦ヤマト』は実際は反戦・平和・愛等という事をテーマにしている面が多分に含まれている訳でして、「戦意高揚」等と言われるのは不本意極まりないと管理人は思うのでありますが・・・。実際管理人の周囲にもそういうような目で見ている人が居たりもしまして・・・。ちゃんと観て欲しいですッ!

まぁそんな思いもアリで、来週の『SPACE BATTLESHIP ヤマト』の公開を楽しみ(半分不安半分)にしている訳であります。

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2010/11/24 23:22|SFアニメTB:0CM:3

『REDLINE』、観てきました。 

今日は友人と県外の映画館まで行きまして、『マイマイ新子と千年の魔法』の上映会へ行ってきました。片淵監督の舞台挨拶等もありまして、実に実りのある上映会であったなぁ、と思いました。
いやぁ、管理人は『マイマイ新子と千年の魔法』を劇場で観るのはこれで5回目でありましたが、やはり何度観ても良い作品でありました。
上映会が終わった後、その映画館の近くの映画館にて、『マイマイ新子と千年の魔法』と同じマッドハウス制作のアニメーション映画『REDLINE』を観た訳であります。
いやはや、これまたすンごい作品でありまして、この作品を映画館で観れたというのは実に幸運であると言わざるを得ない訳です。久々に本当に凄いアニメを観てしまいましたぞ・・・。
・・・その一方で昨日からの映画ラッシュ(実は『おまえ うまそうだな』以外にも、『劇場版 機動戦士ガンダムOO-A wakening of the Trailblazer-』も観ていたのであります)に加え、パンフレッド代、交通費等がかかり、管理人の財布の中が急速に寒くなっていっているような気がしますが、まぁそんな事はどうでも良い訳であります。
因みに、『マイマイ新子と千年の魔法』の上映会で管理人と友人の隣に座っていた2人組が『REDLINE』でも一緒だったあたり、同じ事考える人は他にも居たんだなぁとしみじみ思いました(なんのこっちゃ(笑))。

と、言う事で、以下、『REDLINE』感想であります。

REDLINE.jpgホントに限界を超えた作品でした。

ストーリーはこんな感じです。

何でもアリの宇宙規模の一大自動車レース【REDLINE】に出場する、アクの強いアメコミ調のキャラ達によるガチンコバトル!
主人公はその【REDLINE】優勝を夢見るウルトラ純情野郎(パンフレッドより)・JP。彼は惚れた女・ソノシーを振り向かせる為だけにこれまで走り続けていた訳です。ソノシー自身も、【REDLINE】優勝を目指して走るレーサーでありました。
今回の【REDLINE】開催地は、軍事機密満載のアンタッチャブルな星(劇中台詞より)・ロボワールド。命がけのレースになる事必須の状況下、果たして優勝を勝ち取るのは誰か!?

・・・まぁ、観ていただいたら分かるのですが、本気でバカをやる連中の物語です
それに加えて、SF要素やら過去の作品からのパロディーやらが色々と詰まった感じの作品でありますが、とにかく観ていて痛快・爽快なアニメーション作品として纏まっております。
この作品最大の特徴は、何と言ってもその作画。CG台頭のこの時代に、メカ・キャラ・背景(この作品、美術班が存在しないのであります。これは、キャラやメカとの同調性を均等にする為だとか)、全て手描きという事なのであります。総作画枚数はなんと約10万枚という事でありまして、とにかく手描きならではの動きが心地良いのであります。
そしてやたら金田系の作画技法が使われていたりして、金田系のエフェクトが好きな管理人としてはたまらんかったです、ハイ(笑)。
その作画スタッフも名立たるアニメーターばかりでして、彼らが本気を出したこの作品は正に「限界を超える」というフレーズ通りでありましたよ。作品の内容とスタッフの意気込みがシンクロした結果、こういった凄い傑作となったのでありましょうなぁ。この高密度の作画を見る為だけにこの作品を観ても、決して損はしない筈です。
そしてこの作品のもうひとつのポイントは、音響です。SEやBGMが効果的に使われておりまして、劇場の音響効果で、迫力のある「」が演出されておりましたそのうちこの作品もソフト化されるでしょうが、この音響効果は劇場で観る(聴く)べきであると、そう管理人は思いましたね。是非とももう一度劇場で観たい訳ではありますが、金が無い訳で(ry

という訳でありまして、是非とも皆さんに劇場で観ていただきたい、そういう作品でございました。
いやいや、本当にたまげましたよ!

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2010/10/17 23:57|SFアニメTB:0CM:0

『宇宙ショーへようこそ』、観て来ました 

はい、と、言う訳でありまして、本日公開の『宇宙ショーへようこそ』を観て参りました!

宇宙ショーへようこそ


今日も今日とて県外の劇場まで行った訳であります。雨が降っていてそれなりにジメジメした感じになっておりましたので、結構鬱陶しかったです。
そんなこんなで劇場に着くと、何故か若い女性が多く見られました。あれ、こんなに多くの女性が来とるが、今日はレディースデイか何かか?
等と思った管理人は甘かった。どうもその方々は、『ヘタリア』の劇場版を観にやって来ているようでありました(ついでに『電王トリロジー』も一緒に観ようとしていらっしゃった方も見受けられました)。ああ、『ヘタリア』ね・・・。わしゃどうも受け入れられんのだが・・・。
まぁそんな感じで時間に余裕を持って行った訳でありますが、チケットを購入する段になってちょっと驚きました。席が全然埋まっていないのです。なんとなく昨年11月に観に行った『マイマイ新子と千年の魔法』と同じような感覚が管理人を襲いました。あんだけ宣伝してたのに。ANIPLEX・・・。
・・・物は考えようでありまして、管理人が行った映画館だけが少なかったんでしょう、うん。明日監督の舞台挨拶もあるし、今日来る人は少なかったという考えも成り立ちますしね。
そんな訳で、真ん中あたりの良い席に座る事が出来た訳です。
さて、客層でありますが、8割がオタクっぽい人でありましたね。一組だけ親子連れで来ていらっしゃった方が居ました。元々この作品は子供向けアニメ映画として制作されている訳でありますから、至極当然なのではありますが(笑)。

さて、以下、感想的なものです。ネタバレはしていないので、これから観ようと思っている方の参考にでもなれば、と思います。

冒頭の部分の舞台は、田舎の村ですね。「夏&田舎」というキーワードから、昨年公開のアニメ映画『サマーウォーズ』を彷彿とさせますが、お話は全く異なります。
若干のジブリっぽさが漂っておりますが、それは同じ制作陣での作品『かみちゅ!』でも言われていた事なので、気にしない。若干スタッフも意識しているのかも知れませんが(笑)。
まぁ、早い話が宇宙人との遭遇モノですな。
全校生徒数人の小さな学校の合宿中での出会い、それが冒険の始まりであった訳ですな。しかしながら犬っぽい異星人のポチ・リックマンの中の人が藤原啓治さんとは。これには劇場でも笑いが起きておりました(笑)。
で、合宿中の子供達が、このポチさんを助ける訳ですね。そこでポチさん、
何か恩返しは出来ないだろうか?
と言う訳です。そうして、今年から修学旅行が無くなったという話になり、
じゃあ、修学旅行に行きたい!できるだけ遠くの所に!
と、子供達は言う訳です。するとポチさんがこう言います。
よし、じゃあ、地球人類が立った最も遠い場所・月に行こう!
修学旅行は月面旅行になりました
勿論月には生活区間がありまして、様々な異星人がそこに暮らしていたり立ち寄ったりしている訳です。
ここで管理人が「面白いなぁ」と思ったのは、その居住区が月の裏側に建設されていたというところですな。月は自転周期と公転周期が完全に同期している為、地球からは常に一面しか見れない訳です。ですから、裏側に異星人の居住区があるというのはSFでは結構使われてきているですよね(尤も、現実はそう甘くは無かった訳ですが(笑))。
本作のタイトルにも入っている「宇宙ショー」とは、全宇宙同時中継の人気番組の名前でありました。そして、その番組の司会を務めるネッポの中の人は中尾隆聖さんでありました。この時点で「なんだか悪役っぽいなぁ」等と思っていたら本当に悪役でした(笑)。まぁ、どんな悪役だったのかは実際観ていただきたいと思います(笑)。
宇宙を舞台にした作品であってか、「超新星」とか「対消滅」とか「グレイトウォール」とか、その道の専門用語がチラホラと出ておりました。おお、SFっぽいぞ!銀河鉄道も出てましたし。
そんな感じの世界観でありましたが、「修学旅行っぽさ」を演出する溜か、キャラが夜寝付くシーンが毎晩挿入されておりました。なるほどなぁ、と思いました。
作画面では、背景が結構描き込まれておりまして、力が入っているなぁ、と感じました。また、無駄に煙がもうもうと立ち込めているという所も面白かったです。良い煙でした・・・。煙といえば昨年公開の映画『サマーウォーズ』も煙を意識した作画がなされていた訳でありますが、最近流行っているのでありましょうか?それであるなら、是非スチームパンク作品を(ry

全体を通しては、かなり良かったと思います。子供向け作品としてはOKかと。ただその場合、問題があるんですよね。
この作品、上映時間が136分もあるんですね。管理人のような大きなお友達(笑)は別に良いんですが、これじゃあ子供が飽きてしまわないかと、ちょっと心配になります。トイレにも行きたくなるでしょうし・・・。
また、他の人も言っている事なのでありますが、別に映画作品じゃなくても良かったのでは?という話もあります。TVスペシャル作品として2夜連続放送とか、そんな感じで良かったような気がしなくもないんですが、まぁそれはイロイロ問題があるんでしょう。
それから、この作品、企画段階からタイトルが変更になってるんですよね。その時のタイトルは『ザ☆宇宙ショー』でありました。別に『ザ☆宇宙ショー』でも良かったと思うのですが、『宇宙ショーへようこそ』の方が子供向け作品っぽくはあるような気がしますかね・・・?

そんなこんなで言いたい事は多々ありますが、面白かった事は確かです。取り敢えずは、これまで。

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