管理人が特撮・アニメ・ネット等について書いたり自作の漫画を公開したりする処でございます。或いは、管理人の日々の愚痴等を垂れ流す処。または、画力向上を図る処。もしくは、インターネットラジオの投稿を報告する処。非常に混沌としております。

管理人について

飛翔掘削

Author:飛翔掘削
冴えない漫画描き。
「人生は楽しみながら」をモットーに、日々思ったことなんかを記していければと思っております。
色々観たり読んだりしますが、主食は特撮怪獣映画。
最近は、漫画と特撮映画と『ストライクウィッチーズ』があれば生きていけそうな気がしています。
2015年1月、人生初の商業漫画が出ました。

更新頻度が低下しておりますが、最低週一回は更新していく予定です。していきたい。
また、最新記事だけでなく過去の記事にも気軽にコメントしていただけたら幸いだと思っております。

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特撮にとって高画質化は幸せなことなのだろうか? 

と、いう訳でございまして、今年大ヒットした特撮怪獣映画『シン・ゴジラ』のBlu-ray及びDVDの発売日が来年3月22日という事が発表されました。当然のように管理人はメイキングやらプリヴィズ等の特典が付いた特別版を購入するつもりなのでありますが、より高画質化が為された4K Ultra HD版を購入するべきかどうかでちと悩んでいるところであります。
現在のところ管理人はUltra HDを再生する環境では無く、超高画質に耐えうるTVモニタも持っていない為、4K Ultra HD版を購入したとしても観れません。しかし将来的にそういった環境を導入した際にと考えると、あと2000円ほど出して4K Ultra HD版を購入した方が良いのか、それとも……といった感じで悩んどる訳ですが、一方でこういった考えも起きている訳であります。
高画質化したところで、果たして幸せになれるのだろうか?

光ディスクの大容量化技術が進歩した結果、再生される映像は高画質化の道を突き進んできた訳であります。それによって高品質な映像を我々は愉しむ事が出来るようになったとされている訳でございますが、しかしながら管理人はこう思うのであります。
高画質化が高品質化に、必ずしもイコールにならないんじゃないか?
いえね、確かに、高画質でクリアな映像の方が良いという話はありますよ。特に激しく動く画面なんかは低画質の媒体だとノイズになってしまいますし、アニメや3DCGなんかは折角の作画がノイズが入ってしまうと実に残念な気分になってしまう訳でありまして、そういった点から見ると高画質化はやって然るべきであると考えます。
だが、特撮はどうか。

高画質化すると・・・
※VHS版

以前にも当ブログにて「高画質化は特撮の粗を顕在化させてしまう」という旨の記事を度々書いてきた訳であはありますが、それらを要約すると大体、
過去作の高画質化は、ミニチュアがよりミニチュアっぽく見えたり、画質が鮮明になっちゃって戦闘機を吊っているピアノ線が見えちゃったりしてアレよね
という話になりましょうか。
有名なのが『空の大怪獣 ラドン』という怪獣映画でございまして、この映画の特撮表現は1950年代当時としてはかなり凄いモノだった訳でありますが、VHS、LD、DVDと、媒体が高画質化するにつれて怪獣ラドンを吊っているピアノ線がどんどん鮮明になっていって一部怪獣映画ファンが嘆き悲しんだ、という話がある訳であります(笑)。Blu-ray版に至っては高画質化と同時にそのピアノ線をデジタル技術によって消されてしまうという事にもなりまして、その是非がまため面倒くさい特撮怪獣映画ファン界隈の間で議論されるものとなった訳ですが……。
似たような話で、『スター・ウォーズ』の旧三部作の映像ソフトが、新三部作制作に当たって高画質化並びにVFXによる視覚効果増し増し改造を行ったというのがありますか。この是非もSWファンや映画ファン界隈で散々面倒くさい議論になっている訳でございます。……コレは『ラドン』よりも乱暴な例でしたね(笑)。

見えなくても良い部分が!
※DVD版

高画質化で困るのは何も古い特撮映画だけではありません。現代の3DCGをはじめとしたVFXも、高画質化によって画面から浮き上がって見えてしまったり、合成素材の微妙な光源・色調の違いが顕在化してしまう等の問題が出てきている訳であります。
管理人は『トランスフォーマー』や『パシフィック・リム』や『GODZILLA ゴジラ』といったハリウッドの大バジェット予算で制作された特撮映画を映画館で観た訳でありますが、そういった作品をBlu-rayで鑑賞した際、オプティマスやらイェーガーやらゴジラやらが3DCGに見えてしまい、哀しい気分になった訳でありました……(笑)。しかし、映画館で観た時は3DCGには見えず、Blu-rayで観ると3DCG然としてしまうというのはちょいと謎ではありますなぁ。映像のソース自体は殆ど同じ筈なのに。やはり、映写機とスクリーン、スクリーンと座席の間にそれぞれ空間と空気が存在しているというのがポイントなのでありましょうか。
そういった感じだったのでもしやと思い、HDMI接続からRCA接続に変えて強制的に画質を落としてみたら、画質は落ちましたが、ゴジラやKAIJUが3DCGには見えなくなりました。
そういった事があったので、『シン・ゴジラ』でもBlu-ray版で観ると、映画館では3DCGには見えなかった部分が3DCGに見えてしまうという事が、或いはあるのかなぁ、と思いましてね……。

もはややり過ぎ
※視覚効果増し増し版

特撮」の本義に立ち返って考えてみますと、やはり究極的には「本物に見える映像」という事になる訳であります。3DCGやミニチュアワーク、着ぐるみ等に見えない映像こそが、究極の特撮である、と。
ほら、テレビでよくやっているUFOやらUMAやらの特番で出てくる衝撃映像って、大体画質が悪い方がそれっぽく見えるじゃないですか。映像がくっきりはっきりしている方が、かえって嘘くさく見えますよね(中にはホンモノも混じっているんでしょうけど!)。
特撮もそれと同じで、くっきりはっきり高画質よりも多少ボヤけていた方がそれっぽく見えるんです。人間の脳なんて結構いい加減に出来ているもので、画質が悪くて見えない部分は割と脳が「補正」していたりして、ボヤけていた方がリアルに見えてしまう、なんて事が往々にしてあるんですよ。

そういった諸々の事情を鑑みた上で、やはり特撮というのはある程度画質が悪い方が良いという面もあると思うのですよ。画質が良い方が高品質になるという訳では、必ずしも無いのであります。
……ただ、「本物に見える特撮」が完全に実現した時は、高画質化に耐え得る範囲で高画質化するべきではあるんですけどね。
痛し痒しでありますなぁ……。


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2016/12/22 07:51|特撮関連雑記TB:0CM:0

【2016年】今の状況が、本当に嬉しいのです! 【ゴジラ誕生祭】 (&近況報告) 

ボヤボヤしているうちに11月に突入してしまい、今日は文化の日。管理人は祝日であっても出勤という、実に哀しい文化の日でした。
さて、文化の日というと、同時に「ゴジラの日」でもある訳でございます。
今年は『シン・ゴジラ』が現時点で興収79億円を突破するという、大ヒットを飛ばし、昨年のゴジラ記念日の不安が嘘のように、老若男女を問わず様々な人がゴジラについて語っているという、そんな幸せなゴジラ記念日を迎える事が出来た訳でございます。
いやぁ、管理人は心の底からこの状況が嬉しい! あの怪獣氷河期の頃からは全く考えられない事態でありますよ!
来年の虚淵脚本によるアニメゴジラの公開も、今から楽しみでありますしね。ゴジラ界隈が、延いては怪獣界隈が、非常に活気付いているこの2016年秋であります。幸せな事です。

すっかりマスコットと化した蒲田くん

さて、ここ最近、ブログが完全放置だった訳でありますが、コメント返信が遅れてしまって申し訳ありませんッ! この記事を書き終わり次第、返信致します!
と、いうのも、実は諸々のゴタゴタがちょいとありまして、色々と忙しかったんすよ……!
で、その「忙しかった」内容については、実は本日当ブログで告知する予定……だったのですが、これまた諸々の事情によって当ブログでは告知できないという事態になってしまいました。その「諸々」は、複数の案件だった訳ですが、そのいずれも当ブログでの告知不可能という実にアレな事態になってしまいまして、これはもう何か呪われているんじゃなかろうかと疑うレベルであります。
と、いう事で、告知。

この秋、管理人が頑張ったいくつかのナニガシが、それぞれ何かしらの媒体で出ますので、見かけた方は是非!

……これじゃあ分かんねぇよ!!
色々とスミマセンッ!

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2016/11/03 22:06|特撮関連雑記TB:0CM:4

平成仮面ライダーを「卒業」する時が、来てしまったのかも知れません。 

この夏は『シン・ゴジラ』で大盛り上がりをし、現在放送中の『ウルトラマンオーブ』も諸々の都合でリアルタイム視聴は叶わないまでも毎回楽しみに観ている特撮怪獣好きの管理人でございますが、ここ数年復活の兆しを見せている怪獣界隈が活気付くにつれ、反比例するように自分の中で『仮面ライダーシリーズ』に対する熱が引いてきているような気がしているんですよね。
実際問題ここ数年は、仮面ライダーは数周遅れの録画視聴という感じでありますし、言ってしまえば「惰性」で観ている感じがして非常に嫌なんですよ……。同じ日曜朝の特撮ヒーロー枠であるスーパー戦隊の方は、割と毎回楽しみに観ているんですけどね。
何故、管理人はライダーに対する視聴モチベーションが落ちてしまったのでありましょうか。気持ちの整理をつける為にも、少し、書いてみたいと思います。
あくまでも管理人の個人的な話な上に、当ブログでは珍しいマイナスの方向に振れた記事になると思いますが、まぁ、ここ数年来の管理人の頭の中の蟠りに、『仮面ライダーゴースト』を観終えたタイミングで整理をつけておきたいという感じのアレです。

何故管理人は、ライダーに対する視聴モチベーションが下がったのか。

考えてみると、管理人の『仮面ライダーシリーズ』との付き合いは、幼少期に観ていた、初代『仮面ライダー』に始まる、一連の昭和ライダーの再放送でありました。一方で、いわゆる「特撮」と呼ばれるジャンルとしては、映画で展開されていた平成のゴジラやガメラ、モスラといった怪獣映画と、それに呼応するように開始した平成のウルトラマン、そしてスーパー戦隊とメタルヒーローシリーズを幼年期からリアルタイムで観ていた事になる訳であります。いわゆる、平成の仮面ライダーシリーズの先鋒たる『仮面ライダークウガ』が始まったのは、小学校に入ってから。……詰まる所、「仮面ライダー」との付き合いは長くとも、「平成ライダー」との付き合いは、自分史の中では実は短いんですよねぇ。
いやいや、それなら『クウガ』以降、毎年楽しく平成ライダーを観れていた訳ですから、付き合いの長い短いで視聴モチベーションが下がった理由にはならんのではないでしょう。

仮面ライダー

考えられるのは、やはり「特撮は東映1強」と呼ばれていた時代がウルトラや怪獣映画の復活によって、「特撮戦国時代」とも呼べる状況となった為、怪獣達やウルトラマンといった管理人の好きな作品が復活した事によるライダーへの優先順位が下がった、という点であります。大体バンダイが裏で手を引いているとはいえ、現代はさながら戦国、ですよ(笑)!
しかしながら管理人の嗜好や性格を鑑みるに、こんな事で優先順位が下がるとも思えんのです。何故ならば、管理人は毎期深夜アニメをそこそこの本数観ている訳でありまして、観る本数が多少増えたからと言ってそれまで観ていた作品の2期や3期を観なくなるという事は、まぁ、そうそう無かった訳です。それと同じく、週に1回ウルトラが増えたり年に1~2作怪獣映画が公開した程度で、「ライダーはもう惰性で観ちゃってる」なんて状況になっているのはおかしいんですよ。

では、「平成ライダーの変化についていけなくなった」というのはどうか。
平成ライダーシリーズは、毎年常に「挑戦」の枠でもあります。本来の視聴者層である未就学男児に飽きられないよう、常に挑戦し、変化し続けるシリーズである訳でありますので、その変化に管理人がついていけなくなってしまったという可能性はあるのではなかろうかと。
管理人の感性が磨耗してしまっていて、ライダーの変化についていけなくなったんじゃ! ……という事であれば話も早いのですが、毎回のコンセプトやアイテムの使い方等の「変化」自体には「おお、今年はこう来たのか!」という楽しさを感じていますし、「変化」だけで言えば恐らく近年のウルトラの方が凄い事になっている気がすると思いますので、それ自体が視聴モチベーションに関わっている訳では無いと思うのです。

……そうなってくると、視聴モチベーションが下がっている根本的な理由は、作品そのものという事になるのではないか……。詰まる所、平成ライダーシリーズに於ける近作が、管理人の感性に合わなくなっている、と。
それは話作りの部分なのか、アイテムの消化不良なのか、或いは過去のライダーでは無い宇宙鉄人キョーダインを悪役として登場させて仮面ライダーフォーゼに蹴り殺させたりしたという点に対する製作陣への不信感が未だに尾を引いてしまっているのか。キョーダインを蹴り殺した件は多分一生怨みます(笑)。アクマイザーはIF設定なのでOKっす。
冗談はさて置き、管理人の感性というか趣味に合わなくなったのであれば、仮面ライダーを「卒業」する時期なのかも知れないなぁと、そう思うんですよね。俺は何年留年していたんだよって話ですが(笑)、惰性で観続けるよりもすっぱり視聴をやめてしまう方が良いのかな、と。

しかしながら、長らく観続けてきたシリーズの視聴を止めるっていうのも、なんだか寂しい話なんですよねぇ。管理人の日曜朝のアニメ・特撮ヒーロー枠が、ライダーだけ穴あきになってしまうのですから……。
まぁ、別に「嫌い」になった訳では無いのですから、興味を惹かれるライダーが出たら、また戻ってくれば良いんですわな(笑)。今は暫くしたら映像ソフトのレンタル・販売もある訳ですし、後追い視聴も充足しているのだから、無理にリアルタイム視聴をする必要も無い。合わないのであれば、合う部分をちょくちょくつまみ食いするくらいが丁度良いのかも知れません。
それに、シリーズが続く限り、管理人が望むライダーもそのうち登場してくれる事でしょう、多分!
またがっつりと仮面ライダーを観れる日が来る事を、願いたいところでありますかね。

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2016/10/08 23:38|特撮関連雑記TB:0CM:5

『シン・ゴジラ』を観て「良かった!」と思えた人におすすめしたい、10本の日本映画! 

2016年7月29日公開の特撮怪獣映画『シン・ゴジラ』でございますが、公開から4週目に突入した8月21日現在、動員数は276万人を突破、興行収益は40億円を突破という事になっております。これは21世紀に入ってからのゴジラ映画としては最も高い数値になっている訳でございまして、公開前は「ひょっとしたら『ガールズ&パンツァー 劇場版』に興行収入で届かないのでは……」などというような管理人の心配を吹っ飛ばす大ヒットと言える訳でありまして、もうここまで来たら目指せ50億、打倒エメゴジの興収! という感じの気分でありますよ!
近年は「邦画は駄目だ」と言われる事も多かったりもするのですが、『シン・ゴジラ』は「日本映画ここにあり!」といった出来になっていたんじゃなかろうかと、管理人はそう思います。面白い映画がこうして興行を伸ばしているというのは、なんだか嬉しくなりますね。

ゴジラという名の恐怖と幻想、それに立ち向かう日本人。 『シン・ゴジラ』 -怪獣の溜息

さて、その「日本映画」というワードでありますが、庵野総監督は『シン・ゴジラ』の制作に当たり、「本当に面白い日本映画をつくろうと思います」と仰っておりました。
実際に完成した映画は確かに面白い日本映画として仕上がっていた訳でありますが、一方で様々な日本映画のオマージュもふんだんに込められた作品でもあります。過去の作品のパロディやオマージュを分解・再構築して自分の作品に組み込み昇華するというのは、『トップをねらえ!』の時から変わらない庵野監督の作風のひとつでもあります。

庵野秀明第1回監督作品にして、伝説的OVA作品! 『トップをねらえ!』 -怪獣の溜息

そこで本日は、『シン・ゴジラ』のオマージュ元になっているであろう映画や、雰囲気が似ているなという映画を、10本ほど紹介したいと思います。まぁ、アレですよ。『シン・ゴジラ』を肴に管理人が色々な映画の布教をしたいというだけの話でもあるんですが(笑)!
まぁ、当記事で挙げる映画は観ている方も多い作品でしょうし、同じような事をやっている人も沢山居るのでしょうが。


日本のいちばん長い日
1967年公開の岡本喜八監督による、昭和天皇や閣僚達が御前会議において降伏を決定した1945年8月14日の正午から、翌8月15日正午の玉音放送・ポツダム宣言の受諾までの動乱の24時間を描いた半藤一利によるノンフィクション本「日本のいちばん長い日 運命の八月十五日」を原作とした映画であります。2015年には『ガンヘッド』の原田眞人監督により再度映画化されましたが、『シン・ゴジラ』のオマージュ元としては、この岡本喜八版でありますね。因みに、当記事で紹介する映画の中で唯一の白黒映画であります。
会議や会話劇を主軸として物語が進んでいき、日本降伏を良しとしない一部陸軍省将校と近衛師団参謀の決起による宮城占拠のクーデターとその鎮圧、陸軍大臣阿南惟幾の割腹など、実際に起こった激動の24時間をスピーディーかつテンポの良いカットワークで描き切った戦争映画の傑作であります。
総尺は3時間近くあり、会話劇中心という事で退屈になるんじゃないかと思われがちなのですが、実際のところ全く途中でダレる事は無く、一気に最後まで突き進んでいくエネルギッシュな映画でありました。
出演している大量の豪華俳優陣の鬼気迫る迫真の演技も大きな魅力です。


激動の昭和史 沖縄決戦
1971年に公開の岡本喜八監督による、太平洋戦争中の国内最大の激戦となった沖縄決戦とその壮絶さを描いた映画であります。
日本のいちばん長い日』同様、時系列順に忠実に「あの沖縄決戦で何が起きたのか」を描いている作品でありまして、大本営から本土決戦の為にと捨石同然にされる沖縄、そこで戦う日本兵や民間人の悲劇が延々と続いていく戦闘シーンに次ぐ戦闘シーンで凄惨に描かれていきます。撤退に次ぐ撤退、物資も医療品もどんどん無くなっていく、そんな沖縄決戦の実態が痛々しいまでに伝わってくる、そんな映画でありました。それでいて感傷的では無く、淡々とドキュメンタリー調で進んでいくというのもポイントでありましょうか。
そういった悲惨な映画ではあるのですが、台詞回しはどことなくユーモラスだったり、悲劇的ではあるんですが同時に喜劇性をも帯びているという岡本喜八監督の戦争観も詰め込まれているように感じます。
こちらも総尺は2時間半と長いのですが、やはりその長さを感じさせないスピーディーな展開やカットワークで魅せ切った、戦争映画の傑作でありますね。

庵野監督は岡本喜八監督の大ファンでもありまして、特に『沖縄決戦』は百回以上も繰り返し観ているんだそうです。今回の『シン・ゴジラ』ではどちらかというと『日本のいちばん長い日』のテイストが強いですかね。カットワークやテロップの出し方なんかもかなり岡本喜八リスペクト(というか、もう庵野監督が自分のものに昇華している感じでしょうか。)でしたし、何より作中最大の重要人物である牧教授役として岡本喜八監督(の写真)を起用している訳ですから。
岡本喜八監督の戦争映画だと、『肉弾』や『独立愚連隊』なんかもいいぞ(笑)!

シン・ゴジラ!!

太陽を盗んだ男
1979年公開の長谷川和彦監督による、原発からプルトニウムを盗み出して原子爆弾を製造し、日本政府を脅迫する中学校教師を描いた映画であります。
どこにでも居る普通の中学校の理科教師が原爆を作るという奇想天外な構図も然ることながら、いざ原爆を持って日本政府を脅迫する段になって、実際何を脅迫したら良いのか分からなくなるという喜劇調の物語でもある訳です。国会議事堂や皇居等でのロケをはじめ映画のそこかしこに散りばめられている「反体制」的な要素と、それに相反する「思想や目的が無い」という空虚でむなしい感覚が同居しているというのは、70年代当時の若者を中心とした世相感覚を反映したものになっていたのではないでしょうか。
物語の展開は二転三転して、国家への脅迫その1「ナイター中継を延長させろ」から、原爆男を追う刑事達の推理、天下の往来・首都高速で行われるカーチェイスシーンなどのぶっとんだアクションシーンも挟みつつクライマックスへと流れる中でオチが全く読めないという面白さもあり、狂気と虚無感、そしてアクションが同居した奇妙な感覚を味わう事が出来ると思います。「原子爆弾の製造」が本作の大きな見どころとなっているのもポイントでありますね。

太陽を盗んだ男』は、樋口監督が大好きな映画という事で、『シン・ゴジラ』にもその影響は強く現われております。
紫色に輝くチェレンコフ光や科学技術館なんかもそうなんですが、一番のポイントは、『シン・ゴジラ』の石原さとみ演じるカヨコ・アン・パタースンが、『太陽を盗んだ男』のヒロインである池上季実子演じる沢井零子に容姿・性格含めてそっくりというところであります。この記事を作成するに当たって管理人は『太陽を~』を観直したのですが、もう池上季実子が石原さとみに見えて仕方ありませんでした(笑)。
因みに『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』では、本作を代表する劇判曲「YAMASHITA」が使用されていたりもします。


新幹線大爆破
1975年公開の佐藤純弥監督による、犯罪者グループによって新幹線に時速80㎞以下になると爆発する爆弾を仕掛けられた事による乗客のパニック、警察・国鉄の対応、そして犯人達との攻防を描いた映画であります。
町工場経営に失敗した男、元過激派、集団就職で上京してきた若者という三人組が新幹線に爆弾を仕掛けるに至る背景やプロセスが丹念に描かれており、犯人側に感情移入して応援したくなるという、パニック映画としては珍しい構図の映画となっております。見どころと致しましては、当時の国鉄の現実に即した運転指令室の緻密な描写と、国鉄・警察が協力して「いかにして乗客を救い出すのか」というアイディア、そしてリアルな新幹線の特撮表現でありますね。2時間半という長尺ながら、中だるみする事なく、最後までバッチリ仕上がっている映画であると思います。
国鉄の全面的な協力が得られなかった為に新幹線の描写の多くを特撮で撮らねばならなくなったという話があるのですが、企画の段階では「特撮では無く国鉄協力の実写路線でやろう!」というものであった為に、なんとも皮肉な話でございます。しかしながらその特撮は当時としては初となるシュノーケルカメラが使用されるなど、画期的な部分も多々あり、特に特撮ファンにとっては一見の価値があるのではないでしょうか。
国鉄に納入してた企業から実物の椅子や壁面、網棚などを発注する等、セットに関するこだわりも物凄い映画です。

……もうお分かりでしょう。そうです。『シン・ゴジラ』の「無人新幹線爆弾」の元ネタですよ! 新幹線が併走してくるあの強烈なカットなんかは明らかにこの『新幹線大爆破』のまんまだったりします。
管理人は宇宙大戦争マーチが流れると同時に突入してくる併走するN700系新幹線を観て、「『新幹線大爆破』じゃねぇか!」と思わずにはいられませんでした(笑)。


日本沈没
1973年公開の森谷司郎による、大規模な地殻変動によって沈んでいく日本とそこに住む日本人達を描いた小松左京原作のSF小説『日本沈没』を映画化した作品であります。06年には樋口真嗣監督によって再度映画化されています。
日本沈没という未曽有の大災厄に際して、政府や官僚、そして科学者達が奔走するという内容になっておりまして、実質的な主役は丹波哲郎演じる山本総理ですね。小林桂樹演じる田所博士も強烈なインパクトを放っています。
もしも日本が沈没する事になったら、日本政府はどう動くのか」という部分に重きが置かれてもおりまして、この部分は『シン・ゴジラ』にも通じるものがあるのではなかろうかと思います。「日本が沈んでいく」という無常観や虚脱感、そして、しかしそれでも生きていかねばならないという、絶望の中の希望も描かれた、秀逸なパニック映画ですよ。70年代前半当時の「終末ブーム」なんかの空気も色濃く反映されているように思いますね。
また、中野昭慶特技監督による特撮部分も力が入っておりまして、普段の東宝特撮が得意としていた怪獣映画とは異なる、現実に基づいた科学考証に則った建物の崩れ方や爆発等が採用されておりまして、崩壊する都市や津波が押し寄せる描写等はミニチュアワークの表現ではありながらも真に迫るものがあります。
この映画の後、しばらく東宝はパニック路線の特撮映画をいくつか制作していく事になる訳ですが、その延長上に84年公開の『ゴジラ』も存在している訳でありますなぁ……。


妖星ゴラス
1962年公開の本多猪四郎による、地球の6千倍の質量を持つ天体・ゴラスが地球に衝突する為、万策を尽くしてこれを回避しようと挙国一致で立ち向かう様を描いた映画であります。
詳しくはこの記事を参照していただくと幸いであります。

天体衝突特撮SF映画『妖星ゴラス』 -怪獣の溜息

兎にも角にも、「皆が自分の出来る事を精一杯やって、あとは天命を待つ」というスタンスで、ポジティブに展開していく作劇は、観ていて気持ちが良くなります。「地球を動かす」という荒唐無稽で馬鹿馬鹿しい事を正面から描き切った制作スタッフも素晴らしい! 作品内も制作者も皆プロフェッショナルな、そんな楽しい映画であります。勢い余って出てくる必要の無い怪獣が出ちゃうのは、ご愛嬌。
ラストは、『シン・ゴジラ』とも相通じるものがあります。やはり『シン・ゴジラ』の根底には、往年の東宝特撮の精神が流れていると思うんですよね。この『妖星ゴラス』然り、『宇宙大戦争』然り、『地球防衛軍』然り。政府まわりの描写の雰囲気として一番近いのは『世界大戦争』だと、個人的には思います。

終末SF特撮映画 『世界大戦争』 -怪獣の溜息

迫りくる虚構

ガメラ 大怪獣空中決戦
1995年公開の金子修介監督による、謎の巨大怪鳥ギャオス&巨大怪獣ガメラの出現と、怪獣出現によって混乱していく日本を描いた映画であります。
詳しくは、こちらの記事を参照していただければ、幸いであります。

緻密なシナリオとリアリティ溢れる特撮で撮られた、怪獣映画の決定版! 『ガメラ 大怪獣空中決戦』 -怪獣の溜息

この映画をはじめとする「平成ガメラ三部作」は、「もしも95年当時の日本に本当に怪獣が出現してしまったら」という事のシュミレーションをやっておりまして、その延長上に『シン・ゴジラ』が存在していると言える訳なのであります。
樋口真嗣監督はこのシリーズでは特技監督を務めており、「特撮」の面からも、この20年の間での違いを、色々と見る事が出来るのではないでしょうか。


ゴジラ(1984)
1984年公開の橋本幸治監督による、30年ぶりに出現したゴジラの脅威と、それに対応する日本政府を描いた映画であります。
例によって詳しくはこちらの記事を参照していただければ幸いです。

東西冷戦下の時風を色濃く反映したシナリオと、「リアル」に縛られてしまったゴジラ 『ゴジラ(1984)』 -怪獣の溜息

平成ガメラ」から更に遡り、「1984年当時の日本に怪獣が出現したら」というある種のシュミレーションとなっている映画でもありますが、それ以上に特筆すべきは、この映画が樋口真嗣監督の映画初参加作品であるという点でありましょう。
この『ゴジラ(1984)』と『シン・ゴジラ』を見比べてみると、色々と対比となっている部分や「俺ならこうする!」という部分が詰め込まれているという事が分かるようにもなっており、『シン・ゴジラ』の副読映画としても良いのではなかろうかと、管理人は思います。


ULTRAMAN
2004年公開の小中和哉監督による、未知の異星生物の出現とそれを倒しに来た光の巨人の戦いを描いた映画であります。
実質的に1966年放送の空想特撮TVドラマ『ウルトラマン』第1話の現代風リメイクとも言える内容になっておりまして、従来のウルトラシリーズのような防衛チームは存在せず、主人公も航空自衛隊のパイロットである等、全編通して地に足の着いたリアリティのある作劇となっております。また、ウルトラマンも従来のタイプとは異なり、生物感のある造形になっていたりするのもポイントでありましょうか。
諸々の考証とは別に「家族愛」がひとつのテーマとなっていたりもして、映像面も含めた「現代のウルトラマン」として完成度は非常に高いのですが、宣伝の関係から興行的には失敗し、続編の制作は立ち消えになった不遇の作品でもあるんですよね……。尚、同年放送の特撮TVドラマ『ウルトラマンネクサス』の前日譚にもなっております。

シン・ゴジラ』でリアリティのある「特撮作品」に興味を持った方には、『平成ガメラシリーズ』や『ULTRAMAN』、そして『仮面ライダークウガ』等をお勧めしたいところでありますね!


機動警察パトレイバー the Movie
1989年公開の押井守監督による、巨大人型重機・レイバーが普及した日本で起きるレイバー暴走事件と、その事態の収拾にあたる警視庁警備部特車二課の面々の活躍を描いた映画であります。当記事で紹介する映画の中で唯一のアニメ映画作品でありますね。
機動警察パトレイバー』は、漫画、アニメ。OVA、劇場アニメ、実写と、幅広く展開するメディアミックス作品なのでありますが、基本的に「レイバーと呼ばれる人型重機(巨大ロボット)が普及した日本」を舞台として、巨大ロボットに乗るお巡りさんの悲喜こもごもが描かれているというのが全体の作品に共通する項目であるという事が出来ます。
劇場アニメ版、特に押井守が監督した2作に於いては喜劇調の作劇は鳴りを潜め、レイバー犯罪を主軸としたサスペンス・アクション要素のあるドラマが展開され、更には現実世界の批評性をも内包した作品として仕上がっております。
機動警察パトレイバー the Movie』では、レイバーの製造を請け負っている篠原重工のプログラマー・帆場暎一が投身自殺を図るところから物語がスタートし、帆場の仕掛けた諸々の罠が次々と東京を混乱に陥れていくというお話なのですが、『シン・ゴジラ』の牧教授の存在はこの『パトレイバー the Movie』の帆場を彷彿とさせる人物像なんですよね。
シン・ゴジラ』に於ける都市の映し方なんかも、結構『パトレイバー the Movie』相通じるものがありましたし。
機動警察パトレイバー2 the Movie』では、レインボーブリッジが空爆される事による「虚構と現実」、「平和とは何か」、「戦争という状況」、「戦後日本」が描かれており、都市部に展開する自衛隊の戦車や武装レイバーなんかのシチュエーションはこれまた『シン・ゴジラ』と相通じるものがあります。尤も、作品の根底に流れる思想なんかは、『シン・ゴジラ』とは正反対のような気はしますけどね。

因みに、「劇場版パトレイバー」二作の脚本は、『平成ガメラ三部作』の伊藤和典であります。この点に注視して両者を見比べてみるのもまた面白いと思います。
また、90年代後半から展開した『踊る大捜査線』シリーズは、この『機動警察パトレイバー』シリーズに影響を受けた作品でもありまして、更に『踊る~』で印象的に用いられた、人物が歩きながら会話し、背景で多くの人物がそれぞれ動いているという特徴的な演出は『シン・ゴジラ』でも用いられているという、そういった大きな流れも見えてくる訳であります(笑)。
ついでだから『踊る~』に影響を受けたとされるTVアニメ『地球防衛企業 ダイ・ガード』も観たりすると良いんじゃないっすかね!


と、言った感じで長々と紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。
後半は特撮・怪獣モノの映画になった感じがありますが、まぁ、『シン・ゴジラ』が特撮怪獣映画なので仕方ないよな、と(笑)。
当記事で挙げた作品の中には案外レンタル店に置いていなかったりする作品もありますが、ネット配信やネットレンタルを駆使すれば大体の作品は観れると思います。
シン・ゴジラ』を切っ掛けとして、また色々な日本映画が多くの人に観られるようになると良いですねぇ……!


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2016/08/21 15:27|特撮関連雑記TB:0CM:5

福岡市美術館、最後の攻防! 「ゴジラ展 大怪獣、創造の軌跡」、行ってまいりました。 

只今絶賛公開中の特撮怪獣映画『シン・ゴジラ』も、現時点で既に興行収益が21億を突破するという大ヒット作品となり、この12年間の怪獣氷河期を見てきた特撮怪獣ファンの管理人としては「夢じゃないか!?」とこの現実を疑っていたりもするのでありますが、どうやら現実のようであります。
心底嬉しい状況ですね、これは! 実に喜ばしい限りであります。

さて、そんなゴジラ熱の冷め止まぬ管理人は、先月15日から福岡市美術館にて執り行われている「ゴジラ展 大怪獣、創造の軌跡」に行ってきた訳でございますよ。事前に『シン・ゴジラ』の作中で使われたミニチュア等も展示されているという情報を仕入れていた為、ネタバレをシャットアウトする為に『シン・ゴジラ』を数回観たこのタイミングで足を運ぶ事に決めた訳であります。
例によって昨年の「特撮博物館熊本展」や「成田亨展」の時と同様「福岡特撮オフ会」の方々と共に行った訳でありますが、皆さんがどんどん先に行くのに管理人だけ取り残されて気付けば一人になっていたというアクシデントもあり……。誰だよ、「所要時間は2時間見とけば十分」って言ったの! 明らかにじっくり回ったら4時間コースだったじゃねぇか!! 速足で回ったので3時間で済んだけど!!!
……図らずも、こういうの催しに管理人は集団で見に行っちゃいけねぇなという事を痛感した哀しいオフ会と相成ったのでございました(笑)。

大怪獣創造の軌跡 (1)

それはともかく、「ゴジラ展 大怪獣、創造の軌跡」。
特撮博物館に展示されていたミニチュア等とも再会でき、非常に愉しかった訳ですよ。

福岡市美術館!

今回の展示では『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』を作例という事で主軸に据え、西川伸司先生によるゴジラや機龍のデザイン検討からミニチュアの設計、三池敏夫特美監督による特撮セットの飾り込み等を段階立てで展示し、「特撮怪獣映画の出来るまで」を追体験させるというような形の展示が為されておりました。先の「特撮博物館」が特撮技術全般についての展示だったのに対し、今回はその応用編とでも言うべきモノになっていたのかも知れませんね。
まさに、映画というモノが多くのスタッフによって制作される総合芸術であるという事を感じさせる、展示だったように思います。

勿論『東京SOS』のメイキングだけは無く、様々な特撮映画に使用されたミニチュアや着ぐるみ等も幅広く展示されておりまして、3式機龍をはじめSOSゴジラ、『ゴジラ FINAL WARS』版のガイガン、『ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃』版のキングギドラ、デストロア集合体、グリーンモスラ、そしてスペースゴジラといった怪獣達の着ぐるみ・操演プロップや、スーパーX2、『日本沈没』に登場する潜水艇わだつみ、84年版『ゴジラ』その他で使用された原子力潜水艦や90式メーサー殺獣光線車等のミニチュアも展示されておりました。他には、54年版『ゴジラ』で使用されたオキシジェンデストロイヤーと潜水服や『怪獣大戦争』その他で使用されたゴジラの足も展示されておりましたかね。
幾つかのミニチュアや着ぐるみは「特撮博物館」でも展示されておりまして、「どうも、お久しぶりです!」と、声をかけたくもなったりして(笑)。個人的に目を引いたのは、やはり『ゴジラVSスペースゴジラ』に登場する対ゴジラロボMOGERAのデザイン検討用雛形でしたかね。MOGERAはいいぞ……!

福岡を襲撃した怪獣という事で、スペースゴジラは撮影可となっておりました。

スペゴジ

ビオランテの昇天に伴って宇宙に飛散してしまったG細胞が宇宙の結晶生物と融合して、

スペゴジ (5)

ブラックホールからホワイトホール経由で襲来した、

スペゴジ (2)

脅威の宇宙怪獣

スペゴジ (4)

の割にリトルゴジラをいじめる等、やる事がいちいち姑息なスペースゴジラさん!

いやぁ、「平成ゴジラVSシリーズ」期の怪獣デザインって、やっぱり怪獣の「格好良い」部分が前面に推し出されたデザインになっていますよね。このスペースゴジラもデザインはゲーム「超ゴジラ」が元になっている訳でありますが、兎に角格好良い怪獣であります。
福岡タワーを通して宇宙エネルギーを吸収するというちょっとよく分からない宇宙的な力を発揮して福岡の街を結晶化させるというのも物凄いのですが、スペースゴジラの真髄は特に誰かに操られていた訳でも無いのに、自分で対ゴジラの作戦を立てて然るべき後に地球を侵略しようとしていたという頭脳プレイが冴えわたっている点にあると思います。多分このヒト、しょっちゅう操られるキングギドラより賢いぞ(笑)!
ゴジラ細胞が凄かったのか、結晶生物の力なのか、はたまたビオランテに組み込まれていた沢口靖子細胞の為せる技なのか!?

さて、ミニチュアやら着ぐるみ以外の展示と致しましては、特撮映画を創るにあたって必要なデザイン画や絵コンテ(ピクトリアルスケッチ)、或いはイメージボード、そして実際に制作されるミニチュアの図面等がメインとなっておりました。
管理人は、書籍なんかで掲載されていたモノは見た事がありましたが、54年版『ゴジラ』の生絵コンテなどは今回初めて見たので、なかなかに興奮しましたね。カット割りや構図なんかもかなり緻密に絵コンテの段階で計算されている訳ですよ……。
また、展示内容はゴジラ映画に限らず、東宝の手掛けた特撮映画全般に渡っておりました。例えば『地球防衛軍』や『妖星ゴラス』といったSF映画や、『ゼロ・ファイター 大空戦』に『日本海大海戦』といった戦争映画のイメージボードなんかも展示されておりまして、「ゴジラ展」とは言いつつも実質的には「東宝特撮映画展」と言った方が良いのかな、という感じになっていましたかね。

そうして最後は、『シン・ゴジラ』で使用されたミニチュアの展示ブースとなっておりました。

※ここから、現在公開中の特撮怪獣映画『シン・ゴジラ』のネタバレになりますので、以下、追記にて!





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2016/08/09 20:36|特撮関連雑記TB:0CM:2

『シン・ゴジラ』公開前夜! 

とうとうこの時がやってきました!
いよいよ明日から特撮怪獣映画『シン・ゴジラ』が全国一斉公開の日を迎える訳でございますよ!

一昨昨年、一昨年、昨年に引き続き特撮怪獣映画の公開前夜に記事を書くのが恒例行事となっている事を非常に嬉しく思う管理人でございますが、今年は日本の、東宝制作の新作ゴジラという事で、ここ4年の夏の特撮怪獣映画公開の中では最大級のイベントと相成っておる訳です。
しかも総監督は庵野秀明監督という事で、否が応でも期待は鰻登り的に天井高。この12年間、ひたすら東宝のゴジラ映画を待った果てに、いかな映画として『シン・ゴジラ』が仕上がっているのでありましょうか。

いよいよ公開です!

歴史的なゴジラ大復活を、心穏やかに見届けたいところであります。

【恒例行事】
『パシフィック・リム』公開前夜!
『GODZILLA ‐ゴジラ‐』公開前夜!
『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』公開前夜!

【予告編】

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2016/07/28 18:49|特撮関連雑記TB:0CM:2

博多駅にゴジラ出現!! 

いよいよ、特撮怪獣映画『シン・ゴジラ』の公開まであと1週間に迫りました。
CMもバンバン流れていますし、今日などはアニメ『クレヨンしんちゃん』とのコラボ作品である「しんのすけ対シン・ゴジラ」が放送されたりもしまして、世の中はさながら盛大なゴジラ前夜祭と化しております。
その「ゴジラ前夜祭」の一環として、管理人の暮らす福岡は博多駅に『シン・ゴジラ』に登場するゴジラの立像がやってきたとの情報を受け、昼休みの時間を利用して博多駅まで行ってきたのであります。一昨年にもギャレス・エドワーズ監督の『GODZILLA ゴジラ』に登場するゴジラの立像がやってきたりもしておりまして、2年ぶり2回目の博多駅ゴジラ立像と相成る訳でございますね。

博多駅にゴジラ出現!
↑2014年の時のゴジラ立像を撮ってきた記事です。

さぁ、博多駅に着いたぞ。
ゴジラ立像は……

シン・ゴジラ立像 (1)

おお!

シン・ゴジラ立像 (3)

このどっしりとした足は……!

シン・ゴジラ立像 (4)

ゴジラさん!

シン・ゴジラ立像 (6)

今回は台座に乗っているので、余計に大きく見えます。

シン・ゴジラ立像 (9)

シン・ゴジラ立像 (10)

横顔。

シン・ゴジラ立像 (11)

左側からも。

シン・ゴジラ立像 (12)

シン・ゴジラ立像 (14)

背鰭!

ゴジラ立像

やはり尻尾が長い!

シン・ゴジラ立像 (15)

○○対ゴジラ」とすればそれっぽくなるので、色々なコラボもやりやすいですよね。

立像周辺には、夏休みという事もあって家族連れや、夏期講習か部活に行っている中高生っぽい人達、そして昼休みという事もあって、管理人と同様サラリーマン風の人達と、結構人も多かった感じです。人の往来の激しい博多駅筑紫口にドーンとゴジラが居るというのは、やっぱりインパクトがデカいっすよ!

いやぁ、やはりと言いますか、立像という「実物」があるというのは良いですよね。
シン・ゴジラ』でゴジラは3DCGをメインに表現されるそうなのですが、こうして実際に触れる(タッチ禁止ですが)姿として顕現してくれると、それだけでもう親しみがわきます。
本編で使わなくても良いから、アトラクション用に『シン・ゴジラ』に登場するゴジラの着ぐるみも造れば良いのになぁ、と、思います。『シン・ゴジラ』関連の各種イベントに出動しているゴジラ(の着ぐるみ)は、大体ミレニアムシリーズかVSシリーズのゴジラな訳で……。

何はともあれ『シン・ゴジラ』まであと1週間。
心穏やかに、ゴジラを迎えたいところであります……!


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2016/07/22 21:48|特撮関連雑記TB:0CM:0

『シン・ゴジラ』予告編②公開! やはり、怪獣映画は怪獣の実在感がポイントだッ! 

と、いう訳でございまして、7月29日公開の特撮怪獣映画『シン・ゴジラ』のWeb公開予告編の第2弾が昨日公開と相成りました。
まずはその予告編動画をご覧ください。



4月に予告編第1弾が公開されてからネット上での公式の新予告が出る事は無く、割ともどかしい思いをしていたりもしたのですが、公開まで2週間を切ったこのタイミングでこうして予告編が世に出た訳でありますね。
4月から今までの間に、各種コラボの怒涛の展開やら関連書籍の矢継ぎ早の刊行、衛星チャンネルに於ける過去のゴジラ映画の放送に、各種イベント等、一連の流れを見ると、広く「ゴジラ」が盛り上がっている感じがしてきておりますよね(そうかな?)。他方、1954年の『ゴジラ』で主人公・尾形を演じた俳優の宝田明さんが参院選に出馬するとかしないとか(結果的にしませんでしたが。)で宝田さんが「ゴジラが云々」と発言して一部界隈が剣呑とした雰囲気なったりもしましたが……(笑)。

そんな中で公開されたこの予告編。
コレを見た管理人の率直な感想は、「ゴジラがまるでそこに存在しているかのような映像だ……!」という事になるでしょうか。

管理人が特撮怪獣映画で最も重視するのは、怪獣がそこに存在しているという説得力なんですよね。
特撮演の面でも、地上からゴジラを見上げるアングルやヘリで空撮したようなアングル(実際に空撮しているそうなんですが。)という「人間からの目線」に加えて、造形物をスキャニングして作成されたという3DCGで表現された圧倒的なゴジラの存在感が本当に素晴らしいと思う訳ですよ。これまでのゴジラ映画での実景合成でよく見られた色調の不一致が殆ど見られなかったというのも大きいですね。日本の映画でもここまで色調を馴染ませる事が出来るようになったのか! と。この予告映像を見ると、これまでのゴジラ映画には無いアングルや撮り方もバンバン採用されており、「観た事の無い特撮怪獣映像」という、未知のモノに触れるという興奮が、この『シン・ゴジラ』にはありそうで、否が応でも期待度が高まってしまいます。
ネットの声を見てみると「ゴジラが殆ど棒立ちで全然動いていないじゃないか」という声もありますが、寧ろ何事にも動じない超然としたゴジラ像が提示されており、この点でも管理人は非常に「いいぞ……!」となっていたりもする訳です(笑)。ゴジラはさながら重戦車のような怪獣なので、ドッシリと構えてくれればそれで良いんです。
あと電柱と電線っすよ(笑)! やっぱり好きなんですなぁ、庵野監督は。

また、自衛隊の兵器描写もこれまでの怪獣映画ではあまり見られなかった遠距離からの攻撃がメインで採用されている上に、その火力もゴジラの頭部と脚の付け根や関節に集中させられており、「もし実際に怪獣が出現したら自衛隊はこういう攻撃をするだろう」という考証に基づいた描写が採用されているものと思われます。現代兵器はフィクション世界では簡単に破壊されたりするのではありますが、現実に即して考えると、戦車砲や攻撃ヘリからの砲撃は怪獣の眼や口等のウイークポイントを確実に攻撃できるだけの精度を誇っていたりする訳です。『シン・ゴジラ』ではそういった「強固な自衛隊」というものも描写されるのでありましょうね。
まぁ、「それでもゴジラが倒せない」という映画になっているんでしょうけど(笑)。

自衛隊だけでは無く、政府の対応等も極めて現実に即した考証の元描写されているようでありまして、さながら『シン・ゴジラ』は「現代日本にゴジラが出現したらどうなるのか?」というシミュレーション映画にもなっているようなんですよね。
そういう点では平成ガメラ三部作的な作劇に、或いはなっているのかなぁと。

さて、予告編映像を見た感じだと実景と3DCG表現のゴジラのVFX合成がメインに使用されている感じではありますが、各種インタビュー等では6分の1や4分の1という非常に巨大なスケールのミニチュアワークでの撮影も使用されているとの事。今回公開された予告編の中でも、「ここはミニチュアワークによる表現か?」と感じるカットはいくつかありましたが、「いやいや、実景合成とVFX加工じゃよ」と言われても全く違和感の無い画になっており、本当にSFXとVFXを効果的に使用してリアリティ溢れる映像を創ったのだなと、そう感じるところでありますね。どこがミニチュアワークでどこが3DCGでどこが実景なのか、メイキングを見る楽しみもまたある訳ですよ。

特撮面、怪獣表現に関しては予告編が出そろった現時点ではもはや一点の心配も無いのではありますが、しかしやはり気にかかるのは本編のストーリーであります。予告編を見た感じだと、割と政府の人達がゴジラ対策会議を延々としているような印象があるんですよね。まぁ、確かに政府を舞台にすれば会議会議また会議となるのは必至と言えなくもないのですが。
……まさか『超強台風』の市長ように超人的な総理が現場に出て行って様々な困難を解決していくような作劇にする訳にもいかんでしょうし(笑)。
予告編を見ただけでは物語は「なんかゴジラがやって着て日本がしっちゃかめっちゃかになる」くらいしか分からないのですが、まぁ、ゴジラ映画って大体いつもそんな感じなので、それで良いのかな、とも思ってみたり(笑)。

ただ一方で、管理人のようなゴジラが歩いているだけで「うおおおおおおおぉぉぉぉ!」となるボンクラ特撮怪獣オタクならまだしも、そうでは無い普通の人がこの予告を見て、『シン・ゴジラ』を観に行くのかというと、ちょっと疑問ではあるんですよね。
予告だけでは無くTVCMもバンバン放送されていっているのではありますが、ちょっと「ゴジラ」という存在に頼り過ぎのプロモーションのような気がするんですよ。果たしてこの宣伝戦略でバッチリ非怪獣ファン層まで取り込んで大ヒットとなるのかどうか……。

まぁ、泣いても笑ってもあと1週間と少しでの『シン・ゴジラ』公開。
いまはただ、この映画の成功を祈るのみであります……!


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2016/07/20 20:09|特撮関連雑記TB:0CM:2

久方ぶりの全日帯での単独ウルトラ作品『ウルトラマンオーブ』が始まったという話。今回はオカルトテイストで攻めてきますか! 

そんな訳で先週より『ウルトラマンオーブ』が放送を開始した訳でございまして、またこれから2クールの間テレビで怪獣が観れるという事で、管理人も楽しみにしている訳であります。
7月にウルトラの新シリーズが始まるというのも、もはや毎年の恒例行事になってきつつありますなぁ。円谷が順調に元気を取り戻していっているようで何よりでありますよ。いやぁ、まさに「怪獣の夏」っすなぁ。
ゆくゆくは、やはり4クール、1年続くウルトラの復活を願いたいところでありますね。

さて、そうして始まった『ウルトラマンオーブ』でありますが、今回のウルトラマンは「フュージョンアップ」という新概念を持ち込んでの変身になりまして、基本フォームの「スペシウムゼペリオン」は、初代ウルトラマンとウルトラマンティガの2人の力を借りての変身となっています。
これまで「ウルトラマン列伝」で過去のウルトラ戦士たちの活躍を振り返ってきていた流れがあるので、今の子供達にもすんなり受け入れられる土壌ができておりますので、割と良いアイディアのように感じます。

光の力を借りて戦う戦士!
孤高の風来坊でありながら物腰が低いクレナイ・ガイことウルトラマンオーブさん。毎回登場時に名乗り口上を述べる初のウルトラマンでもあります。
しかし、他のウルトラ戦士の力を借りているが故に謎に包まれている「真の姿」も気になるところであります。


ウルトラマンオーブ』の「オーブ」という単語は伊達では無いようで、変身する際やオーブが力を発揮する際に心霊写真によく映り込む「オーブ」のようなエフェクトがかけられたり、カラータイマーが点滅すると憑依(?)しているウルトラマン達が苦しみだすという演出が為されています。
物語の方も前作『ウルトラマンX』のSF調から一転して、オカルトテイストになっているという事が言えるかと思います。超常現象や怪奇現象を専門に取り扱うインターネットサイトを運営している「SSP」の面々がメインの話になり、日本太平風土記という古文書に記された旧時代の妖怪や怪異として記された怪獣達や風水に龍脈の概念の登場、更にはウルトラマンオーブの過去の戦いは明らかにツングースカ大爆発をモチーフにしているなど、一見明るい作風に見えながらも世界観は結構ダークな感じになっていくような気もします。
そう考えると、ウルトラマンオーブことクレナイ・ガイや魔王獣をけしかける謎の男ジャグラスジャグラーは霊能力者で、彼らが使用するウルトラフュージョンカードや怪獣カードはなんだか呪符のようにも見えてきますね。呪文のようなものも唱えていましたし。

そういった作品のテイストで見ると、いつものような防衛チームでは無くオカルトサイトの面々を主軸に持ってきたのは良い采配なんじゃなかろうかと思います。「ビートル隊」という防衛チームがちゃんと存在している世界観というのもポイントですね
予算的な話もまぁ、多分にあるのでしょうけれども(笑)。黒字化したとはいえ、まだまだ円谷は厳しいんじゃよ……。

風ノ魔王獣マガバッサー!
風ノ魔王獣マガバッサー」。上空を高速で移動し、世界中に台風やハリケーン、竜巻を頻発させた恐るべき大怪獣でした。
ただ、「倒されるべき存在」としての描写から、キャラクター性はいつもの怪獣達に比べてちょっと薄いかな、とは思います。


怪獣面では、「魔王獣」という怪獣の新しい呼称を持ち込んでいます。
『ウルトラマンオーブ』の魔王獣は従来の怪獣というよりも「自然災害を引き起こす災厄そのもの」として描かれている感じがありまして、前作での怪獣との共存路線から一転して「ウルトラマンが倒さねばならない存在」として描かれているように思います。
今回は再登場怪獣では無い新規の怪獣も結構な数出て来るようですので、果たして今後登場する魔王獣がどのような能力を持ってどのように大暴れするのか、非常に楽しみでありますね。

特撮面ではミニチュアワークやVFXによる合成等、前作『』に引き続いて凝った特撮演出が堪能出来そうで何よりであります。
第1話のマガバッサーは対戦中も飛んだり跳ねたりの大躍動、第2話のマガグランドキングはビルを破壊するなどの都市破壊描写が目立ちました。怪獣が絶命して爆発する際にも羽毛やメカが飛び散るなど、爆発人形とはまた違う怪獣爆発の形が試行されています。こんなハイクオリティな特撮が観れて、今の子供達は幸せですよ……!
一方で、オーブと怪獣の戦闘による被害を映し出す描写もあり、先述のツングースカ大爆発の件と言い、何かひと仕掛けありそうですね。

そんな感じで、これからまた2クールの間、『ウルトラマンオーブ』が愉しめそうで何よりですね。管理人はリアルタイム視聴は出来たりできなかったりだとは思いますが、半年間、追いかけていきたいと思います。ウルトラマンの番組枠が土曜日になってからはYoutubeでの1週間無料配信も、放送終了直後からになりましたしね。
水木一郎アニキの唄う主題歌「オーブの祈り」も抜群に格好良いですし。よもや2010年代も半ばになってアニキが主題歌を唄う全日帯の作品が出て来るとは思いもしませんでしたよ!
あと、近所の子供がウルトラマンオーブごっこをして遊んでいるのを見かけて、ほっこりするなど。特撮ヒーローはやっぱり子供に受け入れられてナンボっすよ……!


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【関連動画】

変身の際にマンとティガが一緒に拳を上げるの、いいっすよね……。

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2016/07/16 12:55|特撮関連雑記TB:0CM:0

「ゴジラは着ぐるみでなければならない。CGでは駄目だ!」という今更な事を言っている人が思いの外多い事に、ちょっと辟易としているというお話 

何を今更!?」という話題のような気がするのでありますが、事の発端はまたしても本年7月29日に公開予定の『シン・ゴジラ』でございます。
4月の段階で『シン・ゴジラ』の予告編が公開され、それに伴って各種マスコミなんかでも『シン・ゴジラ』が取り上げられる事と相成りました。その報道にて、「今度のゴジラは初のフルCGゴジラである」という旨の事が書かれたり言われたりしたんですよね。
それに対して、まぁ、面倒臭いゴジラ界隈にて記事タイトルにもありますように、
CGのゴジラは駄目だ。なんで着ぐるみでやらなかったんだよ!?
とか、
着ぐるみこそ本当のゴジラなんだ。CGには血が流れていない
とか、
庵野は特撮博物館やってただろ? 特撮を捨てるのかよ
とか、まあ、散々言われており、現在でも度々ネット界隈にて論争が起きていたりするという事態になっている訳でございます。
特撮怪獣ファンである管理人と致しましては、「なんで今更そんな話題になっちまうんだよ!?」という感じで頭が痛くなるのではありますが、まぁ、一方では良い機会だとも思いまして、面倒臭いゴジラ界隈に便乗するような形で本日は、着ぐるみやら3DCGやらの特撮に於ける怪獣表現について、取り留めもなくツラツラと書いていこうかなぁと思う所であります。宜しくお願い致します。
……連日ゴジラ関連の記事になってしまってなんだか偏っていないかとかそういう気にもなるのですが、まぁ、ゴジラ公開前という事でどうかひとつ!

まず初めに申しておかなければならないのは、管理人もいわゆる「着ぐるみ特撮」が大好きである、という事であります。「CGのゴジラは駄目だ」という事に対する反論を書く趣旨の記事でいきなり何を言い出してるんだコイツは、と思われるかも知れませんが(笑)。
言っても管理人も、幼少期から『ウルトラシリーズ』や『平成ゴジラVSシリーズ』といった着ぐるみを主体として怪獣を表現している作品を観て育った訳でありますので、そういった意味では「着ぐるみ特撮」は非常に馴染み深く、3DCGで怪獣が表現されるという事に若干の寂しさを感じない訳では無いというのはある訳ですよ。
あの、『平成ゴジラVSシリーズ』のように広大な特撮セットの中に着ぐるみのゴジラや怪獣達が並んでバトルや破壊を繰り広げるという点に特撮の面白さを感じるというのは、恐らく幼少期からの刷り込みというのも多分にあるのだろうなぁ、と。実景や3DCGとの合成で表現されているカットよりも着ぐるみとミニチュアセットで表現されているカットの方が、「おおッ!」ってなるんですよね、どうしても(笑)。
ただ、それはあくまでも単純な好みの問題の話でありまして、実際の映画での表現、特撮表現(ここで言う「特撮」とは、SFX・VFXの総称としての意味です。)で怪獣を3DCGを用いて表現するという事については諸手を挙げて賛成しますし、かたくなに「着ぐるみでやれよ!」とも言わない訳でありますよ。
面倒臭いゴジラ界隈では何故か「着ぐるみ VS CG」みたいなおかしな話になりがちなのでありますが。

そもそもの話として、1954年公開の『ゴジラ』の時点で水爆大怪獣・ゴジラを表現するにあたって着ぐるみが選択されたというのは、実際のところ苦肉の策という側面が多分にありました。
当時の日本映画界に於いても、現在同様ハリウッド映画等の海外映画資本と比較して予算やスケジュールが少ない、という問題がありました。その結果、怪獣やモンスターを表現するにあたっての当時最高峰の特撮表現である「ストップモーション・アニメーション(要は、可動人形を1コマずつ動かして撮影する手法で、撮影にはそれ相応の時間と人件費がかかる訳です。」を使用する事が非常に難しかった訳です。そこで着ぐるみの登場となる訳ではありますが、完成した『ゴジラ』を観ると、着ぐるみだけではなくギニョール(要は、腕や手を入れて動かす人形モデルです。)やパペット(そのまんま、人形です。)もかなりのカットで使用されているのが分かると思います。それらの特撮表現が全て上手くいっていた訳では無かったりするのが実情ではあるのですが、しかし決して「着ぐるみ一辺倒」という訳では無く、「ストップモーションがほぼ出来ない中でいかにしてゴジラという怪獣を表現する事が出来るのか?」という、円谷英二監督以下特撮スタッフの怪獣表現に対する試行錯誤が見て取れるんですよね。
結果的にその後の怪獣映画はメインとして着ぐるみが使用されていく事になる訳ではありますが、それはそうした試行錯誤の結果そうなったという話でありまして、もしギニョールやパペットによる怪獣表現の方が着ぐるみによる怪獣表現よりも迫力や撮影の効率が良いという事になっていたら、その後の日本に於ける怪獣表現もまた違った進化を辿っていた事でありましょう。

着ぐるみ特撮のメイキングを観るのも、また楽しいのではありますが。

そして、この関連の話でよく言われているのが、「国内は着ぐるみ、海外はCGが出てくるまでは主にストップモーションで怪獣を表現していた」という話なのでありますが、コレもちょっと実情とは違うんですよね。
確かに、『キング・コング』や『原子怪獣現わる』といったストップモーションによって表現された怪獣が登場する有名な怪獣映画が挙げられたりもする訳ですが、しかし操演パペットや実物大プロップで巨大蟻を表現している1954年公開の『放射能X』や、操演人形で竜型の怪獣を表現した1961年公開の『冷凍凶獣の惨殺』、日本と同じく着ぐるみで怪獣を表現している1961年公開の『怪獣ゴルゴ』など、別に海外の特撮怪獣映画もストップモーション一辺倒という訳では無く、必要に合わせて多様な特撮表現を用いて怪獣を表現している訳でありますよ。まぁ、制作されている国や地域、作品の予算やスケジュールによりけりという面も多分にあるのでしょうけれども……。80年代、90年代頃になってくると、『ジュラシック・パーク』や『GODZILLA』等のように大型のアニマトロ二クス(要は、機械仕掛けの撮影用ロボットです。)や3DCG等も使用されていくようになるんですけどね。
現在のハリウッドの怪獣映画・モンスター映画でも別に3DCG一辺倒という訳では無く、やはり必要に応じて着ぐるみや大型・小型のアニマトロニクス、実物大プロップを使用して怪獣・モンスターの表現をしている訳でありまして、寧ろ3DCGを使いこなし、3DCGの得手不得手を心得ているからこそ、旧来からの技術であるSFXと組み合わせて映像の完成度を高める事が出来る訳でありますよ!
ハリウッド映画の現場では一周回って、「後処理のVFXに頼るよりも、撮影の段階で撮影できるものは実際に作って撮った方が良い」みたいな風潮が出来てきているみたいですしね。まぁ、それはやっぱり世界中での興行をも視野に入れた大規模な予算をかけられるハリウッドだからこそ可能な特撮であるとも言えるのではありますけれども。
そういった海外での特撮の流れが実際にあるというにもかかわらず、「海外では昔はストップモーションが主流で今はCGが主流。国内のゴジラ等は着ぐるみを使用し続けている。これは、文化の違いによる精神性が云々」等と語り出す面倒臭い怪獣おじさんが結構居たりもしまして……。中には、実際にそういった海外での特撮の流れを知りつつも見ないフリをしてそういう言説をのたまっている地獄怪獣おじさんも居る訳でありまして、タチが悪いっすよ!
特撮というモノは単純に予算や技術による表現の違いでしか無い筈なのに、精神性云々とか言い出すのはどういう了見なんですかッ!

シン・ゴジラ』を制作するにあたって、制作陣が1954年公開の『ゴジラ』の精神に立ち返るのであれば、着ぐるみでの怪獣表現に固執せず、3DCGをはじめとしたVFXを用いてゴジラを表現するというのは、至極真っ当な話だと、管理人は思うんですよね。
問題とするのであれば、「CGである事」そのものよりも「VFXのクオリティ」であります。
昨今の3DCG技術の発展は目覚ましいものがあり、「もはやCGは、何でもできるんじゃないか?」という事もよく言われるのではありますが、実際には何でもできる訳では勿論無く、質感やディテールにこだわろうとすればそれなりの時間とお金がかかるツールであるという事が出来ます。
00年代に入ってからも『ゴジラシリーズ』が着ぐるみを用いて怪獣表現を行っていた理由のひとつはここにあり、その当時に於いては日本映画の枠組みの中では3DCGを用いた怪獣表現はまだ実用に耐える段階にはなかった訳であります。しかしながら、遠景でのカットやゴジラが海中を泳ぐカット、一部の放射熱線を吐くカットなんかではフル3DCGで表現されたゴジラや怪獣も使用されております。07年の映画『ALWAYS 続・三丁目の夕日』には、一瞬だけフル3DCGで表現されたゴジラが登場して話題になったりもした訳ですが、アレも映画に一瞬だけ登場するからこそ実現した3DCG表現によるゴジラであったという事が出来ます。
それから約10年で、日本の3DCGをはじめとしたVFX技術が、全編3DCGで表現されたゴジラを出せるだけ発展した! ……のかというと、実際のところは怪しいんですよね(笑)。

実のところ、『シン・ゴジラ』で表現されるゴジラは、各種報道で言われているような「フル3DCGのゴジラでは無い訳なんですよ。
シン・ゴジラ』に於ける特撮表現は、昨年公開の『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』二部作同様SFXで撮った素材にVFXで色々と足していく方式が採られるという事が前々から言われておりますし、ゴジラの表現についても、実際の造形物を制作してそれを素材として撮影してVFXを足したり、その造形物をスキャンして3DCGデータとして使用したりという手法が採られているようなんですよ。実際のメイキングが発表されるまでは詳しい事は分かりませんけれども、しかし『シン・ゴジラ』は「3DCG一辺倒」で撮られている訳では無いという事は、はっきり言う事が出来ると思います。
公表されているスタッフを見ても、3DCGを一切使用しなかったあの『巨神兵東京に現わる』のSFXスタッフが集結している訳ですし、SFXを使用していない訳が無いだろう、と(笑)。
各種報道が「フルCGゴジラ」なんて宣伝しちゃったおかげでややこしい事になっているだけで、実際は「SFX、VFXを含めた日本特撮を総動員して制作されているゴジラ映画」なんですよね、『シン・ゴジラ』は。ひょっとしたら、着ぐるみで撮影されているカットもあるのかも知れませんしね。

という事を言うと、今度は「VFXで足すなんていう混血着ぐるみは邪道だ! 着ぐるみが死んでしまう!」とか言い出す更に面倒臭い怪獣おじさんも出てきたりして、もう手に負えねぇよ、と。
そういう方々はもう過去作だけ観ていれば良いんじゃないかなと思うところなんですが、厄介なのはそういった事を言っているのがおじさんだけでは無く(おじさんだけだったらまだ良かったのですが)、管理人(1990年生まれ)よりも若い世代のゴジラファンなんかも、「そうだ、着ぐるみだ!」とか言ったりもしている訳で、本当にゴジラ界隈は面倒臭ぇなぁと痛感するしきりであります……。
まぁ、その騒ぎに便乗してこんな記事を書いている管理人も十分に面倒臭い訳ではありますが。

一方、実際に『シン・ゴジラ』の着ぐるみをプロモーションの一環として制作して全国を行脚させるのはどうだろうか、とも思うんですよね。例によって『シン・ゴジラ』のゴジラ立像が全国を回るみたいですが、一緒に着ぐるみゴジラも回ってくれねぇかなぁ、と。
これまでのゴジラ映画でもゴジラの着ぐるみが全国の色々な場所に出現してプロモーションを行うという事は多々ありましたし、『シン・ゴジラ』でもそれと同じことをやったら、また盛り上がるんじゃないかなぁ、と。
まぁ、歴代でもかなり怖いデザインのゴジラですので、こんなのが歩いてきたら子供は泣いちゃうかも知れませんが(笑)。

着ぐるみでの怪獣表現は、TV特撮の枠組みという事で『ウルトラマンシリーズ』が現行でもやっており、新しい着ぐるみでの特撮怪獣表現を開拓しているという現状でもありますし、やはり映画として展開するゴジラシリーズでは、日本映画の枠組みで出来る最大限の特撮でゴジラを、怪獣を表現して欲しいと管理人は切に望んでいるところなのであります。
CGは駄目だ!」と表現自体を否定するという事は、即ち特撮技術の発展そのものの否定でもある訳です。こういうところがあるから、「怪獣映画が衰退した要因のひとつは狭量なファンにある」なんて言われてしまったりするんですよ……。


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